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621 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/03(月) 13:59:09 ID:AxrLNK1y
私の幼馴染の篠原勇輝はモテる。決してクラスの中心って訳じゃ無いけど顔とか性格とか運勢とかその他諸々が良くて。
高校1年生の頃、そんな彼に残酷な嘘をついた。
「ゆーちゃんとは恋愛の相性最悪だから付き合いたくない」だったかしら。
言った後はもの凄く後悔した。もしドラえもんが居たら脅してでもタイムマシーンとタイムふろしきを拝借して1年前に戻りたいと思ってるわ。
それに私とゆーちゃんの相性は最高。もちろん恋愛関係上においても。
けど私の嘘のせいで私たち2人は距離が遠く離れていった。それどころかゆーちゃんは京華院とかいう年増の数学教師と仲良くなっていた。
ダメよゆーちゃん他の女、それも教師にたぶらかされちゃそれに私が居るじゃないでもゆーちゃんは悪くない悪いのは京華院とかいう20過ぎた年増よね。大丈夫私達の世界守って見せるから。
私は駅から帰るクソムシを包丁で背中を刺して殺した。人を殺した後悔とゆーちゃんを守った達成感が私の心を占拠した。
次の日に学校に登校するとゆーちゃんの姿は無かった。次の日もそのまた次の日も。居ない居ない居ない居ない居ない居ない。
ある放課後、私は片山(とかいうゆーちゃんの金魚のフン。)と一緒にゆーちゃんの家に行った。ゆーちゃんのお義母様に案内されて面会したゆーちゃんは虚ろな目で私達を捉えていた。
毎日毎日通い続けた。拒絶されようとも耐え抜いた。努力の甲斐あってゆーちゃんは復帰した。
けれど、またクソムシが現れた。橋本加奈。甘ったるい声で「篠原く~ん心配したよ~」と言ってゆーちゃんを侵食しようとする。何よその能登麻美子みたいな声。いっぺん死んでみる?
気が付いたら私の目の前には両腕が折れている橋本加奈がいた。またやっちゃったと後悔して私は凶器を忘れて逃げた。
ゆーちゃんはまた塞ぎこんでいた。私が元気付けようとゆーちゃんの元に行ったら倉田楓がゆーちゃんのそばにいた。邪魔、邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔…!!!!!!!
包丁が無かったからワイヤーで首を絞めてムカついたから左の指を折ってバリカンで禿頭にした。もはや罪悪感なんて感じなくなった。
ゆーちゃんの目はまた虚ろな目に戻っていた。でも大丈夫!私がいるから!だから上原千草と三國香織、要らないよね?上原千草は混んでいた駅のホームから線路に突き飛ばした。三國香織は誘拐して練炭自殺に見せかけて殺した。
けれど、そんな事をしても周りのクソムシを消してもゆーちゃんは私に振り向いてくれないことに気がついた。
2年に上がると別々のクラスになった。そしてゆーちゃんは植田美樹とか言うクソムシに言い寄られていた。殺そうとも考えたけど殺しても仕方がないと思ったので平和的手段にでた。
彼女の自宅マンションで待ってゆーちゃんに近付かないでと交渉したけれど、決裂した。取っ組み合いに発展して私が植田美樹を柵目掛けて突き飛ばすと彼女は柵ごと地上に堕ちた。
あ、あああ…えh3rじghyろいw3hぎjwこ3いqyぎえう!!!!!!違う!これは事故!!事故なの!!!!と見えない何かに言い訳して走った。
そしてゆーちゃんはどん底にまで落ちていた。また引きこもっていた。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!
けれど、私はゆーちゃんのいる部屋の前で馬鹿馬鹿しい発言をのたまった。
「ゆーちゃんと親しくなった女性は不幸になる運命なのよ。篠原…死の原なの!」
「じゃあ寂はどうなんだよ。」
「あたしは…その…バリアみたいなものを張ってるから大丈夫なの!!」
違う、私が死神なだけ。
「だからさ、私以外の女と仲良くならなきゃいいの。」
そうだよそうなのよ私だけを見て。
「また一緒に学校行こ!ね?」
「あぁ…」
「じゃあ…また明日…」


帰る途中に考えた。なんで私の殺人はバレてないのかしら。きっと神の思し召しなのかもね。ウフフ


622 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/03(月) 13:59:48 ID:AxrLNK1y
しばらく安寧の日々が続いた。けれど長くは無かった。
ゆーちゃんが便箋を自分のポケットに入れているのを見てしまった。
イライラする。新しいクソムシがまた来襲してきた。もういい加減にしてよ!
「あー登校中は悪かった。悪気が有ってやったけど後悔してる」
そんなのはどうでもいい。
「別にもう怒ってないわ。」
本当に
「睨みながら言っても説得力ないって。」
ゆーちゃんが悪い。さっきの便箋なんなの?
「もう許すって!!!だからもう話しかけないで!!!」
あ、またやっちゃた。ゆーちゃんがポカーンとしてる。後悔
しかしチャイムが救ってくれた。
「じゃあ!あたしこっちだから!」
ごめんなさい。
「あ、おい…」
振り向かなかった。いや、振り向けなかった。


午前の授業は頭に入らなかった。ゆーちゃんの事で頭がいっぱいだったから。どうしよう。
昼休みにゆーちゃんとお昼食べよう。そうすれば多少はマシになる。と、思ったのに!!なんで!!屋上で女の子とお弁当食べてるのよ!!
あ…あ…ああああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
ゆーちゃんがクソムシの涙を拭いている場面をそれ以上自分の目に焼きつけたく無かった私は教室に帰った。
途中、ゆーちゃんの金魚のフン(片岡だったかしら?)に」と目があった。不快感が3倍に膨れ上がった。


午後の授業も頭に入らなかった。ゆーちゃんと話したい。ゆーちゃん、ゆーちゃんゆーちゃん!!
明日は土曜日。ゆーちゃんと2日も会えなくなる。いや、今の状態でそんなの耐えれない。いや、いや!!
ホームルームが終わり廊下でゆーちゃんを待ち伏せる。途中でゆーちゃんの金魚のフン(片桐だったかな?)が私と目が会うなり目を剃らした。不愉快だった。
10分もするとゆーちゃんを発見する。何かに怯えてるようだった。大丈夫!私が守ってあげる!!
「あ、遅いよ。ゆーちゃん」


「ねぇ、昼休みどこに行ってたの?」
「ちょっと自分探しの旅に」
「臭い…」
「自覚してる」
「そんなことよりさ、もしあたしが最近流行りの通り魔に殺されたら、どう思う?」有り得ないけど
「まぁ、腐れ縁の仲だから悲しくはなるかな。」
「好きな女の子だし?」
「もう好きじゃねーよ!フラれたし!」
「そう、まあそんな必死になって反論しても説得力無いけど。」
「うッ…」
「朝の仕返し。いや~満足満足。」悲しんでくれるって答えてくれて
「おま…」
「んじゃ、あたしこっちだから。 あと、悲しくなるとか言ってくれたのは嬉しかったわ。じゃ、月曜日に!」
と言って走り去ってみた。
だって今すっごく顔が赤くなってると思ったから。見られたら恥ずかしいじゃない。


623 :悪意と好意と敵意 ◆f7vqmWFAqQ :2010/05/03(月) 14:00:38 ID:AxrLNK1y
家に帰って自室のベットに腰掛ける。
「ゆーちゃん…」
自分の指を自分のおまんこに伸ばす。触れる前からお汁がビショビショだった。ゆーちゃんと帰ってる途中からこうなっていて、ばれたらどうしようなんて考えてると余計に濡れてしまった。
「ゆーちゃんが悪いんだからね…」
自慰のしすぎで胸が膨らむのも、胸が膨らんで肩が凝るのも、おまんこがびしょびしょになるのも、そしてなにより胸が締め付けられるのもゆーちゃんの所為。
「はぅ…イク、イッっちゃう!!ゆーちゃん!!」
ビリビリと電流の様なものが体中を駆け巡る。と、同時に後悔してしまう。また幼馴染を、好きな人をズリネタにしてしまった。
私の人生は後悔の連続だわ、ほんと。
ゆーちゃんは私の事をどう思ってるんだろう。
どう思ってるかは分かんないけど私は欲しい物を手に入れるならライバルを蹴落とすくらい残酷でゆーちゃんを想うとおまんこびしょびしょにする淫乱女で何より殺人犯。
だから…「これを最後の殺人にしよう。終わったらゆーちゃんに告白しよう。」
そう思って私は台所の包丁を研ぎに行った。


土曜日は雨だった。勝負服(殺人をする時に着るパーカー、手袋、ジーンズ)を着た私は綾小路美月の家に張り込んでいた。それにしても凄い豪邸だわ…綾小路家…。
綾小路美月は大企業「綾小路グループ」の令嬢らしい。クソムシのくせに。
…張り込むこと2時間、出てきた。傘を差して黒い服に身を包んで…。クソムシからゴキブリと呼ぶことにしようかしら。
後をつけるとゴキブリは墓地に入って行った。何?自分から死にに来たのかしら。お望み通り殺してあげるわ。
墓地から出てきたゴキブリを駆除しようと私は鞄に入れていた包丁の柄を握って距離を詰めてそして…
「こんばんわ、通り魔さん。いえ、天野寂さん」
私は急にゴキブリの口から出た自分の本名が鼓膜に届いた所為で心と手元が狂った。
心は「なんでばれてんのよ!!」という心の声が心臓の音と共に反芻していた。
左胸を刺そうとしていた包丁は軌道がずれて左腕に刺さっていた。
突然の事で尻もちをついて頭に被っていたパーカーの帽子が頭から離れた。
「随分と顔面蒼白ですね。」
「あんたは左腕鮮血ね」という言葉を口にするほどの余裕はなかった。すぐにまたパーカーで頭部を隠す。
「あぁ、安心して下さい。警察には言いませんから。」
は?
「貴女にはもっと苦しんで貰いますから。」
私はゾッとした。殺さないとマズイ!と本能が訴えてくる。近くに有った手頃な石を握って殴ろうとした。
「こら、そこ!何をしている!」
50m程先に国家暴力こと警官が居た。
私はすぐに逃げだした。幸い回り込まれることは無かった。


失敗した。ただその一言に心をハイジャックされて走っていた。