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324 :キモオタと彼女 3話:2010/05/20(木) 19:35:17 ID:XJ/aH5+N
今日は、日曜日・・・。
会社からの束縛もない自由な日・・・。
テンション上がってきたでござる。
ウヒフフフウッフ。
オゥフ、拙者としたことが取り乱してしまったでござる。

さぁてと、出掛けるでござるか。


ふぅ、秋葉に着いたでござる。
とりあえず、1週間分の秀吉の新作同人誌(保存用、鑑賞用、実用、消費用)を買いに行くでござる。
秀吉はめんこいでござるからなぁ。
・・・拙者もう辛抱たまらんでござる!!
早く、店に行かなければ!
ヌゥフ。

ふぅ、良かった。
ちょうど、四冊残っていたでござる。
拙者と同じく戦利品を手に入れた紳士の方々は、ご満悦の様子…。
ンフ、近くのメイド喫茶で拝見するでござる。 紳士御用達の書店を出たいでござるが…。
何故か、入り口に人が集まっているでござるな。
一体、何でござろう?
しかし、拙者が店の入り口に行くと走って行く音が聞こえ、外に出た時は誰もいなく人だかりも消えていった。
…? 一体何でござったのか。
詳細は存じ挙げぬが、今の拙者には関係ないでござるな!
早く、ひっでっよしーにメイドっさんーでござるー。




うぅ、何回来ても慣れないなぁ。
この秋葉原って所…。
私の何が珍しいのか、 通行人の人達が、驚いたような顔で私を見てくる。
この視線には毎回耐えれなかった。
そのおかげで、彼を尾行するたびに途中で見失っちゃうんだよなぁ。
でも、その日彼を一目見たらその日はとても満たされたような気持ちになる。
でも、今日の目標は彼と仲良くなること!
それが、第一目標だ。
なので、今日はいつもより100メートルの距離を保ち、彼の様子を見てみよう。
あ、やっぱりいつもの本屋さんに入っていった。
彼の好きなジャンルはいわゆる萌系っていうのかな。
可愛い女の子達が出てくるジャンルが多かった。
私は、彼の家に入った事が無く(当たり前だが)彼の趣味を知る事が出来たのは、この尾行の賜物といってもいいだろう。
一度、買って自宅で見て見たが…。
破り捨ててしまった。

彼を誘惑するな彼に色目を使うな私の彼を奪うな私の大切な人を汚すな……



気付いた時には、その本は燃やしていた。
彼は、こういった女の子が好きなのだろうか…。


325 :キモオタと彼女 3話:2010/05/20(木) 19:39:02 ID:XJ/aH5+N
なら、わ、私なんて彼に無理な仕事を押し付けたり、残業をさせ毎日彼の事を怒っている…。
私なんて嫌われて当然なのかな?

そんなの、嫌…。
彼にだけは、嫌われたくない。

絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌絶対嫌……。

頭が痛い…。
やはり、彼が私以外の女を好きになっているのは、辛いし苦しい。
どうすれば、彼は私に振り向いてくれるのだろうか。
とにかく、今は尾行あるのみ!


彼はいつも同じ店に入って現実には、いない女の子を求めている…。
そんな奴らより私を見てよ…。
私だけを見つめて欲しい…。
はぁ…。
…ボソボソ。
? 男の人達が私の方を見て囁いている。
一体何だろう?
そう思っているうちに男の集団が私の所にやってきた。
ちょ、ちょっと入り口にこんな大勢で集まらないでよ。
彼に気付かれちゃうでしょ。
「あ、あ、あのですね…。」
「何でしょうか?」
彼以外の男の人に話掛けられるのは、あいかわず気分が悪くなる。
「しゃ、し、写真をと、とらせ…、とらせて貰ってもよろしいでしょうか?」
「嫌です。」

さてと、彼にどうやって声をかけようか…。
「ま、ま待ってくださぃ。 貴女ほど寧々さん似て…ブッホッ!!」
あんまり、五月蝿いもんだからハイキックをかましてやった。
周りにいた男達が騒ぎ立てると、店内にいた彼も外の異変に気付いたのか、出口にやってくるじゃないの。
あぁ、もう!
彼の姿を3時間23分42秒しか見つめていないじゃないの!
はぁ、後で彼を見つけるしかなぁ。
…また、後で会いましょうね…。



数十分後…。
「お待たせ致しました、ご主人様。 お紅茶でございます。」
「オッフ、あああありがとうございますで御座る。」
拙者が今来ているメイドカフェ「クロスウェア」は、拙者の行き着けでござる。
特に、拙者のお勧めのメイドさん、藍那(あいな)ちゃんは拙者の理想とも言える方でござる。
身長は、小柄で目はパッチリしていて鼻筋は綺麗で唇は少し厚く、なかなかそそられるものがあるでござる。
声も、拙者の大好きな声優の方に似ていて声を聞くだけで癒やされでござる。 グゥフフ



326 :キモオタと彼女 3話:2010/05/20(木) 19:42:58 ID:XJ/aH5+N
それに、彼女の良いところは顔だけではなく、性格がとてもいいという事でござる。
最近のメイドさん達は、イケメンなオタクが増えてきた事によって、そちらの方を優先するようになってきたでござる。 拙者みたいなのは蔑ろにされがちになってきているでござる。
しかし、彼女は分け隔てなく拙者みたいな者にも、他のメイドさんみたくいい加減な接客ではなく、丁寧で上品な接客をしてくれるでござる。
正に、メイドさんの鏡とも言えるような方でござる。
「? どうかされました?」
オゥフ、如何でござるな。
目線がずっと彼女の方に向いていてしまったでござる。
彼女も、表面には出さないだけで内心は嫌がっているかもしれないでござるな。
よし、女の人と二言も話せて満足でござる。
さて、秀吉の同人誌の続きでも読むでござる。
「…あ、あの、お客様がご迷惑でなければ、お話しませんか?」
「い、いや、そんな毎回毎回自分の所にい、いつもらのも、わ、悪いです。」
ちなみにこの会話は、拙者がお店に来る度に話す内容でござる。
メイドカフェに来ておきながら、メイドさんと話さないというのは矛盾していると思うでござるが、拙者は可愛い子を見れれば充分でござるからなぁ。
「せ、…じ、自分にわ、わざわざ気を使わなくてもいいですよ?
ま、漫画もありますから…。」
上手く、言葉に出来ないでござるなぁ。
やはり、女の人とは恥ずかしいでござる。
「そ、そうですか…。」
先ほどの元気は無くなり、一気に彼女は落ち込んでしまったでござる。 や、やはり彼女の悲しんでいる顔をみるのは辛いでござる。
彼女には、悲しんでは欲しくないので結局会話をする。
これも、いつも通りでござる。
「じ、じゃあ迷惑でなければ、今季のアニメについてでも話しませんか?」
それを聞いた彼女は、また打って変わって元気になったでござる。
「ほ、本当ですか。
私、ご主人様とお話出来て嬉しいです。」
…すごく、恥ずかしいでござるが、彼女の喜ぶ顔をみていると拙者も嬉しくなってくるでござる。
そして、彼女と3時間近く、アニメの事について話していたでござる。
帰り際にも、彼女は悲しそうな顔をしていたでござる。



327 :キモオタと彼女 3話:2010/05/20(木) 19:44:03 ID:XJ/aH5+N
本当にメイドの鏡みたいだなと思いつつ、帰ろうとしたら、これもいつも通りの彼女の言葉。
「…写真、一緒に撮りませんか?」
帰り際には、拙者も開き直ってすぐにOKを出し、千円を払って写真を撮ったでござる。
ち、ち、近いでござる!!
彼女の匂いやら、右腕に伝わる彼女の感触…。 これだけは、耐えられないでござる。
写真を撮り終わると、挨拶もそこそこに急いで出口に早歩きで帰った。 後ろからは、藍那ちゃんの「また、来て下さいね~。……。」と聞こえたでござる。
後の言葉は、聞こえなかったでござるが、まぁ気にしても仕方ないでござるな。
さてと、まだ時間あるでござるし、どうするでござるか…。



A まだ、秋葉に残る。
B 家に残る。