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557 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:01:35 ID:2fnoiIIV
***

 目の前が真っ黒になってから、どれぐらい経ったっけ。
 いつから?
 お父さんが死んじゃって――ううん、私に殺されちゃってから?
 それとも、弟と妹が家を飛び出して行ってから?
 いいえ、きっと、その前。
 弟と妹が二人きりでセックスしてるのを、私が目撃してからだわ。

 見なければ良かった。
 あの二人に対して過保護に接していたから、あんな光景を見てしまった。
 それから狂ってしまったんだわ。
 お父さんはお墓に。お母さんは机の上で顔を覆って。弟と妹は居なくなって。
 私は、どこか、地面からとっても遠くにあるところに来てしまった。

 私が悪いのよ。
 隠していた二人の秘密を知ってしまった。
 家族に秘密にしていることなんて、私だっていくつもあるでしょう。
 だから、これは私が受けなければならない罰。
 お父さんを殺してしまった私を、お母さんも弟も妹も、許しはしない。
 私も、自分が許せない。
 お父さんが居てくれさえすれば、きっと、今だって――――




558 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:03:08 ID:jiY4UFBL

 喉が締まり、涙が浮かぶ。
 右の頬に涙が伝う。遅れて左から。

 お父さん。
 お父さん。お父さん。お父さん。お父さん。
 ごめんなさい。
 恩知らずで、良い子じゃなくて、人殺しで、お父さんの気持ちを何も分かってなくて、ごめんなさい。
 お父さんだって辛かったって、分かってあげられなかった。

 どうして、今頃になって泣いているのよ。
 泣けば良かったじゃない。あの日に、お父さんが雨の中で泣いていた日に!
 一緒に泣いてあげれば、大好きなお父さんなら家族を元通りにしてくれた。
 お父さんは強くない。ううん、強いけどいつも強いわけじゃない。
 お酒を飲んで愚痴をこぼすことだって何回もあった。
 でも、次の日には辛いことなんか何もないみたいに、おはようって言ってくれた。
 あの日も、言ってくれるはず、だったのに…………なのに!

 もう、駄目。
 お父さんがいないなら全部おしまい。
 意識が沈んでいく。
 悲しい曲に引かれるように。
 そして二度と浮き上がることはない。
 行き着く先はどこかしら。
 地の底、海の底、意識の底、それとも――コンクリートの地面かしら?

 潰れて、消えてなくなるのならどこでもいい。
 最後にそれを望み、私は屋上から空へと、身を躍らせた。



559 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:04:24 ID:jiY4UFBL
***

 人は卑怯な手を使い、他人を罠にはめる。
 そんな出来事は、人が知恵を身につけた時から世界に現れ始めた。
 いや、もしかしたら人は知恵を持っていなくとも他人を罠にはめられるのかもしれない。
 例えば、赤ん坊の鳴き声。
 赤ん坊は泣くのが仕事とはよく聞く。
 それ以外に自分の意志を伝える術が無いとも言えるだろう。
 だから卑怯とするのは間違いかもしれない。
 だが、赤ん坊の泣き声はその威力と効果が卑怯だ。
 自分の親を無条件に動かさざるを得ない状態にしてしまう。
 まあ、子供を持ったことがないどころか、自分で赤ん坊の世話をしたこともない俺が考えたことだ。
 赤ん坊がやることを卑怯だと断じるなど馬鹿げている、と突っ込みをいれられてもおかしくない。

 しかし、あえて言わせて貰おう。
 弱々しい存在は卑怯なのだと。
 俺のように、強くも弱々しくもない人間にとって、赤ん坊みたいな存在は卑怯な手段をとる生き物に見えるのだと。
 そんな弱々しい存在に対して、俺のようなどこにでもいる人間がとる行動パターンとして、どんなものがあるか。
 何も考えず、反射的に大人しく従う。
 仕方ないなとぼやきつつも相手をする。
 完璧に無視を決めてだんまりになる。
 腹を立てて無力な存在をいたぶる。
 かく言う俺がどんな反応をとるかというと、不明だ。
 さっきも言ったとおり、俺は赤ん坊の世話をしたことがない。
 さらに、触れれば壊れてしまうほど弱々しい存在と接する機会も皆無だった。
 自分がどんな反応をするか想像できても、いざというときに身体がどんな動きをするかなんてわからない。
 そう、たとえ俺が海のようにおおらかな対応をしようとも、糾弾されるような真似をしようとも、その時にならないとわからないのである。



560 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:06:16 ID:jiY4UFBL

「あのさ、そろそろ服、脱いだ方がいいよ」

 俺の性的嗜好はいたってノーマルである。
 そう声高に叫んでも、果たして俺の言葉を信じてくれる人間がどれだけいるだろう。
 今現在のシチュエーション解説。
 俺、右腕を三角巾で吊していて、服装は高校の制服。
 目の前にいる女の子は玲子ちゃん。小学校三年生。さっきまで一心不乱に泣いておりました。
 場所、腕の治療でお世話になった病院の個室。
 そんな場所で俺は、ようやく泣き止んだ玲子ちゃんに向かって先ほどの台詞を言ったわけである。
 ――頭の中に住む友人が、「この犯罪者め、二度と僕に近寄るな」と言っていた。
 まあ待て。
 違うんだ年上好きの高橋くん、いやTAKAHASHI、じゃなくて友人Tよ。
 これには理由がもちろんある。
 玲子ちゃんが泣いたのだって、俺が何かしたからじゃない。
 あれは不幸な、不運な出来事だったのだ。

「ひど、いよっ……ジミ……ぐす」
「……でもね、玲子ちゃん。あれが俺の正直な気持ちなんだ」
「わかんないよ、なんで嫌いなんて……いうんだよ。
 ボクは、好きなのに……なんで嫌いなの」
「嘘を吐いたって、しょうがないだろう?
 玲子ちゃんは俺の嘘の言葉を聞きたかったのか」
「なんで嫌いなのって、聞いてるじゃん! 答えてよ!」

 以上、知り合いの男子高校生に自分の母親が嫌われていると分かって怒る9歳児との会話でした。
 しかし不思議なものだ。
 登場人物が一人欠けただけで一気に犯罪臭くなる。
 俺と玲子ちゃんが別れ話しているみたいだったな。
 本当、どうして小学三年生と痴情のもつれ的な会話が成立するのか、理解不能である。
 演じるのは可能であろう。ただし台本があれば、という条件付きで。
 アドリブでここまで再現できるなんて、玲子ちゃんはませているなあ。
 さっきまで泣いていたせいで感情が高ぶっていたからか?



561 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:08:02 ID:jiY4UFBL

 玲子ちゃんが泣き出したのは、待合室からだ。
 自分のパンツの色を自白してしまい、羞恥心から泣き出した訳ではない。
 きっかけと言えるようなものは、あえていうなら、玲子ちゃんの母親の話だ。
 玲子ちゃんは俺と母親を会わせたいらしく、真剣にお願いしてきた。
 それに対する俺の返答は、ノーだ。
 会いたくないのだから仕方ない。いくら俺が年下に甘いとはいえ、こればかりは譲れない。
 そんな態度を取っていると、お母さんが嫌いだから会いたくないの、と質問をしてきた。
 そこでどうして頷いてしまったんだろうね、俺は。
 なあなあで話を終わらせて帰ってしまうか、否定するか、どちらかにすればよかったのに。
 そうすれば、少なくとも玲子ちゃんが馬鹿な行動をとることもなかったのだ。

「その服、早く水に浸けた方がいいって。
 ここ、お母さんの病室だったろ。着替えぐらいあるだろ?」
「……ジミーが悪いんだもん。シミになっちゃっても全部責任とってもらうもん」
 それが嫌だから早く着替えて服を水洗いしてほしいんだがね。
「言っておくけど、あれは玲子ちゃんの自業自得だからね。
 腹を立てて、お兄さんのコップを奪い取って、お兄さんに投げようとした君がいけない。
 バチが当たったんだよ」
「ジミーが悪い。なんかぬるぬるしてたもん、あのコップ」
「エイリアンじゃあるまいし。なんなら手、握ってみる?」
「お前みたいな歩くぱんつ観測所の手なんか握るもんか」
 パンツ観測所とはまた、視点の低いことで。
 そもそもそう呼ばれるほど観測の実績をあげているわけではない。
 妹は家族だから除外。葉月さんのは見たことない。
 澄子ちゃんのも、藍川のも、花火のも記憶にない。
 記憶にあるのは玲子ちゃんのぐらいのものだ。
 ――あれ?
 ってことは、玲子ちゃんにとっては俺は観測所なのか?
 違う。断じて、否。
 あんな白かったり色つきだったりストライプだったりアクセントが付いたりしているものが好きな訳がない。
 パンツを見られたり、うっかりパンツの色を自白してしまった玲子ちゃんの反応を見るのが面白いだけだ。



562 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:09:16 ID:jiY4UFBL

「まったく運がなかったね。まさか底に溜まっていたコーヒーが首筋にかかるなんて。
 驚いて椅子からずり落ちて顎で机を打ったのも災難だった。
 ひっくりかえった机から玲子ちゃんのジュースが落っこちたけど、背中で受けられたのは幸いかな。
 そこでしっかりキャッチできていれば良かったのにねえ」
「背中でコップをつかめるもんか!」
 ごもっとも。背中でコップをキャッチできるはずがない。
 できなかったから、玲子ちゃんは背中からジュースをモロに浴びることになった。
 顎の痛みと背中の気持ち悪さで玲子ちゃんは泣き出してしまった。
 さらに、俺が伯母を嫌っていることまで思い出して泣くのだから始末が悪い。
 待合室から玲子ちゃんの母親の病室まで連れて行くのは、かなり難儀した。
 人の目が気になる。
 場所が場所だけに通報されたり捕えられるようなことはなかったものの、泣いた女の子の手を握りながら歩くのは、かなり神経をすり減らす。
 これは、もう拷問と言ってしまっていい。
 ずるいよな、女で、しかも小さい子供って。
 俺に過失がなくても、全部俺が責任とることになるんじゃないか?



563 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:11:09 ID:jiY4UFBL
 
 ぶつぶつ言いながら玲子ちゃんが着替えだしたので、俺は病室の外で待つことになった。
 まあ、別に待つ義理はないんだが、今度玲子ちゃんに会ってしまった時、より面倒なことになるのは確実。
「……って、待ってても、面倒なことになるんだけどな」
 このままここにいれば、伯母がやってくるだろう。
 入院患者は基本的に夕食前には病室に戻ってくる。
 この病院の夕食時間はもうすぐ。伯母が病室に戻るまでもうすぐ。

「覚悟決めてかかるしかないか、もう」
 今から伯母と会話するにあたっての注意。
 一つ、伯母に怒りをぶつけない。
 二つ、俺と伯母の間に起こった事件について話さない。
 三つ、今後二度と会わない約束をする。
 俺と伯母と玲子ちゃんの関係については――話さなければいいだけか。
 伯母が話すかもしれないが、それならそれでいいだろう。
 玲子ちゃんの保護者は伯母なんだ。
 事実を教えるのも隠すのも、伯母の好きにすればいい。
 隠しておいた方がいいという思いもある。
 けれど、今の玲子ちゃんはともかく、成長した玲子ちゃんなら事実にいつか気付く。
 自分の父親がどんな人間で、今どこにいるのか疑い始める。
 そうなるのは、所詮時間の問題だ。早いか、遅いか。
 そして、早い段階で父親の正体を探り当てるだろう。
 そう、俺の父親を。

「……けど、ん、あれ? この情報って」
 事実として確認したんだっけ。
 いや、してないよな。玲子ちゃんが持っていた写真からの推測だ。
 玲子ちゃんの母と、その夫が写っている写真。
 そいつと、俺の弟がそっくりだったから、俺の父親が玲子ちゃんの父親でもあると考えた。
 若い頃の父と弟はうり二つだ、と母も証言している。
 だけどこれ、穴だらけの証拠だ。他人のそら似で片づけることもできるじゃないか。
 もしかして、俺の父親は妹に手を出した鬼畜であっても、しまいどんまんじゃないのか……?
 わからんぞ。妹に手を出したんだから、姉にも手を出しているのかもしれん。
 いや、自分の父親を信じてやらないでどうする。
 疑わしい。いや、信じられる。
 あいつは黒だ。いや、白だ。
 あいつはやった。いや、やってない。



564 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:12:37 ID:jiY4UFBL

 壁に背中を預ける。
 左手のアイアンクローで頭部を圧迫する。
 だがそんなことをしても答えが出るはずがない。
「う、うおお……お、俺はどうすれば……」
「とりあえず中に入ってくれないかな」
「そうだな、とりあえず落ち着いて、中でゆっくり考えて……」
 顔を上げると着替えを終えた玲子ちゃんが病室の戸を開けて待っていた。
 玲子ちゃんは、上から下まで全て着替えていた。
 さっきまでは膝下まで延びるスカートを穿いていたが、今は丈の短いジーンズだった。
 警戒されているのかもしれない。
 俺はそんなに信用されていないのだろうか。
 いついかなる時でも玲子ちゃんのパンツを狙っていると?
 違う。そんなことはありえない。
 たまに悪ノリすることもあるが、基本的に楽しく話をしたいだけだ。

「ジミー、そんながっかりしないで」
「え、がっかりしてるように見えた? あの、別にがっかりしてないよ、俺」
「置きっぱなしにしてた着がえがこれしかなかっただけだから。
 ジミーがボクのパンツ見たさにスカートを希望してたのは知ってるけど、
 あんまり正直すぎると思うな」
「どうして俺が君みたいなちみっ子に失望されなきゃならん」
「え……ちょっとだけでもボクから信じられてるとでも思ってたの……」
「なにこの子! 着替えたらいきなり口が悪くなったよ!?
 そ、そうか。その服は呪いの装備か。効果は毒舌か!
 ならば脱がしてやる! それとも脱がされたいか!」
「両方一緒だよ! ジミーって、やっぱり変態さんだったんだ……」
「玲子ちゃんはそんなこと言わない!」
「言うよ! もとからこんな感じだよ!」
 もはや一刻の猶予もならん。
 早くこの子から呪いの装備を引きはがさなくては。
 次世代を担う子供がまた一人、その無垢な心を傷つけられてしまう。
「大人しくしててくれ、玲子ちゃん」
「ぜぇったいにノー! 近寄るなバカ!」
「すぐに君を元の純粋な子供に戻してあげるから。
 だから服を――」



565 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:14:11 ID:jiY4UFBL

 続きを言おうとしたところで、唐突になにかが俺の動きに割り込んだ。
 まず、首筋に。
 何か尖ったものが突き立てられた。
 ナイフか針かと思ったが、そうではない。
 この親しみのある痛覚は――ペン。
「動かないでください。指一本動かさないでください。声を出さないでください。
 呼吸は鼻以外でしないでください。さもなくばこのまま脈を穿ちます」
 次に、若い女の子の声。
 その声で、俺が周囲からどう見られていたかわかった。
 小学生の女の子に襲いかかる男子高校生。
 釈明を待たず、ペンどころか、警棒で即行打ち倒されても文句は言えまい。
 だがしかし。男にはやらねばならないこともある!
「違う。これには理由があって、呪いが」
「ぷすり」
 ぷすっと、ペンの先端が首の皮膚を破った。
 声も上げずにひっくり返る。
 右の首筋を刺されたから、左側に。
 右腕が動かないから、左に転倒することになったのは不幸中の幸いだ。
 首筋に手を当てる。よかった。出血は少ない。
 一瞬の安堵。すぐに危険から逃れるべく、反転する。
 先ほどの声の主と対峙する。
「ちっ、浅かったか。やっぱり久しぶりにやると加減を誤るわね」
「いきなり何するんだ!」
「それはこっちの台詞ですよ。いえ、何してるんだ、ですかね。
 男子三日会わざれば刮目して見よと言いますけど、マイナスの意味で使うこともあるとは。
 見損ないましたよ――先輩」
「は……?」
 先輩だって?
 それにこの声、この容姿。
 ――まさか。
 なんでこの子がこんなところに居るんだ。
 学校には顔を出していなかった。弟の前にも現れなかった。
 それが、なぜ病院にいる?



566 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00:15:24 ID:jiY4UFBL

「澄子ちゃん……?」
「はぁい、そうですよ。先輩の義妹の、木之内澄子ちゃんです」
 軽い口調で澄子ちゃんはそう言った。
 弟を慕っていることを隠そうともしない。あけっぴろげ。
 この子は、何も変わっていないのか? 弟に執心したままだと?
 それなら、どうして――監禁状態の弟を解放したんだ?
「なにか私に聞きたいことがありそうですね。
 だ・け・ど。その前に先輩にはおしおきが必要ですよね。
 ねえ、二人とも。そう思わない?」 
 
 澄子ちゃんの後ろから現れたのは、見覚えのある人物だった。
 俺の交友関係の中で、唯一趣味の合うであろう女。
「そうだな。できることならかばってやりたいが、ここまで酷いとかばいようもない。
 ジミー君。まさか君がそういうタイプの人間で、玲子に対して劣情を抱いていたなんて、な」
 藍川の明らかに失望した視線はかなり堪えた。
 が、澄子ちゃんのでも藍川のでもない第三の視線を感じた時はそれ以上の衝撃だった。
「あの、とりあえず部屋に入りましょう。
 こんなところで立ち話をしていたら、病院にいるみなさんのご迷惑ですから」
 俺が人生で最も出会いたくない相手が居た。
 玲子ちゃんの母、伯母の冴子がそこに居た。

 藍川と澄子ちゃんにさっきの光景を見られたのは不幸ではあったけど、幸いでもあった。
 むしろ二人に感謝すべきだ。
 母親を慕う子供の前で、明らかな憎しみの視線を向けることを我慢できたから。