※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

394 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/19(土) 09:56:48 ID:7pEeoypI
「ん……?」
気が付くと、僕は立ったまま、紅麗亜の柔らかい胸に顔を埋めていた。
キスの気持ちよさのせいで、一瞬気をやってしまったらしい。
「紅麗亜」
顔を上げて紅麗亜と視線を合わせると、彼女は気まずそうに表情を曇らせた。
「申し訳ありません。ご主人様」
「え……何が?」
「接吻など生まれて初めてのことですから、つい、加減を忘れてしまいました」
そう言って、顔を赤らめる。意外に思った。
大人びた印象からして、その手のことには相当慣れているのだろうと思ったが、そうではないらしい。
「お嫌いですか? こんなはしたないメイドは」
「いや、そんなことは……」
儚げな様子で尋ねてきた紅麗亜に、僕は反射的に答えてしまう。
すると彼女は表情を輝かせ、両手で僕の顔を挟んだ。
「嬉しいです。ご主人様」
「うっ!」
また口付けをされる。しかも、さっきより強烈に。
「…………」
僕の意識はまたしても遠のき、次に気が付いたときには床に仰向けに横たわっていた。
そして、下腹のあたりに温かい、柔らかい重み。
紅麗亜が僕に、馬乗りになっていた。
「ご主人様。ご奉仕させてくださいませ」
潤んだ瞳で、僕を見下ろす紅麗亜。手を後ろにやってエプロンを外そうとしている。
「あ……」
さすがに、これ以上はまずいと思った。正直、キスだけでも後ろめたいのに……
「ちょ、ちょっと待って……」
両手を伸ばして、紅麗亜を止めようとする。しかし、その手が逆に掴まれた。
「え……?」
「ご主人様……」
紅麗亜は、僕の手を自分の胸へと、強引に導いた。
そのため、僕が両手で彼女の胸を鷲掴みにする格好になってしまう。
「うあ!」
僕は驚いて、思わず目を見張った。
服を着た状態で見ると分からなかったが、大きいのだ。それもとてつもなく。
片手ではとうてい掴み切れず、こぼれそうになる。
「…………」
「ああ……ご主人様。そんなに強くなさっては……」
強くさせているのは紅麗亜なのだが、彼女主観では僕が揉んでいることになっているらしい。
慌てて手を放そうとしたが、紅麗亜は逆に僕の手を引き寄せる。
「もっと、もっと強く……」
「だ、駄目だよ。こんなの……」
「何が駄目だと言うのですか? ご主人様」
「!!」
思わず体がびくりとした。
紅麗亜のあの冷たい視線が、復活している。
「…………」
「駄目なのですか?」
僕に胸を揉ませたまま、高圧的な口調で詰問する紅麗亜。
「駄目じゃ、ないです……」
そう答えるしかなかった。




395 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/19(土) 10:00:55 ID:7pEeoypI
「結構です。では、お続けください」
紅麗亜は薄く笑いを浮かべ、僕の両手を解放した。
自分で揉めということなのだろう。
僕は背中に冷や汗を伝わらせ、震える手で紅麗亜の胸を揉み始めた。
「あっ、あん……」
それが快感なのか、紅麗亜の口からあえぎ声が漏れ始める。
しばらくすると、彼女は顔を紅潮させながら、またエプロンを外し始めた。
服越しでは飽き足らないということなのか。
「ああ……ご主人様。今度は直に……」
やがて紅麗亜はエプロンをかなぐり捨て、その下の黒い服のボタンに手をかけた。
黙ってその様子を見ているしかない僕。
一体どこまで行ってしまうのだろうか。
いや、答えは分かっていた。紅麗亜が満足するまで、どこまでも行くに決まっている。
「ああ……」
絶望しかかる僕。そのとき、救いの手が差し伸べられた。
ピンポン、という音が鳴ったのだ。
玄関の呼び鈴だった。
「く、紅麗亜。待って……」
「何ですか?」
胸を開けるのを中断した紅麗亜は、不機嫌そうに僕を見下ろした。
ピンポン
「お、お客さんが……」
「放っておけばよいのです」
「そ、そんな訳には……」
「ご冗談を。ご主人様にとって、メイドを寵愛することより重要なことなど、この世にありません」
ピンポンピンポン
「で、でも……大事なお客さんかも」
「例えばどなたですか?」
ピンポンピンポンピンポンピンポン
「ええと。その……」
僕は答えられなかった。心当たりはあるのだが、口に出せる雰囲気ではない。
紅麗亜は、それ見たことかという表情になる。
「ほら、御覧なさい」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
早く出ろ、と言わんばかりに呼び鈴が連打される。




396 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/19(土) 10:01:42 ID:7pEeoypI
「で、でも、あんなに鳴らしてるんだから……」
「続けます」
僕の言葉を無視し、ボタンを外していく紅麗亜。すると今度は、ドンドンと激しくドアを叩く音がした。そして叫び声。
「詩宝さん! いますか? いますよね? 開けてください!」
中一条先輩だ!
僕は心臓が飛び跳ねる気分がした。
いや、本当は分かっていたんだ。
さっきの電話の内容と言い、タイミングと言い、あの呼び鈴は中一条先輩以外にあり得ないと。
でも、認めたくなかった。怖いから。
ただでさえ機嫌を損ねただろうに、こんな風に紅麗亜としているところを見られたら……
どんな超ド級の雷が落ちるか、分かったものじゃない。恐れおののく僕。
「く、紅麗亜。先輩が……」
「どうやら、そのようですね。諦めの悪い女です」
僕の恐怖などお構いなしの様子で、紅麗亜はとうとうボタンを外し切り、メイド服の胸を大きく開いてしまった。
ブラはない。片方だけで成人の頭ほどありそうな乳房が、ブルン、ブルンと勢いよく飛び出す。
「さあ、存分にお嬲りください。痛くされても構いません。いかようにも、ご主人様のお好きに……」
「詩宝さん! 早く開けてください! 開けてくれないとドアを破りますよ!」
また、強くドアが叩かれる。僕はガタガタと震えながら、紅麗亜に懇願した。
「す、凄い体してるのは分かったからさ。また今度にしようよ。このままじゃ先輩が……」
「侵入してくるかも知れませんね」
「で、でしょ? だから……」
「見せ付けてやりましょう。私達主従の絆を。あの哀れで頭のおかしい女に」
「そ、そんな!」
「どうぞ。触ってください」
「無理だって!」
「早く」
「…………」
僕は動けずにいた。
いつしか、扉を叩く音も、先輩の声もしなくなっている。
帰ったのだろうか。
紅麗亜もそう思ったらしく、こう言った。
「もう帰ったようですね。所詮、ご主人様への思いもその程度だったのでしょう。ご主人様を真にお慕いするのは、メイドだけなのです」
「…………」
「さあ、ご主人様!」
また要求してくる。僕は仕方なく、両手を伸ばして紅麗亜の、剥き出しの胸に触れた。
「ああん……」
紅麗亜が甘い声を出す。そのとき、ピシッという音が聞こえた。




397 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/19(土) 10:03:18 ID:7pEeoypI
ピシッ?
ポルターガイストかな?
ポルターガイストだよね?
ポルターガイストだと信じたかった。
だが、音のした方に視線を向けたとき、僕の一縷の望みはあえなく潰えた。
居間の窓の外に、ドレスを着た女性が立っている。
170センチ台半ばに達する長身。グラマラスな体つき。
北欧の血の影響だという、特徴的な銀色の長い髪。
そう、中一条先輩が窓越しに、無表情でこちらを見ていた。
「うわああああああああああ!!」
恐怖の叫びを上げる僕。
先輩が手をついている窓ガラスには、ヒビが入っていた。
特殊な強化ガラスで、滅多なことでは割れないはずなのだが。
凄まじい腕力だ。
「ひいいいいいい!」
僕は、その場から逃げ出そうと暴れた。
しかし、紅麗亜に抑え込まれていて、全然動けない。
そればかりか、紅麗亜の胸に触れている手も、彼女に掴まれて離すことができなかった。
「フッ。まだいたのですか」
紅麗亜は先輩の方を見て、軽蔑の口調で吐き捨てる。そして次の瞬間、何を思ったか、紅麗亜はカクカクと腰を動かし始めた。
「ああっ、ああっ、あん、あん、ご主人様……」
「な、なっ……」
紅麗亜は僕に、馬乗りになっている。
そして腰の辺りは、紅麗亜のスカートで隠れている。
つまり今の状態を傍から見ると……
「ぎゃああああああああ!!」
事の重大さに気付いた僕は、悲鳴を上げていた。
比喩でなく、僕の首と胴がGood Byeしかねない。
しかし、紅麗亜が自発的に止めてくれない限り、この状態からは抜け出せないのだ。
「止めて! 止めて! 止めて!」
必死に頼んだが、紅麗亜は止めるどころか、ますます腰の振りを激しくした。
もちろん僕の両手も離さない。
また、ピシッという音がした。