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491 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/22(火) 01:01:12 ID:HjCBVw0f
明け方、僕は自室のベッドで目を覚ました。
カーテン越しに差し込む陽光。耳に届く小鳥のさえずり。
そして、下腹に覚える生暖かい快感。
「何……やってるの?」
僕は全裸だった。
そして、僕の下半身に、同じく全裸(正確にはカチューシャだけ)の紅麗亜がのしかかり、巨大な胸の谷間で僕の股間のものを挟んでいた。
彼女は両手をせわしなく動かし、一心不乱に乳房で僕のものをしごいている。
僕に質問されると、おもむろに顔を上げ、こう答えた。
「パイズリでございます。ご存知ありませんか?」
「いや、そういうことを聞いてるんじゃなくて……なんでそんなことしてるのか聞きたいんだけど……」
「私はメイドです。ご主人様にご奉仕するのが当然です」
「そ、そうかな……?」
「そうです」
何か違うような気がしたが、あまりに強く言い切られ、それ以上言い返せない。
紅麗亜は一度手を止めると、僕と目を合わせて言った。
「ご主人様……私は昨日、2度ご主人様に救われました」
「2度……?」
「1度目は言うに及びません。2度目は、私があの雌蟲を始末しようとしたときです」
雌蟲って、やっぱり先輩のことだろうか。もちろん他には考えられないが、もっと他に言い方があるだろうと思う。
「ご主人様にたかる汚らわしい蟲であっても、残念ながら法律上は人類です。絶命させれば、何らかの罰に服さざるを得ません」
「それは、まあ、ね……」
「雌蟲一匹のために、私とご主人様が離れ離れになることなど、あってはならない。ご主人様はそうお考えになって、私を止めてくださったのですね」
「え……あ……それは……」
「ご主人様の深いお考え、その場で察することができなかった不明を恥じるばかりです」
うなだれる紅麗亜。昨日の僕の行動を、自分に都合よく解釈したようだった。
本当は、先輩が殺されるのを阻止したかったのだが。
もっとも、誤解を解く勇気はなかった。下手なことを言ったら、どうなるか分からない。
「…………」
「それからご主人様」
僕が沈黙していると、紅麗亜は話題を変えた。
「昨日は雌蟲駆除のためとは言え、ご主人様にとんでもない無礼を働いてしまいました」
「と言うと?」
「ご主人様とセックスの振りなどという、メイドにあるまじき行為をしました。あれでは、本当にセックスをするのは嫌なのかと疑われても不服は言えません」
「ははあ」
確かにあの疑似行為のせいで、僕は寿命の縮まる思いをした。
もっとも紅麗亜が詫びているのは、微妙に違うことみたいだけど。
「ですが信じてください。決して嫌だったわけではありません。あのときは本当の行為を行う時間がなく……」
「信じる、信じるよ」
一も二もなく、僕は言った。まかり間違って「本当?」などと口走ろうものならどうなるか、想像するだに恐ろしい。




492 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/22(火) 01:03:07 ID:HjCBVw0f
「嬉しい……では、その証しを立てさせていただきます」
紅麗亜はにっこり笑うと、上体を起こし、こっちに移動してきた。
“本当の行為”をするつもりなのだ。僕は怖くなって彼女を押し止めた。
「ちょ、ちょっと待って!」
「何か?」
「それをしたら、後戻りできないよ。もうちょっとお互いによく知ってから……」
「しかし、ご主人様に疑いを持たれたままでは、メイドとしての務めを全うできません」
そう言って、固く尖った僕の物を、自分の股間に押し当てる紅麗亜。
僕はますます怖くなり、必死に言った。
「何も疑ってないよ」
「相変わらずお優しいのですね。ならばこそ、どうあっても疑いを晴らして見せます」
「でも……」
「ご主人様」
「うっ!」
僕はどきりとする。紅麗亜の目に、また冷たいものが宿っていたから。
「まさかとは思いますが、メイドごときに情けはかけられない、などと言われるのではないでしょうね?」
「それは……」
「どうなのですか!?」
「そんなことは……ないです」
蛇に睨まれた蛙のようになった僕は、そう答えるしかなかった。
「結構です。ではご主人様、ご命令を」
「命令?」
「そうです。純潔を捧げ、生涯の忠誠を捧げるよう、改めてこの愚鈍なメイドにご命令ください」
「いや、特にそういうのは必要ないんじゃ……」
「ご主人様」
紅麗亜の両手が、僕の首に伸びてきた。
それが何を意味するか、悲しいことに僕は一瞬で理解できた。
「く、紅麗亜!」
「何でしょうか? ご主人様」
「ぼ、僕に純潔を捧げ……」
「はい」
「生涯の忠誠を誓って……ください」
「ください!?」
「いや違った! 忠誠を誓え」
「ちゃんと最初から言い直してください」
「僕に純潔を捧げ、生涯の忠誠を誓え!」
半ばヤケクソになり、僕は叫んだ。
「はい! ご主人様あっ!」
紅麗亜は歓喜の叫びを上げ、僕の先端を再度自分の股間にあてがうと、ゆっくりと腰を沈めた。
「ああああ!! ご主人様あっ!」
僕の屹立が彼女に侵入し、若干の抵抗を突き破ると、一気に奥まで達する。




493 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/22(火) 01:05:04 ID:HjCBVw0f
「私、神添紅麗亜は、ご主人様である紬屋詩宝様のメイドとして、奴隷として、下僕として、家畜として全てを捧げ、永遠の忠誠を誓いますっ!」
破瓜の痛みはないのだろうか。いきなり腰を振りながら、道徳のかけらもない宣誓をする紅麗亜。
四方から絡み付き、蠢く肉襞の感触に、僕は全く無力だった。
紅麗亜の中に放出するまで、1分もかからなかったと思う。
「ああっ、ご主人様の精液が中にたくさん……紅麗亜は幸せでございますっ!」
「っ……」
紅麗亜の絶叫を聞きながら、僕は半ば失神しかかっていた。

ようやく人心地がついた後、僕は浴室でシャワーを浴びた。
1人でいいと言ったのだが、紅麗亜が裸のまま強引について来て、体の隅々まで洗われた。
「ご主人様が自分で体を洗うなど言語道断」なのだそうだ。

バスタオルを巻いて居間に行くと、目を疑う光景があった。
散乱していたガラスの破片が、きれいさっぱりなくなっているのはいい。紅麗亜が片付けたのだろうから。
しかし、先輩に割られた窓まで元通りになっているのは、どういうわけなのだろうか。
「ご主人様。今お食事の用意をいたします」
振り向くと、紅麗亜が立っていた。いつの間にか、メイド服を一分の隙もなく着込んでいる。
「あの窓は……?」
窓を指差して聞いてみると、彼女はこう答えた。
「はい。勝手とは思いましたが、ご主人様がお休みの間に、業者を呼んで直させました」
「そうだったんだ……」
ずいぶん手回しがいい。費用は後で請求されるのだろうが、窓を壊れたままにしておくわけには行かない。必要な出費だと思った。
「ありがとう」
「しかし、昨日のあの雌蟲の破壊力を考えますと、まだ不十分です。後で全ての窓に強化用のシートを貼り、さらに割れにくくいたします」
「いや、そこまではちょっと……あんまりお金ないし」
経済的なことを理由に僕が躊躇を見せると、紅麗亜はこう言った。
「ご心配には及びません。支払いは私のカードでいたします。昨夜の窓の修繕も、費用は私がすでに支払っております」
「か、カード?」
僕は愕然とした。一体どうなっているんだ。
所持金がなくなって、餓死寸前じゃなかったのか。
「あの……」
「何か?」
「いや、何でもないです……」
鋭い視線に射すくめられ、僕はうつむいた。
「そうですか。では、失礼いたします」
紅麗亜はキッチンに向かっていった。
その姿を見送りながら、ふと思った。
紬屋詩宝という船は、機雷に触れてしまったのではないか。
それも、一発で船体が真っ二つになるような、強烈な奴に……




494 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/22(火) 01:07:20 ID:HjCBVw0f
自室で普段着に着替えていると、お食事の支度ができました、という紅麗亜の声が聞こえた。
ダイニングに入ると、異様なほど豪華な食事が並んでいる。
どこで食材を手に入れたんだろう。
「これは……?」
「冷蔵庫にあったもので、用意させていただきました。お口に合えばいいのですが……」
「え……?」
つまり、僕が普段作っている食事と、材料は同じということだ。
作る人が違えば、これほど違うものができるものなのか。
紅麗亜が椅子を引いてくれる。
僕は着席し、信じられない気持ちで料理に手を付けた。

「……凄くおいしかったよ」
食べ終わって、食後の紅茶を紅麗亜に注いでもらいながら、僕は言った。
嘘ではない。高級レストランの料理なら、先輩に何度かご馳走になっているが、紅麗亜の料理は全く味で引けを取っていなかった。
「お褒めにあずかり、恐縮です」
紅麗亜が微笑して、お辞儀をする。いつもこんな感じなら、メイドさんのいる生活も悪くないのだが。
「さて……」
何気なく時計を見ると、ちょうど学校へ行く時間が迫っていた。
席を立って紅麗亜に言う。
「そろそろ学校に行くよ。着替えてくる」
だが、自分の部屋に行こうとすると、突然紅麗亜が前に立ちふさがった。
「お待ちください、ご主人様」
「な、何……?」
「学校へは……いいえ。しばらくの間、この家から外には出ないでください」
「そんな」
僕は驚いた。何故急にそんなことを言い出すのだろう。
「どうして……?」
「今ご主人様が一歩でもこの家を出れば、たちまちあの雌蟲がご主人様に襲いかかるからです。あの蟲はご主人様を拉致監禁し、破廉恥な行為を強要した挙句、自分のものになるよう執拗な洗脳を繰り返すでしょう」




495 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ :2010/06/22(火) 01:08:17 ID:HjCBVw0f
「そんな大袈裟な」
いくら何でも、あの先輩がそんなことをするとは思えなかった。上流階級の先輩が、よりによって、僕のような庶民にそこまで熱くなるわけがないと思う。
「大袈裟ではありません。ご主人様は、あの雌蟲の恐ろしさをご存じないのです」
「でも、一歩も外に出ないっていうのは……」
「ご所望のものは、全て私が調達いたしますので」
「ま、まあ、ちょっと落ち着いて話そうよ」
「ご主人様、よろしいですね?」
椅子に座ろうとした僕に、紅麗亜は詰め寄った。
「あの……」
「よろしいですね?」
「……はい」
さすがに今回は、納得できないものがあった。
しかし、壁際に押し付けられて迫られ、抵抗する気力が失せてしまう。
「……うん」
僕が弱々しい声で頷くと、紅麗亜はにっこり笑った。
「大変結構です。では、携帯電話をお預かりします」
両手を出す紅麗亜。僕はまたびっくりした。
「なんで!?」
「あの雌蟲が、番号やアドレスを変えてご主人様に連絡しようとするかも知れません。蟲の声を聞いたり、文章を読んだりしたら、ご主人様のお体が腐ります」
「そんな」
「さあ!」
紅麗亜が強く手を突き出す。どうしようもない。僕は大人しく携帯を取り出した。
渡す前にロックをかけたのが、ささやかな意地だった。
「暗証番号は?」
だが、その意地も無残に踏みにじられる。
「な、なんで必要なの……?」
「メイドたるもの、ご主人様のことは何でも知っておく必要がありますから」
「でも……」
「ご主人様!」
僕はうちひしがれた思いで、番号を言った。