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300 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:24:02 ID:uEkW8/xC





おい、貴様今『妹最高!』とほざいたな!?馬鹿か?妹ほど怖くおぞましい存在はいないぞ!?

よし、一つ作り話を語ってやる。よく訊いておけよ?





301 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:25:25 ID:uEkW8/xC
 今日は我が校の入学式。そして俺の愛の入学式になる日である。
俺、市川 一機(いちかわ かずき)は今日我が学年アイドルである朝日さんに告白することを決意し、昨日メールで入学式終了後1年10組に来てくれと送ったのだ。

朝日さんは今までこの高校に入学してから、49人の男女を振り、今日の俺の告白で50回目となる。

朝日さんは俺と同じクラスで1年10組の盛り上げ役でもあり、男女問わず人気があった。
7月には俺達の中で学年トップアイドルとして決まり、人気はさらに急上昇。うなぎ登りだ。
それまで数人には告白はされていたらしいがトップアイドル認定後は告白のペースが速くなり、クリスマス付近には一週間に5回も告白されていたようだ。

しかし、イケメンだろうがブサメン、先生、女子?だろうがズバズバと振っていった。
そんな朝日さんに何故告白を決意したかというと昨日の占いが原因である。





302 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:26:24 ID:uEkW8/xC
その日の朝のテレビの占いで星座、干支、血液全ての占いで一位を取ったからからである。
本当はその日に告白しようとしたが、明日だと効果百倍!と後付けされていたので普段から占いに頼って生きている俺にとって最高の吉報だった。
だから勢いにまかせて朝日さんにメールをし、『明日、入学式終了後に教室に来てくれ』と送ったのだ。

昨日は本当に準備が大変だった。なんのだ?って髪型やその他もろもろだよ。

さらに妹の奈穂(なほ)に『なんて告白されたら嬉しい?』と訊ねた。兄である俺が言うのも何だが奈穂は美人いやかなり可愛いのだ。

奴は身長はあまり低いわけではないはずなんだが、顔があまりにもベビーフェイスに近いため実際の年齢よりも幼く見える。俺的にはあの大きな垂れ目が好きだな。
多分今まで奈穂に告白、好意を抱いていたやつはあの目にやられただろうな。





303 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:27:28 ID:uEkW8/xC
だから奈穂に訊けば今まで告白してきた男子の台詞でいいのがないかわかるからだ。

妹は顔を真っ赤にしながら今までの体験談を語ってくれた。
………こいつそんなに告られていたのか!兄である俺は皆無なのに…

まあしかしながら結果は自分で考えた想いを言ってほしいと妹が言ってくれた。

「………私待ってるから////」

顔をさらに紅潮させる我が妹。爆発するのか?と心配になってしまうぐらいの真紅さだ。

それ以前に俺は感動した。妹が俺のために練習台になってくれるからだ。

先ほどの『待ってる』は本番失敗しないためにの“練習やってあげるから”的な意味と俺は理解し

「ああ、ちゃんとまとまったら俺の(朝日さんに対する)想いを聞いてくれ。」と感謝な気持ちを持ちながらそう言った。

妹は早足で自分の部屋に戻っていった。ボフッ と音が聞こえたのは俺の幻聴だろう。





304 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:28:39 ID:uEkW8/xC
1時間以上かけても定まらず、夕食の時間になり、それから風呂と来て統計3時間も時間をかけてしまったが、やっと告白の言葉が完成した。

よし、後は妹に聴いてもらい変な箇所がないか指摘してもらうだけだ。

妹の部屋に行くと何故か軽く化粧を済ましている妹がベッドの上で背筋をピンと伸ばし正座をしていた。
こんなにも可愛くなるなんて兄としては嬉しいのやら寂しいのやら。

まあ、化粧をしている件は後回しにして、先程から静止している妹に俺の朝日さんに対する想いの大きさを聴いてもらった。

「いくぞ」
「うん////」

「好きです!!大好きです!!あなた以外のことなんて考えられなくなるぐらい大好きです!!俺と結婚を前提に付き合って下さい 朝日さん!!!!」

決まった………後は奈穂の意見を待つだけだ。

「……………」

妹の様子がおかしい。駄目だったか今の!?





305 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:31:37 ID:uEkW8/xC

「……あ‥朝日さんて兄ちゃんの好きな人?」

あ‥そうだ、奈穂に名前を言うの忘れていた。
「そうだ。」
「………」
「………」
気まずい。

「…ど、どうだった?」
「………明日告白するの?」
質問を質問で返すな!
「そうだが…」
何故だろう?急に周りの温度が冷えた感じがするが…

「やめた方がいいよ。明日は入学式なんだよ。私が兄ちゃんと同じ学校に行ける日なんだよ?」
奈穂が険しくなりながら俺にそう訴えた。
なる程。明日は入学式だから私を祝いなさいと。そうだな、明日は奈穂を祝う日なんだから祝う方が兄の恋を祝うなんておかしいよな。

「わかったよ。」
「え!?ほんと!?」

いつも通りに戻る妹。

「ああ、悪かったな、変なことに付き合わせて。」
「良かった~~!!」

安堵している妹。部屋の温度も戻ってきた。

「よし、じゃあ今度高いの奢ってね♪」
「高いのは確定か?」
「兄ちゃんのせいだよ。」

ごもっとも。




306 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:34:07 ID:uEkW8/xC

「はいはいわかった。んじゃ、お休み。」
「お休み~」





と、こんな感じのコントを昨日行い、今日が来たわけだ。
ん?てか、いつの間にか昨日の回想に入ってしまっていた。しかし、奈穂には内緒に朝日さんに告白する俺。駄目兄貴だな全く…
教室に行くとなんと朝日さんが待ってくれていた。これはもしや!…

「あ、あの朝h「あ、市川君!告白だったらごめんなさい。あなたの気持ちには応えられない。」 … 」

一刀両断だな。

「そ、そうか。悪かったなわざわざ呼び出して…」
「ううん…私こそごめんなさい。」

朝日さんはすぐに教室から出て行った。そして俺も心ここに在らずな状態で帰宅した。
途中51人の老若男女が現れ俺を慰めてくれた。………俺、52人目だったんだな。





307 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:35:56 ID:uEkW8/xC


51人は慰めてくれたが後ろにあった凶器は何に使うつもりだったんだか…

家に着くと家の明かりが一つもなかった。
そんな家に不気味だと思いながら鍵を開け中に入った。 あれ?、リビングに明かりがついている。そうか。シャッターを下ろしていたから明かりが見えなかったのか。
しかし、何故もうシャッターが………まあいいか。

リビングには父と母がいなく、妹である奈穂が新しい我が校の制服姿のままでソファーで寝ていた。

起こすのも悪いので、テーブルの方に向かうと一枚の紙が置いてあった。

『父さんが急に海外に転勤になったので、母さんも付いて行くことにしました。あなた達の仲だったら大丈夫だと思っての決断です。お金は毎月振り込んでおきます。 母より』





309 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:37:10 ID:uEkW8/xC

「グッドタイミングだよね~」

怖気がした。そして先ほどから熟睡していたはずの妹が起きていた。

「兄ちゃん、今日さ朝日って人に告白したでしょ?」
「ああ…」

何故こいつが知ってる!?

「昨日約束したのに……………なんでよっ!!!!」

妹が突然怒鳴ってきた。初めてのことだったので俺は近くにあった椅子にもたれかかった。

「お、おいどうしたんだ!?そ‥その告白したことについては悪かった。昨日の朝から決まっていたから…」
「ふ~ん。まあ、そんな約束破りをする兄ちゃんにはお仕置きが必要だね♪」
「えっ!?」

バリバリッ

「な…なに …をす‥…る…」
おれのいしきはそこでとだえた。








310 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:39:33 ID:uEkW8/xC








目が覚めると部屋にいた。…俺の部屋ではないな。

そうだ俺はいきなり、奈穂に抱きつかれたと思ったら体中に電撃が流れて………

「やっと起きたね。兄ちゃん♪」

そうだ。こいつのせいで俺は気を失って…!!!!

「何なんだよこれは!?」

俺は首に首輪、足にはガムテープ、手にはお決まりの手錠がかけてあり、いわば拘束されている状態であった。

「兄ちゃんは私の想いに気付かないのと他の女に盛った罰として、自由を無くしました。」
「嘘だろ…!?」
「兄ちゃんがいけないんだよ。…けど良いじゃない。私が世話してあげるから♪下の方もね///」
「冗談はやめて早く外せ!!今なら特別になかったことにしてやるから!」
「いいよ。私はあったことにしたいし。」
「父さん達にバレたらまずいって!」
「あー、大丈夫。お父さんたち帰って来るの私が成人になって結婚したら、結婚式の日に帰るって言っていたから。まあ兄ちゃんと一緒にいるから一生結婚しないけど。」





311 :想い出入学式 [sage] :2010/07/05(月) 01:42:06 ID:uEkW8/xC

「あっ!?けど兄ちゃんと結婚するんだった!」
いろんなことが起きすぎて頭がついていけない?学年一桁の俺が!?

「兄妹は違法だ。」
「禁断の愛っていい響きだよね~」

駄目だ。思考がいかれてやがる。くそ!妹に愛されるなんて!

「それじゃ、一つになろう。一機さん♪」

その日、妹は高校に入学し、俺は童貞を卒業した。それから俺の最悪な監禁生活が始まった。






いいか?だから『妹に愛されて~』なんて変な妄想は捨てろ!!わかった?よし、なら気を付けてな。

よし、俺もそろそろこの街から離れるか。



『みぃーつけた♪』

後ろから迫り来る闇に気づけず、男は今度こそ表社会から消えた。


「子供は男の子がいいな~♪」



end