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336 :非日常の日常:2010/07/05(月) 16:42:25 ID:3Lu0weJZ
今雄介はどこを見渡しても雲ばかりの夢を見ていた
その雲はすべて白い雲ではなく雷雲で雷が縦にも横にも走っていた
「なんだ?この夢は」
雄介はおそらく普通の人よりも悪夢を見ている回数が多いだろう
何せ2回に一回は悪夢なのだから
しかしこの手の悪夢は見たことがない
というよりこれが悪夢なのかすらわからないが
「んー・・・・・・この場合はどうしようか」
と考えて・・・・・・疑問に思った
「なぜ普通に考えれるんだ?」
起きている時みたいにごく普通に考えれるのである
普段はただなりゆきを体感するだけでへんな感じに陥った
「でも一応自由に動けるみたいだな」
そしてすこし動いてみようとすると
「あれっ?」
体がまったく動かずに・・・・・それどころか下に落ちているような感覚である
そして下を見ると
「あ・・れは・・・・・加絵?」
目に隈を作った加絵が下の空間に見えた
そして加絵が笑い
「見つけたぞ雄介」
加絵の声が周りに響き頭の中を揺らす
そのとき雄介の中には安堵ではなく・・・・・・・恐怖があった
何故なら加絵の声は普段聞いているような感じではなく抑揚のない本能的に恐怖を覚えさせるような声で自分の名前を呼ぶのである
おそらく誰でも恐怖を感じるに違いない
そして雄介は咄嗟に言葉に出してしまっていた
「くっ来るな・・・・!」
そう言って必死に上へ上がろうともがくが体は動かない
「なぜ逃げようとする?あたしはお前の彼女だろう?彼女を泣かせた罰としてはやく抱きしめてくれ」
そう言って加絵の顔が大きくなる
「う、うわああああああああ!!!!」
そう叫んだ瞬間
「雄介!」
とその空間にひとつの白い手が現れた
いや、正確には白い手のようなものだろう
だが今の雄介にはそれが救いの手にしか見えなかった
その瞬間、ほんの少しだけ体の縛りが緩んだ
それを利用し腕が引き千切れるのではないかと自分で思うほど手を伸ばした
だが下からはそれを阻止しようと数多くの触手らしきものが伸びてきていた
「届けぇぇぇぇ!!!!!」
そして指に届く瞬間に稲妻が雄介の体を直撃した
「がぁああああ!!!!」
そのまま力も抜け腕から遠ざかってゆく
「雄介ぇぇぇぇ!!!!」
「うるさいハエめ」
と加絵がその腕に向かって稲妻を何本も飛ばし触手を鋭くし一気に貫いた
「うぐっ!」
血を垂らしながらもまだ何とかその場に残っていた
「これで消えろ!」
と一際巨大な稲妻がその腕に直撃した
「きゃあああああああ!!!!!!!!!」
その絶叫で雄介の中の何かが『切れた』
「てめぇ・・・・加絵ぇぇぇぇぇ!!」
そして雄介の手に一本の細長い槍らしきものが現れ、それを加絵の顔に向かって投げた
その槍は一直線に飛んでいき顔に吸いこまれていった
「なっ・・・・やめろ!」
そして顔に当たった瞬間その空間が崩壊した



337 :非日常の日常:2010/07/05(月) 16:43:23 ID:3Lu0weJZ

「・・・・・・・はっ!」
思いっきり飛び上がり腕の手錠の棘が刺さり悶えていると
「ゆぅ・・・・・すけぇ・・・」
「なっ!聖城!」
聖城は左腕の肩から先がなくなっていて蹲っていた
「ぶじ・・・・・だったのね・・・・?」
「ばかやろう!それよりも早く治療しろ!」
その間にも血が滴り落ちておりどんどん顔色が悪くなっているのがわかった
「おい!誰か!・・・・・・修羅!」
呼んでも意味がないと思っても雄介は叫んだ
「うるさいぞこの軟弱者」
そして修羅はその場にいつもみたく急に現れた
「はっ早く!治療をしてやってくれ!」
「そのことについてはまったくもって大丈夫だ」
「何言ってんだよ!腕が・・・・・え?」
そう言って聖城を見ると既に腕は戻っていた
ただ少し全体的に赤いのは気になるが
「ごめんなさい・・・・・少しすれば治るの、心配かけてごめんなさい」
とどこか疲れた様子で聖城は謝った
「いや・・・・・俺こそ勝手に騒いですまない・・・・だが大丈夫なのか?」
「まだ血が足りないけど輸血すればどうにかなると思うわ」
「そうか・・・・・・」
どこで輸血するかはあえて聞かなかった
今は腕が治ったという事実をかみ締めておきたかった



338 :非日常の日常:2010/07/05(月) 16:44:04 ID:3Lu0weJZ
「・・・・・・・」
ガスッ
「いたッ!」
「美姫様に馴れ馴れしく口を利くな、貴様は下僕であり奴隷だ」
どっちも似たようなもんじゃないか・・・・・とは言わなかった
言ったら殴られるのは目に見えているから
「しかし・・・・・・」
と修羅はいきなり腕をつかみまじまじと見てきた
「いきなりなんだよ?」
「いや・・・・・・・お前まさか・・・・・・な」
と言ってみていたかと思えばいきなり腰の所から何か・・・・・容器のようなものを取り出した
それをおもむろに腕に刺してきた
「いっ!」
「我慢しろ、後で検査結果を教えてやる」
とよくわからないことを言って血をその容器の中に満たした
よし、と言って腰にそれをしまうと聖城に近づき何かを耳打ちしていた
そうしたら聖城は驚いた顔をし修羅を見ていた
修羅は頷き、立って背中を向けて言った
「喜べ中上雄介、ようやく美姫様の役に立てるぞ」
と言いその場から消えた
「あー・・・・疲れた・・・・・・」
「私も疲れちゃったわ・・・・・一緒に寝ていいかしら?」
「ん・・・・わかった」
そう言って雄介は少し端によろうとしたが
「そのままでいいわよ」
と聖城が言ってそのまま雄介の体を抱くように寝た
「ものすごく落ち着くわ・・・・・・」
「そうか?それならしばらくこうしておけ」
と雄介はどこか寛大な気分になっていた
おそらくそれは疲れから来るものなのか、もしくは心にゆとりが持ったものなのか
本人にはわからなかった
「でも寝るとまたあの夢見そうだなー・・・・・・」
「大丈夫よ雄介、また助けてあげるから」
「んー・・・・そうか」
雄介は何かが引っかかったままだが安心したのかそのまま寝てしまった
「おやすみ・・・・・雄介」
そして聖城は頬に軽く口づけをしそのまま眠りについた