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540 :非日常の日常 [sage] :2010/07/09(金) 19:24:16 ID:fNIK6wd0
雄介はまだ冴えない頭で聖城の顔を見ていた
「しかし本当に整ってるな・・・・・」
加絵の場合は可愛いというほうで聖城の場合は綺麗とか・・・・大人の美しさというものだろうか?
ということを考えながら見ていると聖城が起きた
「んー・・・・・・おはよう雄介」
「あぁおはよう」
聖城は目を擦って雄介の顔を見ると・・・・・・一瞬で吹きだした
「ぷっ・・・・あははははは!」
「なっ何だよ!」
それはもう大笑いで雄介はすこし苛立った
「いきなり俺の顔を見て笑うなんてひどいだろ!」
それでも笑いやまない聖城に雄介は何かを言うことが面倒になりそのまま黙りこんだ
そのまま聖城はひとしきり笑い、涙をぬぐいながらふと言った
「でもまさか修羅がそんなことするなんて・・・・・・・まだ子供ね」
「それはいいから早く鏡とタオル貸せ」
と言いながら手を差し出した
「はいはい・・・・・ぷっ」
まだどこかおかしいところがあるのか?と思いながらも手を差し出し続ける
そして聖城は鏡だけを渡して少し離れた
雄介はタオルを渡さないことに軽くイラつきながらも自分の顔を鏡で見た
「なっ・・・・・なんじゃこりゃあああああああ」



541 :非日常の日常 [sage] :2010/07/09(金) 19:24:50 ID:fNIK6wd0
「なっ・・・・・なんじゃこりゃあああああああ」
研究室で情報を集めていた修羅の耳にも雄介の叫びが聞こえた
ということは現場にいたら相当な音量だろう
後でそれを理由に殴ってやろうと思ったが
「・・・・・・・やらかしてしまったかも」
もしこれで聖城が怒っていたら何があるかわからない
よりによって聖城が好きな相手に・・・・・許したくはないが大事な人を汚したのだ
下手したら殺されてしまうかも・・・・・・
そう思っているとまたあの男の叫び声が聞こえた
「油性じゃねぇかあああああああああ」
「・・・・・・・・どうしよう」

何が書いてあったかは・・・・・・主に下ネタばっかであるので想像に任せよう
それを濡れたタオルで一生懸命消しても中々消えないために擦りすぎて赤くなってしまった
そして愚痴をこぼしていたら聖城が近づいてきた
何か様子がおかしく・・・・・・変な威圧感があった
「ねぇ・・・・・聞いてもいいかしら」
「あ?」
「ここから・・・・・・帰りたい?」
「・・・・・へ?」
聖城の言葉が理解できず固まっていると
「帰って・・・・・あの女のところに戻りたい?」
その言葉でようやく意味がわかった雄介は考えることに決めた
帰れるなら帰りたい気持ちはあったがあの夢があってからはそこまで感じなくなってきていた
何よりもここの居心地がいい・・・・・そんな気持ちもあった
「俺は・・・・・」
「どうなの?」
そう言って目の前に立ちそのまま見ていた
まさに蛇に睨まれた蛙というものを思い出すだろう
しかし雄介自体はそこまで恐怖を抱かなかった
だがどちらにせよ答えを出さねばめんどくさくなるだろう
「少し・・・・・・時間くれるか?」
まずは時間の交渉を始めるところから入ることにしてみた
「どれくらい?」
「そうだなぁ・・・・・・うーん」
とは言っても具体的な日にちまでは思いつかず唸っていると聖城が指定してきた
「じゃあ明日までに決めて」
「明日だと?もうすこし時間をくれ」
「これ以上は待ちたくないの」
そしていきなり腕を掴むと手錠を・・・・・・はずした
「部屋の中を動き回っても良いから考えておいて」
「え・・・・・・ちょっとま」
ってと言う前にそのまま消えてしまった
「なんで・・・・・・・わけがわからん」
そう言いながら久しぶりに手首が開放され擦りながらゆっくりと床に下りた
「おっ・・・・と」
少し力が抜けながらも久しぶりに自分の足で立つという実感がわくと急にうれしくなってきた
まるでおもちゃをもらった子供のように
「俺・・・・・・自分で立ってる」
いつも当たり前に歩いていたのがここ最近ずっと寝っぱなしだったためその感覚まで麻痺していた
そして少しずつ歩いて普通に歩けるようになるまでしばらくかかった
その間はずっと歩くことに集中しており質問の答えなどすっかり忘れてしまっていた
「うーん・・・・・・・歩けることっていいなぁ」
ごく当たり前なことを雄介はとてもありがたく感じていた
そんなこんなをしていたらすごく眠くなってきてそのまま眠気に身を任せることにした
「明日はいい天気かなぁ・・・・・・」
などと呑気なことを考えながら


542 :非日常の日常 [sage] :2010/07/09(金) 19:25:22 ID:fNIK6wd0
「あー怒られるぅ・・・・・」
修羅は未だに聖城の怒りを恐れて頭を抱えていた
そんな修羅の後ろに
「何頭抱えてるのよ」
「!!」
いきなり声をかけられ修羅は思わず思いっきり立ち上がり、膝にぶつけた上にそのまま後ろに倒れてしまった
聖城は呆れ顔をしながら腰に手を当てて言った
「よくわからない芸はいいけども・・・・・・あのゴミの情報はどうなの?」
それで今は怒られるわけではないことを知った修羅は安堵したがすぐに気持ちを切り替え、情報を聖城に教えた
「はい、今手元にある情報によりますと浄財加絵は1987年の6月8日生まれで、かなりの成績を小中学校に残し、高校ではそのまま国内でも有数の学力を誇る○○高校に入学し・・・・・」
そのまま資料を読んでいると聖城がそれを手で制した
「そんな情報はいいの、それよりも何か強力な後ろ盾とかものすごい家系だとか戦闘技術とかそういうものを知りたいの」
「あっ・・・・すみません!」
そして見事に90度で謝った
「謝るのはいいから・・・・・早く教えて」
「わっ・・・わかりました」
おどおどしながら資料をスラスラと目で読み、家系や交流関係、そしてどういう武道を習っていたかを話した
すべて聞き終わった聖城はどこか浮かない顔をしながら悩んでいた
「別にすごい力があるわけでもなく後ろ盾や味方がいるわけではない・・・・・・けど何か引っかかるわ」
そのまま悩んだがまったくわからずに一旦考えるのをやめた
修羅はなぜ悩んでいるかを当てて見せたかったがまったくもって疑問が浮かばなかった
そのまま二人は話し合い、武器の調達や作戦を立て、引き続き情報を集めることにした
「まぁおそらくただの生身の虫だろうけど一応装備は整えておいて」
「はぁ・・・・・・」
修羅は単身でも勝てる気がしたが聖城がそこまで警戒するには何か理由があると思い、そのまま装備の調達に動いた
聖城はまだ引っかかるものがあったが寝れば何かわかるだろうと思い、そのまま寝室に向かい寝てしまった


ある暗い部屋でいろいろと作業をしている女がそこにいた
その女の顔からは生気が感じられずに、ただ作業しているように見えた
だがよく見ると口が動いており何を言ってるかと言うと
「ゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけ
ゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけゆうすけ・・・・」
ずっと同じ男の名前を呼び続けていた
暗闇でも妖しく輝く刀を磨きながら・・・・・・・
「なぜだ・・・・・なぜ裏切った・・・・・」
そう言いながら目に涙を浮かべ加絵は静かに泣きながら研ぎ続けた
「ふっ・・ふふふ・・・・・・・・そういうことか」
そのまま刀を研ぐのをやめ真っ赤な鞘に収めて言った
「あの豚が消えればおそらく洗脳が解けるはずだ・・・・・・だから待っててくれ雄介」

い  ま  す  ぐ  豚  を  コ  ロ  ス  か  ら