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330 :死ねない人:2010/08/12(木) 05:43:57 ID:Ft5/7m0W
目が覚めた。
土の中で・・・・・・
取り合えず外に出るかと思い手を突き出し土の中から這い出した。
「んっ、よく殺された」
などと、冗談を言って起き上がったのは俺、早川臥(はやかわふし)だ。
なぜ、俺は土の中に埋められていたかと言うと、昨日(おそらく)俺は通り魔から女の子を守り通り魔に心臓を刺されたからだ。
ここ最近多発してる通り魔事件は死体がないことが共通項なので多分俺はその通り魔に殺されたのであろう。
そんな事をされてなぜ生きているかと言うと、俺は不老不死であるからだ。俺の身体は何をされてもすぐに元に戻る。
例えば身体をバラバラにされても、元に戻るし。身体を火で焼かれてもやけどの痕は、全て消え元に戻る。
まったく、不便な身体だ。この身体のせいで何回も殺され苦労してきたのだ。
そんな事を考えながら俺はポケットに入れていた、携帯を取り出し現在の時刻を確認した。
7/11(月) am8:30
「・・・・・・」
夢かと思い頬をつねってみるが痛いようなのでここは現実だと知り、すぅっと息を吸い。
「ちこくだーーーーーっ!!」
と、叫んだ。
勢いよく土の中から飛出て全力疾走で自宅に向かい2秒で着替え3秒で冷蔵庫にあった生パンを咥え家から出て学校へ向かった。



331 :死ねない人:2010/08/12(木) 05:44:35 ID:Ft5/7m0W
ガラガラ
「すみません、遅れました」
と、教室に入った瞬間俺は担任の任月先生にあやまった。
「遅刻10回目、バケツを持って廊下に立っていなさい」
アハハハ!!
クラスのやつら全員に笑われた・・・・・・
こちとら好きで10回も遅刻をしているわけではないんじゃ!!
って叫びたい・・・・・・
でも言うべきじゃないその10回ともが殺されて遅れたなんて言えない。唯一人を置いては。
「10回目か全く不幸だね臥は」
教室を出ると、声をかけてきたのは親友の伊吹准(いぶきじゅん)だ。名前でよく勘違いされるが准は女だ。しかもかなりの美少女だ。
「うるせぇ准、どれも人助けした結果だ」
「そうだったね、そう言えば昨日通り魔事件があったみたいだね」
「知ってる」
「だろうね、何せ被害者は臥なんだから」
「お前は俺に嫌味を言いたいのか?」
「そうだよ」
「で、お前も遅刻をしていたと」
「そうなんだよキミと同じ10回目なんだ」
「まさかと思うがお前俺と回数合わせてないか?」
「気のせいだよ」
などと、嫌味の混じった会話をしながら俺達はバケツを持って廊下に立って過ごした。



332 :死ねない人:2010/08/12(木) 05:45:47 ID:Ft5/7m0W
放課後になり帰るために下駄箱に向かい、俺の下駄箱を開いたら手紙が一通入っていた。
たしか、朝は入っていなかったはずだ。
何の手紙だと思い開けてみると。
「放課後屋上に来てください。完全下校時間まで待ってます」
と、かわいらしい字で書かれていた。
だれだ?と、思いながら屋上に向かった。
そこにいたのは、見知らぬかわいい女の子だった。
「よびだしたの君?」
コクン
うなずいた、どうやら彼女のようだ。
「なんか用?」
「えっ、えぇっとあの・・・・・・昨日は助けてくれてありがとうございました」
「・・・・・・?」
昨日?昨日はこんなかわいい女の子と会った覚えは無いけどな・・・・・・?
「思い出せませんか?ほら昨日通り魔に逢っていた・・・・・・」
「!!あぁ昨日の君か」
「はい、今日の朝ニュースで連続通り魔のニュースを見た時は、早川先輩が私の変わりに死んだと思ってしまって、辛かったのですが、
昼に先輩の教室を覗いたら先輩は学校に来ていたので安心しました。怪我は大丈夫ですか?」
「怪我?ほらどこも怪我なんてしてないよ」
「?でも昨日、ナイフから私を庇った時胸に刺さっていませんでしたか?」
「うっ!刺さってなかったよ多分それは見間違えたんだろほら傷1つ無いじゃないか」
と、言って俺は、服を捲り上げて見せた
「キャッ!」
「あ・・・・・・ごめん・・・・・・」
「それにあの時私先輩の血出てるの見ましたよ・・・・・・?」
「それも見間違えだとおもうよ」
「でもニュースで映った映像では辺り血の痕だらけでしたよ」
「・・・・・・」
ここまで来て俺は墓穴を掘り続けていたことにやっと気がついた。
仕方が無い、本当のことを話すか。



333 :死ねない人:2010/08/12(木) 05:46:10 ID:Ft5/7m0W
「なぁ・・・・・・」
「なんですか?」
「これから、言う事は一切他言無用にしてくれ」
「?はい」
「まぁ、まず昨日のことから話そうか。昨日俺は確かに君を通り魔から庇いナイフを胸刺され死んだ」
「え?死んだ?でも、先輩は生きているじゃないですか?」
「でそれから俺は土に埋められたそして生き返った」
「???」
「つまり、俺は死ねないんだ」
「え?え?」
「ところで、君」
「私は、立花理奈って言います」
「じゃあ理奈ちゃん、1つ問題だ俺は何歳でしょうか」
「?16か17歳ですよね」
「うん、見た目はね。でも、実年齢は102歳だ」
「嘘ですよね、先輩、からかわないでください」
「んー?どうしたら信じてもらえるのかな。そうだこれを見ていてくれない」
と、言って俺は腕を出し腕にカッターナイフを刺した。
「!!先輩何をしているのですか!?早く手当てをしないと」
「大丈夫、大丈夫ほら」
カッターナイフで刺した腕の傷はみるみる塞がれそして治った。
「こんな感じで昨日の胸の傷も治ったんだ。俺はさ不老不死なんだ。理奈ちゃん?理奈ちゃん?」
「先輩・・・・・・自分の体を粗末にしないでください」
「でも、すぐ治るし」
「そんな事関係ありません、傷は治っても痛いのでしょう」
「そうだけど・・・・・・」
「今日先輩から聞いたことは誰にも話しません約束します」



334 :死ねない人:2010/08/12(木) 05:46:38 ID:Ft5/7m0W
「そうか、ありがとう。用件も済んだみたいだしもう帰るか」
「待ってください」
「なにか、まだ用あるのか?」
「はい」
「なんだ?どんな用だ?」
「あの・・・・・・先輩・・・・・・早川先輩・・・・・・好きです、付き合ってください」
「へ?それはどう言う事だ?」
なぜ、こんなかわいい子が不老不死で気味の悪い俺のことを好きになるんだ?
「先輩は覚えていませんか?1年前の事」
「1年前?」
「1年前、私が絡まれているときに助けてくれたのが先輩なのです」
「あ・・・・・・思い出した」
それは丁度1年前に遡る



335 :死ねない人:2010/08/12(木) 05:48:53 ID:Ft5/7m0W
回想開始
1年前
「やめてください!!」
「いいじゃねえか、ちょっとそこの喫茶店で話をするだけだからさぁ!」
「おい、その子嫌がっているだろ放してやれよ」
「あぁん?なんだてめぇ、殺されたくなかったらさっさとどっかへ行けや!!」
「はぁ・・・・・そのフレーズ生まれてこの方何回聞いたか・・・・・・」
そう、呟くと7人の不良は同時に殴りかかってきて、
虹のように吹っ飛んだ。
着ているシャツの色がまた虹の色と同じなので余計に虹のように見えた。
「調子に乗るなよガキども、殺されたくなかったら、さっさと家に帰って寝てろ」
「「「「「「「はぃぃすみませんでしたぁぁぁ!!」」」」」」」
回想終了



336 :死ねない人:2010/08/12(木) 05:49:19 ID:Ft5/7m0W
「あの時も助けてくれましたよね」
「そうだったな、だから理奈ちゃんは俺のことを知ってたのか」
「前から今日に、先輩に告白しようと思っていたのですよ。そしたらその前日に、通り魔に襲われて先輩が私を庇って助けてくれたのですよ。こんな偶然ってありますか?凄い偶然ですよね?」
「ああ、凄い偶然だな」
「先輩、私の告白受け取ってくれませんか?」
「・・・・・・俺を好きになってくれてありがとう。でも・・・・・・」
「っ!どうしてなんですか?私どこか変ですか?私のどこがいけないのですか!?」
「理奈ちゃんに、駄目なんてところは無いよ」
「じゃあ、どうして!?」
「俺がダメなんだ、俺なんかと付き合ったら、幸せになれないよ」
「私は先輩と一緒にいるだけで幸せになれます・・・・・・」
「でも・・・・・・」
「先輩!!」
必死な眼で、こっちをみてくる理奈にまけて
「分かった・・・・・・付き合おう」
「っ!!やった!!」
「理奈ちゃん」
「理奈って読んでください先輩」
「ああ理奈好きだ」
「好きです先輩」
こうして、俺と理奈は付き合い始めた。
だけど、この時にこの会話を准に聞かれているとは俺は知らなかった。