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458 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 18:05:25 ID:InsTYXKE
いつも通学路に使っている静かな住宅街。その中で一際大きい屋敷がある。
そこは大企業の社長さんの自宅らしいが、何故か全ての窓は黒いカーテンで覆われており滅多に人が出て来ない。
夜になると一つの窓だけカーテンが少し開いている。
そこには紅い何かが外を覗き込んでいるというー

屋敷の近くに住む住人たちは屋敷に何か猛獣でも飼っているのではないか?
また小・中学生間では何か異形の怪物でも住んでいるだとか
あの屋敷は実は魔王の根城で魔王が世界を征服しようと企んでいて、人があまり
いない時間帯にニヤニヤしながら外を眺め、どう征服してやろうかと毎日優越に
浸りながら考えてるのではないかという幼稚な噂もたっている。

それほど住人たちから不気味がられている屋敷だが、結局あの屋敷に何がいるのか
知る者は誰もいないー


459 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 18:15:31 ID:InsTYXKE
そんな屋敷の前を、俺ー搗木 雅登(つき まさと)は学校のある日に行きも帰りもかならず通りがかる。
高校に入ってからこの道を使うようになってから1年以上たっている。この道はあの不気味な屋敷があることもあって
俺を除いて全く人が通らない。屋敷の隣に住んでいる人たちでさえ、避けているくらいだ。

隣人さえ避ける道をなぜ俺が利用し続けているのかというと理由は簡単、学校の最短距離だからだ。
俺は徒歩で学校に通っていて、入学して間もない頃はあの不気味な屋敷があるということで避けて
20分かけて登校していたが、ある日寝坊して遅刻しかけたときあの屋敷の前の道が学校への
最短距離だと気づいて利用してみたら10分で着いてしまい、遅刻せずにすんだ。
それ以来、あの不気味な屋敷を気にせず利用し続けている。


460 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 18:35:36 ID:InsTYXKE
学校での俺は毎日退屈な日々を過ごしている。友達は数人しかおらず彼女いない歴17年…我ながらに枯れた青春である。
唯一の楽しみは部活のバスケで授業でたまったストレスを発散するくらいだ。
国語の山岡、催眠授業しといて寝るなとか、本気で死ねば良いと思う。
退屈な授業の半分を終え、自由奔放な昼休みーどこで飯を食おうかと考えていると後ろの席から「飯食おうぜ!!」と声をかけられた。
長居 颯介(ながい りゅうすけ)俺の中学時代からの友人であり、数少ない友人の一人である。
常にテンションが高いお調子者で、学年で1・2を争う生粋のバカ。
全教科赤天を取るという学校始まって以来の大偉業を成し遂げたバカの鏡である。

「そういや、お前相変らずあの屋敷の前通っているのか?」
「そうだが?あそこが近道だしな」
「俺なんかあんなとこ行けねぇよ、噂じゃ怪物がいるっていうし」
高校生にもなって小学生の噂を信じてるとは……
流石、全教科赤点取った猛者だけのことがあるなーそこに痺れる!!憧れまではいかない


463 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 19:04:20 ID:InsTYXKE
一日の退屈な授業が終わり、唯一の楽しみである部活のバスケに熱心に励んだ。楽しい時間とはすぐ過ぎて逝ってしまう・・・・
気づけば夜の7時を回っていた。部活を終え、下校し、いつもの通学路である例の屋敷の前を通る。いつも通り屋敷には一つの窓だけ
カーテンが少し開いていて紅い何かが見えていた。紅いものの周りには何か白いモヤモヤが出ていた。
前々から気になっていたが、一体何があるんだろう?頭の中におばさんたちや小学生たちの噂話がよぎる・・・・・

ーあそこはライオン飼っているらしいのよ~ー
ーいや、トラよ!!ー -たぶんイノシシよ~-
ーおい、知ってるか!?あの屋敷には10メートル以上の怪物が住んでるんだぜ?ー
ードラクエのラスボスも真っ青だな~♪ー・・・・・・・・・

ほんとしょうもねー噂だな・・・・だけど、ほんとに何がいんだろうな?
ちょっと見ても大丈夫だよな?
少し立ち止まりよく目を凝らして紅い何かがある窓を見てみたー


464 :闇に潜む紅眼:2010/08/17(火) 19:10:26 ID:InsTYXKE
そこには怪物はいなかった・・・・が、他にはお目にかかれないものを見た・・・・・
窓には女性が立って、外をじっと眺めている。遠くから見ているためはっきりとは見えないがかなりの長身でたぶん
175cmの俺よりも背が高いと思う。何より驚いたのは、彼女は真っ白だった。黒いドレスとひときわ目立つ紅い眼
を除いて、髪や肌は驚きの白さー純白の白さだった。そしてやや釣り目の赤い眼と背中までありそうな長い髪が
クールで大人びた雰囲気をかもし出している。猛獣や怪物が住んでいると気味悪がられている屋敷には怪物どころか
絶世の美女が住んでいた・・・・

「ここ通学路にして良かった・・・・」

俺は心の底からそう思った。ルンルン気分で歩み始めた時、何処からか視線を感じたー
この時はまだ分からなかった。あの美女が人間の皮を被ったとんでもない怪物だということを