※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

501 :家族2話:2010/08/18(水) 21:33:08 ID:D+d0pJdI
「好きな相手は誰なの!」
二人の声がこれほどないくらいにピッタリ合う。
「幼馴染の美香ちゃんなんだけど」
美香ちゃんは近所でも評判の礼儀正しい大和撫子さんである。
「美香か・・・・あの女狐め」
小さい声でそうつぶやきギリギリと歯を鳴らす三咲と綺羅
「なんか言った?二人共」
「ううん、何でもないわお兄ちゃん」「何でもないわよ」
二人から何故か負のオーラが漂ってきたが、気のせいのようだ。
「それじゃ気を取り直して晩御飯でも食べましょう」「そうだよ、お兄ちゃん」
ちなみに寺下家の台所を預かるのは綺羅である。
綺羅は料理家事洗濯といったスキルが非常に長けている。男なのに・・・
それにひきかえ美咲は家事スキルが絶望的な危険キャラだ。まともにつくれるのはサラダしかない。
ちなみに両親は海外で仕事をしているため家には居ない。
「ご飯が出来たわよ、いっぱい食べてね。」
そう言って笑顔で僕にお茶碗を差し出す綺羅、正直男と分かっていてもドキッしてしまう。
「むーー、綺羅は料理できるからいいよね。私なんて、私なんて・・・・・」
どよーんと落ち込む三咲、正直哀れだ。なんとかしてやらないと。
「三咲にはいい所がたくさんあるからそんなにおちこまないで」
「例えば?」
「ええと、明るくて僕を笑顔にしてくれるところかな」
三咲は笑顔で僕に抱きついてくる、その三咲の頭を撫でる僕。
しかし、僕と三咲を見つめる修羅がいた。
「当然、私にも言うことはあるわよね?」
笑顔だがこめかみをピクピクさせて正直怖いです、綺羅様。
「うん、綺羅はいつもみんなの面倒見てくれて優しいとても優しい子だよ」
僕はそう言って綺羅の頭も優しく撫でる。綺羅の顔が幸せそうだ、自然と僕も嬉しくなる。
「まあ、当然ですわね」
綺羅は顔を真っ赤にしてそう言う。
「じゃあ、みんなで仲良くご飯を食べようね」
そうして寺下家の夕食は過ぎていった。
こうして寺島家の平凡な日常が過ぎていった。


502 :家族2話:2010/08/18(水) 21:34:35 ID:D+d0pJdI
「実、起きなさい」
そうやって綺羅は実を起こそうとするが、実はまったく起きない。
「よし、こうなったら無理やりにでも・・・」
綺羅は馬乗りになって実を起こそうとするが、実に抱きしめられてしまう。
「ああ、実の匂い。なんていい匂い」
「なんか柔らかい枕だな~、むにゃむにゃ」
実は綺羅の華奢な体をさらにぎゅっと抱きしめる。
「ああ、私幸せですわ」
そう言って綺羅は実の唇を奪おうとするが、タイミング悪く実が起きてしまう。
「うう・・綺羅何やってるの?」
僕はは寝ぼけながら綺羅にそう聞いた。
「いいえ、何でもありませんわ!」
綺羅は残念そうに、しかも僕に怒りながらそう言った。
その後僕と綺羅がリビングに降りたら、三咲が料理を作っていた。
「朝ごはんよーーー二人とも」
そう三咲が言うと僕と綺羅は無意識に逃げようとしたが、何故か僕だけ捕まってしまった。
「進んで地雷源に進む馬鹿は居なくてよ」
そう言って綺羅は疾風の如く逃げていった。綺羅のやつ僕を見捨てたな。後で仕返ししてやる、すみません嘘です僕じゃ勝てないです。
「なんで逃げるの?」
そう言って三咲は悲しそうな顔をした。決意した僕は三咲の料理を食べることにした。
「久しぶりの料理だからウォーミングアップにフレンチトーストを作ったわ」
三咲はそう言って僕の目の前に料理を差し出した。
「ごめん、勘弁して」
ぼくはそう言った。
「ナンデタベテクレナイノ・・」
三咲は目を暗くしてそう呟く。
「食べるよ、食べる!」
僕は必死に叫び三咲の料理を食べてその後腹痛で倒れてしまった。
「ごめんね、お兄ちゃん。ぐすっ」
三咲は必死に謝っていたが、僕はそんなに謝るくらいならもうご飯を作らないでくれと思いながら意識を失った。