386 :名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 12:55:12 ID:o5WKJyOz
ただ彼の事が好きだった。
 
細くて垂れた目がなくなる笑顔が好きだった。いつもヘラヘラしている頼りなそうな彼が、真剣に語る時の顔が好きだった。少し高めの声が好き、腕に浮いた血管が、脱色して傷み気味の髪が。家族と仲良くしているところが、全てが。
私のものにしたいなんて贅沢な事は望んでいない。彼は私とは違うから。家族にすら愛されなかった私とは違うから。素敵な女性と結ばれなくてはならない。
私なんかが彼を求めるなんて、分不相応すぎる浅ましい望みでしかない


彼がバイトをしているのをお店の外から見守っているだけで、全てが満たされた。ボランティアをしている彼を遠くから見つめると、胸が温かくなった

彼には私なんかと違って、真っ当な幸福を掴んで欲しかった。彼女が出来た時だって、より幸福に……と祈ったのに
 
ねぇ、その女は駄目。あなたを幸せに出来ない。その女には、あなたとは別に彼氏がいるの。騙されないで……
 
人を信じ、疑わないのは彼の美点だ。私は彼の全てを愛しているし、守りたいと思っている。彼にはいつも笑顔でいて欲しい
 
さて、あの女をどう排除しよう……
 
 
 
 
SSなるものを書いてみようとしたけどダメだった。設定だけ考えたけど展開が思いつかない

職人さん達ってすげぇな!
最終更新:2010年09月03日 21:55