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828 :Are you Yota?:2010/09/12(日) 01:42:16 ID:CTgemWzS





「もう我慢できないよ。」

ここはとある中学校の屋上。大抵の中学校は屋上への出入りは禁止で、ここも例外ではなく屋上へ行くことは堅く禁じられてる。

「星奈(せいな)。落ち着け!早くその物騒な物を捨ててくれ!!!」

しかし今はいろいろと訳があり、スタンガンを持った少女とその少女に追い込まれた少年が学校の放課後の屋上にいる。

最近の若者は性が乱れていて、人気のない場所で躊躇なく性行為をやるのが当たり前となってきている。
しかし見る限りそのような雰囲気ではなく、更なる危機的状況が起きていた。主に少年に。

「あはは。 変な陽太。あたしは素直になれない陽太(ようた)のためにここまでしてあげてるんだよ。」

少女は焦点が定まっていない淀んだ瞳で外に追い込んでいる少年を愛しそうに見つめながら、徐々に少年に迫っていった。
少年も迫って来る少女から校庭が見える外側に逃げていた。

「だからそれはお前の被害妄想だ!」
「うん。あたし達は相思相愛だよ。」
「くそっ、こっちくんな!!!」

少年はついにフェンスまで追い込まれてしまった。

「大丈夫だよ。陽太は少しビリビリなって寝てもらうだけだから。」



「それが嫌なんだ!この馬鹿!」
「もう!………ちゃんとその後にあたしとの営みができるから。」
「お願いだからもうやめてくれ……」

フェンスに寄りかかりついに涙を流す少年。

その時だった。いきなりバキッと大きな音が聞こえ、突如フェンスが折れてしまい、校庭に落下した。
もちろん、寄りかかっていた少年もフェンスと一緒に校庭に落ちていった。

「おああぁぁっ!」

悲鳴も虚しくあっという間になくなった。

「………いや………いやいやいや………いやあぁぁぁぁっ!!!」

新たな悲鳴。しかし今度は少年ではなく少女からのものだった。
彼女は焦点こそは取り戻したものの、絶望的な表情に変わりすぐさま少年の落ちた場所に駆けて行った。




829 :Are you Yota?:2010/09/12(日) 01:48:29 ID:CTgemWzS

※※※※※※※※※※




………ああ、綺麗な花だ………見たことないよ………てか、花にこんな感心するなんて俺は………綺麗な花だ………

………あれ?他にも人いたんだ………お兄さん、こんにちは………

………ああ、こんにちは………君は誰だい?………それよりもここはどこだい?

………僕は陽太………ここは綺麗な場所だよ………お兄さんは?

………俺も陽太だよ………綺麗な場所はわかった………具体的にここがどこだか教えてほしい

………具体的…決定的には言えないけど………多分あの世だよ

………マジか………俺は死んだのか………

『………太……陽太……』

………声が聞こえるね

………ああ………

………お兄さん、早く返事に応えなよ………あなたのことを待っている人が返事を待ってるよ

………おいおい、俺とは限らないだろ………同じ陽太なんだからお前かもしれないぞ?………お前こそ早く返事に応えろよ

………違うよ………僕は余命3年と宣告されていて、宣告通りに死んだんだよ………だから絶対に違うよ

………しかし

………いいんだ、もう……

………諦めんのかよ?

………え?




………諦めんのかって言ってんだよ!!!

………!!!…

………確かに余命宣告されその通りに死んだかもしれない………けどな、まだお前が生きることを願い信じている人がいるんだ………その奴らの気持ちを見捨てるつもりか

………だったらお兄さんだって同じでしょう………お兄さんこそこの声に応えてあげなきゃ

………俺は大丈夫だ………これの次にまた呼ぶ声が聞こえるはずだ………俺は多分何かの間違いで来ただけだと思うからな

………でも………

………俺の方が多分お前より長く生きたんだ………気にするな






830 :Are you Yota?:2010/09/12(日) 01:51:28 ID:CTgemWzS
………約束して下さい

………何を?

………必ずあなたも生き返ることを

………ああ、当たり前だろ

『…陽太………陽太…』

………ほら早くしろ

………絶対ですよ

………わかったわかった

………また現世で会いましょう

………ああ、現世でな




………また現世で…か………ぶっちゃけ俺は戻りたくないな………

『……太……陽太………陽太』

………………………

『…陽太………陽太…』

………約束しちまったもんな………仕方ない、ややこしい件があるがいっちょ蘇るか…

『陽太!!!』


「うーん………なんか花がムズムズするな…」

『おい!!今棺桶から声が聞こえなかったか!?』

棺桶?えっ?今俺はどのような状況なの!?

「おーい、暗いんだが」

蘇ってみたらいきなり暗い場所にいるなんて俺はどこにいるんだ?後せまいし無駄に花臭いし…

『やっぱり聞こえたぞ』
『本当か』
『いや俺も聞こえた』

待て、さっき棺桶と聞こえたがまさか………

「だ…出してえぇぇぇ」

火葬だけはごめんだ。