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                 Ⅰ

 今、俺は校舎の中を走っている。何故かって部活のミーティングに遅れそうで、それだけならまだしも、何たって俺は「何でも挑戦部」の部長なのだ(部長が遅刻じゃ他の部員への示しがつかない)。
「てか、この学校広っすぎっだ!」
この天陽学園高等部の敷地には普通教室があるA棟と、理科室や各学年の職員室あるB棟と、各部室のあるC棟の校舎がB棟とC棟の間にA棟があり、俺はB棟の屋上に居たから、そこからずっと走っている。
「ハァッやっとC棟に着いた!」
ふぅと呼吸を整えて部室へ向かう。なるべく慎重に。
 部活のミーティングに遅刻したら「罰ゲーム」が待っている。「罰ゲーム」と言っても何か「やらされる」のではなく、何かが「起きる」のだ。(まァ、簡単に言えば悪戯だ。)
「さて、どんな「悪戯」が待っているなかな。」
なんて、言いながら足を前に出すと、何かが足に引っ掛かり切れた。その途端に頭上から小タライが降ってきた。とっさに前転してそれをかわす。その先は曲がり角だった。
「しまった誘導された!!」
気付いた時には遅かった。横を見ると大玉がものスガイ勢いで目の前まで迫ってきていた。ドグァッ!と大玉に押しつぶされた。

                   Ⅱ

「えーそれでは、これより「入学式でのサプライズライブの反省会と、今月の活動の内容」についてミーティングを始めます。」
それではまず中等部から、と言ってユカにふる。
「皆、打ち合わせどうりに動いて特に反省するところはありませんでした。」
以上です、と締めてツンとユカ言う。
『なぁ、ジュン、ユカの奴なんか機嫌悪いみたいだけど、なんかあったのか?』隣にいるジュンにひそひそと訊いてみる。
『いやあ、なんもなかったけど』ひそひそとジュンが返してくる。
「まいっか」なんて流して高等部の反省をかいつまんで言った。
「えー、続いて今月の活動内容ですが…、ま、いつもと変わらず〈我が部への挑戦・依頼は歓迎し、時には自らおもむき他の部活に挑戦を申し込んでいく。〉ということで、今回もグループ別に活動して最も功績を残したグループは他のグループより1ヶ月間あらゆる面で優先されるので頑張ってくれ。
んじゃ、ミーティング終わり、解散!!」
ミーティングはこれでお終い、これだけの為に俺は大玉につぶされたのだ。ちなみに今回の「悪戯」を考えたのは、ハラシマだったらしい。「後で覚えとけよ。」なんてつぶやきながら、俺は部室を後にした。