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505 :お弁当 [sage] :2010/09/29(水) 05:09:14 ID:BF11IcwC
作品名:お弁当


前編

私の大好きな海斗君。
大学に入学してからの三年間、私は海斗君に片思いをしていた。
海斗君は私のことなんて名前も顔も知らないのに。
でも、いいの。私は海斗君とお話ができなくても
その日大学内で海斗君を見つけることができたら幸せだったから。
講義室ではいつも海斗君の真後ろの席に私は座るの。
海斗君、講義中にうたた寝したら駄目だよ?
でも、そんな海斗君も可愛い。
あ、海斗君、今日のお昼は学食でAランチを食べるんだね。
私、海斗君がAランチを好きなの知ってるよ。
だから、私もAランチを頼むの。海斗君とそのお友達が座ってる席の
近くに座りながら私もAランチを食べるの。
ちょっと席は遠いけど……食べてるものは同じだし、距離は近いし
幸せだよね。


506 :お弁当 [sage] :2010/09/29(水) 05:20:59 ID:BF11IcwC
作品名:お弁当

中編

私と海斗君が付き合えるようになったのは、友達の美砂のお陰だった。
美砂の彼氏の和弥君は海斗君とお友達だったの。
美砂と和弥君のお陰で私は海斗君とお友達になることができた。
今まで見つめていることしかできなかった海斗君が、今、目の前にいる。
携帯電話の赤外線で連絡先を交換して、私はずっとどきどきしていて
海斗君の顔をまともに見ることができなかった。

それから、私と海斗君はメールをして、電話をして、美砂や和弥君も混ぜて
四人で遊ぶようになった。たまに二人でも遊んだりした。
五回目のデートでやっと海斗君は私に告白してくれたの。嬉しかった。

だから、ね、海斗君。私、毎日海斗君のためにお弁当を作るね。
学食のAランチはね、学食のおばさんが作ってるから許せないの。
だって、海斗君に料理を作るのは私だけでいいじゃない。ね?
学食のAランチの内容はハンバーグがメインだったね。
ハンバーグもこれからは私が作るからね。
他の女が作った料理を食べるの、やだよ?


507 :お弁当 [sage] :2010/09/29(水) 05:39:02 ID:BF11IcwC
作品名:お弁当

後編

ところで、海斗君。私ね、海斗君のことは何でも知っているの。
ごめんね、勝手に携帯電話見ちゃった。
だって、海斗君のこと何でも知りたかったんだから……仕方ないよね?

大学内を歩いていると美砂と出くわした。
「美砂、今日の講義はもう終わったし、これから美砂の部屋に行っていい?
もうすぐテストだし、一緒に勉強しない?」
「あー。そだね。一緒に勉強しよっか」
私と美砂は、美砂の部屋へ向かった。
部屋に入り、私は持ってたスタンガンをぐっと美砂の身体に当てた。
美砂はその場で倒れた。
私は料理の準備に取り掛かる。あらかじめ用意しておいたロープで
美砂の身体を縛って動けないようにした。口にはガムテープを貼った。
続いてロープと同じくホームセンターで購入したノコギリで
美砂のふくらはぎを切り落としていく。
美砂は悲鳴にならない悲鳴をあげる。だけど、そんなの知らない。
「……美砂が海斗君と浮気するからいけないんだよ」
私は海斗君の携帯電話を見た。海斗君と美砂のメールのやり取りは
ただの友達という関係ではないことはすぐに分かった。
それにしても、人間の足を切り落とすのにはなんて力がいるのだろう。
何時間もかかって、やっと足を切り落とすことができた。

翌日。私は海斗君を私の部屋へ招き入れた。
「おー、今日はハンバーグか」
海斗君、ハンバーグが大好きだもんね。
「でも、これ不思議な味がする……。あれ。今なんかジャリってした」
海斗君はそのジャリっとしたものを口から出した。
「これ、爪……?」
「不味くはないと思うよ。海斗君の大好きな女の子のお肉をミンチにして
作ったハンバーグだから」
私がにっこり笑ってそう言うと、海斗君はその場でハンバーグを戻した。
爪も一緒に吐き出される。美砂が毎日綺麗に整えてネイルを塗った爪。
その爪が今じゃお世辞にも綺麗とは言えない。
「美砂のこと好きだったんでしょ? なら、食べてあげて。
吐き出したりなんてしたら駄目だよ」
私は海斗君が吐き出したものをかき集め手で掬い海斗君の口に無理矢理突っ込んだ。

-BAD END-