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389 名前:K、A  ◆wycmxKO9B. [sage] 投稿日:2011/02/26(土) 07:00:14.11 ID:BuMMurkY [1/4]
短編投下します。

2月14日、高等学校卒業す。その日の近畿地方は晴れのち雪。
私は、式が終わり茶話会の後、雪降る丘を下り家に帰った。

2月18日、大学の合格通知が届く。関西の中でも高偏差値の難関大学であったものの、政治経済と現代国語が良かったのか無事合格していた。
判を押し、部屋で大きな封筒を開けたら合格通知と入学手続き書類が出てきた。その感動はおよそ3年ぶりだろう。

2月22日、不合格通知二通届く。本命ではなかったので大したショックもなく、配達員の顔を見たら奥田さんであった。
仕事の邪魔をしてはいけないと思い、家に入ろうとしたら呼び止められた。
話を聞くと、卒業2週間前からアルバイトを始めたらしい。真面目であった奥田さんが、禁止だったアルバイトをしていたのは意外だ。
奥田さんはまだ何か言いたそうにしていたけれど配達に影響が出るので、仕事が終わってから聞くという約束をし、仕事に戻らせた。

7時14分、奥田さんは黄土色のコートに濃緑のセーター、茶色のスカート、ブーツで現れた。美しい黒髪が風になびいていた。
制服姿しか覚えていない私にとって奥田さんの姿は新鮮だった。奥田さんを自室に上げた私は、彼女のことをよく知らないことに気づいた。

奥田志保理(おくだしほり)、18歳、元3年1組7番、成績はクラス5~8番、3年間皆勤で卒業式にて表彰される。
普段は真面目で、頭髪及び服装指導無し。私とは年に4回か5回話すだけの関係、つまりほぼ無関係。
特別親しかったわけでもないのに、何故私と話をしたがるのか動機が考え付かなかったので、考えるのをやめた。

7時20分

奥田さんはコタツの対面に座った。一人暮らし用コタツは天板が小さい正方形で狭く、足が伸ばせない。
もし、足が奥田さんの脚と絡み合ったり、スカートの中に入ったりしようものなら、とても気まずくなるだろう。
そして二人分のコーヒーを持って座ったとき、奥田さんは小さいけれど良く聞こえる声で想定外の一言を発した。
「どうして、茶話会の時、居なかったんですか。母と共に待ってたんですけど」
私は、茶話会の時、教室に居た友人とメールアドレスの交換を行い、結果待ちの者どうしで激励しあったあと、父親と共に帰宅したのだ。
だから、教室での終礼後、食堂の父母茶話会の席で奥田母娘に私と父が会うことはなかったのだ。
「ごめんなさい、つい感情的になってしまって。・・・・・・あの時言えなかった事を伝えたくて」
答えを探している間に、彼女は本題であろう言葉を切り出してきた。
「伝えたいことって、なんや。ああ、言いにくかったらわざわざ丁寧に言わんでもええで」
私は何かをこらえている様子の奥田さんにそう告げると聞く姿勢になった。
「あなたのことが好きやねん。心が苦しゅうなる位好きやねん」
私は、標準語の仮面を投げ捨てた言葉の意味よりも、感情が昂り過ぎて激しく泣き始めた奥田さんを見て狼狽した。
「重いと思われても・・・・・・しゃーないねん・・・・・・でも言いたいねん・・・・・・」
泣きながら奥田さんは更に何かを言おうとしている。ここでデキル男は多分泣き止ませて、それからゆっくり話を聞くのだろうが、私はもてない男。
そんな方法を考え付くこともなく、うろたえたまま次の言葉を待った。
「・・・・・・私と結婚前提で付き合ってください。私とずっと一緒に居て・・・・・・お願いやからぁ・・・・・・」
普通であれば、なぜ「ほぼ無関係」だったのにこんなことを言われるのか不思議に思うのだが、うろたえた人間というものは何言うか分からないもので、
気が付いたらとんでもないことを口走っていた。
「分かった。嫁さんにでもしたるからええかげん泣き止みーや」
「ほんと・・・・・・捨てへん。ほんとにわたしのこと・・・・・・1人にせえへん・・・・・・」
その後、呼び方を変えたり、雑談に興じている間に眠ってしまった。

このあと帰ってきた家族に発見された私と志保理はコタツで添い寝状態だった。
位置的に志保理が私の前に潜り込んできたのだろう。
性的行為は疑われなかったのだが、志保理が両家共に包み隠さず話してしまったがゆえに、公認の婚約者となった。





390 名前:K、A  ◆wycmxKO9B. [sage] 投稿日:2011/02/26(土) 07:00:47.47 ID:BuMMurkY [2/4]
2月24日
あれから、2日が経った。翌日に両親に付き添われてやって来た志保理は私の部屋で2泊している。
両親と奥田夫妻は打ち解けてしまい、宴会状態に。11時を回ったところで奥さんが酔っ払って騒いでいる旦那さんを車に押し込み帰っていった。
志保理によると父親は反対したらしいが、母親がある話をしようとしたところ手のひらを返したかのように許可してもらえたそうだ。

ただ、志保理は異常に孤独を嫌い、トイレの前で待っていたりするのだ。奥さんによると小学校でのいじめ経験がトラウマになっているそうで、
好きになった男性に依存してしまう性質が強いが、話しかけるのは恥ずかしいといった複雑な状態で2年間過ごしてきたらしい。
私も女子生徒と話すのが苦手で志保理との会話も覚えていないほど少なく、短かった気がするので人のことは言えない。
志保理と私は大学を出たらほぼ確実に結婚するだろう。それまでにこの症状を幾らかでも改善してあげられればと思う。

2月26日
家族が居ない時に志保理と性交渉を行った。
志保理は小柄で細い女性であるが胸はそこそこあり、左手で人肌の弾力を楽しみながら唇を重ねた。
不慣れな手つきで挿入したものの、処女であった志保理が痛がったため中断してしまった。
よくアダルトゲーム等では破瓜した女性に激しい行為を行ったりするが、アレはあくまでフィクションだからできる行為だと知った。
情けないことに、今まで18年間性行為を経験したことのない私にとって、志保理の膣の粘膜は堅いがとても気持ちよく、挿入と同時に射精を猛烈に促してきた。
こうして初体験は情けないが不発に終わってしまった。しかし、これから二人で経験を積んでいこうと思う。

【二人の人生はまだまだこれからだ。とりあえず終わる。】