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149 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02:36:35 ID:FRUSX36M [21/29]
動け…動いてくれ僕の足……
金縛りにかかったように、体が全く言う事を聞かない。
「それとも、間に合うように待っててくれたのか?だとしたら私は実に嬉しい。」
頬を撫でる。体が震える。
「さて、それじゃあ……君を私の好きなようにさせてもらおうかな。」
そう言うと、ふわりと僕の前に立つ。
ちょうど、扉と僕の間に立つように。
やがて、僕の顔を手で挟み、僕とレッドアイズは目を合わせる。
赤い、どこまでも真っ赤な瞳。
意識が……吸い込まれる………
………
……




――目を覚ますと、僕はさっきの部屋にいた。
両手、両足は動かない。見えない糸に縛られているかのようだ。
そして僕の胸の上で、レッドアイズは顔を擦り付けていた。
「私の物…私だけの…」
うわ言のようにレッドアイズがつぶやいている。
やがて、僕が起きたことに気づいたのか、目が合った。
「……僕をどうする気だ。」
レッドアイズを睨みつけながら言う。
正直、虚勢以外の何者でもないが、少しでも恐怖を思い出そうものなら、
僕はもう立ち上がれない。

「言っただろう?お前を食べたいと。」
僕の首筋をレッドアイズが舌でなぞる。
全身にゾクゾクするような快感が走った。
「くっ……殺すならさっさと殺せ……!」
僕は快感を否定するかのように、レッドアイズをどかせるために体を揺さぶった。
「おっとっと……暴れるなよ…躾が悪い子には……こうだっ!」
先程まで舌を走らせていた部分に牙を突き立てる。
血が流れ、その血をレッドアイズは嬉々として飲む。
「がっ…!」
僕は抵抗をやめ、ブルブルと震えた。
「おや…?あまりに痛すぎたとでもいうのかな?少し…噛んだだけだというのに。」
レッドアイズは口元の血を拭い、官能をそそる艶やかな笑みを浮かべた。
…そう、僕はたしかに痛いと感じた。
だが抵抗をやめたのはそれが理由じゃない。
痛みをはるかに上回る快感が自分を襲ったからだ。
なんなんだ?この快感は……?
だが、まだ僕の心は折れていない。
レッドアイズを睨みつけ、再度反撃を開始する。

「…アリスはどこにやった、レッドアイズ。」
僕が彼女をレッドアイズと呼んだ時、彼女は悲しげな表情を見せた。
まるで君までそう呼ぶのか、と言わんばかりに。
そして決意を秘めた赤い瞳で、僕を見ながら言い放った。

「アリスは、もういない。君が私をレッドアイズと呼ぶのならな。
アリスは君から生まれた。君だけの存在だった。
君が全てだったのに、君がすべてを否定した。
だから私は奪う。君を奪い尽くす。君にだって渡さない。」

そう言うと、僕の服を引き裂いた。
僕の肌が顕になり、外気に触れる。
「これが…君の裸……実に素敵だ……あぁ……」
まるで心を奪われたかのように、顕になった上半身に体を擦り付ける。
レッドアイズの甘い匂いが、さっきよりも強く匂ってきている気がする……

少しの間僕の体をレッドアイズが蹂躙していると、
何かに気づいたように顔を上げた。
その顔は驚きから、喜び、そして狂喜へと変化した。

「……!ふっ……ふふふ………あはははははははははははははは!
 そうか!その紋様、呪われていたのか!
 くっくっくっ…もう会わないといったのはそういうことか…ははは…ははははははははははっ!!」
も、紋様?僕には何も見えない……が…

「好都合だ!実に好都合!
 もう、君はどこにも行かなくていい。ここにいろ。
 死なせたりなぞするものか!君を誰にも奪わせたりなんてしない!
 だから……安心して私のものになれ………

 あはは!あははははははははははは!」


レッドアイズは笑いながら、僕の胸に両手を置いた。
次の瞬間、まるで炙り文字のように、僕の全身から紋様が浮かぶ。
その紋様は微細に動き、まるで蛇のようだった。

こ、これが紋様ってやつか!

蛇で言うところの、頭にあたるような部分が僕の心臓に到達している。
なんとなく分かる。僕の心臓はこいつに食われていたんだ。
だから、僕はしんでしまうのか……

150 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02:37:03 ID:FRUSX36M [22/29]

…っ!目が…眩しい……
レッドアイズが、赤い閃光に包まれている。
その閃光は両手を伝い、僕の体に流れ込む。
そして、蛇のような紋様に「楔」のような紋様が次々と付け加えられていく。
そして楔が増えるたびに…焼けるように体が痛い!
まるで蛇を縫いつけて動けなくするかのように、楔が打ち込まれていく。
やがて頭以外の全てに楔が打ち終わった。
「あははははははははははは!あーはははははははははは!」
まだ哄笑は止まらない。
レッドアイズは両手を離した。
右手を、天高く構える。
レッドアイズの笑みが深くなると同時に、
僕の左胸はレッドアイズに貫かれた。
そして次の瞬間、ぷちゅっという音が、ダイレクトにぼくに聞こえた。

……ぼくの心臓が、潰れた!?

レッドアイズがゆっくりと僕の左胸から手を抜く。
左胸を見る。
――穴どころか、傷一つ無い。
そして、自分の奥底から聞こえる鼓動。
僕は……死んでない…のか?
なら…あれは一体…?

151 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02:37:40 ID:FRUSX36M [23/29]

――下半身に、鋭い快感がっ!
心臓に気をとられていたからわからなかったが、
僕のズボンは既に脱がされていた。
そして情けなくもそそり立つ僕の分身は、
――レッドアイズに、舐められていた。

「ん……ちゅっ……んむ…ぁ…」

蕩けた表情で、僕の分身を愛おしそうに舐めている。
「な、何をして…うぁ……」
レッドアイズの舌が筋を舐め、レッドアイズの口が僕の鈴口に吸いつく。
「ん…じゅる…ここがいいのか…?ふふふ…ちゅ…」
あまりの快感に腰ががくがくと震える。出る…出てしまう!!
「や、やめろ!離れ…ああああああああああああ!!!」
「ん…むぅ…!ん…ぐ…んぐ…」
どくん、どくんとレッドアイズの口の中に出してしまった。
しかしレッドアイズは口を離さず、僕の分身に吸いついている。
「んむ……ぷぁっ……随分と、溜まっていたんだな?
 私の口の中が君の精液でいっぱいだ。」
口周りにこぼれた精液を嚥下しつつ、僕を蕩けた目で見つめる。
僕の分身はというと、あれほどレッドアイズの口に出したというのに、
未だに天を仰いでいた。

「ふふっ……まだ出し足りないのかな?
 もう一回シてもいいんだが、まだ君にやりたいことがあるんだ。
 …これほど元気なら、もう口でしなくても大丈夫そうだ。」
レッドアイズはそう言うと、スカートの中にゆっくりと手をかけ、
白いものを取り出した。
あれは、まさかパンツ?
……ってことは、これから僕がするのは…
「いやだ!やめろレッドアイズ!僕は友達とそんなことしたくない!」
確か、セックスとかいうやつだったはずだ!
あれは、愛するオトコとオンナが行う行為で…
僕とアリスはそんな関係じゃ……!
「さっき言ったはずだ。トモダチはやめだと。」
レッドアイズ…アリス…がまたがる。
アリス?…レッドアイズ?なんだか…わからなくなってきた。
「もう…我慢出来ないんだ。
 君を…私のものにしたい…」
熱に浮かされているかのように、アリスは僕の分身を、彼女の大事な部分に摺りつけている。
「やめてくれ…アリス……僕らは…友達じゃないか……」
視界がぼやけている。泣いているのか……僕が…
アリスと呼ばれた彼女は、ビクっと震えると動きを止めた。
そして何か言葉を紡ぐかのように、口を数回動かすと、口を噤んだ。
そして自分に言い聞かせるように、ぼくに言った。

「私はもう、トモダチをやめる。
 もっと、もっと深いところで君と繋がりたい。
 もう離れたくない…そのためなら何だってする……
 君は私を嫌うか?
 嫌うがいい。憎むがいい。
 その程度の覚悟……私は出来ているっ!!」

次の瞬間、僕の分身は、彼女と繋がった。

152 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02:38:09 ID:FRUSX36M [24/29]
ぐちゅ、ぐちゅという音が、部屋に広がる。
僕は、食われていた。
僕の分身は吸い付かれ、揉みしだかれ、しごかれていた。
僕よりも小さな娘の、体の中で。

「ん…ふっ…気持ちっ……いいか……っ?」
アリスが腰をグラインドさせる。そのたびに僕が嬌声を上げている。
「私っ…は…ぁっ!…気持ち…ふぅっ…いいぞ……っ!」
時折、僕の分身の先端が何かに触れる。
触れるたびにその何かは僕に吸いつき、僕の中の子種を催促する。
「や、やめてくれアリス……そんなことしたら…うぅぁっ!…」
「…どうだ…?こうしたらたまらないか?」
ペタンと膝を付き、円を描く様に腰をふる。
繋がった部分から、ずちゅずちゅという卑猥な音が聞こえる。
アリスの蜜壺は僕をきゅうきゅうと、僕を逃さないかのように締め付ける。
「ひぁっ、な…なかで大きくなったな……で、出そうなのか?出るのか?」
――奪われている。
僕の、全てが。
それがたまらなく愉悦を呼び、僕の脳髄をとろけさせ、神経を焦がす。
僕は、奪って欲しかったのだろうか?
世界から、家から、僕から。
いや、僕は奪って欲しかったんだろう。
彼女と一緒にいたくてたまらない、彼女とずっと仲良くしたい僕から。
アリスが深く、強くストロークを繰り返す。
「…ぐっ……うっ……」
僕は、残ったプライドでせめて射精だけはしないように我慢をしていた。
そんな僕を見て、アリスは意地悪く、そして艶やかに笑った。
「……知っているか?私は悪魔でも……人間に近いんだ。」
動きが止まる。蜜壺がキュウと締め上げる。
「だから、今ここで出されたら…私は孕むかもしれない。」
僕の分身の先端がちゅうちゅうと吸われる。これは…多分…子宮……
「だから……さ………私を……」


――孕ませて


「う…あ……うわああああああああああああああああっ!」
気づくと、僕はアリスの中に射精していた。
恍惚の表情で僕の子種を受け止めるアリス。
「あはっ!あはははははははははっ!出た!出してくれたっ!」
アリスがお腹をさする。まるで愛おしいものがそこにあるかのように。
「おいで…おいで…こっち…私はこっち……」
まるで、僕の精子を誘導するかのように、自分のお腹に語りかけるアリス。
そんな彼女を見ながら、僕は意識を失った。

153 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02:39:16 ID:FRUSX36M [25/29]

目を覚ますと、彼女が僕の隣で寝ていた。
すっかり情事の後は片付けられており、まるで嘘のようだった。
しかし、腰に甘く残る快感が、真実だと何よりも強く告げていた。
アリスがすぅすぅと寝ている。
僕は彼女が愛おしくなって、彼女の髪を弄ぶ。
透き通るような金髪を弄んでいると、彼女が起きた。
「……君……か?」
どうやら、まだ彼女は夢のなかのようだ。
「アリス、いやレッドアイズ……君は……どうしてこんなことを……」
分かっている。分かっているけど聞きたかった。

「そうか、私は君を汚してしまったんだな。
……そうだよ、私は君が好きだった。
君を愛してる。今も、昔も。」
僕はどうしようなく愚かで、鈍くて、最低な奴だった。
それでも、そんな僕を彼女は愛してくれている。
僕も好きだった。彼女を独占したかった。
ふと、気になる。
今の彼女はレッドアイズだろうか、それともアリスなのだろうか。
「ねえ、君はレッドアイズなのか?それともアリスなのか?」

「レッドアイズも私。アリスも私。どっちも君のことが好きな、私。
 でも、私を名前で呼んでくれるというなら、
 私は君につけられた名前で呼ばれたい。
 アリス…って……」
そうか、僕はとんでもない勘違いをしていたんだ。
怖いレッドアイズも、僕の好きなアリスも、彼女の一部。
そして彼女は、僕の好きなアリスなんだ。
彼女……いや、アリスは僕を抱きしめながら、夢見心地のような声で言った。
「この部屋は、君の置いていった本を元に作ったんだ。
 君と、いつまでも一緒にいられるようにね。」
 私はアリス。そう、不思議で、甘く優しい世界に誘われたアリスだ。」
アリスが僕を見る。
真夏の空のような真っ青な色の瞳で、僕を見る。
「そして君は私をこの世界に誘った。そう、君は私の白うさぎだ。
 ああ、もう決して離さない。私だけの白うさぎ…」
アリスはそう言うと、僕に口づけをした。
僕も、もうアリスのそばを離れない。
彼女こそが、僕だけのアリスなのだから………




――我を封じし人の子らよ
 我はもはや世を混沌に落とそうとはしない。
 人々を恐怖に陥れることもやめよう。
 そして……そうだな、この蔵で作られるワインは
 我が力を持って極上のものになるようにしよう。
 そのかわり、貴様らの末裔の子は頂いていく。
 これが…私の天使の分け前……いや、

――悪魔の取り分、だ……




とある村にある蔵は、10年に一度、極上のワインが作られることで有名である。
その蔵で造られるワインは決して醸造による減少はなく、常に作られたものが、作られただけワインになるという不思議なものだった。
だが、その蔵で出来るのは葡萄の種類の如何に関係なく、
血のように赤く、深い色をたたえたワインであった。