話し合い - ヤンデレの小説を書こう！SS保管庫 @ ウィキ

627 名前：話し合い ◆STwbwk2UaU [sage] 投稿日：2011/05/02(月) 19:19:30.00 ID:O8dKao9a [2/6]
…うん、こんなところに呼び出して何の用かな？
ああ、ああ、うん。
そこから先は言わないほうがいいよ。
君がボクに好意を抱いているのは分かってる。
でもね、今はそれを口にすべきじゃあ、ないなぁ。
……ほら、あそこの影に何か見えない？
ああ、見えないか。君って目が悪いものね。
だから大事なモノが見えないんだ。

そうだ、君は一年前に起きた殺人事件を知ってるかな？
…そうそう、それ。女の子が酷い死体で見つかったやつ。
あの犠牲者って、君のクラスの子だったんじゃない？
君の隣の席の、さ。

喩え話をしよっか。
ある女の子が、誰かのことが好きだとする。
でも、誰かは振り向いてくれない。
そして、目の前に違う女が誰かをさらおうとする。
そしたらどうする？何をするとおもう？

……わからない？そう、君にはわからない、か……
君のいいところであって、すっごい悪いところだね。
どっちかといえば改善したほうがいいよ。それ。
それじゃ、答えを教えてあげる。

――殺しちゃうんだよ。邪魔な奴を。
死人に口なし。いい言葉だね。
殺しちゃえば誰かをかどわかす言葉を吐けなくなるし、
誰かを誘惑する行動も取れなくなるんだものね。

ああ、そうだ。
君には妹がいたよね。君に似てない妹が。
妹さん、可愛いよねぇ。何人にも告白されているっていう噂だよ？
……嫌だなぁ、そんな顔しないでよ。
妹さんは全部断ってるみたいだよ。本命がいるんじゃないかな？
え？本命は誰かって？
…それくらい自分で考えなよ。ボクはそこまでお人好しじゃあないさ。

さて、という以上の点から、ボクは君の好意を受け取ることが出来ない。
ふんふん？諦められない？
そりゃそうかも知れないね。ボクだって本当は諦められないもの。
でも、そうだね……
この手を取って、ボクと一緒にどこか遠くに行くというなら。
ボクは喜んで君と一緒に行こう。
ただし、君の妹さんは諦めてほしいな。
何を諦めるって？

……そのとおりの意味さ。