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260 名前:ヤンデル生活 第1話 あの日あの時[] 投稿日:2011/07/16(土) 17:24:06 ID:bl9R0jCI [1/4]

初投稿です。至らないところも多々あると思いますが、お手柔らかにお願いします。


俺と妹は子供のころから仲が良かった。いや、普通の人より仲が良かったんだろうと思う。

妹はずっと俺にくっついてきた。仲が良すぎて恋人に間違われたこともあった。けど、俺が中学に入ったばっかりの日。

妹とは別々に登校することになった時、妹は尋常じゃないほどに泣いた。

今まで、何もわがままを言わなかった妹が急に、離れたくないといって俺の袖をつかんで離さない。

学校が別々になるだけだ、別に一生別々になるわけじゃない。そういったけど・・・

「それだけじゃ足りない。」

そして、俺は妹の言葉に耳を疑った。

「お兄ちゃんのことが好きなの。兄弟としてじゃなく、一人の人として。」

俺は意味が分からなかった。どういう意味だ?つまり、妹は俺を兄としてじゃなく、恋人としてみている?

その言葉を聞いたとき、何の免疫も持たなかった中学生になったばかりの俺はドン引きしてしまった。

それから、泣きじゃくる妹を母親が説得し、その日は何とかなった。けど、すべてはこの日から始まっていたのかもしれない。
 

 それから、俺は妹と距離をとるようになった。なんとなく、妹を避けた。いや、なんとなくじゃない。

よくわからないが、勘のようなものが働いたような、よくわからない気持ちの悪い危険のようなものを感じている感じだ。

毎日妹は俺にべったりくっついてきたが、俺はそれを避けるようにしていた。

毎日一緒に寝ていた寝室も、中学生だからという理由で別々にしてもらった。

その時の、悲しそうな妹の顔が今でも頭から離れない。よく考えてみれば、あんなに仲が良かったんだ。妹から禁断の告白を受けたからといって、すぐに嫌いになれるわけがない。

けど、子供ながらに感じていたいけないという認識が、俺を何とか支えていた。

これは、いけないんだ。兄弟同士で愛し合うなんて。

それから、1年たった。あれから、妹を避けるようにしてきたせいかほとんど話していない。中学の進路のこともきいていない。

俺は久しぶりに、妹に中学の進路を聞こうと思った。すると、妹は俺のことを無視してどっかにいってしまった。

仕方ないといえば仕方ない。俺は妹を散々避けてきた。妹は、俺よりも全然頭が良かった。いや、並みの人より全然よかった。

まあ、妹ならどこにでもいけるだろう。
 
 4月、春休みが明けて新学期が始まった。相変わらず、妹がどこの中学に行ったか分からない。

俺は、悪友というか、腐れ縁の友達、つかさと話をしていた。

また一緒のクラスかよ、なんてお互言い合っていたが嬉しがっているのは、だれが見ても明らかだ。

新入生の紹介が午後から体育館で行われることになった。

興味がなかったが、噂ではめちゃくちゃかわいい子が入ってきたそうだ。

そういわれると、気にするなというほうが無理だ。いくら聖人ぶっても男は男だ。興味がないわけがない。

さっそく、午後になると俺たちは期待を膨らませて体育館に向かった。

そして、新入生の紹介が始まった。

「あの子すげぇ可愛いぞ!」

という声が、彼方此方で聞こえた。

俺は声のするほうを見て、どこを見ているのか探ろうとした。

「そこじゃねぇよ!こっちだ!」

とつかさが俺の方を見て指をさした。

確かに、そこには一際めだっている女子がいた。かなりスレンダーで胸も中学生の割にはあるし、なにより顔がかわいかった。

普通ならそこで、興奮するところがおれは凍り付いてしまった。

それは、俺の妹だからだ。

261 名前:ヤンデル生活 第1話 あの日あの時[] 投稿日:2011/07/16(土) 17:29:38 ID:bl9R0jCI [2/4]
「あの子、すげぇな!よし、声掛けに行こうぜ!」

と、つかさが俺に言ってきたが俺には全然周りの声が聞こえなかった。

「なんで・・・。」

俺は唖然としていた。

妹はきょろきょろとあたりを見回していた。

そして、こっちを見ると俺とわかったのかわざとらしく顔を、にこっとした。
 
 それから、俺と妹は2年間中学で一緒だった。

妹が、中学に入って3ヶ月ごろったったくらいから女子から避けられるようになった。

別に、モテるほどかっこよくもないが避けられるようなことをした覚えはない。

避けられていたのは、俺だけじゃなくつかさも俺と同じように避けられた。

女運がないのか?と、最初は二人で気にしていなかったがやっぱり不自然だ。

ある日、放課後、校門の前に妹がいた。

もしかして、俺を待っている?いや、いくらなんでもそれは・・・。

俺は警戒しながら、校門を出ようとした。

すると、おーいと声が聞こえた。

それは、1年の女子でまっすぐ妹のほうにむかっていった。

「ごめん!すずまった~?」

「うんん。全然、今来たとこ。」

妹には、もう友達ができていたようだ。俺も考えすぎだな。

俺はほっと胸を撫で下ろした。

 下校途中、俺は家までもうすぐ着くというところで足音が不自然なことに気付く。

足音が二重に聞こえる。

とっさに、後ろを振り向くがそこには誰もいなかった。

気のせいか。俺は歩き出す、けど途中でまた聞こえる。

後ろを振り向いた。誰もいない。足音も聞こえない。

気のせいか?

それから毎日、この奇妙な足音は聞こえ続けた。

 中学卒業の春。

俺とつかさは、無事同じ高校に入学できた。

中学3年間は妹が入学してきたことと、なぜか女子に嫌われるようになったこと以外、平和な日々だった。

下校の時に聞こえる謎の足音も、途中から気にならなくなっていた。

そして、妹が中学に入ってしばらくしてから今まで避けていた妹とも話をするようになった。また元のという風にはいかないけど、普通の兄弟並みに仲は戻ったと思う。

たまに、一緒に寝ようといわれることもあったけど・・・。
 

「高校までお前と一緒かよ。先が思いやられるぜ。」

「それは、こっちのセリフだ。」

笑いあいながら、俺とつかさは、お互いの入学を祝っていた。

「あっ・・とごめん。用事ができた。」

あわてて、つかさは携帯画面を見ながらそう言った。

「どうしたんだよ。なんかあったのか?」

「妹がな、俺に会いたいそうなんだ。」

「お前・・・もしかして、シスコン・・・?」

「うっせぇ!!明日覚悟しろよ。」

そういって、あいつは走っていった。何気ない一日だった。

次の日つかさは、亡くなった。

262 名前:ヤンデル生活 第1話 あの日あの時[] 投稿日:2011/07/16(土) 17:33:55 ID:bl9R0jCI [3/4]
いや、殺された。つかさの妹に。

 殺害動機は自分の兄を独り占めしたかったから、らしい。

ほかの女子から、避けられていたのもその妹のせいらしい。

その他にも、いろいろとやられていたみたいだが詳しいことはわからない。

まさか信じられない。

どうして・・・。

そして、俺も女子から避けられていた。

まさか・・。

もしかして、背後からつけていたのは・・・。

「可哀そうだね・・お兄ちゃんの友達。」

そう、妹は言った。

「私だったらこうはしないな。絶対に・・。」

そういった妹の目は、どこか遠くを見ているような虚ろな目だった。

 無情にも、入学式は近づいてくる。

俺はさすがに入学おめでとうと歓迎モードの空気になじめずにいた。

「え~次に、特別に飛び級で入学された生徒を紹介します。」

そういって、俺たちより1年か2年若い生徒が入ってきた。

ここは、進学校でも有名な高校でもないのに、わざわざ飛び級するなんて。

そんな疑問は、次の瞬間吹っ飛んだ。

「ええでは、赤木すずさんどうぞ前へ。」

そこからすべては始まった。




「では、新しく高校生になったみんなに一人ずつ自己紹介してもらう。では出席番号1番、柴田まりさんから。」

 高校1年の初めてのホームルーム。べたな展開だけど、まあ悪くはない。

担任の先生の名前は有田一徹。性格はさわやかという感じで、名前はちょっと古い感じだけど。

それから一人ずつ、自己紹介が始まった。クラスの雰囲気は悪くない。

むしろ明るい雰囲気のいいクラスだ。

けど、俺には気がかりなことがある。妹だ。

「次、赤木 九鷹(くだか)君、自己紹介をお願いします。」

自己紹介なんかできる気分じゃ全然なかった俺は簡単に自己紹介をすました。

「赤木九鷹です。よろしくお願いします。」

 それから、いろいろと話があったりしたが俺の耳には一切入ってこなかった。

妹のことが気になっていたからだ。

昼休み、俺は妹を探して回った。

すると後ろから、お兄ちゃんという声が聞こえたので振り向いたらそこに妹がいた。

どうやら、妹も俺のことを探していたみたいだ。

「お兄ちゃんやっと見つけた。もう、教室にいってもいないから心配したよっ。」

 そういって、さりげなく俺の手を触ってきた。

俺は妹の手をふりほどいていった。

「どうして・・・飛び級してまで・・。」

俺の声を遮るように妹はこういった。

「お兄ちゃんとの約束をかなえるためだよ。」

どういう意味だ?約束?そんな覚えはない。そんな覚えは・・・。

「どういう・・。」

「あっ、もうそろそろ時間だね。じゃあまたね!お兄ちゃん。」

そういうと妹は足早に去って行った。