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987 :サイエンティストの危険な研究 第三話:2011/10/08(土) 21:19:47 ID:oYmOj9..

 友里は俺が肯定的になれば何でもいいらしい。まぁ少なからず研究に協力してくれた功績は認めるから、明日一緒に弁当を食べるくらいならいいだろう。
 友里は可愛い系の超天然で人気も高いんだが、俺なんかにベッタリしてるから周りからは変人扱いされている。何が面白くて俺に付きまとってるかはわからんが、まぁ研究に便利な働き者と言っておこう。
 とりあえず、パソコンに入力する前にデータをまとめておこう。幸いにも月曜日の五時間目は理科だ。板書しなくても100点なんか余裕だから、先生の話なんか頭に入れなくてもいい。
 今日の昼に取ったデータをまずノートに写し、さらに今までのデータをまとめてノートに書いて計算する。まだデータが少ないから、ささっと分析してみる。
「・・・。」
 さほど時間はかからずに終了。データをまとめ終えて一息ついて軽く伸びをする。今までの研究じゃ見えなかった部分が見えて、軽くにやけてしまう。
「藤崎!ここの問題わかるか!?」
 おっとよそ見が過ぎたな。
「えぇっと・・・。」
 余裕過ぎる。



 六時間目が終わり、教室内が一気に騒がしくなる。俺は研究データをパソコンに入力したいという気持ちが先走り、歩く足が速くなっていた。
 しかし、
「ねぇねぇねぇねぇねぇ~!」
 また来た。
「一緒に帰ろうよー!帰ろうよー!帰ろうよー!」
 手を引っ張って胸に押し当ててくる。この学校の制服は着痩せするほど制服が厚くないから、慣れると見ただけで胸の大きさがわかってしまう。友里は高校生にしちゃでかい。しかし、脂肪細胞の固まりに興奮するほど俺は欲求不満ではない。
「やだ。」
 手を振り払い入り口に向かって歩く。
「やぁ~ん!亮ちゃんのいけず~!」
 構わず歩く。
 ちょうど階段にたどり着いた所で、騒がしい声が次第に焦るような声に変わりはじめた。何か事件があったみたいだ。



「ねぇどうしたの?」
「一年生が・・・。」
「二年生の・・・。」
「突き飛ばした・・・。」
 どうやら一年生が二年生を後ろから突き飛ばして階段から落としたようだ。好奇心が沸いて、人混みを掻き分けて事件の現場を見る。
「・・・!?」
 倒れてる二年生は、派手な衣装とハチマキを身に付けてる。見ただけでわかった。こいつは兄の親衛隊の一人だ。しかもこいつは普通の親衛隊じゃない。確か・・・親衛隊機動組の一人だったはずだ。補足しておくが、親衛隊機動組とは、この前に話した親衛隊条項第八条に従い、表沙汰に制裁できない親衛隊の敵に対して武力以外で制裁を加える攻撃部隊だ。簡単に言えば、親衛隊が敵と判断した者に嫌がらせをする特殊部隊だ。おそらくこいつは、俺の下駄箱と机の上にごみを捨てた犯人だ。
 まぁ犯人がわかったからと言って、先生に言いつけたりなんかはしない。別に親衛隊の一人や二人がどうなろうと知ったことではない。当然だ、変わりはいくらでもいるのだから。
 いつまでもここにいる意味もない。俺は倒れてる生徒を横切って、足早に帰路についた。



――――――――――



 場面は変わって藤崎家。制服を脱ぎ捨てながらパソコンを起動する。カメラを覗いてみると、兄はまだ帰ってきてはいない。そして妹が机の上で何かを書いていた。
 まぁいつもの狂言じみた妄想絵日記でも書いているんだろう。そんなことより、さっさとデータをまとめてしまおう。



・・・・・・・・・・・・。



 データをまとめ終えて一息ついた。時計はそろそろ六時を示す頃だ。
 ふとカメラを覗いて見ると、妹が書き物を終えたようだ。そして狂喜の笑いっぽいのを浮かべながら部屋を飛び出していった。
 長い時間観察してきたからわかる。これは妹がよくやることだ。気にする必要なんてない。
「チャットを開こう。」



 チャットはいつも通り機能していた。

ムウ:今日は妹が大好きな人のために買い物をしにいくそうです。

 またムウさんだ。相変わらずの妹大好き人間だ。
 ムウさんの妹が買い物か・・・ん、待てよ?おそらく兄は今、買い物に行っているのだろう。まさか俺の妹はそれを探しに?
 これは好都合だ。運が良ければ、妹VS親衛隊の無制限一本勝負が見れるかもしれない。そうと決まれば話は早い。俺は簡単に着替えを終えて、ノートとシャーペンを持って家を出た。


988 :サイエンティストの危険な研究 第三話:2011/10/08(土) 21:20:57 ID:oYmOj9..

 近くのスーパーにやって来た。買い物だったら兄は絶対ここで買い物をする。理由はもちろん、家が近いからだ。それを知ってなのか、兄の親衛隊の機動組は、毎週ローテーションでこのスーパーに不定期で来る兄の写真を撮っている。撮った写真は高値で取引されるらしく、その金でまた新たな嫌がらせをする。敵ながら見事なシステムだ。
 噂をすればなんとやら、食品コーナーを物色してる兄を後ろから撮影している。そしてその後ろでは、撮っている親衛隊に対して殺意を秘めた目をして凝視している妹がいた。面白い三連構造だ。そして、二人分の愛を受けているにも関わらず、全く気づく気配がない兄。兄の鈍感さはおそらく世界一だ。
 そうこうしているうちに兄は会計を済ませ、スーパーを出ていった。写真を撮っていた親衛隊は兄とは別方向へ、妹は偶然を装って兄と帰宅。あざとい。
「・・・。」
 改めてノートを見返す。今日一日でこんなにデータが手に入るとは思わなかった。こんな近くに極上のサンプルがいたのか。今まで見逃していた自分をもったいなく感じながら、俺は再び帰路についた。

パシャ!

「ん?」
 今シャッターの音が・・・気のせいか。


989 :サイエンティストの危険な研究 第三話:2011/10/08(土) 21:21:44 ID:oYmOj9..

 スーパーから帰宅し、部屋のパソコンの前に座る。新しいデータの入力を飯前に済ませておこう。カメラを見ると、キッチンでは兄が今日の夜飯を作っている。そして妹はまた自室で自家発電してる。妹は一日でかなり自分の秘部を弄りたおしている。一回、かなり腫れ上がったことがあったっけな。
 ・・・そういえば書き物をしてたんだっけな。ちょっと興味が湧いた俺はカメラを机側にズームしてみた。見ると何かの表みたいだな。人の名前とクラス番号、どこに現れるかと警戒レベル。いったい何をまとめたものなんだ?
 もう少しよく見ると、一部の名前に斜線が引いてある。引いてあるところの名前は・・・木村梨子?
「・・・あ!」
 木村梨子。俺と同じクラスの親衛隊、しかも機動組の一人だ。毎日俺に嫌がらせをしてくる奴らの一人だ。更に言えば、こいつは階段前で倒れてた奴だ。そこに斜線が引いてあるということは・・・。
「さっきの犯人は・・・妹?」
 あり得る話だ。元々親衛隊に対してかなり殺意を持っていたからな。いつかは実行に移すと思っていたが、とうとう行動に移したか・・・。よく見ると、名簿に書いてある名前は全員親衛隊だ。つまりあいつは親衛隊を全員亡き者にでもするつもりなのか?
「・・・。」
 思わず笑みがこぼれる。この一週間内で妹がどこまで行動に出るかで研究の進み具合が決まる。どっちにしろ、妹が行動を起こすのは好都合だ。自分が巻き添えを食らわないように観察していかなければ。



 飯が終わり、一人部屋に籠って作業をする。夜は夜でアブノーマルな妹が見れるのだ。
 脱衣所につけられたカメラを覗くと、全裸の妹と兄が向かい合っている。
「ねぇお兄ちゃん・・・今日も一緒に入ろうよ。」
「なぁ、そろそろやめないか?一緒に入るの。」
「いやぁ・・・お兄ちゃんと一緒じゃなきゃいやぁ。」
 上目使いと、更なる発育が期待できるボディが兄を悩ませている。
「もう高校生なんだし・・・そろそろお兄ちゃん離れを・・・。」
「いやだよ・・・ねぇお兄ちゃん・・・。」
 擦り寄ってくる妹に兄はもう汗だくになってしまっている。イケメンはイケメンでこういう悩みもあるんだな。まぁ同情はしてやらんがな。
「なぁ、頼むよ。もしくは亮介に・・・。」
「あんな奴嫌だ!お兄ちゃんはあいつがそんなに気になるの!?だったらあいつなんか殺してやる!」
 とんでもないこと言うな・・・。
「わかったわかった!一緒に入るから待って!」
 複雑ながら嬉しさを顔に浮かべる妹。毎回こんな感じで兄は妹に負ける。兄は渋々服を脱いで、妹と二人で風呂場に入っていった。



 風呂場では、執拗に体を密着させる妹がいる。妹の理想は、兄から処女を奪ってほしいらしいが、イケメンは理性が強いのも条件だ。だから兄はどんな誘惑にも耐え抜いている。あるときは胸押し当て攻撃、またあるときはノーパンスカートめくり。あの手この手で兄を誘惑するが、兄は動かない。もしイケメンを目指してる人や、イケメンを自負してる森の動物達がいるなら言わせてもらうが、こういった誘惑にも理性を失わないのが真のプレイボーイなのだ。だから、決して妹が手を股間に伸ばしてきても動じてはならないのだ。画面に写っている兄はそれを見事にクリアしているから、真のプレイボーイなのだろう。
「ねぇお兄ちゃん・・・体洗って・・・?」
 真のプレイボーイならうまく交わせるだろう。これ以上の進展はなさそうだな。俺は映像を見るのをやめて、チャットに切り替えた。

ヤン:ムウさんの研究は誰を対象にしてるのですか?
ムウ:妹です。好きな人に対して一途な二人の可愛い妹です。

 またか・・・。



 波乱の風呂を終えた二人は、また言い合いをしている。
「ねぇお兄ちゃん・・・一緒に寝ようよぉ・・・。」
「さすがにそれはダメ!もうお兄ちゃん離れをしなさい!」
「嫌だよぉ・・・ずっとお兄ちゃんのそばにいるのぉ・・・。」
 上目使いに涙目が加わった。果たして兄は交わせるか?
「とにかく一緒に寝るのはダメ!はい!おやすみ!」
 最後は勢いで押しきったか。部屋に鍵をかけたようで、妹は太刀打ちできない。何とも言えない表情を浮かべながら、妹は部屋に戻った。
 妹・・・俺の寝込みを襲わないだろうな(もちろん意味は違う)とりあえず二重に鍵をかけておこうかな。