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574 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ:2011/11/25(金) 03:54:38 ID:.ucYAKUU
    警告!!
    今回の投下分には、レイプ描写が含まれています。レイプ描写が苦手な方は、決して閲覧しないでください。
    ホントなのよ。信じてね。

    ――――――――――――――――――――――

    “霊的エネルギーの補給”が終わった後、僕達は再び、高速道路を移動していた。
    「…………」
    僕はすっかり気力を消耗し、助手席のシートを倒してぐったりとしていた。
    ひどく体が重い。
    そして、呪いを解くためとはいえ、教師とセックスまでしてしまったという事実は、僕の心に微妙な重さでのしかかっていた。
    はっきりとした後悔までは行かないけど、これでよかったという確信も持てない。
    ――でも、呪いさえ解ければ……
    全てが正常に戻る。そうすれば僕も姉羅々先生も救われるはずだという、淡い希望を持つことで、どうにか意識を未来に向けた。
    ――どうか、うまく行きますように……
    そのうちに、高速道路を降り、一般道路に入る。目的地が近いのだろうか。
    運転している姉羅々先生に聞いてみた。
    「もうすぐ、霊的スポットに着くんですか?」
    「いいえ。まだまだですわ」
    「え……?」
    「霊的スポットに行く前に寄る所がありますわ。解呪の前に、やることがあるんですのよ」
    「まだ何か、あるんですか……」
    それが何かは分からないけど、ひどく嫌な予感がした。
    やがて、姉羅々先生は車をある施設の駐車場に停めた。
    しかしそこは……
    「ホテル……ですか?」
    「そうですわ。まあ、世に言うラブホテルですわね」
    「なんでそんな所に!?」
    まさか、またさっきと同じような行為に及ぶのだろうか。霊的エネルギーの補給はあれで十分じゃなかったのか。
    いや、待て。エネルギーの補給とは限らない。
    「あっ、分かりました! 運転するのに疲れたから、何時間か寝ていくんですね!?」
    「…………」
    姉羅々先生は何も答えず、車から降りてしまった。
    「…………」
    仕方がないので、僕も先生に続いて車を降りる。
    「あの、姉羅々先生……僕一応18歳未満でして……」
    「カーセックスまでしておいて、今更何を言ってるんですの? 黙っていれば分かりませんわ。いいからついて来てくださいまし」
    僕はどうにもできず、姉羅々先生の後について歩き出した。
    そのとき、前方から1人の若い男が歩いてきた。見るからに軽薄そうな服装と物腰で、姉羅々先生に話しかけてくる。
    「よう、彼女。そんなダサい恰好のガキ連れてないで、俺と遊ばないかい?」
    ――まずいな!
    いくらヘタレの僕でも、こんなナンパ野郎に先生を取られるわけにはいかない。姉羅々先生をガードしようと、前に出た。
    ゴッ!
    ところが、その瞬間、変な音がして、男の姿が消失した。
    ――あれ? どこに行った!?
    見かけに反して格闘技の達人か何かで、瞬時に僕の死角に回って見せたのだろうか。
    でも、前後上下左右を見渡しても、やっぱりどこにもいなかった。
    その代わりに、姉羅々先生が、右の拳を突き出した状態で立っている。
    「先生……?」
    一拍遅れて、ドカーンという音が、離れたところから聞こえた。
    男が、停めてある自動車(もちろん、僕達が乗ってきた車ではない)のフロントガラスに上半身を突っ込み、動かなくなっている。
    姉羅々先生が、あそこまで殴り飛ばしたのか。信じ難いが、そうとしか考えられない。
    「あの、先生……」
    「ふう。低俗な輩には困ったものですわね。詩宝さんを愚弄するなんて、万死に値しますわ」
    ハンカチで拳を拭きながら、嘆く先生。そう言ってくれるのは、有難いけれど……
    「それはそうと、今ので、溜めていただいた霊的エネルギーが全部パーになりましたわ」
    「パンチ一発撃っただけで!?」
    まあ確かに、人間とは思えない凄いパンチだったけど。
    「またたっぷりと、補給していただかないといけませんわね。おほほほほ……」
    何が嬉しいのか、笑いながら僕の腕を取り、ホテルに入っていく姉羅々先生。
    ちなみに、男が突っ込んだ車は、ヤの付く自営業の人が乗っていそうな、黒塗りの車だった。

575 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ:2011/11/25(金) 03:56:26 ID:.ucYAKUU
    2人でホテルの部屋に入る。
    僕は、姉羅々先生が何を言い出すのか、固唾を飲んで待っていた。
    「座ってくださいまし」
    姉羅々先生はベッドの上に座り、僕にも座るように促す。僕は言われるままに、姉羅々先生と並んで座った。
    「さて。それではここに来た目的をご説明しますわ」
    「お願いします」
    「まず、解呪の儀式というものは、誰に対してもできるわけではありませんのよ」
    「え!?」
    驚いた。この期に及んで、僕に対して解呪はできないなんて言われたら……
    冷や汗が全身に、一気に噴き出す。
    「ど、ど、ど、どんな制限があるんですか?」
    「呪術者は、全てを捧げて服従した相手に対してしか、解呪の儀式を行えないのですわ」
    「……え?」
    僕には、姉羅々先生の言っている意味が分からなかった。
    「つまり、わたくしが詩宝さんの奴隷とならない限り、解呪の儀式は行えませんわ」
    「な……」
    それじゃ無理だ。僕と姉羅々先生はあくまで生徒と教師であって、主人と奴隷の関係じゃない。
    「ウーム……」
    今までしてきたことが全て水泡に帰したのを悟り、僕は一声唸ると、バッタリとベッドに打ち倒れた。
    「ちょっと! しっかりしてくださいまし! 詩宝さん!」
    「慰めは、無用にござそうろう……」
    まずい。ちょっと泣けてきた。
    「ああ、もう! 最後まで聞いてくださいまし!」
    姉羅々先生は僕の上に馬乗りになると、頬をバンバンと叩いてきた。
    「うう……今更、どうしようもないじゃないですか……」
    「どうしようもありますわ! そのためにここに来たんですのよ!」
    「……どういう意味ですか?」
    「つまり、今ここで、わたくしは詩宝さんの奴隷になるのですわ」
    「え……?」
    それはいくら何でも、無茶じゃないだろうか。今日初めて会ったばかりの、生徒と教師なんだから。
    「僕1人のために、先生を犠牲にはできません……」
    「わたくしなら、とうに気持ちを固めておりますわ」
    「お気持ちは有難いですけど……やっぱり駄目です。そんなの」
    僕は、気が付いた。
    世の中に、他人任せで勝手に問題が解決するような、うまい話なんてあるわけがなかったんだ。
    解呪の魔法なんかに、頼ろうとしたのが間違いだった。
    僕自身で、紅麗亜や中一条先輩、そして晃に向き合い、呪いの力に打ち勝たなくてはいけないんだ。
    「解呪はもう結構です。帰りましょう……」
    そう言うと、姉羅々先生は急に不機嫌な顔になった。
    「つまり、わたくしなど、奴隷にする価値もない女だと仰りたいのですわね?」
    「いえ。そういうつもりじゃなくてですね……」
    「わたくしはこの身を捧げて、詩宝さんをお救いしようとしているのに……」
    姉羅々先生の表情が、さらに険しくなった。どうしてか分からないけど、間違いなく怒っている。
    「き、聞いてください。これは僕自身がですね……」
    「こんな侮辱、我慢できませんわ……」
    とうとう、姉羅々先生が拳を振りかぶった。あのパンチを、この体勢で喰らったら……
    「覚悟!」
    「ま、待ってください!」
    僕は両手で姉羅々先生を制し、命乞いをした。
    「何ですの!?」
    「先生の言う通りにします!」
    「ふうん……」
    拳を引っ込める姉羅々先生。僕の頭蓋は、粉砕の危機を免れた。
    「つまり、わたくしを奴隷として受け入れてくださる、ということですわね?」
    「受け入れます! 受け入れます!」
    「大変結構ですわ」
    姉羅々先生の表情が、心なしか緩んで見えた。先生は僕の上から降り、バッグから紙とペンを取り出す。
    「そこのテーブルで、サインしてくださいまし」
    「はい……」

576 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ:2011/11/25(金) 03:58:03 ID:.ucYAKUU
    紙とペンを受け取った僕は、テーブルまで持って行って紙面を読み始めた。一番上に、“奴隷契約書”という文字が、大きく踊っている。
    「早くサインを!」
    本文を読もうとしたら、姉羅々先生が激しく催促してきた。
    「ま、待ってください。今読んでますから……」
    「読まなくて結構ですわ。サインだけしてくださいまし」
    「は、はい……」
    僕は抗えずに、ペンのキャップを外した。それでも、全く読まずにサインするのは不安だったので、名前を書きながら斜め読みしてみる。
    緒美崎姉羅々は、全ての人権を放棄して紬屋詩宝の性的その他の欲望を満たすためだけに尽くすとか、紬屋詩宝が、他の女性と交わした奴隷契約は全て無効とするとかいった条文があった。
    全体的に、どこかで見たような書式のような気がしたが、思い出せない。
    「まだですの?」
    まごまごしていると、姉羅々先生がまたせっついてきた。慌てて名前を書き上げる。
    「で、できました……」
    「結構ですわ」
    姉羅々先生は僕の側に来ると、さっと契約書を取り上げてしまった。そして何の躊躇もなく、自分の名前を書いてしまう。
    「これで契約は結ばれましたわ。末永く、側に置いてくださいましね、ご主人様」
    何故か上機嫌で言う姉羅々先生。
    「は、はい……」
    ところが僕が返事をすると、急に先生は眉をひそめた。
    「もう。わたくしはご主人様の奴隷になったのですから、敬語は止めてくださいまし。それから、“先生”もこれからはなしですわ。呼び捨てにしてくださいましね」
    「う、うん……」
    「では呼び捨てで、どうぞ」
    「し、し、姉羅々……」
    言いにくいことこの上ないが、あの鉄拳攻撃が怖い。已むを得ずに呼び捨てで呼ぶと、姉羅々先生改め姉羅々は、満足そうだった。
    「おほほ。よくできましたわ」
    「うーん……」
    僕は考えた。
    サインは済んだものの、条文からして、あの契約書は間違いなく違法だ。
    だから、解呪の儀式が終わった後で、奴隷契約はなかったことにできる。法律上は。
    ――よし。それで行こう!
    僕が心に、奴隷契約の無効化を誓っていると、姉羅々が声をかけてきた。
    「では、儀式を始めますわよ」
    「えっ? ここで?」
    確か解呪の儀式は、ここから離れた霊的スポットでやるんじゃなかったのか。
    「こ、ここって、霊的スポットじゃないです……ないよね?」
    「解呪の儀式ではありませんわ。奴隷化の儀式ですわよ」
    「奴隷化の?」
    どういうことだろうか。さっきの契約書にサインして、奴隷化は終わったんじゃないのか。
    「さっきの契約書はただの紙切れ。あれだけでは主従の絆は結ばれませんわ。本当の絆を結ぶためには、ご主人様が、わたくしを力で屈服させる必要があるのですわ」
    「力で屈服させる……」
    あのう。僕にそれができるくらいなら、こんなザマにはなっていないんですが。
    とはもちろん言えず、僕は「どういうこと?」と聞くしかなかった。
    「具体的には、ご主人様に、わたくしをレイプしていただきますわ」
    「うげえっ!」
    またそれか。中一条先輩のところでの出来事が、脳天を駆け巡る。
    「それはちょっと……他のコースはないの?」
    「ありませんわ」
    木で鼻をくくったような、姉羅々の返事だった。
    「でも、僕にそんな腕力は……」
    「ご心配なく。わたくしはただ、抵抗するふりをするだけですわ」
    「しかし……」
    「やらないんですの?」
    姉羅々が、ギュッと抱き付いてきた。
    「ご主人様としての役目を、放棄なさるんですの?」
    耳元で囁かれる。その声の冷たさに、僕は思わず首を横に振った。
    「い、いえ! 放棄しません! レイプします!」

577 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ:2011/11/25(金) 04:01:35 ID:.ucYAKUU
    「ですわよねえ。では、早速始めますわよ」
    笑顔になった姉羅々は、僕から離れて立ち上がり、またバッグから何かを取り出した。
    今度は四角い箱みたいな、何かの物体だ。そんなに大きくはない手のひらサイズ。数は4つだった。
    その4つを、姉羅々は部屋の四隅に置いていく。
    「それ、何……?」
    「一回、リハーサルをしますわよ」
    「ねえ。その箱は一体……?」
    「最初のシーンは、ご主人様が、嫌がるわたくしをホテルに連れ込むところからですわ」
    「…………」

    ……………………

    「違いますわ! 服はもっと乱暴に、引き千切るぐらいの勢いで脱がせるのですわ!」
    否応なしにリハーサルが始まると、嵐のような姉羅々のダメ出しが、際限なく連発された。
    「で、でも破れちゃったら後で……」
    「レイプ犯がそんなこと考えなくていいんですのよ! ほら、胸のところ、一気に開けてお乳を丸出しにしてくださいまし!」
    「うう……分かりました」
    中一条先輩のところでも演技指導はされたけど、姉羅々のスパルタぶりは、それとは比較にならない。学校の授業もこんな調子だったら、最近流行りのモンスターペアレントが、大挙学校に押し掛けてきそうだ。
    もっとも、どんな親が来ても、姉羅々は簡単にあしらってしまいそうだが。対抗できるのは……華織さんくらいかな?
    「何をボーッとしているんですの? 早くお乳を揉んで! 握りつぶすくらいの気持ちで強く揉むのですわ!」
    「はいぃ!」

    ……………………

    「まあ、リハーサルはこの辺でいいですわ。本番行きますわよ。最後はしっかり、膣に精液を注入してくださいましね」
    「はひ……」
    ちょっと休ませて、などと言える空気では到底なく、僕は姉羅々をレイプする演技を始めた。
    「おい! 大人しくしろ! こっちに来い!」
    「ら、乱暴はやめてくださいまし……」
    僕が姉羅々の手を引っ張り、部屋に引っ張り込む。姉羅々は抵抗するようなそぶりを見せた。それをベッドに押し倒す。
    「あん……止めて……」
    「うるせえ! 騒ぐんじゃねえ!」
    指導された通りに、姉羅々の服を胸を乱暴に開いた。ブラウスが破れ、僕の頭ぐらいはあるおっぱいが、勢いよく飛び出す。
    「へへっ。いい乳してるじゃねえか……」
    両手でおっぱいを強く揉むと、姉羅々は「ああん……」と言いながら体をくねらせた。これも嫌がる演技なんだろうか。
    最後はスカートをたくし上げ、強引にショーツを脱がせた。姉羅々の両足の間に体を割り込ませると、物を出してクレバスに挿入する。
    「ああんっ……いいですわあ、ご主人様ぁ……」
    レイプされている最中ではありえない、姉羅々の台詞だった。加えて、抵抗する演技がどんどん大根になってくる。服を脱がせているときは、まだ申し訳程度に、手で僕を押しのけようとしたり、足をバタ付かせていたりしたのだが、挿入した後はほとんど何もせず、むしろ僕にしがみ付いてくるような動作を始めた。
    「フン! フン! フン! フン!」
    「ああああ! 気持ちいいっ! もっと奥まで突いてくださいましっ!」
    「あの、レイプされてるんだから、そんなこと言っちゃ……」
    「いいから! そのまま犯し続けてくださいましっ! ひいい! ご主人様のオチンポ最高!」
    いるよね。回りに1人ぐらい、こういう人。
    人のやることには散々ケチ付ける癖に、自分でやったらダメダメで、さらにそれを指摘されると逆ギレする人。
    とはいえ、不満を言っても始まらない。途中で止めたら、何をされるか分かったもんじゃない。
    僕は姉羅々の股間に、腰を打ち付け続けた。そして終わりの時が訪れる。
    「ううっ……」
    「ああんっ! 中にたっぷり出てますわあ……」

578 :触雷! ◆0jC/tVr8LQ:2011/11/25(金) 04:03:13 ID:.ucYAKUU
    姉羅々は両手両足で、僕にガッチリと抱き付いていた。僕は上になったまま、身動きが取れなくなる。
    「ああ……あんっ……これで正式に、わたくしはご主人様の奴隷ですわ……」
    「そ、そう……」
    「この先何があっても、一生お側を離れませんわ。いいですわね?」
    「え、それは……」
    「いいですわね?」
    僕を抱き締める腕の力が強くなる。肺を圧迫されて呼吸のできなくなった僕は、力なく頷く。
    「大変、結構ですわ……」
    姉羅々は、ニマーッと笑った。

    その後、ホテルでしばらく休んだ僕達は、また車に乗って移動を始めた。ちなみに姉羅々は、模擬レイプで破れたブラウスの代わりに、何故かバッグ入っていたスペアを着ていた。
    高速道路で長い距離を走る。一般道路に降りた頃には、もう夕闇が迫っていた。
    「霊的スポットまで、もう少しですわよ。ご主人様」
    「うん……」
    しかし、その後が結構長かった。車は山道に入る。すでに周囲は真っ暗だった。街灯の類はなく、ヘッドライトで照らす前方だけが、辛うじて見える。
    「ずいぶん、人里離れたところまで行くんだね……」
    「そうですわ」
    ――間違いなく、今夜中には帰れないな……
    姉羅々に、明日の授業をサボらせてしまった。その覚悟はしていたが、実際そうなってみると、やっぱり申し訳ない。
    「あの、僕のせいで……」
    「着きましたわ!」
    いきなり車が、ガクンと停止した。思わず前に、つんのめりそうになる。シートベルトの有難味が、感じられる瞬間だ。
    「ご主人様。降りてくださいまし!」
    イキイキした声で言うと、姉羅々は運転席から降りて行った。僕も助手席を降りる。
    「ここは……?」
    「あの建物ですわ」
    「え……?」
    姉羅々が指差した方を見て、僕は驚いた。暗闇でよくは見えないが、どうやら堂々たる洋館のようだ。
    「こんな山奥に、あんな建物が……」
    「おほほほほ。さあ、参りましょう」
    姉羅々が僕の腕を取って歩き出す。入り口の扉の前に立つと、改めてその創りの立派さが分かった。
    ――一体、誰の家なんだろう……?
    そんな風に思っていると、姉羅々が鍵を取り出し、扉を開けた。
    「さあ、どうぞ。お入りくださいまし」
    「お、お邪魔します……」
    中に入った。真っ暗だ。後から姉羅々が入ってくるのが、足音で分かる。
    ゴン!
    その瞬間、異様な音が響いた。そしてドサリという音。人が倒れる音だ。
    「姉羅々! どうしたの!?」
    思わず振り向くが、すでに扉が閉じられていて、外の明りは遮断されていた。何も見えない。
    「くっ……」
    いきなり何が起きた? 姉羅々以外に誰かいるのか。僕は、あるかも知れない何者かの襲撃に備えて片手で頭をガードしながら、もう片方の手で床を探り、姉羅々に近づこうとした。
    バチン!
    しかし、いきなり灯りが点けられる。まぶしさに目を閉じたくなるのを必死でこらえ、扉の方を見た。
    そこには、うつぶせに倒れている姉羅々。そして――
    「お逢いしとうございました。ご主人様……」
    「く、紅麗亜……」
    中一条先輩の家の前で別れたきりだった紅麗亜が、仁王立ちで僕を見下ろしていた。