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552 :ヤンデレ世紀:2011/11/23(水) 22:29:05 ID:YknHuimg

昼休みが後少しといいところで中林が帰って来た。

「瀧斗~寂しかったよー」

中林は僕を見つけるなり抱き着いてきた。やめろ!暑苦しいし、なんか息が甘ったるい!

「……しげみ…いい度胸してるじゃん…」

土田さんが中林を駆除しようと戦闘態勢になった。手首足首を慣らしながら、軽い準備体操をしていた。
下手な不良より恐く見えるのは、僕の杞憂のはず。

「中林、離れなよ。今日はさすがに身体がもたないよ。」
「おいおい…俺様が本気を出せば女ひとりなんかに負けるわけないだろ。」

刹那、僕の視界はいつもの教室の風景に戻った。目の前では保澄君と江藤さんが熱い口付けをしている。
ディープキスか…熱々ですなお二人さん。でもね江藤さんはそろそろ保澄君から一回離れたほうが…
……保澄君が酸欠状態で苦しんでるよ。てか、どれだけ長いこと続いてんだよ。

まぁ、心の中でそう思い留めて(もし止めたら僕の命が止まりそうだし)後ろ斜めで起きている喧嘩を止めに入った。

「ご、ごめんなさい!もう逆らわないから!!」
「あらあら、女なんかに負けないんでしょ?早く立ちなさいよ、しげみ…」

前言撤回。土田さんによる一方的なリンチだった。こんな短時間で勝負が着くとは。
僕は土田さんが本当に女の子なのか再度疑問に思った。後は中林………負けるの早くない?
このまま放っといたら中林が99%の確率で死ぬと思いすぐに行動にでた。

「土田さん落ち着いて。」
「あっ、佐藤君!待ってて今からゴミ野郎を排除するから。」
「たとえゴミの排除でも土田さんが汚れる姿なんて見たくないよ。」
「お前ら、俺はゴミじゃない!」

ゴミ…もとい中林が何かつっこんでいるが助けてあげてるんだから感謝してなさい。

「……そうだね。私のこの純潔な身体をこんな穢らわしいクズ野郎ごときで汚れちゃうなんて…
ごめんなさい佐藤君。私の純潔な身体は初めてを奪ってくれるまで佐藤君のだよ。」

別にあなたの初めてはいりませんが、とにかく中林の生命を長引かせることに成功した。あんパン5個分の働きだね。

「クズって降格したのか?てか、俺結局はゴミかクズ扱い!?」
中林はまだゴミでクズであることに腑に落ちないらしい。

「諦めて認めればいいのに…」

「心の声が漏れてるぞ!このばか野郎!」


553 :ヤンデレ世紀:2011/11/23(水) 22:32:32 ID:YknHuimg

どうやら、また口に出てしまったようだ。うん、気を付けなきゃ。

予鈴が鳴り、午後の授業開始まで3分を切った。中林もそれに伴いすぐに自分の席に戻った。やっぱりクズ扱いのことは根には持ってないらしい。流石中林。

中林は戻ったがそれでもまだ僕の席から離れない土田さん。先程のこともあり、先生が来ても席から離れようとしないだろう。
やっぱり中林はゴミ野郎だ。

「土田さん、予鈴が鳴ったよ。早く授業の準備しないと。」
「何言ってるの!?佐藤君と私は今この瞬間をもって一心同体になったの!」

なんてはた迷惑なことを。さらに次の授業は最近夫(予定)に泥棒猫が盛って、超ご機嫌斜めである英語担当の緑川先生の授業だ。
なぜヤバイかというと、昨日の英語の授業でたまたま中林が問題を間違えたら…

~~~yesterday~~~


「えーと、thatはマイクの行動を示す?」
「違います。この場合のthatはマイクの行動ではなく、アカリの…!?」

突然黙ってしまった緑川先生。しかし、10秒経ち次の言葉を続けた。

「……アカリ…生意気なメス猫の行動…?」
「先生?」
「くそっ!、あのメス猫、よりによって太一に盛りやがって……次変な行動したらこの世から消してやる!」
「いや、先生答え教えてよ。」
「うるさい!!お前も私と太一の邪魔をするのか!?」
「え?いやだから早くちゃんとしたこtってギャアアアッ!!?」
「死んでしまえ!私と太一の邪魔者が!!」


~~~~~~


とまあ、僕たち男子生徒が止めなかったら中林は学校ではなく、どこかの川を渡っていただろう。
しかし本当に大変だった。女子達が先生を煽るは、止めに入った僕たちにも被害がくるわ、それに対して大激怒した土田さんはじめ女子が煽りから先生に攻撃するし。
あんな騒ぎが50分の授業でよく収まったと思う。最終的に先生の悩みを共感したヤンデレ女子達が残りの時間で、緑川先生の夫(被害妄想)に盛る泥棒猫退治をどうするか議論に入り、僕達男子は自習ではなく、花畑に向かった中林を救助にかかった。
勿論、隣のクラスから苦情があったけど、今日になってそれ以降昨日の苦情については追求されなかった。


554 :ヤンデレ世紀:2011/11/23(水) 22:35:51 ID:YknHuimg

なんとか土田さんを自分の席に戻したところで本鈴がなった。中林はまだ予習に没頭している。
またあんな思いしたくないもんな…

「あ」

やばい、予習忘れてたよ。
焦りに焦って意味もなく周りを確認すると多分予習を忘れたんだろう。男子の何人かが僕同様に動揺してる。

………別にだじゃれじゃないからね!

「は~い、みんな席に着いてるね。」

扉が開き緑川先生が教室に入ってきた。やばいやばいよ。もし当てられて間違えたら昨日の中林の二の舞になるかもしれないのに!
頭がくらくらし、混乱してるに関わらず先生が口を開口して、

「女子のみんな!今日もアドバイスをよろしく!!!男子は自習でもしてて。」

僕達男子は自習という名の自由を手に入れた。

「俺の…俺の苦労が…」

中林が落胆する。ドンマイ中林。後でお前の予習は写させてもらうから。

自習?中に、たまに危ないNGワードが耳に入ってくるが、聞かなかったことにして、僕達は僕達で男のコミュニケーションの時間になった。その際中林が犠牲になったの話はまた別の時に。

最後の授業も終わり、帰りのHRも今終わった。やっと帰宅だ!テンション上がるね!

「佐藤君!帰ろう。」

うん!逃げれないのも予測済みだよ。
廊下には井上と都塚さんが僕達を待っていた。朝見た時の違和感も消えていて、二人の間にあった見えない壁も消えていた。あれは、気のせいだったのかな。

「ごめん待ったかなって……都塚さんは何で若干赤いの?」

5限目に中林の血を見すぎたせいかな。
「……好きな人を守るための名誉なる証。」
「結局は殺しあいしてたんだろお前は。」
「あはは、玲ちゃんやりますな~見習いたいよ。」


555 :ヤンデレ世紀:2011/11/23(水) 22:37:46 ID:YknHuimg

土田さん、そこは誉めちゃ駄目だよ。井上も殺しあいなんて物騒な言葉使っちゃいけないよ。

『……こちら救助隊。重傷の少女を無事に確保しました。命に別状はありませんが、意識がありません。
至急患者をそちらに……』

乙女の闘いと言葉をにごさなきゃ。

「……怒られた。」

都塚さんは説教だけで済んだことに感謝すべきだと思う。医者も患者が増えてさぞや泣き顔になっているだろう。

医者は現代の世では神的存在。お金も昔に比べてがっぽりと稼いでいる。忙しさはその倍以上らしいけど。
僕も一度だけ医者を目指してみようかなと思ったこともあるけど、すぐに辞退しました。はい。
ちなみに本当に意外だが、中林は医者志望だったりする。頭も良いし、毎日怪我をしてるから怪我の容態もそこら辺の医者より全然詳しそうだし。適材適所ってやつかな。
その中林もいつもなら「早く帰るぞ♪」と僕の所に来るはずだけど、珍しいこともあるんだなあ。

クラスを見渡すと中林はどうやら咲橋さんと話していたそうだ。
なんだか二人の顔が赤いな。特に咲橋さんはゆで上がったタコさん並みに真っ赤ッかだ。なんか初々しいな。
和む空間になっているはずなのにどこかから怒りや憎しみ、悲しみなどの負の気配を感じた。僕は自分はニュータイプかと思い少しテンションが上がった。

「てなわけで、今日は咲橋さんも帰宅メンバーに加わったから。」

中林がまだ少しだけ顔を赤に染めながらに僕たちに言った。

「うん、わかったよ。」
「なら、望ちゃんが入ったからしげみは退場ね。」

土田さん、あなたは空気読めないの?てか、目がマジなんだけど。

「いやいや、それh「それは中林君が可哀想だよっ!!」

驚いた。咲橋さんが大きな声で中林を擁護するなんて。

「あ…あははっ、やだな~望ちゃんジョークだよジョーク。ごめんね望ちゃん。……それと中林も。」

土田さんが咲橋さんだけではなく、中林にも謝った。それほどさっきの咲橋さんの発言には力があった。

「あ…ありがとな。」

礼を言う中林。顔の赤い度が上がった。

「しげみも幸せ者じゃん。望ちゃんに好かれるなんて。」


556 :ヤンデレ世紀:2011/11/23(水) 22:39:13 ID:YknHuimg


土田さんが僕の傍に寄ってそう語りかけてきた。
僕も土田さんに愛されているのは嬉しいけど、咲橋さんみたいな愛し方をしてほしいなと思いつい口が滑り、

「土田さんも咲橋さんを見習ってみれば?」
「………うん。」

これは驚いた!予想外の返事が返ってきた。これは今後僕はヤンデレ土田さんからデレデレ土田さんを期待していいんか!?

それから僕たちは咲橋さんも加わり6人で下校している。
最初はみんなで雑談をしてたけど、いつの間にか僕、土田さん、井上、都塚さんと中林、咲橋さんの2グループになった。

「へえ~中林君は医者志望か。すごいね。」
「おう!まあまだまだ現実離れの夢だけど。」
「なれるよ。中林君なら。」

「マジか!サンキューな。」

「……そしたら私は看護婦にならないと……」
「え?」
「な…何でもない!!!」

リア充死ね!いや、中林死ね!花畑に帰れ!

「佐藤君…なんか顔怖いよ?」
普段からのあんたには言われたくないよ!

………ふっ、落ち着いた落ち着いた…
まさか昔一時的に流行ったリア充なんて言葉が出てくるとは。そうか!さっきまでの気持ちがイチャイチャを見て憎悪に燃えるモテない男の気持ちか。
ちくしょー…土田さんもヤンデレ症候群じゃなかったらな…

僕たちは井上と都塚さん別れる所まで着き、中林は咲橋さんから離れて井上に近寄り耳元で何かを伝えた。何を言ったんだろう。わからないから、後で二人のどちらかに聞いてみよう。
中林が要件を伝え終わったところで、僕たちは井上と都塚さんと別れた。

以上井上たちと別れる帰り道までのことでした。


557 :ヤンデレ世紀:2011/11/23(水) 22:40:50 ID:YknHuimg




「何か用?都塚さん。」

ここは滅多に誰も来ることのない学校の忘れがちの場所。

「用がないなら呼ばないわ。」
今私の目の前にいるのは私のクラスメイトの一人で、

「なら早く要件言ってよ。早く教室に戻りたいんだけど。」

私の敵。

「うふふ…すぐに終わるわ。」
「てか都塚さんいつもとキャラ違くない?今までキャラ作ってたの?」

こいつはクラスでも目立つ方で容姿も悪くない。

「あなた、明日にはあいつに告白するって本当なの?」
「もうそんなにまわってんだ……うん、そうだけど。」
「なんで?」
「なんで?ってあんたには関係ないし、言わないといけない理由でもあんの?」

馬鹿かこいつ?あいつに関してのことだもん。言わないといけないに決まってる。

「…優しいんだよ、あいつ。いつもあんなに酷いな目に遭っているのにも関わらず、困った時にはいつも助けてくれたの。
弱音だって真剣に聞いてくれるし、中途半端な励ましはしないでしっかり叱ってもくれた。……まああいつは不器用なんだよ。けど私はそんなあいつが好きで好きで仕方ないの。」

………

「後、都塚さん知ってる?あいつ普段はおちゃらけたキャラやってるけど、本当はクールなんだよ。」

「…もういいっ!!!」

何でなんでナンデ?なンデ??なんであんたがあいつのこと喋ってんの?なんで楽しそうに話すの?なんで優しくしてもらったの?なんで私はしてもらえないの?なんで………なんでワタシノ、ワタシノジャマスルノ?