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722 :キモオタと彼女 6話:2012/07/24(火) 01:17:11 ID:OV9LLRP [1/3]
激動の日曜日が終わり、憂鬱な月曜日でござる。
2つの意味で。
昨日の今日で朝比奈さんと顔を合わすのは、気まずいでござる。 ヌゥフォ

流石に会社内で昨日の事を朝比奈さんから切り出してくるとは思えないし、もしかしたら昨日の出来事は白昼夢という可能性もあるでござる。ヌホホ デイドリーム

こういう時は、普段通りに振る舞うのが一番でござるな。 オゥフ

今日は何事もありませんように!


どうやら、拙者の心配事は杞憂に終わったでござるな。 ヌホホ
朝比奈さんは、いつも通り凛としているし拙者に対する態度はいつも通りでござる。
やっぱり、リアルは「昨日は助けてくれてありがとう。 抱いて!」等とエロゲー展開はないでござるよな。 オゥフ

これで、落ち着いて便所飯に行けるでござる。

朝、コンビニで買った菓子パンを数個持ち、部署を出て男子トイレに入ろうとした時に肩を軽く叩かれたでござる。
…まさかね。 まさか後ろを振り向いたら、朝比奈さんだというそんな十週打ち切りラブコメ漫画みたいな展開には…。


「あっ、あのねっ! 昨日のお礼も兼ねてお弁当作ってきたの! だっ、だから…あの…その…一緒にお弁当とかどうかな~?なんてっ、ねっ? どうかな?」
…まさかの予想が当たったでござる…。


さっきまでの朝比奈さんは、どこへいったのやら。
昨日の喫茶店の時と同じように顔を赤らめながら、目線はどこか忙しなくまるで好きな男に手作り弁当を作ってきたかのような態度でござるが…。
まぁ、それはないな。
朝比奈さんは拙者みたいなのと一緒に居るのが恥ずかしくてしょうがないんだけど、昨日一応助けてもらったのもあるからお礼はしておこうって感じでござろう。

この現場を他の社員に見られると、色々とマズい気が…。


この場はさっさとお弁当だけ貰ってまた他の男子トイレに行くでござる。

「あっ、あのっ、はい、ありがとうっぅ、ございます、はい。」
「ううん、気にしなくて大丈夫! じゃあ、どこで食べよっか?」
…えっ? …いやいや、それは駄目でしょ。

723 :キモオタと彼女 6話:2012/07/24(火) 01:18:41 ID:OV9LLRP. [2/3]
只でさえ、日頃から朝比奈さんに残業を手伝ってもらい、他の社員達から「なんで朝比奈とあのキモデブが一緒にいるんだよ。 あり得ねよなぁ~。」
便所飯をしている時に聞いちゃったんだよなぁ…。
拙者はまだしも朝比奈さんに迷惑がかかるのは避けたいから、ここは丁重にお断りをしようそうしよう。

「っぅふ、あっ、あのですね…。」
「それじゃ行こっか! 良い場所知ってるんだ~♪」
オゥフ 聞く耳を持ち合わせてござらんか。
それにしても、同年代の女性になすがままに引っ張られる拙者の情けなさに泣けてくるでござるよ。 ヌゥフ




そして、朝比奈さんに連れてきてもらった場所が…。
「資料室…ですか…?」 「うん! ここなら誰も来ないし、ゆっくり出来るしねー。」
まぁ、確かに資料室なら薄暗く少し埃っぽいし、昼休み時間わざわざ人が来ることはないだろう。
というか、朝比奈さんがここで昼食をとっているというのが信じられないでござる…。

朝比奈さんは他の同僚と一緒にオサレなカフェーで昼食をとっているイメージがあったんでござるが…。

まさか、こんな所で朝比奈さんが1人寂しく昼食を食べているとは思いもよらなかったでござる。
というか、朝比奈さん昨日の日曜日から何かキャラが変わっている気がするでござるが、気にしたら負けだよな、うん。

「じゃあ、食べよっか!」
「あっ、はい。」
弁当を開けてみると、拙者の好物だけが入っていて驚きでござる。
こんな偶然あるもんだなぁ。
よし、この豚肉の生姜焼きを一口…。
うん、肉らしい肉で美味しいでござる。

某五郎ちゃんのようなコメントしか出てこないでござるが、本当に美味しい。
今まで食べてきた豚肉とは違うような味がするでござるよ。
「その豚肉はね、イベリコ豚を使ったんだよ! 美味しい?」
イベッ、イベリコ豚? 拙者には一体どういう肉なのかさっぱりわからんでござるよ。 ヌホホ
その後も、朝比奈さんの手作り弁当に舌鼓を打ちつつ、会話もぽつりぽつりしていたら昼食時間があっという間に終わったでござる。

「きょ、今日はわざわざありがとうございました! ウップ」
「いえいえ、お粗末様でした~♪」
…本当にどうしたんだろうか。

724 :キモオタと彼女 6話:2012/07/24(火) 01:21:26 ID:OV9LLRP.[3/3]
キャラが全然違う…。
もしかして、拙者が日曜日の件を他の同僚に言いふらすと思っているから、ここまで拙者に対して無理に拙者に接してきてくれているんではないでござろうか…。
だとしたら、朝比奈さんは心配性でござるな。 ヌフ
そんな気は毛頭ないし、日曜日の事は墓まで持っていくつもりでござるよ。 ヌゥフホホ

まぁ、こんな日はきっと今日だけだと思うし、あんま気にせず…。
「あっ、あのさっ! もし、貴方が良ければなんだけどさ…これから毎日貴方の為にお弁当作ってきてもいいかな…?」
今日は、拙者の予想を裏切る展開が多いでござるな…。
「い、ぃやっ、あの、さすがにそれは申し訳ないといいますか、はいっ…」
「迷惑…かな…?」
なっ、何故そこで涙目になるんでござるかぁぁぁぁ!?
あんなに美味しい弁当なら毎日食べたいでござるが、朝比奈さんの負担になるし、何より他の人達から朝比奈さんが拙者に弁当を作ってきているという噂が流れたら色々とあばばばばば……。


ここは、男らしく断ろう!
そうした方がお互いの為でござるしな。 ヌホホ

「オッ、お気持ちはウッ! 嬉しいんですが、やはり遠り…」
「………」
はわわわわっ、なっ、泣かしてしもうた…。
えーいっ! こうなりゃヤケだ!
「あのっ! あさ、朝比奈さんの負担にならないなら、たまに作って欲しいです! ハイッ」
「……ほんと?」
「…あいっ! 何なら毎日食べたいですよ! えぇ!」
「じゃあ、これから毎日作ってくるね!」
…明日からどうやって昼食時間を乗りきろうかと考えると胃が痛くなってきたでござる…。

本当に…どうしてこうなった。