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441 名前:私のヒーロー[] 投稿日:2014/06/21(土) 03:03:11 ID:M2.d2NMg [2/3]
私のヒーロー

私は小さい頃、いつも苛められていた。だがその苛めの理由なんて些細なことだった。
口数が少ないからキモい。これだけの理由だった。私は学校ではいつもひとり。おまけに声も小さい子だった。だがそれが周りの子たちに悪影響を及ぼしたのだろう。まぁ私自身なにをそんなに気分を害したのは分からないのだけど・・・。
それでその苛めの内容は学校帰りに公園へ連れてかれてただひたすらに罵倒されるというものだった。実際に手を出されたことはない。
まだ優しい苛めではあっただろうが、小さい頃の私にはこれでもかというぐらい心にショックを受けていた。
はっきり言って学校には行きたくなかった。行けばまた苛めらる・・・。でも行かないと両親に心配をかけてしまう・・・。家に帰るといつもこんなことばかり考えていた。夜遅くまで葛藤するが結局学校へ行ってしまう。これが私の日常だった。
そんなある日、私をこんな日常から救ってくれたヒーローがいた。
それは、私がいつも通り公園でいじめっ子たちから言葉の暴力を受けていたときだった。

「おいっ!!やめろよ!!その子泣いてんじゃねか!!女の子を傷つけたらダメなんだぞ!!って母さんが言ってたぞ!!」

いきなり私の前に男の子が現れた。私にはそれが救いの女神に見えた。
少年は私を苛めていた子たちを追い払ってくれた。
そしてしゃがんで泣いていた私の目の前にきた。

「キミ大丈夫?ケガとかしてない?」

「グス・・・・・・うん。してないけど・・・どうして?」

「どうしてとはどういうことだ?も、もしかして迷惑だったか!?ごめんな!!そういう遊びだったとはオレ知らなかったんだ・・・。邪魔してごめんな」

少年は土下座する勢いで謝ってきた。何を勘違いしているのだろう。これをごっこ遊びだとでも思ったのだろうか?

「ち、違うの・・・。どうして助けてくれたの・・・?私なんか助けても何も得なんかないのに・・・」

「あ、なんだやっぱり合ってたのか。俺の早とちりじゃなくてよかったよかった」
少年はうんうんとうなずいている。

「いや、だからあの・・・」

「ん?どうして助けたかって?そりゃあ女の子が泣いてるから。逆にこれ以外に何があるの?」
これ当たり前!と言ってまたうなずいている。

私が・・・泣いていたから・・・?それだけ?
それだけの理由で危険を顧みず私のために飛び込んで来たとでもいうの?

「・・・・・・ろー」

「え?なに?」

「ヒーロー・・・!!私のヒーローなのね・・・!!!」

私の口から出た単語はヒーローという言葉。これほど的をとらえている言葉はないだろう。

「ヒーロー・・・いい響きだなそれ!!気に入った!!お前名前は?」

「・・・るな。水崎瑠奈・・・です」

「ルナっつうのか!いい名前してんな!!オレの名前は桐谷雅!!・・・っと、もう帰る時間だぜ!じゃあなルナ!!」
そう言うと少年は踵を返し走って行く
あぁ、行ってしまう。離れたくない・・・。
私は意を消して声をかける
「あ、あの!!また会ってくれますか?」

すると少年はゆっくりこちらを振り向いてこう言った


--------おう。俺はいつでもお前のヒーローだ!!だからまた困ったがあったら俺に言えよな!!
走り去っていく。ついに彼の背中が見えなくなった。

「私の・・・私だけのヒーロー・・・・・・!!!!ふふ、ふふふふふふふふ」
雅君私ね、さっそく困り事があるの。
それは・・・------------