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889 名前: ◆wIGwbeMIJg[] 投稿日:2015/03/30(月) 00:17:37 ID:fJ8a1bd6 [2/3]
[訪問者]

休日のある日、マンションの一室で私は部屋で寛ぎながらネットサーフィンしていた

数々のお気に入りのサイトを巡っていたところ、突然チャイムが鳴った

時計を見ると、もうすぐ昼時の11時50分

注文した漫画が来たかと思ったが、すぐに否定した

宅配便なら事前に連絡がくるようにしてある

まだ電話は鳴っていないし、荷物がとどく時間は午後の2時だ

友人の訪問かと考えたが、それはありえないことだ

なぜならそんな友人はいないし、私の友人はメアドを変えた時しか連絡を寄越さない

そもそも友人と呼べるレベルになっているのかも怪しいのが現状だ

そうこう思案している内、再びチャイムが鳴り響いた

我に返った私は取り敢えず訪問者を確認する為にドアスコープを覗いた

ドアの向こうには制服姿の少女がいた

髪は肩までのショートヘアで、良くも悪くもない平凡な顔立ち

パッと見ればどこにでもいるような女学生

制服はこの市内にある中学校のものに似ているようだが、怪しい

私はデリヘルなどいうものは呼ばないし、呼んだ覚えはない

怪しすぎるので一応チェーンをかけたままドアを開けた

「あの・・・どちら様ですか?」

どういう訳か見ず知らずの少女は不機嫌な表情になり

「どちら様?ではないですよ。せっかく愛しの彼女が会い来たっていうのに、なんですか?まったく・・・」

何をいうかと思ったら、開口一番意味不明なことを言ってきた

彼女?だいたい私は君のことなぞ出会ってもいないし、彼女以前に赤の他人なんだが

こういう輩には相手したらいけない

触らぬ神に祟りなし、である

問答無用でドアを締めようとしたらドアとの隙間に足を突っ込んできた

「何締めようとしているんですか?入れてくださいよ」

「なんなんだアンタは?!」

「だからぁ、彼女ですよ。かーのーじょ。彼氏の家に彼女が来るのは普通でしょ?」

「アンタと恋人関係になった覚えはないぞ!」

「どーしてそんな意地悪なことを言うの?それと、私はアンタじゃなくて茜ですよー」

「これ以上いい加減なことを言うと警察を」

次の瞬間、チェーンが壊れた

いや、正しくは茜と名乗る少女がどこからか取り出した工具でチェーンを切断したのだ

ドアを乱暴に開け放つと、彼女は満面の笑みで近づいてくる

私にとっては、彼女の笑みが筆舌し程の難い恐ろしい笑顔に見えた

「私がこんなにもアナタのことを愛しているのに、なんでアナタはそんな態度をとるのかなぁ?これはオシオキが必要だね♪」

この女は危険だ!

とにかく、逃げなくては!

窓から逃げようと少女に背を向けた途端、体に激痛が走り、そのまま前のめりに倒れてしまった

疑問に思う前に、首に何かを当てられたと思った瞬間、私の意識は暗転した

「さすが最強と謳われているスタンガンですねぇ。さて、彼には私のお家に連れていかなきゃ♪」

「ウフフ・・・愛していますよ、私の愛しい旦那様・・・」

後日、某マンションの住人が失踪するが、警察は未だ手掛かりは掴めていない