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916 名前:雌豚のにおい@774人目[sage] 投稿日:2015/04/28(火) 01:55:58 ID:hTk9R8kA [3/4]
「今日もいい天気だぁ...」
大きく伸びをし、学校に出掛ける準備をする。
母は今日も朝早く出ているようだ。
今日こそは彼女が来る前に家を出たいところだが...。

「おはよー! 起きてるー?」
遅かったようだ 鍵を開けに玄関へ向かう。
「おはよう」
「おはよー! 今日もいい天気だね ちょっと待ってて! 今朝ごはん作るから!」
「うん ありがとう」
毎日のように来てくれる彼女の名は美鶴。
幼い頃に近所の公園でたまたま一人の彼女に話しかけて以来、ここまで仲良くなったわけなんだが...。

最近彼女との接し方について色々考える事がある。
俺達ってもう高校生なんだし、この距離は近すぎるんじゃないかなと思うんだ。
俺と一緒にいるせいで彼女は美人だがゲテモノ好きの変な女というレッテルを貼られている。
185㎝で顔はブサイク芸人のあの人に似てると言われる俺だ。
彼女といると、美女と野獣どころではない。
もう、なんだ 例えようがないのだ。
そのせいで、彼女に近寄りがたいという噂は高校入学2ヶ月目にして、全校に広まっている...らしい。
その他にもあるのだが、キリがない。
だから、今日こそ言おうと思う。

俺達、少し距離をとらないか?

「朝ごはんできたよー」
美鶴が作るメシも今日で食えなくなると思うと、残念ではある。
しかし、お互いのためにも距離をとることは必要なんだ。
美鶴ならもっといい男が出来るだろうし、何より昔の"アレ"のことをもう気にせず彼女には前を向いて欲しいと思っている。
「今日はねー シンプルにスクランブルエッグとフレンチトーストにしてみたんだー」
ふふん!と彼女は自慢気にしている。
学校の奴等があの美鶴が自慢気な顔をしていると知ったらどんな反応をするのか気になるところではある。
...いかんいかん いつもの雰囲気に流されては駄目だ。
はっきり言うんだ。
「あのな..美鶴」
「んー?」
「毎日俺と一緒にいるの疲れないか?」
「そんな事ないよ すっごく幸せだよ?」
やめてくれ。
なんでそんな満足そうな顔が出来るんだ。
なんでそんな事が言えるんだ。
「いや、でも...な? 恋人でもないのにいつも一緒にいるのは、周りの目が気になるし」
「どうでもいいよ」
俺の言葉を斬るかのように断言する。
「私は今も昔もこれからも君といれればいいの」
「その他にはなにもいらないし、なにも欲しくない」
「...そうか」
やっぱり、駄目か。

「なぁ...どうしたらいいと思う?」
「彼女でも作ればいいんじゃねえか?」
朝の一件を悪友の木田に話し、アドバイスを貰おうと思ったが、全く頼りにならん。
「自慢じゃないが、俺はお前と違ってモテたことはないんだ」
「モテるモテないは関係ないだろ 彼女を作ろうって意志があれば大抵はイケるぞ」
簡単に言ってくれるな。
これまた自慢じゃないが、最近美鶴以外の女子と喋ったのは生徒会長の涼先輩だけなんだ。
しかも、ほぼ事務的な話しかしていない。
「なら、生徒会長でもよくね?」
鼻をほじりながら面倒くさそうにいう木田。
あぁ、こいつは真面目に相談に乗る気がないのか。
「もうわかった お前にはもうこの件については話さん」
「怒んなよ なんであの美人と離れたがってんの?」
「それは...色々あるんだよ」
「その色々について話してくんねーと、俺も的確なアドバイスが出来ねーのよ」
くっ、こいつ...。
「...話したくない」
「んじゃ、この話は終わりな 眠いし寝るわー」
やはり、自分で考えないといけないか...。

それからは、いつも通り昼休みには美鶴が持ってきてくれた昼飯を一緒に中庭で食べた
周りから奇異の目で見られるのは慣れたが...。

彼女のためにもこの関係をどうにかせねば...。
そんな事を考えつつ、生徒会室へと向かった。