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451 :リッサ ◆v0Z8Q0837k :2008/05/20(火) 00:31:33 ID:Cog2cNQm
炸裂超人アルティメットマン 第四話 選ばれた結末、遙かなる記憶の果て

 「グアアアアア!!!」
 決戦当日、吊下市山間部でアルティメットマンを待ち受けていたのは、傷だらけの、それでいて
まるで西洋の騎士のような姿をした裏次元総帥だった。
アルティメットマンが来る前に暴走した巨獣によって傷つけられながらも手に持ったスピアを構える
総帥の前にアルティメットマンは降り立つと、両腕を交差させた、必殺技…アルティメットクロスファイヤーの構えだ。
 (これで…終わらせる!!)
そう思って炎を放とうとした瞬間、アルティメットマンの体は一瞬硬直し、そしていきなり総帥に向かって走り出した。
(な!コレは一体…)
体が動かない、しかもその体が一直線に向かっていったのは総帥の下だ。コレは一体何だ!?そう叫ぼうとした瞬間、アルティ
メットマンの抜き手が、総帥の体を貫いた。
ずしゅ!!…といやな音を立てて、次々に抜きで元帥の体を貫いていくアルティメットマン、その顔は明らかに苦痛に歪んでいた。
(な…何だよコレは!!やめてよ!!いくら君を殺すからって…僕はこんな事はしたくないんだよ!?巴ちゃん)
テレパスで話しかけるアルティメットマスクこと光一に対して…巴…こと、元帥は嬉しそうにこう答えた。
(だってこうすれば…こうやってたっぷり私のことを感じてくれれば…私のことは忘れられないでしょう?…ふふふ、あはははは
はは!!!だいすきですよ、だいすきですよ光一さん!だからもっと、もっと私のことを感じてくださいね!!感じてくださいね!?すき
すきすきすきすきすきすきすき!!!!だあーいすき!!)
「アアアアア!!!グアアアアアアア!!!」
アルティメットマスクが完全に総帥を、ただの肉片に変えた頃…彼の心は、完全に壊れていた。
光一は知る由も無かった、巨獣と化した巴は目視するだけで敵の行動を操る力があるということを…。

 数日後、光一は市内の精神病院に収容された、まるで植物のように何者にも反応できなくなった彼は、ただ
ひたすらに天井を見上げる生活を繰り返していた。
 彼の目には常に自分の殺した彼女の顔が見えた、そして手にはその感触が残っていた。
 だからこそ彼は今日もその意識を閉じていた。
 彼女を忘れるわけにはいかない、でも忘れなければいけないくらいに彼の心の傷は深かった。
 遙かなる記憶の果て、そこにある巴の顔は…常に笑顔で、光一の心を掴んで話さなかった。

FIN