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401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 07:14:26 ID:CCFupwTk
>>400
ハルヒかじったことないからやっぱよくわからんです
でもわざわざ教えてくれてありがとう


402 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/02/08(木) 21:29:30 ID:R0z+1/2F
最近このスレの作品を読み返しては、ニヤニヤしてたりするんだが、
いっそのことノベルゲー形式で読みたくなってきたぜ。


403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 21:38:15 ID:c39xyxyX
>>402
むしろ誰か同人ゲーとして作ってくれれば…

勿論、上質な病みを提供して下さる神々にきちんと許可をとってから

お茶会なんかは多分ブームになるぞ

404 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/02/08(木) 22:04:22 ID:R0z+1/2F
そっか同人か、んじゃ身の回りでサークルめんばーでも探してみるかな。
神との交信はスレでイイのかね?

405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:11:25 ID:lxE43LNo
そんなん言うとキャラデとか考え出しちゃう俺。

406 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/02/08(木) 22:40:08 ID:R0z+1/2F
>>405
製作確定じゃないが、そう言われると、参考にキャラデザとかいろいろみたくなる俺。

>>403
確かに上手くやりゃ凄いかもな、お茶会シリーズ。


407 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:53:01 ID:WcOnGCcg
>>405
その前にsageてちょうだい

408 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:53:58 ID:WcOnGCcg
スマンアンカー間違ったw
>>406sageて

409 名前:赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:55:43 ID:I20DV8yW
いまだスレに追いついてないですが完成しましたのでうpします。

410 名前:真夜中のよづり2 ◆oEsZ2QR/bg [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:57:02 ID:I20DV8yW
俺は委員長から渡された住所の紙を持って、住宅街をさまよっていた。
あの後、委員長は住所と簡単な地図を書いた紙を用意してくれた。俺だったらルーズリーフを一枚破って渡すのに、委員長は丁寧にも教卓に常備されていたわら半紙のウラを使った。
さすが委員長だ。手際がいい上に紙を無駄遣いしない。コイツは大学に進学するより、発展途上国に行かせたほうがいい働きをするだろうと思う。
で、そのまま俺は教室を追い出されこの住所の元へ行くように指示されたのであった。
明日すぐに会うのは緊張するだろうから、今日のうちに会っておいてそれなりに打ち解けてから一緒に登下校しろということらしい。
俺にとっては今会おうが明日会おうがそんなに関係は無いと思うのだが。委員長は世話焼きで真面目なので俺のめんどくさい言い訳は聞く耳を持たなかった。
まあしかし、委員会活動の少なさから考えれば今の俺に拒否権はほとんどない。従うしかないのである。
「しかし、入り組んだ住宅街だな」
俺は学校から少し離れた、二階建ての家が立ち並ぶ郊外の住宅街の道を歩いていた。
山を削り、段々に作られた分譲土地。何にも無かった切り立った山をブルドーザーやショベルカーが整地して行き、静かな住宅分譲地として売り出されて十年。
周りを見渡せば中流以上の家庭のお父さんが36年ローンで思い切って購入するような三階建ての豪華な家ばかりが立ち並ぶ、まさにセレブの棲家と化していた。(ここでのセレブはレベルをうんとおとしたセレブである)
商店というものはほとんどなく、この住宅街に入ってから俺は一回も自動販売機を見つけられなかった。くそ、コーラが飲みたかったのに。
階段状に立ち並ぶ家のゆるやかな上り坂をのぼっていく。各住宅にはスロープが全て設置してあり、障害者にも優しい仕様となっている。
なーんか、こんなところ住んでいる榛原よづりって何者だろうと思う。
榛原よづり。委員長から聞くにはどうやら女の子らしい。成績は非公式だがトップクラスで先生らが彼女の家で二学期の期末テストをやらせてみたところ、数学以外全て満点という馬鹿みたいな成績だったと言う。
ちなみに俺の点数はちょいと言いにくい点数だった。たぶん、学年ならお尻から数えたほうがいくつか早い成績。
しかし、なんでそんな優等生がひきこもってんだ?
「あ、登校するって言ってたからこれからは元ひきこもりになるわけか」
俺は一人で訂正する。
優等生が引きこもりになる理由……。マンガやドラマでよく見るのは劣等生の妬みによるイジメかな。
それ以外にも、引きこもりになる理由というのはさまざまだ。学校は集団生活の場。ささいなことで仲間はずれにされたり理解不能な奴から攻撃を受けたりすることはどこにでもある。
それに耐え切れず逃避する奴は多い。この榛原と言うヤツもそのパターンなのかもしれない。
俺は引きこもりのありがちな理由を考えながら、今から会う事になる女の子の対応について模索した。
成績優秀者というのは事実。引きこもりになった理由というのは不明。で、女の子。
女の子。
すこし俺は顔がニヤついていた。もし、この榛原とかいう女の子がとてつもなく美人だったらどうしよう。
今のクラスでは、俺が彼女と一番最初に仲良くなるわけだ。彼女にとっては俺はクラスの一番最初にできた友達となる。そうなるとやっぱり俺は彼女にとって友達の中でも特別な友達として認識するだろう。
友情もえっちもはじめての相手と言うのは特別な感情を持つものだ。
それに、もしかしたら彼女は元引きこもりでまだ人間関係がうまくもてないかもしれない。そうなったとき、彼女が唯一の支えとして利用してくれるのはもちろん俺。
くふふ、たまんないシチュエーションだ。
俺は自分の妄想に内心ほくそ笑んでいたが……、すれ違う小さな子供を連れた家族連れがひそひそと俺の横を通り過ぎて行くのに気付いて、あわててニヤけた顔を戻した。
まぁ、もしブスだったら災難だけどな。そうだったら俺は必要最低限のフォローしかやんね。俺は結構現金だった。
そんなこと考えつつ、俺は目的の場所の前へやってくる。
郊外住宅地のはじっこに位置する二階建ての住宅。門構えは立派で道路に面した部分には大きな車庫があり小さな庭のテラスには赤黄のパンジーやオダマキのプランターがいくつも綺麗に並んでいた。
榛原と彫られた表札はピカピカに光る大理石で圧倒している。全てに手が行き届いてあって、さながら芸能人の家のよう。
住所と地図から見るに、ここで間違いなかった。
「ここかよ……。なんか門構えだけで威圧されるな……」


411 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:57:43 ID:uvMSwaz6
>>405
3月21日にヤンデレオンリーの同人誌即売会があるぞ、まだ参加締め切りも過ぎてない。

412 名前:真夜中のよづり2 ◆oEsZ2QR/bg [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:57:51 ID:I20DV8yW
俺は勇気を出すと、内心ビクビクしながらライオンがわっかを加えたオブジェクトがつけられた門を開けた。きぃーと開く門。
豪華な装飾の玄関の前に立つ。いよいよ、榛原よづりとの対面だ。
と、ここで。俺はドアの横につけられた郵便受けに気付いた。ビデオテープ台の横穴には朝日新聞がいくつも差し込まれていた。
数えてみると三部。今日と昨日とおとといの。これは……この三日間誰も新聞をとろうとしなかったのか? それとも受け取り拒否じゃねぇよなぁ? どっちだろう。微妙なライン過ぎてわからねぇ。
まぁ、いい。
俺は覚悟を決めてインターフォンのボタンを押した。
ぴんぽーん。
……しばらく待つ。
ぴんぽーん。
もう一度押してみる。
俺は三回鳴らして反応が無かったなら帰ろうと思っていた。
ぴぴんぽーん
しまった、四回鳴らしてしまった。
しかし、反応は同じく無い。
「留守なのか」
俺はドアノブに手を伸ばす。開けるつもりは無い。鍵がかかっているのか確かめたかった。もしかしたら留守かもしれないし。引きこもりが学校登校の前日に外へ出ると言うのも変な話だが。
と、俺がドアノブを回そうとした瞬間。
『……はい』
ジジジジとラジオのチューナーをいじったような音が聞こえたかと思うと、すぐにインターフォンのスピーカーから、電子じみた女の声が聞こえた。
「あ、すいません。榛原さんのおたくですか?」
『……そうですよ』
その声は妙齢の人のような大人っぽい声質だった。俺は榛原よづりの姉か何かかと思い、それなりに丁寧に対応する。
しかし、そのわりにはまるでお通夜の雰囲気のような暗い声だ。やはりひきこもりが家に居ると家庭全体も暗くなるのだろうか。俺は罪悪感湧いて引きこもれねぇな。
「あ。俺、森本和人といいます。明日一緒に学校へ行くことになったんで一応挨拶に来たんですけども……」
『………』
「……えーっと……」
困った。ここから先は何も考えていなかった。
てっきり母親か何かが出てきて、とりあえず家に上がらせてもらってお茶菓子でももらいながら母親を介してお互いに自己紹介してそれなりに交流できると思ったのだが……。
めちゃくちゃ甘い考えだったようだ。まぁ、そんなほんわかにいくとは思ってなかったけどさ。
『………』
相変わらず、無言のまま。ジジジという電子音が聞こえてるから、回線は切っていない。
インタフォーンのスピーカー越しから聞こえる無言が妙にプレッシャーになる。スピーカーに目がついて俺をにらみつけているようだ。
「あ、あの! じゃあ俺、明日迎えに行きますんでっ」
俺は早いところこの場を離れたかった。 やっぱりこういうのは委員長の仕事だ。俺には向いてない。
早口で残りの用件を言うと、俺は玄関に見たまま後へ一歩、二歩。そのまま逃げるように離れ、大きな門を開けようとして、押して開ける門ではなかったことに気付き、引いて開けた。
俺は明日のことを考えていた。俺一人じゃこの家庭につっこめそうにない、仕方が無いが委員長に付き添ってもらうしかないだろう。委員長の携帯番号は副委員長と言う立場上いやと言うほど知ってるから、場から離れたらすぐに連絡だ。
と、思っていた矢先。
ガチャリ。
玄関が開いた。
きぃぃと外側にすこしづつ開くドア。が、すべて開くことなくちょうど手のひらぐらいだけ開く。
『入ってください……』
消え入りそうな声がスピーカーから聞こえたと思うと、ジジッと音を出して回線が切れた。
俺は逃げようとして開けた門を閉めると、もういちど玄関へ近づく。
少し、ドア越しに中をのぞくと誰も居ない。ただ電気がついていない暗いリビングと廊下が見えるだけだった。
ちょうどドアの反対側、家の中側を見てみる。そこにはインターフォンのマイク部分がつながっていた。
どうやらさっきまでドア一枚隔てて、あの家の人は居たようだ。隠れなくてもよいのに。それにしても改めて大人っぽい声だったと思う。めちゃくちゃ声の雰囲気は暗かったけど。
「おじゃましまーす……」
俺は玄関に入ると、小さな声で言う。玄関は広く、土足スペースは二畳分もあり横の靴箱は田舎にある小さい旅館よりも大きい。
しかし、玄関に置かれている靴の数はとても少ない。サンダルと黒いハイヒールがひとつづつ並べられているだけだ。俺は内心怖くなってきた。
靴を脱ぐと俺はハイヒールの横に外側を向くように並べた。玄関は暗く、段差につまづきそうになりながら家に上がる。
「えっと、どうすればいいんだろ」


413 名前:真夜中のよづり2 ◆oEsZ2QR/bg [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:58:44 ID:I20DV8yW
とりあえず、入ってと言われてあがってみたわけだが。
見えるのは暗い廊下といくつもの扉。廊下の先には階段があるのが見える。ひとまず俺は廊下を歩いてその階段へ向かってみることにした。
家の奥に行くたびに、なにか恐ろしいものが体に捕り付いてるような気がして、俺は身震える。
階段の前までやってきた。明り取り用の窓からちょうど光が漏れてここだけは明るかった。廊下をまがった先には台所が見える。しかし、まだ夕方だと言うのに漆黒の闇のように暗かった。
雨戸をしたままなのだろうか。
「すいませーん! 誰か居ますかー!」
俺は口に手を当ててメガホンを作ると、家の中に響くように大きな声で叫んだ。誰か居ることは確かなのだからこの言い方はおかしい。ただもしかしたら、ここに居る幽霊が俺を招いたのかもしれない……と思ってみたりもしたのだ。
「すいみませー」
「ここです」
うおぉぉお!
階段の上や部屋の奥に声を放っていた俺の背後からいきなり声をかけられた。しかも背後と言ってもすぐ後だった。
驚いて俺は振り向く。
そこには、
「そっちは私の部屋……」
黒ずくめの女の人が立っていた。
見た目は二十歳後半ぐらいだろうか。かなりの長身で黒のセーターとノーブランドの黒いGパンを着込んでいた。
黒い髪の毛は長く伸びて腰まで届いていて、まるでマントのようだ。顔を見ようとしたが、彼女の前髪は目元を覆い隠すようにカーテンとなっていて見づらく表情が見えない。
セーターからは中から押し上げるような大きなメロンが二つ隆起していて、高校生とは違う大人の魅力で目を奪われそうになるが、それとは対照的なほど腰や腕が細く、そしてバランスを崩したように体がふらりふらりと右へ左へ揺れている。
一目見た俺の印象は「不気味」だった。
「あ、ど……どうも」
俺はドキドキと周りに聞こえそうなほどの心臓の鼓動を押さえつけながら、手を上げて軽い挨拶をした。
突然すぎてびっくりしたが悲鳴は上げてなかったと思う。しかし、いつのまに背後に? まったく気配が無かったぞ?
「お、俺森本和人です。こんにちは」
「……こんにちは」
不気味な女の人が軽く頷くぐらいで頭を下げる。声は消え入りそうなくらい小さく、俺には「ちは」ぐらいしか聞き取れなかった。しかし、大体声質はわかる。この人はさっきのインターフォンの人だ。
榛原よづりのお姉さんか? 26歳かそのくらい。結構歳の離れた姉だけど、この暗さは異常だな。ひきこもりが居る家庭はウイルスみたいに感染して家族もどんどんひきこもりみたいになっていくんだろうか?
そんな馬鹿なことを考えるが、口には言わない。副委員長としてこれから榛原よづりの登下校の面倒を見なくてはならないのだ。家の人とそれなりにいい関係を築いておいたほうがいい。
俺はなるべく、愛想のいい笑顔を浮かべた。対する相手は表情が読めない。なんか妙なアドバンテージが向こうにあるぞオイ。
「すいません、よづりさんにあわせていただけますか?」
俺は努めて明るい真面目そうな高い声(俺は声を作ると自然と高くなる。母親が電話に出たときのよそ向けの声と同じ)で聞く。
「……」
だが、目の前のお姉さんは長い髪をたらしたままふらりふらりとしたまま、くるりと反転する。そしてふらふらのまま、歩き出した。

414 名前:真夜中のよづり2 ◆oEsZ2QR/bg [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 22:59:30 ID:I20DV8yW
「え、ちょっ……?」
「こっちがリビング。廊下で立ち話もなんですから……」
「は、はぁ……」
いや、立ち話はいいとして、俺としては早いところ榛原よづりに挨拶してさっさと帰りたいのだが……。
というより、なんだこの人。ふらふらなクセにかなり自分勝手だ。俺は呼び止めようと、後姿に声をかける。
「あ、あの。お姉さん」
「……」
無言。もう一度、こんどは語気を強めて。
「お姉さんっ」
「……」
「おねーさんっ!」
「……私?」
三回目で、ようやく振り向いた。
「はい、そうですよっ。無視しないでくださいよ」
「……私は一人っ子だからお姉さんと呼ばれたことがないの。私だと気付かなかったわ……」
「なんですか、それ」
俺ははぁとため息をついて。ふと、女の人のある言葉に気付いた。
「あれ? お姉さん、この家の人ですよね」
さっきまで俺はこの人を榛原よづりのお姉さんかと思っていたが……、この人は一人っ子なので榛原よづりの姉ではない。
「……うん。そう」
丁寧語の無い言葉使いは微妙にむかつくな。
ともかく、彼女は肯定した。たまたまここに来ていた人でもないか。じゃあなんだ、下宿人とか同居人とかルームシェアとかかな? いや、でもひきこもりの家庭はルームシェアするほど余裕は無いだろ……。
じゃあ、……この女の人は誰だ?
姉でもない、同居人でもない、この家に住む一人っ子……。
一番ある可能性はひとつだけだった。
「……すいません、もしかして……」
俺の頭の中でまだ未確定だったが、ある答えが浮かぶ。それを聞こうとお姉さんに話しかけようとした刹那。
お姉さんは首から体ごと、俺に向きなおった。
そして、
「榛原よづり。私のなまえ……」
自分から、名乗った。
まるで呪文のように、呟いた。
「二十八歳で高校生で元引きこもりだけど………。明日からよろしくね。 ……『かずくん』」
彼女は顔を覆い隠している髪のカーテンをずらして、俺に顔を見せて自己紹介した。
元引きこもり、榛原よづりの顔は、自嘲的な笑みを浮かべていて目の辺りは黒くなっていたが、とても大人っぽい美女だった。
しかし、カーテンから彼女が見せた藍色の瞳は、ぐろりぐろりと音を立てて暗色と混ざり合うように不気味に淀んでいた。

今思い出せば、よづりは最初に会ったときからすでに俺のことをかずくんと呼んでいた。
(続く)

415 名前:赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:00:40 ID:I20DV8yW
更新頻度は遅めですが、できる限り続けていきます。
28歳の元引きこもり高校生というヒロインですけど。

416 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:07:32 ID:B3pKIDCq
>>404
作るのは良いがな。
ちゃんと職人さんには話し通しとけよ。

>>パパ氏
うお、何だかホラー系ヒロイン。
最初っから病んでそうな雰囲気バリバリですね。
これからも期待させていただきます。

417 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:13:02 ID:WcOnGCcg
かつてないヒロインキタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
GJ!
依存心の強そうな所が(*´Д`)ハァハァ 

418 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:23:43 ID:/VLnFBv7
委員長エンドが気になる

419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:24:22 ID:R0z+1/2F
sage忘れたー!
>>408
スマソ。

>>411
今から立ち上げるとなるとさすがに目処が立たん。オンリーイベントは知ってたが……。無念。誰か出るというなら神速でハイレベルなものを頼むw

>>415
なかなかGJ!
次も楽しみに待ちます。


420 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:31:53 ID:lxE43LNo
試しにマッドハンター/如月更紗のラフ絵描いてみた。
原作者の許可出たら張って良い?

421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:37:09 ID:R0z+1/2F
>>416
もち勝手に配布販売等しませんよ。
最初は作るだけっすね。

422 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:41:58 ID:T46tAjLx
>>421
販売したら買いにいきます

>>420
是非見たいです

埋めネタがいくつも思い浮かぶのにスレはまだ半分という


423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:48:21 ID:tqSNTpXK
>>415
GJ!!
よづりさんの設定が激しくツボる
下手をしたら過去最大級かもしれない件


連続でスマン、投下しますよ

424 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:48:36 ID:WcOnGCcg
>>422
ちょw
神ktkr

425 名前:『首吊りラプソディア』Side首吊り[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:49:35 ID:tqSNTpXK
眠れない。
不眠は最近は毎日なのだけれど、どうしても慣れることが出来ない。人は基本的に夜には
寝る生き物だし、実際に自分も長い間そうして生きてきた。だけれど何故か急に不眠症に
なってしまい、こうした状況に戸惑っている。昼には皆と遊んだので、今日は眠ることが
出来るかもしれない。そう思っていたのに、体の方は応えてくれない。
仕方ない、今日も散歩だ。
軽く伸びをして指輪を着け、適当に髪を整えた。着替えは特にしなくても良いか。面倒
だし、今の時間帯ならば人も全然居ないので問題ないだろう。
外に出ると、冷たい夜風が頬を撫でてくる。最近は暑い日が続いていたから、この位が
丁度良い。暑さに強くない自分にとって、これはありがたかった。気分が良くなり、足も
軽快に動いてくれる。独りでの散歩は寂しいけれど、雑多なものが消え失せた都市の風景
というのも悪くない。見ていると心が落ち着いて、心が晴れやかになってゆくようだ。
いつもの道を通り、鼻唄を鳴らしながら進む。
「あ、まだあった」
何気無く横に視線を向けると、昼間に見た立ち入り禁止のテープが残っていた。管理局
の人達は優秀だから既に調査を終えていると思っていたのに、どうやら完全には終わって
いないらしい。大事な証拠はきちんと片付けたし、掃除もしやすいようにしていたけれど、
逆にやっきになって調べているのかもしれない。


426 名前:『首吊りラプソディア』Side首吊り[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:50:42 ID:tqSNTpXK
「無駄なのに」
吐息をし、テープに向かう。あの先には広場と言うには少し狭いが、それなりに開けた
場所があって楽しかったのだ。親を持たない小さな子供達が集まり、独特のコミュニティ
を作っていた。自分も彼女達に混ぜてもらい、夜空を見上げていた。四方を壁に囲まれて
いるせいか広い空ではなかったけれど、逆にそれは宝石箱の中を覗いているように思わせ
てくれた。管理局の人達に保護されて今は誰も居なくなっているだろうけれど、一人でも
見る価値はあるだろう。星の光は平等だと、昔の偉い人が言っていた。
微痛。
テープに触れると、指先に軽い痛みが走った。見ると指の腹が少し切れている、これは
侵入者用の罠だろうか。他の場所よりも綺麗にしてあった分、念入りに調べるつもりか。
今もテープが残っているのは、そんな理由だったのか、と溜め息を吐く。
「失敗したなぁ」
綺麗にしておいたのは大事な証拠があるからではなく、単にあの子供達の場所を汚した
ままにしたくなかったからだ。それ以外はいつも通り、悪い人を注意しただけ。お人形に
しただけで、他意なんて角砂糖の一つ分もありはしないというのに。それなのにこんな風
にしてしまったら、ここに逃げてきたり立ち寄ったりした子供がいつものように入ろうと
して、怪我をするかもしれない。そんなことも分からないのだろうか。


427 名前:『首吊りラプソディア』Side首吊り[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:52:48 ID:tqSNTpXK
指輪を起動させて、警備プログラムを確認する。撤去するときの為だろうか、それ程に
複雑ではない、単純なプログラムだった。誰かに取られないよう勿論それなりに複雑化を
しているものの、確率システムの仕組みを習っていて、頭がそれなりに回る者に対しては
殆んど効力を持たないものだ。幸い自分はそれに当て填るタイプの人間だったので、解除
を実行する。数秒もかからずに、プログラムは完全に消え去った。
テープをくぐって奥へ進み、少し歩けば視界が急に広がった。
「こんなに広かったんだ」
自分一人で居るせいか、皆の声が聞こえないからなのか、広くないと思っていた場所が
やけに広く感じる。空白の部分を見たくなくて空を見上げれば、目に飛び込んでくるのは
無数の星の輝き。切り取られた空を見ていると、独り占めというより、共有出来ていない
という感想が沸いてくる。一人でも見る価値はあると思っていたけれど、どうやらそれは
間違いだったらしい。誰かと一緒に見た方が、ずっと綺麗で楽しいと思う。
出来れば、あの人と二人きりで。
そのときまで、この景色を取っておくのも悪くないかもしれない。溜めていた幸福は、
やがて大きなものになり二人を包んでくれるだろう。自分でも笑ってしまう程にメルヘン
な想像に、少し吹き出してしまう。もう幼い夢を見る年でもない、あこがれてしまう部分
や惹かれる部分が多いけれど、今のは無しだろう。
大通りに戻り、軽く伸びをする。


428 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:53:50 ID:lxE43LNo
一応原作者の許可出たらうpするとして、以下注意書き。

・勢いで描いたものです。ラフなので線は荒いし全体的に汚くなってます。
・質の保証は出来かねます。一応人並みに描けるつもりではありますが所詮は素人ですから。
・あくまで自分のイメージを描いた物なので他の人は“違う”と想われるかもしれません。
・一番の問題点。描いた人は携帯厨です。PCだと画像閲覧に問題が発生するかと思われます。

以上の点を踏まえておいて下さい。

429 名前:『首吊りラプソディア』Side首吊り[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:54:19 ID:tqSNTpXK
「こんばんは」
「あ、どうも」
声に振り向けば、どこかで見たような顔だった。思い出そうとするけれど、どうしても
思い出せない。珍しいことではないけれど、そんな風になるとどうも気持ちが悪い。相手
にも失礼だと思うし、知り合いだったとしたら何だか悪い。どこかで見た筈だったのに、
この女の人はどこの誰だっただろうか。
「あの、昼間にSSランクの人と一緒に居ましたよね?」
尋ねようとする前に、相手が答えを教えてくれた。そうだ、この人は昼に御飯を食べた
店の店員さんだ。通りで思い出せなかった筈だ、今日初めて会ったのだから。それも短い
時間、記憶に残っていなくても無理はないかもしれない。
そして同時に、心に引っ掛かっていた理由も分かった。覚えていなくても頭の中に僅か
に残っていた理由、それは悪い人だったからだ。昼間、あの人の手に勝手に触れた。料理
を出すふりをして、事故に見せかけて手を出すなんて、何て卑劣な女なのだろうか。バレ
ていないと思っていても、自分には分かっている。ここは監獄都市で住人はほぼ皆が前科
持ちだ、善人の皮を被っていても首輪が薄汚い本性を示している。ランクは低いものだが
本当はどうなのやら、きっとあの人も食いものにするつもりなのだろう。浅ましい。
「ひ、助けて」
睨みつけると、彼女は一歩後退した。自分の計画が知られたのを悟ったようだ、馬鹿め。
やましいことが無ければ堂々としていれば良いのに、そうしていないのは何か後ろめたい
ことがあるからだ。これでは、自分は悪人だと言っているようなものだ。悪人だと証明が
されたら、残ることはただ一つ。注意をして、真人間になってもらうだけだ。思い返して
みれば今日はまだ一人も注意をしていないし、丁度良かったかもしれない。


430 名前:『首吊りラプソディア』Side首吊り[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:55:43 ID:tqSNTpXK
「助けて、助け……」
うるさい。
逃げようとしたので、まずは足を破壊する。悪人を逃がすような悪い足は、二度と治る
ことのないように捻り潰してしまえば良い。這って逃げようとする腕も同罪だ、使いもの
にならないように捻り、骨を砕き、筋繊維を全て千切り飛ばす。いやらしい視線を飛ばす
目も潰そう。煩く汚らわしい言葉を吐く口は、空気を消すことで無力にしてしまえる。
彼女は暫くもがいていたが、すぐに大人しくなった。注意をするのは、やはり言葉では
なく見に覚えさせてやるに限る。これで悪い部分もなくなって、良い人間になっただろう。
最後は紐で吊してしまえば、それで完了だ。こうすれば、もう悪さをしなくなる。
いつも自分に暴力を振るう、馬鹿でろくでもない父だったが、唯一教えられた物がある。
今のように勇気を持って注意をすれば、相手は静かで誰にも害を加えない良い人間になる
ということだ。こうすれば、皆が楽しく暮らせるようになる。
「それに」
彼女も身を呈して、自分に一つ教えてくれた。
ここにはあの人を狙う、汚れに汚れた悪女が存在すると。そしてその存在からあの人を
守ることが出来るのは、自分だけだと。一緒に居たオカマや雌豚は当てにならない、現に
彼女を野放しにしてしまっていたのだから。そう考えれば、いずれあの雌豚も殺さないと
きえないのだと思う。無駄に擦り寄って、本当に最悪だ。
「くひ」
目標が決まり、
「くひゃ」
やることも分かり、
「けひゃひゃ」
沸き上がる使命感で笑いが込み上げてきた。
「けひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
明日も頑張ろう。
あの人に近付く悪い女を、全て良い人に戻すために。

431 名前:ロボ ◆JypZpjo0ig [sage] 投稿日:2007/02/08(木) 23:58:04 ID:tqSNTpXK
今回はこれで終わりです


ネタバレ関係のせいで、この話のSideは首吊りだけになります
俺が今まで書いたものの中でもトップクラスの読みにくさに
なると思いますが、勘弁して下さい

432 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:00:50 ID:WcOnGCcg
首吊りキタ━━━━( ゚∀゚);y=ー( ゚д゚)・∵.━━━━ ン
GJGJGJ!とんでもない病みっぷりにwktkですとも!

しかしこの展開は……となると首吊りの正体はやはりあの二人のうちどちらかなのか?

433 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:01:01 ID:lxE43LNo
うわ!うわ!
注意書き書いてる内に原作者来てるわ、書き込んだら割り込みになってるわでもう生まれてきてすんませんっした!
数々の無礼、誠に申し訳無い。かくなる上は割腹して詫びる所存。

え~……とりあえず拙い絵ではありますが

マッドハンター/如月更紗 全身
http://imepita.jp/20070208/853030
マッドハンター/如月更紗 バストアップhttp://imepita.jp/20070208/855810

うpするの初めてなんでこれで良いのか不安……。

434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:03:28 ID:fbTwf/yx
>>422
折角のネタを溜め込むのも何だし、投下してみてはいかがだろう?

……うん、まぁね、ぶっちゃけ俺が読みたいだけなんだけどね

>>431
乙。

これは良質のヤンデレですね

435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:07:39 ID:WcOnGCcg
>>433
GJ!これからも絵師さんの活躍を激しく期待ですよ!


436 名前: ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:08:19 ID:7XURx3PG
>>415
>>431
な、なんですか! なんで今夜は投下が多いんですか!
GJ!!

>>433
ラフ絵でこのレベルの高さ!
経験者とお見受けした!
GJ!!


437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:13:59 ID:mA7s0bYC
>>433
う、うめぇぇぇぇぇぇぇあくぁwせdrftgyふじこlp


とにかく超GJ!
ハサミは確か30cm定期を重ねたような、先端が角張って丸みの無い形状だったと思ったが、それ以外は完全にイメージと合致しててとても良い感じですっ

438 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:14:58 ID:76e5wCUJ
>>433
GJ!
ちょっと感動。こうして絵になるとなんともいえない感慨が
最高だ! ありがとう!

そして13話と14話の間に入る短い話を投下します。
失神している冬継君の見ている、昔の夢。

14話は早ければ今夜にでも。

439 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:15:49 ID:76e5wCUJ

10歳の僕は、疑問に思った。
どうして姉さんは学校に行かないのだろう、と。
中学生だった姉さんは、けれど中学生には見えなかった。買ってもらった制服はクローゼッ
トの中で眠り続けていたし、体操服はゴミ箱に捨てられたいたのを見た記憶がある。学校にも、
部活にも、姉さんはいかなかった。保健室登校ですらしなかった。
何かを怖がるかのように、学校へは行かなかった。
何もかもを怖がるように――部屋から出ることすらなかった。
そして姉さんは、弱すぎた姉さんは、一人で部屋の中にいるのも怖かったのだろう。大きな
人間である父や母すらも怖かったのだろう。一人ぼっちで部屋にいることに耐えられなくて―
―僕を部屋の中へと呼んだ。
自分よりも小さな、11歳の僕を。
世界で唯一、自分よりも弱い存在である僕を、14歳の姉さんは必要としたのだった。
『冬継ちゃんは、冬継ちゃんは私を傷つけないよね。私のこと、大好きだよね、ね、そう言っ
てよ、言ってくれないと、お姉ちゃん、冬継ちゃんのこと、どうしていいかわからなくなるの』
がくがくと震えて、一回りも小さな僕を抱きしめて、すがるように姉さんはよくそう言った。
僕に好きだと言って貰いたがっていた。
そう姉さんに言われるたびに、僕はまだ筋肉ついていない手で抱き返して、
『――うん』
と頷いたのだった。
『うんだけじゃわからないわよ! お姉ちゃんは、お姉ちゃんは、冬継ちゃんからちゃんと聞
きたいの、ね、わかるでしょ、すきだって、いてもいいんだって、ちゃんと、ね、そう言って?』
『うん。姉さんのこと、俺、好きだよ』
『駄目よ冬継ちゃん、そんな怖い言葉づかいしちゃ、駄目よ、冬継は、僕って、そういわない
と、ね?』
抱きしめた力が強くなる。細い僕の体を千切らんばかりに。
『分かったよ姉さん』
『じゃ、じゃあ、もう一回言って? お姉ちゃんのこと、すきだって、そう言って?』
『僕は、姉さんのことが、好きだよ』
『――。ありがとう冬継ちゃん、冬継だけは、ずっと、ずっとずっと、私の味方だよね、私の
こと、好きだよね』
そう言って姉さんは、僕にキスをした。僕は受け入れられるがままにキスをされた。キス以
上のことも、それ以上のことも、それ以下のことも、何でも受け入れた。
姉さんは、僕を必要としていたから。
僕に依存して、依存していなければ生きていけなかったから。
そして――

姉さんに依存していた僕は、姉さんに生きていてもらわなければ、困ったから。

だから――好きだと、何度も繰り返した。

440 名前: ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:17:58 ID:1xdnCuh9
>>433
あのさ、生まれてきてくれてありがとう。

>>赤いパパ氏
よづりさんヤバいっすね……最高です!

>>ロボ氏
難解なのは大好物です!首吊りはいったいどっちなんだろう。

そしてこの流れで投下します。筆力が他の方に比べてはるか及ばないながら。姫野さんの話を。


441 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:18:11 ID:76e5wCUJ
後天的に『弟は姉のことが好きなのだ』とすりこまれた僕は、教え込まれた僕は、その通り
に育った。12歳までに人間の価値観は形作られる。柔らかな粘土のような頭を、姉さんは自
分の好きなように作り変えたのだ。
里村春香という人間を、無条件に許容する人格を。
あるいは――里村春香のような人格を、無条件に許容する人間を。
そうして。
出来上がったのが、里村冬継という人間だった。姉さんのように狂った人間を否定すること
ができないように作られた――それこそが僕だ。
そのことを、悔しいとは思わない。
そのことを、悲しいとは思わない。
そんなことを思うようには――造られなかったから。
僕は、姉さんが好きだ。
姉さんが好きだということ以外に――何一つとして、与えられなかった。
それだけが価値観の全てで、それだけが生き甲斐で、それだけが世界の全てだった。
けれど。
12歳で人格が固まって、それから一年経った、温かな春のある日に。

――姉さんは、変わってしまった。

360度回転したかのように、変わってしまった。ぐるりと体を360度回転させて、ひね
って千切れてしまったかのように、姉さんは別人になってしまった。
人が変わったように。
人間が代わったように。
姉さんは、僕を、
『――冬継』
と、淡々と、呼び捨てにした。
『――――』
その変化に僕が何も言えずにいると、姉さんは珍しいことに、笑みを見せた。泣いてばかり
いった姉さんは、涙が枯れてしまったように、乾いた笑みを浮かべていた。
『私、高校に行くことにしたわ』
『…………へえ』
そんな答しかでなかった。姉さんが聖域のような部屋を捨てて、外に出るということに対す
る驚きはあった。
でも。
僕は知っていた。姉さんのことしか知らないぼくは、当然のように知っていた。
この春休みの間――姉さんが、外出していたことを。
僕の知らない何処かへと、出かけていることを。
誰も知らないどこかへと、通っていることを。
そこで何かに出会って、姉さんは変わったのだと、思った。
生まれ変わるというよりは。
死に代わるように。
『冬継はどうしたい?』
『僕は――』
答は、すぐに出てこなくて。
悩んで。
悩んだ末に、僕は、こういうことしかできなかった。
『僕は、姉さんが、好きだよ』
いつものように繰り返したその言葉に、姉さんは『そう』と頷くだけで、抱きしめてこなけ
れば、キスをしてもこなかった。

442 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:18:33 ID:Gu1Opzd3
よ、良かった~。とりあえず好評の様子。うpした直後は居に穴開くかと思った……。

>>437
最初はそれで描いてたんですがなんかバランス悪かったんでバランス重視で改ざんしました……orz

とりあえずはこれからも皆さんさえ良ければ描いていこうかなと。
あとアレだ、需要と許可さえあればエロいのも頑張る……きっと。

443 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:19:37 ID:76e5wCUJ

僕の知っている姉さんとは、明らかに変わってしまっていた。それでも僕は姉さんを必要と
していた。必要とするように育てられたのに、捨てられて、それでも――自分の存在意義のた
めに、僕は姉さんを好きでい続けた。
変わってしまった姉さんの、慰み者でい続けた。
時折、思い出したように、戯れるように触れ合う以外には、何一つ交流がなくても、それでも
僕は――姉さんのことが、好きだったのだ。
気付かなかった。
姉さんが、僕以外の誰かを好きになることなんて――想像も、していなかった。
その変化の理由に、僕は気付けなかった。
姉さんが死んで、調べるまで、気付けなかった。
けれど。
今は違う。
今にして思えば。
姉さんはその日に、出会ったのだろう。


――狂気倶楽部に。


ただ、当時の僕は、そんなことを知らなかった。
だから、ただ単に。
13歳の僕は、疑問に思った。
どうして姉さんは――生きているのだろう、と。
何か大切なものを捨ててしまったかのように、あっさりとしている姉さんは――きっと生き
ることを諦めたのだろうと、直感してしまったからだ。
その予感は二年後、的中することになって――――――――――――――――――――――



そして僕は、懐かしい夢から醒める。ぺちゃぺちゃという水音と、むずがゆい感覚と共に。
姉さんの記憶姿が、遠くへ消えていく。
目が醒める先は、きっと――地獄のような世界に違いない。

そこには、もう、姉さんはいないのだから。

姉さんはもう、僕の心の中にしか、いないのだから。

(14話へ続く)

444 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:21:40 ID:76e5wCUJ
あら……重なってごめんなさい orz
流れが落ち着いてから投下すべきでした


445 名前: ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:25:14 ID:1xdnCuh9
>>444
ええと、その、あれだ。俺のところにアリス送って下さい。すいませんでした。

↓改めて投下します

446 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:26:38 ID:1xdnCuh9
「聖祐人(ひじりゆうと)、私、あなたのことが好き。あなたも私を好きだから付き合って!!」
「……彼女がいるから無理」
「それは祐人の勘違いだよ。だから私の所へおいで」
「うるさい黙れどっか行け」
「姫野ーなんか先生が呼んでるぞー」
「またなの?なんで毎日呼び出しくらうのかしら。じゃあね、祐人。また明日ー」

姫野真弓は明るく笑いながら走って行った。
入学してから一週間、毎日のように繰り広げられる光景に誰もが慣れつつある。

「毎日助けてくれてサンキューな水城……」
「なんの、お前も真綾ちゃんいるのに変なのがくっっついて大変だな」

聖祐人は大きくため息をついた。水城(みずき)が先生の呼び出しと偽って引き剥がすまで
姫野真弓は聖祐人にべったりなのだ。違うクラスであり、たまたま教室が離れているため
昼休みしか来ないことが唯一の救いだった。

「まだ真綾ちゃんにはバレてないのか?」
「なんとか……でも耳に入るのって時間の問題だよな……」
「でもあの姫野といい彼女でいらっしゃる北島真綾さんといいお前のどこがいいんだろうな」
「お前にそこまで言われる筋合いはない。まあ知りたきゃ真綾に聞け」
「けっ。いいよなーモテる男は」
「別にに2人だけだ。姫野で良けりゃ譲るぜ?あいつだって可愛い」
「姫野はお前にぞっこんじゃん。出来れば学年のアイドル真綾ちゃんの方をいただきたいです」
「だーめ。あれは半年も前から俺のだから」

今はまだ祐人にも軽口を叩く余裕があった。そう、今はまだ。


■■■■■■

447 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:27:47 ID:1xdnCuh9
■■■■■■


「ただいまー」

姫野真弓はマンションのドアをあけて誰もいない家に向かって防犯のために言葉を放った。
姉は出掛けているようだ。

「あー……まだ飽きて無いんだ……」

姉の亜弓はいわゆるネット廃人なので普段はほとんど家から出ることは無い。 だがたまに思いついたようにふらりと出掛け、何回かに一回は「運命の人」を見つけて
帰ってくる。そして亜弓は「運命の人」を見守り続ける。真弓にすればちゃんとダイレクトに伝えるべきだと思うのだが亜弓に
とっては見守ることが愛だった。
どちらにしても亜弓は数ヶ月で相手に飽きてしまい、元のネット廃人に戻るのだが。
それは真弓が覚えている限り繰り返されていた。

「はぁ……相談したいことあるのになぁ……」

祐人を素直にするために今すぐにでも動きたい。計画は出来ていたが普通の女子高生
である真弓には実現できることに限界があった。絶対に姉姉である亜弓の助けが必要だ。



448 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:28:20 ID:x/ZaI2Z/
ちょwwwwwww
とりあえず全てにGJ!と言わせてくださいorz

素晴らしすぎますよ

449 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:28:54 ID:1xdnCuh9
「祐人ぉ……私もう我慢出来ないよ……」

鞄を投げ出してベットに腰掛け、真弓は自分の体を抱きしめた。そして右手をそろそろと
下ろしてスカートの中に滑り込ませる。既に濡れぼそっている部分に下着の上からさわると
真弓の指は迷うことなく中に入りこんで直接秘部に触れた。最初は全体をなぞるように。
最も敏感な部分にいきなり触れたりせず自分を焦らすようにする。

「……ぁ………ん…ゆうと……」

下半身から広がってくる甘い痺れによって思考が溶ける。真弓の指はその二本だけ別の
意志をもったかのように責め立てた。じゅぷじゅぷといやらしい音が彼女の耳にも届く。真弓にとってその指はもはや自分のものでは無かった。これは祐人の指。
彼の指がそこに触れていると思うだけで更なる快感が真弓をつつみこんだ。指は真弓の
敏感な部分を執拗に責め立てる。

「……んっゆうとぉっ」

頭の中が白くはじけた。


■■■■■■


450 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:30:28 ID:1xdnCuh9
■■■■■■


「ねえ真弓……私また間違えたみたいなの」
「あ、お姉ちゃん今回の人やっと飽きたんだ?」

夕食中に突然亜弓は切り出した。どうせ飽きる時も見つける時もいつも突然なのだが。

「飽きたんじゃないわ。間違いに気付いたの。あの人は違うわ……」
「はいはい。今回は長かったねー4ヶ月ぐらい?」
「そうね……もう使った機器の類は全部回収してきたの。
今回は真弓に手伝ってもらわなくて大丈夫だったわ」
「そう、お疲れさま。ってことはお姉ちゃん当分は時間ある?」
「ええ、あるわよ」
「あー……ぇぇと、折り入って相談があるんだけど」
「なあに?」

真弓は少し顔を赤らめてためらってから思い切ったように続けた。

「私のこと好きな人が学校にいるの」
「そう」
「聖祐人って言うんだけど」
「珍しい名字ね」
「私も祐人のこと好きなの」
「問題ないじゃない」
「でも祐人ったら本当にひどいツンデレで全然素直になってくれないの」
「大変ね」
「だから祐人には素直になってもらおうと思って。で、幾つか私じゃ手に入らないものが
あるからお姉ちゃんの力を貸して下さいっ」

「……真弓は随分積極的なのね」
「お姉ちゃんが消極的過ぎるんだよぉ盗聴器とか仕掛けに忍び込むぐらいならちゃんと
直接本人に会ってくればいいのに」
「私は……見守っていたいの。いいわ、手伝ってあげる」

真弓はにっこりと笑った。その笑顔は例えるならひまわりのようだ。明るく屈託がない。
少し薄い茶色のツインテールが揺れた。

「ありがととう、お姉ちゃん」


■■■■■■
■■■■■■


451 名前: ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:31:50 ID:1xdnCuh9
今回はここまでです。
短編以外なんて初めて書いたorz


452 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:33:33 ID:eSRBVESr
ついにトリをつけなすったか。
GJ!!

453 名前: ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:35:00 ID:1xdnCuh9
>>452
あ、何回かに別れるんで識別にと……
調子のってすんません

454 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:37:46 ID:I7uedTft
GJ!別にトリ付けは生意気とかいう風潮はないのでご安心を。
姪っ子に全裸で監禁されながら続き期待してます!

455 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:37:56 ID:mA7s0bYC
>>442
なるほどなるほど。
絵のバランスとかわかんない素人が生意気言って申し訳ないorz

これからの絵にも期待してますよー

>>444
GJGJGJ!
こうして見ると、冬継君もかなり重度に病んでるなぁ……


>>451
こっちにもGJ!
姉wwwどこが消極的なんだよwwww

456 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:42:01 ID:YIAnHCcB
もはやスレごとGJ!!!

msUmpMmFSs氏
ありがとうございます!
死力を尽くします。

>>442
すばらしい!
もっと更紗に惚れたぜ
後に助けを請うかもしれませんです

まずはお茶会の世界観を頑張って制作してみます。


457 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:43:52 ID:bd9FPAv6
なんなんだ…このGJ祭りは!?
>赤いパパ氏 既に病んでそうなヒロインΣd(・∀・)イイ!!
>ロボ氏 いい感じの病みっぷりな首吊りの正体はどっち!?
>◆msUmpMmFSs氏 春香の病みっぷりがよかったっす!冬継も病んでますなぁ!
>◆5PfWpKIZI 祐人との馴れ初めキタ━━(゚∀゚)━━ヨ!!!!
全てにGODJOB!! 続き待ってます!

458 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 00:59:27 ID:Gu1Opzd3
勢いでまた描いた。
須藤幹也/雨に唄えば
幹也が「雨に唄えば」を口ずさんでいるところのつもり。
一応カラーだけど殴り描き同然。陰影考えずに肌色ベタ塗り(しかもムラが激しい)なんで味気ない。

ハサミについては単に自分の力量不足。きっと四角いハサミを見栄えよく描く手段もあったはず。

そして二度になるバッティング申し訳無い!

459 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:00:43 ID:Gu1Opzd3
って肝心のリンク張ってないし
http://imepita.jp/20070209/031430

460 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:02:28 ID:ADgHa5mN
活気あふれるこのスレGJ!!ヤンデレ好きって結構いるんだな!!

461 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:07:55 ID:1xdnCuh9
>>459
少なくとも俺のイメージには

死ぬほどぴったりですGJ

462 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:12:17 ID:2l3NQqiE
なんか来てない間にすごいことになってる・・・
投下された皆さん、GJです。
とうとう絵まで投下されるようになるとは・・・
しかもレベル高い・・・
ヤンデレの時代ktkr?

463 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:16:59 ID:mA7s0bYC
今日はヤンデレ祭だな

>>159
上手い!もうただひたすらにGJ!

464 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:28:46 ID:ADgHa5mN
>>459
GJ!!俺の勝手なイメージではGOTHの神山樹だったがこっちもいいな!!

465 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:31:31 ID:Gu1Opzd3
ついでにヤマネも描いてみた。
……いい加減はしゃぎすぎた。腰も痛いしもう寝ます。

466 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:33:25 ID:Gu1Opzd3
またリンク張ってないし……。
脳みそ腐ってきてる……。
http://imepita.jp/20070209/052930
明日からはもっと時間掛けてちゃんとしたの描きます。

467 名前: ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:41:11 ID:7XURx3PG
>>466
やばっ可愛すぎ。萌える。
GJ!!


ところでさ、俺も投下していいかな?

468 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:44:00 ID:2l3NQqiE
>>467
もちろんいいですとも。
+   +
∧_∧  +
(0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +


469 名前:レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:46:40 ID:7XURx3PG
またしてもプロットから。
>>197のネタ。元はヤンデレスレか嫉妬スレのどっちかで見たことがある。
たしか主人公がエロゲーマーだったように思う。
勢いで書いてみた。

もしかしたら同じようなSSがあるかもしれないし、
正直言って投下していいかわからないけど、投下する。


470 名前:レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:47:21 ID:7XURx3PG
~レッド・グリーン・ブラッド~

ある夜の、都心部に在るマンションの一室。
一人の男がパソコンと向かい合っている。

『真也くん! 私もあなたが好き!』
「よっしゃあああああ! レッツ! エロシーン!」

パソコンのモニターに映っている女の子の頬が紅く染まる。
そして画面が切り替わり――――

『駄目ぇ・・・・・・そんなに強く揉んだら、感じちゃうよぉ・・・・・・』
「よーしよし。揉みしだけ揉みしだけ!」

女の子は前髪を隠した男に胸を揉まれていた。

ここまで言えばわかるだろう。
この男――真也――はエロゲーをしている。
しかしこの男、やけに興奮している。

『やああ・・・・・・乳首が、たっちゃうよぉ・・・・・・』
「いいぞ! そのまま責め続けろ!」

どうやら真也は胸フェチのようだ。
その証拠はこちら。

『あっ・・・・・・すっごくおっきい・・・・・・はぅ、んむぅ・・・・・・』
「なんだ・・・・・・終わりかよ・・・・・・」

口淫のシーンになった途端、スキップボタンを押した。
この男にとっては胸を使ったプレイ以外は使えないらしい。
何に使うかは聞かないでくれ。聞きたくないだろ?


471 名前:レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:48:35 ID:7XURx3PG
この男について少し情報を教えておこう。

名前は黒川真也。22才。地元企業に勤めるサラリーマン。
エロゲーマー歴は一日。
というか、さっきプレイしていたゲームが初めてのエロゲーにして、
初めてのエロシーンだった。
普通、初めてのエロシーンは興奮してネタにしてしまうものだが、
この男の胸フェチぶりは常識の範疇に収まらないようだ。

『うふふ。こうされるのが好きなんでしょう・・・・・・?』
「その通りです!」

早くも別のヒロインを攻略して、エロシーンに突入している。
今度は最初に攻略したヒロインよりも巨乳のキャラ。
その巨乳が男のイチモツを挟んでいる。
こっちの男のボルテージも最高潮だ。

・・・・・・解説するのやめよっかな。

『ほら、ほらぁ・・・・・・イっちゃいなさい』
「うあ、まず・・・・・・っ」

待て!早すぎるぞ!
くそ!間に合え!

ピ――――――――――――――

「ふう・・・・・・間に合った」

こっちもなんとか検閲が間に合った。
もう少しでエグい描写が入り込むところだった。

・・・・・・とまあ、ここまではPCを購入した成人男性ならば
誰でもやりそうなことである。

しかし、この男はとんでもない間違いを犯した。
初めてプレイしたヒロインのエロシーンをスキップしたのがそれだ。

そしてこの後にすぐそのことを思い知ることになる――――


472 名前:レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:49:28 ID:7XURx3PG
一通り後始末を終えた真也は、少しシナリオを進めたあとで
PCの電源を落とそうと思い、プレイを続けていた。 
キリのいいところでセーブをして、ゲームを終了しようとしたら、

ぴろりん♪

効果音と共にメッセージが現れた。
こう表示されている。

『おめでとう! 真也くんはとっても運がいいね!
スペシャルステージをプレイする権利が与えられたよ!
どうする? やってみる?』
「へえ、こんなのがあるんだ・・・・・・」

まだ寝るまで時間があったので、『はい』のボタンをクリックした。

カチッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『きゃああああああああ!」

クリックした途端、女の叫び声が聞こえた。

この声はさっきネタにしたヒロインだ。
しかし、この声はさっきの色っぽい声とは違う。

『あはははは! 待ちなさいよお! このホルスタイン女ぁ!』

今度は別の声がした。
最初にプレイしたヒロインの声に似ている。

『ひいい! やめてぇ! 斧は、うっぎゃああああ!』
『あっははははは! ひどい声ねぇ。さっきの男に媚びる声とは全然違う。
まあ、私が許せないのは、真也くんにその声を聞かせたことなんだけどね!』

ごす! がっ! ぐちゃあっ! ぼぎいっ!

ひどく生々しい音だ。まるで、本当に殴っているようだ。

「なんだよこれ! 巨乳キャラがウリのゲームじゃなかったのかよ!
それに今・・・・・・」

はっきりと『真也くん』と言った。
最初のエロシーンでは名前の部分だけ声が出ていなかったのに、
今、ヒロインの声で喋った。
このゲームにはこんな機能は付いていない。
真也は訳がわからなくなっていた。


473 名前:レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:50:43 ID:7XURx3PG
『これで、とどめぇぇぇぇぇぇ!!!』

ぐしゃああっ ・・・・・・

――どしゃあっ!

どく。 どく どく どく。 どく、 どく、 どく どく ・・・・・・・・・・・・

襲われていたヒロインが、糸の切れた人形のように倒れた。
続いて、血に濡れた斧が画面にアップで映る。

ぽたり。 ぽたり。

血が滴る音が聞こえる。

「うあああ・・・・・・は、早く消さないと!」

かち、かちかちかち、かちかちかちかちかち

真也は右上の×をクリックするが、ゲームの画面は終了しない。
電源ボタンを長押ししても同じだ。

『う、うフフフふふふふふふふふふふふふふふふふふ。
あぁぁははははははははははははははははははははは!
あははっ・・・・・・
真也くん?見てくれた?』

女の顔が今度は映った。
さっき真也がエロシーンをスキップしたヒロインだ。

『あの女は殺してあげたよ。
だから、今度はあたしを見ながらあんなことをしてね。
なんだったら直接やってあげてもいいけど、少し『難しい』からやめとく。
でも、無理じゃあないんだよ?』

まるで本当に生きているような声だ。
だから、真也はつい返事をしてしまった。

「あ、はは、ははは。どうせ、ゲーム会社のいたずらだろ。
よくできてるなぁ、ほんと・・・・・・」
『うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。
いたずらじゃないんだよ?ほ、ん、と。
でも、今だけはそういうことにしてあげる。
じゃあ、スペシャルステージはこれでお終い! じゃあね!」

その音声と共にゲーム画面が消えた。


474 名前:レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:51:41 ID:7XURx3PG
モニターにはいつものデスクトップ画面が表示されている。

「あはははは。変な夢でも見たんだな。きっと。うん。
そうに決まってる。こんなことあるはずないもんな」

ゲームのヒロインが話しかけるなんて、夢でしかありえない。

電源を切るためにマウスを動かして終了ボタンをクリックしようとしたら、
勝手にテキストエディタが立ち上がった。

「え?」

かたかたかたかた かたかたかたかたかた たん
かたかたかたかたかたかたかた たん

今度はキーボードが勝手にストロークを開始する。

「まさか・・・・・・」 

キーボードからゆっくりと画面へと視線を映すと・・・・・・

『嘘じゃないよ。真也君。

じゃあ、また明日。

今度は必ず満足させてあげる。

おやすみなさい』

カチッ

マウスの音と共にテキストエディタが終了した。

真也は呆然として動けない。
足は震え、全身に鳥肌が立っている。


彼は パソコンの中のヒロインから 惚れられてしまったのだ。



475 名前:レッド・グリーン・ブラッド ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:52:52 ID:7XURx3PG
以上で終了です。
なんだか投下祭りみたいだから、やっちゃいました。

エロゲやってるひと、ごめん。


476 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 01:59:28 ID:76e5wCUJ
>>458
>>466
GJ! 感謝感激の嵐です。
須藤幹也は見た目はごく普通で中身がアレなキャラ、というイメージがあったのでぴったりです
そしてヤマネが可愛すぎる。この少女にならさされてもいい。
……誰も彼も目が病んでるのは気のせいじゃないんだろうなあ。

14話投下します

477 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:00:24 ID:76e5wCUJ
目が醒めたら地下室にいた。
「…………」
それが本当に地下室なのかどうか、いまいち判然としない。周りを打ちっぱなしのコンクリ
ートに無理矢理木の板を拵えたような、大雑把な壁に囲まれて、窓も扉もないからそう判断し
ただけだ。正面、部屋の奥には上へと繋がるハシゴがある。あのハシゴをあがったら屋上だっ
た――なんてことになれば、そこそこ面白そうなのだが。
部屋は狭い。六畳一間、あるかないかといったところだろう。それだけなら狭いというほど
でもないが、部屋の両脇に詰まれた木箱が部屋を圧迫していた。低い天井には電球一つしかな
くて、余計に圧迫感が増していた。電球から伸びたむき出しのコードは、部屋の端へと繋がっ
ている。部屋にあるのは、奇妙な形のトイレと、幾つもの木箱と、簡易ベッドだけ。
シェルターみたいだ、と思う。
ずっと前に姉さんと二人で見た、古い外国製のモノクロ映画。その中に出てきた個人用シェ
ルターに、雰囲気がそっくりだった。台風や爆撃のために逃げ込むための地下室。一ヶ月程度
なら、ずっと暮らして行ける環境のはずだ。快適とはいえなくても、生きていくことはできる

ただし。
両方の手足を、鎖と手錠でつながれていなければ、だが。
「…………」
ぴちゃぴちゃと、水音が聞こえる。粘つくような、小さな音が、耳にこびりついて離れない
。同時に下腹部からむずがゆい感覚。夢か醒める寸前から感じていたものだ。首筋がひりひり
と痛むのは、スタンロッドをあてられたからだろう。
――スタンロッド。
「……ッ、」
寝惚けていた意識が、一気に覚醒した。まだ微かに頭に残っていた夢の残滓をこびり落す。
そんなことにかまけている暇はないのだ。
そして、目を覚ました僕を見上げて、
「あ、先輩。おはようです!」
咥えていた性器を口から離し、場違いなほどに明るい声で、神無士乃は挨拶をした。
離れる瞬間に、ぬるりと、ナメクジが這うようなぞくぞくとした感触が走る。それだけで張
り詰めたものは限界を迎えそうになった。
見れば、ズボンのチャックはあけられ、そこから取り出された取り出されたモノは、神無士
乃の唾液に塗れていた。暗い電球の光を浴びて、ぬらぬらとした輝きを見せている。
神無士乃は伏せるようにして僕のモノをくわえ込んでいた。たおやかな胸が、両脚に置かれ
る感触。両脚を鎖で壁の木箱と、両手を後ろで手錠で括られている僕は、ほとんど身動きがで
きない。そそりたつ自身のものを隠すことも、触れることもできない。
神無士乃は、見下げるように、見上げてくる。
「神無、士乃――」
「はい、士乃さんです。目、ちゃんと醒めましたか?」

478 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:00:55 ID:76e5wCUJ

「…………」
普通の挨拶のように、神無士乃は言う。
いつものように。
日常のように。
この異常な状況で、平然と、笑っている。
何だ。
僕は、何に対して、突っ込めばいい? ここは何処ときくべきか? お前は誰だというべき
か? どうしてあんなことをしたのか、どうしてこんなことをしているのか、それを訊ねるべ
きなのか?
けれど、どれもこれも、適切な質問ではない気がした。
僕の股の間で笑う神無士乃に対して、そんな質問は、意味を為さないような気がしてたまら
なかった。
結局僕は、まったく関係のない質問を投げた。
「……学校に遅刻するぞ、神無士乃」
「大丈夫です先輩、今日は土曜日ですからっ!」
自身満々に神無士乃は言う。
――ということは、アレから、一日とたっていないのか。
眠ったまま一週間がたっていなかったとすれば、昨日の夜から最大でも五時間くらいしかた
っていないことになる。窓が一つもないから、外の時間なんて分からないけれど――少なくと
も、そんなに時間はたっていないのだろう。
永遠に、眠っていたような気さえしたのに。
「はっはっは、神無士乃はアホの子だな。土曜日も学校はあるに決まってるだろ」
「そういう先輩はゆとり教育の被害者ですね。最近は第二、第四土曜日だけ学校に行けばいい
んですよ?」
「ハ! ひっかかったな神無士乃、完全週休二日制が導入されたことを知らなかったようだな!」
「まじですか!」
悪の帝王のように笑うと、神無士乃は正義のヒロインのように驚いてくれた。
いつも通りの、馬鹿げたやりとり。
そのやりとりを続けながら、こっそりと、神無士乃にバレないように手足を動かしてみる。
鎖が外れないかと思ったのだが、どうにも動かない。手は完全に固定されていて、前に回すこ
とも上に動かすこともできないし――足を動かせるのはせいぜい五センチ程度で、閉じること
すらできなかった。
そんな僕に対し、神無士乃は笑ったまま、
「駄目ですよ先輩。いや、無理ですよ先輩。私、ちゃんと外れないように頑張ったですから」
「…………」


479 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:02:05 ID:76e5wCUJ

「どこにも、逃げられません」
その言葉に。
僕の顔から、笑みが消える。神無士乃は確信して、これをやっているのだ。
スタンロッドで意識を奪ったのも。
地下室に繋いだのも――全て、神無士乃の、仕業なのだと、目の前の少女は言っている。
笑う瞳が、告げている。
「でも、先輩は逃げたりしないですよね。ずっと私と一緒でしたもんねー」
笑う、笑う、楽しそうに、おかしそうに。
神無士乃は、笑っている。
「……確かに、ずっと一緒だったな」
姉さんを除けば、だが。
姉さんを除けば、僕からは何も残らないことを除けば、だが。
「そうですねっ!」
僕の心中を知り得ることのない神無士乃は、笑ったまま、続ける。
「そして、これからも一緒です。先輩と私、二人仲良く、二人三脚です」
「三面六臂の方がまだマシ、といった感じだな」
「四身の拳とならどっちを選びます?」
「狼牙風風拳とならそっちを選ぶよ」
ヘタレは駄目だ。間抜けならまだいいが、ヘタレだけはいけない。
「それで――この状況、どう説明する気だ?」
僕の言葉に、神無士乃はひひひひひ、とオヤジ臭く笑って、
「この状況って、こんな状況のことですか?」
くい、と。
そそりたった僕のモノを、その指先で、いきなり握りしめた。
「――ッ!!」
細い指が肉に食い込む。こすれる爪が、微かな痛みと、痛みを越える快楽をもたらしてくる
。触れられただけで、意識の全てがそこに集まってしまう。
玩具のように、僕のモノを、神無士乃は上下に揺らした。空気を掻き混ぜるように。唾液が
重力に従って下へと落ち、その微かな感覚を、鋭敏になってしまった性器が全てかき集めてし
まう。
もどかしく、嬲るような手つきだった。


480 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:03:13 ID:76e5wCUJ

「目の前に無防備な先輩がいちゃいましたから。ちょっと、やりたくなったんです」
「無防備って……こんな強制無防備宣言みたいなことしといて、お前、」
反論する僕を、完全に無視するように、神無士乃は手に力を込める。
一瞬、握りつぶされるかと思った。
けれど、そんなことはなかった。ニ本の指では挟むように、少しだけ強く僕のモノを神無士
乃は握る。指先から、神無士乃の体温が伝わってくる。そのまま上下にこすって欲しいと、頭
の片隅で誰かが考えている。命の危機も、異常な状況も、全て無視して快楽をむさぼりたいと
、すぐそこにある神無士乃の顔に出してしまいたいと、頭の中で誰かが言っている。
その誰かを、精神力で、どうにか押さえ込む。
それは、神無士乃から見れば丸分かりだったのだろう。意地の悪い笑みを浮かべて、神無士
乃は言う。
「だって、もう先輩は――私だけのものじゃないですか」
「お前だけの、もの?」
「そうですよう。先輩は私だけのものですし、私も、先輩だけのものです」
当たり前でしょう?
そう言って、神無士乃は、笑う。 
笑って、彼女は言う。
「だから、安心してください。

他の誰にも――先輩は、傷つけさせません。

安心して、ください」
「他の――誰にも」
その言葉。
その言葉で、僕は思い出す。スタンロッドで気を失う前のことを。本当ならば、最初に思い
出さなくてはいけなかったことを。
そうだ。
あの時、あの夜。
如月更紗が、マッド・ハンターだとわかって。
そして、そのマッド・ハンターが――僕を庇って、アリスと激突したのだ。
あまりにも目まぐるしく進む事態に、あの時は驚いている暇すらなかったけれど……こうし
て考えてみれば、それはとんでもない内容のはずだ。


481 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:04:09 ID:76e5wCUJ

マッド・ハンター。
狂ったお茶会の一人。
ヤマネ、マッドハンター、三月ウサギからなる、狂ったお茶会と呼ばれるチームの一人。狂
気倶楽部の中での小集団。物語別の、御伽噺。
姉さんは、里村春香は、三月ウサギだった。
――里村春香と、友達だったのよ。
そう、如月更紗は言っていた。
それは、つまり。
姉さんは――僕が如月更紗と知り合うよりも早く、ずっと昔から、付き合いがあったという
ことになる。
高校生になった、狂気倶楽部に足を踏み入れた、あの日から。
それが一体何を意味するのか、僕には分からない。分かるのは、その如月更紗が、僕を守る
ように、本当ならば身内であるはずのアリスと衝突したということだけだ。
マッド・ティーパーティーに、アリスは訪れ。
アリスが去ることで、狂ったお茶会は終わる。
出番が、終わる。
「…………」
あいつは。
僕を庇ったあいつは、無事なんだろうか。『あの恐るべき』と形容していたアリスから、生
き延びることが、できたんだろうか。
分からない。
地下に監禁されていたは――何も、分からない。

出なければならない、と思った。

誰でもない、他の誰でもない、如月更紗のために。
「あ。先輩、他の人のこと、考えてます。駄目ですよ、それ」
言いながら、神無士乃は、手に握ったソレを、舌でべろりとなめ上げた。下から唾液をすく
うように、ざらざらとした舌の感触が、竿を這っていく。カリ首を握る指まで辿り着いたとこ
ろで、今度は根元へと降りていく。
「う、うぁ、」
一回で終わらなかった。二回、三回と、神無士乃は丹念に舐める。愛しそうに、嬉しそうに
。綺麗に、綺麗に、舐め取っていく。そのたびに快楽が電流のように走る。


482 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:04:52 ID:76e5wCUJ

けれど、足りない。
決定的に、足りていない。神無士乃はつかんだ手の方は動かさない。絶頂へと導かないよう
に、加減して愛撫しているのが、はっきりと分かる。
笑う彼女の瞳が、告げている。
――まだ、いっちゃ駄目ですよ。
そう、神無士乃は笑っている。
「私のことだけ、考えてください。だからこれは――お仕置きです」
――お仕置き?
その言葉に、疑問を思う暇もなく。

かり、と。

むき出しになった頭頂部を、神無士乃は甘噛みした。
「――――――っあ、あ、」
今までの優しい触れ方とは違う、敏感なところへのいきなりの衝撃に、心のそなえもなかっ
た僕の口からあられもない声があがる。びくりと、股間が脈打つのが分かる。すぐそこにある
、神無士乃の顔に、
出ると思った瞬間――神無士乃が、すっと、離れた。
「え、」
足り、ない。
足りて、いない。
あと一ミリ、届いていない。噛んだ後、少しでも舌が触れれば、それだけで絶頂へと辿り着
いただろうに、神無士乃はそれをしなかった。極限まで敏感になった瞬間に、絶対に触れない
ように気をつけて、口を離したのだ。
そして、立ち上がる。
立ち上がって、見上げるように、見下ろして。
「これで、おしまいです」
ぺろりと、唾液に濡れる唇を、自身の舌で拭い取った。


483 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:05:47 ID:76e5wCUJ


「終わ、り……?」
「はい。あとで、ご飯持ってきてあげますね。じゃんじゃじゃーんと楽しみしててください、
私の手料理ですよっ」
明るくそう言って、僕の返事も待たずに、神無士乃は踵を返す。
踵を返して、ハシゴへと、歩く。
股間をむき出しにして、恐らくは情けない顔をしているだろう、情けない僕を置いて。
「神無士乃――」
何を言おうと思ったのでもない。
気付けば、口からは、名前が出ていた。
名前を呼ばれて、神無士乃は振り返り。
「早く、私のことだけを考えてくださいね――冬継さん」
最後に、僕を、名前で呼んで。
神無士乃は、ハシゴの側にあったスイッチを切って、部屋の中の電気を消した。そしてハシ
ゴを昇り、明るい世界へと出て行く。
天井の扉が閉まる。
明かりが途絶える。
地下室に、闇が訪れる。


何も見えない地下室で、動くこともできないままに――僕は大きく、ため息を吐いた。


如月更紗が、無事でいるといいと思った。
無事でいて欲しいと――願った。



484 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:07:19 ID:76e5wCUJ

以上で14話終了です。
エロは難しい……かける人が凄いです
投下ラッシュ、明日ゆっくり読ませてもらいます

485 名前:レッド・グリーン・ブラッド訂正 ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:08:44 ID:7XURx3PG
>>474
>『嘘じゃないよ。真也君。
『夢じゃないよ。真也君。

でした。ごめんなさい。

・・・・・・毎回こんなこと言ってるな。
重ね重ねごめんなさい。

>>484
後輩! 後輩! 
GJ!! GJ!!


486 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:13:39 ID:2l3NQqiE
・・・今夜はねむらせてくれなかったな。
◆Z.omhTbrSo氏、wktkして良かった。怖い!GJです。
お茶会の方、寸止めとはまた乙な真似を・・・GJ。
お二人に改めてGJ。ヤンデレ万歳。


487 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:14:19 ID:mA7s0bYC
終わらないお茶会ノベルゲー化の始動、神絵師降臨、そして各作者氏の怒濤の投下ラッシュ……

感動した、ヤンデレスレと神の方々GJ!

488 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:38:35 ID:j37TF7Vl
世界観とかかなりいい感じなので電撃とかのラノベの選考に応募してみては?

489 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 02:40:55 ID:Gu1Opzd3
残念ながらああいう賞は“未発表”である事が条件。
なのでお茶会シリーズは残念ながらすでに選考対象外。

490 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 04:39:50 ID:Gu1Opzd3
こんな早くにお早う御座います。
結局寝てなかった人です。
今度はアリスを描いてみました。
フリル描くので死にそうになった。
http://imepita.jp/20070209/165620

491 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 05:10:01 ID:q+dezRSm
|    |   :|   |  | |::|:|
|_,,..+-―┴‐┴-+、,j::|:|
'"´            `::ヽ
.:::::::|
-ァァテァ‐rチ''''''''''""`ヾミ-、,ノ
// / ,/、ツ      .:ヾ__ゝ!
,jツ /,∠≧、_    _,ノエ,ヽl
シ,ノ ,癶 ◎`ヾ゙  、f!f◎,ハ,iリ
ノ /  `゙゙´''"  l l:゙`~´:;jソ
/         l !:::::::::/ ,r-、
l::::::::/ 〈,ク/
ト、        ,_ 」:::::/  </
. ヽ、    r、_,,ヾ,ィ:/  ,r―ァ
゙::ヽ、     、,,`゙´/   ゙゙7〈
、、:  `ヽ、 . . .::::~´/    <ヘ>
:::::`:ヽ;、、:Y>-‐ '′    {l{l,ヘ
:::::::::::::::::`ヾ′        </

492 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 06:51:01 ID:Cd7ZC/p+
何気なく言った、同人ゲームになったら素敵ではないか。という発言が凄い流れになっていてびっくりした。

発売を楽しみにしています。

493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 07:02:47 ID:1XuwJ+nY
>>489
電撃はネットで公開したもののみ、選考対象に入れてくれるみたいだぞ

494 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 07:44:16 ID:gIAN0Otz
起きたら投下ラッシュキテタ━━(゚∀゚)━━!!
そして遂に絵師様の降臨もキテタ━━(゚∀゚)━━!!

全ての方々にGJを!

495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 08:24:49 ID:Gu1Opzd3
再びおはよう御座います。
性懲りもなくうp。
デッサン甘かったりとかハサミの形が明らかに変とか正直人に見せられるレベルではない……けどうpする。
要リベンジな一枚。
http://imepita.jp/20070209/098100

496 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 08:33:45 ID:YIAnHCcB
>>495
神ですかあなたは!
ハサミ以外はwばっちしイメージ通り!

>>493
文庫で読みたい気もするが、
そうするとゲームは頓挫してしまうのです。
まあ>>484様のお好きなようにどうぞです。
作るだけなら、配布販売さえしなけりゃ、
問題ない、はずですし。

497 名前:レッド・グリーン・ブラッド訂正 ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 09:58:47 ID:7XURx3PG
>>470
>女の子は前髪を隠した男に胸を揉まれていた。
女の子は前髪で顔を隠した男に胸を揉まれていた。

でした。ごめんなさい。

>>495
この状態で
「というわけで、貴方の~」
と言われるわけですか。

GJ!! エロゲ以上のクオリティ!

498 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 10:08:42 ID:Gu1Opzd3
お茶会クライマックス。
自宅で幹也を迎えるヤマネ。カラー。
http://imepita.jp/20070209/363810

499 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 10:50:17 ID:w8XYMGTd
お前いい加減にしろよ
萌え殺す気か!!



ものすごい良いけどヤマネはもっと“赤”いイメージだった

500 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 10:59:53 ID:1xdnCuh9
>>498
本当に生まれてきてくれてありがとう。
ヤマネと更沙ヤバい……惚れるわ。



けどアリスはもっと華奢なイメージだった。素人がデカい口叩いてごめん。

501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 11:39:38 ID:HHXdmeIQ
すでに萌え死んだ俺が来ましたよw

ヤマネがやべえ、イメージ以上だよ
神GJ!!!!!!

502 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 11:41:48 ID:Gu1Opzd3
そろそろコテ晒すか。
絵柄の違いで別人とか思われそうだし。

と、言うわけでこのスレの皆さんは初めまして伊南屋(いなみや)です。
コテ使い分けるのめんどくさいんでSS書きの時の名前で名乗らせて貰います。

取り敢えず神無士乃置いときますね。
全身
http://imepita.jp/20070209/417890
バストアップ
http://imepita.jp/20070209/420060

503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 14:45:24 ID:mA7s0bYC
>>502
萌えるなんてレベルじゃねーぞ!!
今回の神無士乃はケチのつけようがない、GJ!!

504 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 15:10:27 ID:eSRBVESr
リボンの所為か、Piaキャロ3版の某愛沢に見えた……。


505 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 16:14:46 ID:7XURx3PG
可愛いからいいじゃないか!

506 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 16:51:57 ID:gIAN0Otz
>>502
激しくGJ!

507 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 18:09:16 ID:Gu1Opzd3
仮眠から復活。

里村冬継/全身
http://imepita.jp/20070209/649250
神無士乃/先輩っ!(カラー)
http://imepita.jp/20070209/649780

508 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 18:45:07 ID:gIAN0Otz
>>507
何度言わせれば気が済むのですか!
GJGJGJ!

509 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 18:50:39 ID:1xdnCuh9
>>507
仕事の速さにも感服。GJ!!!

そしてほぼリアルタイム更新の神業をやってのける保管庫の中の方もGJ!!

510 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 19:19:48 ID:Gu1Opzd3
>>499のイメージに近付けてみた。
ヤマネ/おかえりっ(Ver.1.1)
http://imepita.jp/20070209/693300


511 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 19:23:34 ID:Cd7ZC/p+
ぐっとじょっぷです。

そういえば、このスレの住人の中で作曲の出来る方はいらっしゃいませんでしょうか?

私は、お茶会のBGMはすべてピアノ曲で、ギターやドラムは一切使われていない。というイメージがあります。

512 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 19:25:20 ID:Cd7ZC/p+
>>510
綺麗だ…。

もう何度口にしたかわかりやせんが、
GJ!!

513 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 19:25:30 ID:GJkPPnnx
>>475
俺だったら怯えないで
「ついに俺にもヤンデレな女の子が!!」
って喜びそうだから困る。

続き楽しみに待ってるぜ。

514 名前: ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 19:49:40 ID:7XURx3PG
>>510
キャラデザイン・描くスピード共に速すぎる。
グッジョブ。

>>511
音楽無しのゲームは雰囲気出ないからなあ。
職人さんが見つかればいいんだけど。

>>513
期待されてるならば、俺は書こう。

515 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 20:23:32 ID:6QvQDaH3
音楽ならジャズ系のイメージが自分にはありますな。
ピアノも良いけれど。

516 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 20:35:10 ID:Gu1Opzd3
自分はクラシックのイメージですね。ヴァイオリンとかストリングス系。

マッドハンター/戦闘儀礼服

517 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 20:36:23 ID:Gu1Opzd3
リンク張り忘れ
http://imepita.jp/20070209/738750

518 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:04:56 ID:mA7s0bYC
>>517
かっこいい!もう何度言ったかわからないけどGJ!


BGMは、自分的には基本ヴァイオリンのイメージ。
で、幹也が狂気倶楽部でヤマネを殺した時の事を回想するシーンなんかはピアノの曲が合いそう。

519 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:06:29 ID:QrHcQP5u
何なんだこのGJ祭りは!もう今日で死んでもいい!

GJGJGJGJGJGJ!

520 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:09:48 ID:Y1yyrg6m
>517
毎度GJだぜあんた?!

>519
死んじゃダメだろ。

ヤンデレの幼馴染に殺されるんならまだしも。

521 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:15:54 ID:Cd7ZC/p+
そうですね。
テナーサックスやヴァイオリンもいいですね!!

私の案の一つに、アリス戦などの戦闘シーンではピアノの連弾など良いのではないか。と考えています。

522 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:25:46 ID:1xdnCuh9
終わらないお茶会の方はオルゴールの音とか弦楽器のピチカート

とか思ってた俺は少数派のようですね。

523 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:26:13 ID:CeDAzphQ
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww伊南屋光臨してたのかwwwwwwwwwwww

GJ!!!!

お茶会の曲はマルコム・マグダウェルの歌う「雨に歌えば」はどうか?
他にも泥棒かかさぎ序曲とか交響曲第9番ニ短調とか?

524 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:35:43 ID:Gu1Opzd3
いい加減体が痛んで来た件について。
流石に座りっぱなしはキツい。
自分の執筆姿勢悪いのが原因だけど。

取り敢えず須藤幹也/或いは名も無き少年
http://imepita.jp/20070209/774110

タイトルはCルートで幹也が
「特に誰でもないよ」
と言っていた事から。

525 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:39:49 ID:Cd7ZC/p+
>>523
素敵だと思います。
作風的にコラールは外せないと考えているのですが、いかがでしょう?

ただ、出来ればオリジナルの曲がいいなと思っている自分がいます。
最終的には、作者様に判断が委ねられるとは思いますが。

526 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 21:46:17 ID:Cd7ZC/p+
>>522
第一部(終わらないお茶会)のラストシーン、幹也とマッド・ハンターの会話はオルゴールがいいかもしれませんね

527 名前: ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:09:53 ID:1xdnCuh9
投下します↓

528 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:12:49 ID:1xdnCuh9

「真綾ー帰るぞー」

聖祐人と北島真綾は毎日一緒に帰宅している。2人は同じ中学から進学してきており
入学式からずっと公認カップルだった。そのためクラスの友人もそれなりに出来ては
いたが今のところ放課後はずっと一緒だった。

けれどもこの日は違った。

「あ、あのね祐人、この人真弓っていうんだけど、相談があるんだって」
「はじめまして。姫野真弓です」

真綾の隣に真弓がいた。

「な……真綾お前こいつと知り合いだったのか!?」
「あれ?祐人、真弓のこと知ってるの?」
「知っ」
「そんなこと無いわ。しゃべったのは初めてだよね、聖くん」
「……」

知っている、と返そうとすると有無を言わさぬ笑顔で真弓が素早く遮った。
やけに確信に満ちた物言いで。呼び方さえ常と違う。

「祐人?」
「聖くんの勘違いじゃないかしら。私は本当に初めて」

この状態を至極当然のようにふるまう2人とは対象的に祐人は混乱していた。
なぜ真弓がこんなところにいる?真綾とこいつはクラスどころか教室のある階が違う
はずだ。なぜこいつは初対面のフリをする?それとも昨日までのあれは俺の白昼夢で
本当に初対面なのか?
冷静に考えれば真弓が嘘をついている、ということぐらいわかりそうなものだった。
だがあまりに真弓の登場が全く予想外だったこと、彼女が堂々としていたこと、そして
祐人にとって一番近しい真綾と突然友人になっていることなどが彼の判断力を奪っていた。




529 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:14:34 ID:1xdnCuh9
「あ……ああいや……」
「んもう祐人、寝ぼけてんの?」
「面白い人ね聖くんって」

真綾と真弓は楽しそうに笑っている。まるで昔からの友人だったかのように。何故だ?
何故真弓がここにいる?真弓は訳のわからない暴走女で真綾の友人では無かったはずだ。
まだ委員会も部活動も無い。クラスだって違う。2人の設定は無いはずだ。なのに……

「でね…でね、祐人、あのね、作戦会議が必要なの。だから、今日は3人で姫野さんの家で作戦会議!」

祐人はもう事態に流されるままだった。


■■■■■■
■■■■■■


「ぁー真弓顔赤くなってるぅ」
「違うよっ真綾が変なこと言うからでしょっ!!」
「ぇー私は水城くんってキス上手そうだよねって言っただけだよ?
もぅ……それだけで真弓は何を想像しちゃったの?ねぇ何を?」
「何も想像してないー!」

聖祐人の目の前で姫野真弓と北島真綾が普通の友人同士のように会話をしていた。
真弓が水城のことを好きだと言い、それを真綾がからかっている。普通の光景だ。
ごく普通の。真弓が祐人をさも自分の恋人になることが決まっているかのような言動を
取り続けた少女であり、真綾が祐人の彼女で昨日までは真弓のことを知らなかった
はずである点を除けば。

「ねぇ祐人、ちゃんと考えてよ。水城くんにどうやって近づけばいいかなぁ?」
「あ……ああ」
「ごめんね聖くん。無理やりたのんで」

祐人は上の空だった。いつもの昼休みの姫野は本当に俺の夢だったのか……?

「ひゃぁっ」

突然真綾が変な声をあげてはねあがった。



530 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:15:50 ID:1xdnCuh9
「ごめんね電話みたい……なんか親からみたいだから出てもいい?」
「いいよ。じゃあ私紅茶淹れなおしてくるね」

どうやら真綾はブレザーの内ポケットにいれた携帯のバイブに驚いたらしい。カップを
トレーに載せた真弓が部屋を出ると祐人はなんだかほっとした。気付かないうちに
緊張していたようだ。
電話を切った真綾は浮かない顔をした。

「なんかね、急用で帰らなきゃいけないみたいなんだけど……」
「そっか。じゃあ送ってくよ」
「でも、でも真弓どうしよう……せっかく勇気出して相談してくれたのに……」
「別に明日以降でもいいだろう?水城がいきなりいなくなる訳でもないし」
「でも……なんか悪くない?」

一刻も早く帰りたい祐人と真弓を気にする真綾がもめていると真弓が戻ってきた。

「あ、真綾電話もういいの?」
「うん。あのね、それがね、本当にごめんなんだけどなんか帰らなきゃいけない
みたいなの。急用らしくて」
「そっかーじゃあしょうがなわぁっ!!!」
「うわっ!!!」
「きゃっ!」
三者三様の悲鳴が上がった。真綾はあげなくても良かったのだが。
つまり真弓が足元でつまづいた結果、祐人は紅茶を思いっきり頭の上から浴びていた。

「本当にごめん!!」


■■■■■■


531 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:17:48 ID:1xdnCuh9
■■■■■■


結局真綾は1人で帰っていた。祐人を女の子の部屋に置いて帰るのはどことなく嫌
ではあったが思いっきりずぶ濡れだったので仕方ない。それに真弓なら大丈夫だろう。
今朝、2時間目あたりに携帯を無くした。それを見つけてくれたのが真弓だった。

「あの……北島さんのですよね?この携帯」

何故か泣きそうな顔で真弓は真綾に話しかけてきた。

「あ、拾ってくれたの?ありがとう!!!」
「北島さんって……聖くんと仲良いですよね?」
「うんそうだよ?」
「聖くんって、み、水城くんと仲良いですよね?」
「ぇぇと、眼鏡の人だよね?」
「はい……あの、お願いします相談にのって下さい!!」

そこまで言うと真弓は泣き出した。
水城のことを好きで好きでどうしたらいいかわからないと真綾に泣きついた。
そう、水城くんのことを想って泣く子と祐人に間違いがある訳は無い。そう思って
真綾は祐人を置いてきたのだ。

「早く帰ろ」

そう呟いて真綾は足を早めた。


■■■■■■


532 名前:恋人作り ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:18:40 ID:1xdnCuh9
■■■■■■


「本当にごめんね」

祐人は真弓の姉のものだという大きめのパーカーを着ていた。ワイシャツは
とりあえずシミになりたくないので脱いで洗い今は乾燥機に入っていた。

「別にいいよ、失敗は誰にでもあるさ」

水城の話をしようか、それとも何故初対面のふりをしたのか問い詰めようかと
考えながら出されたココアに手をつけた。少し濃かったがちょうど飲みやすい温度だ。
そして、祐人がココアを飲むのを見た真弓が一際深く笑った。

「本当にごめんね、『祐人』」
「……!」
「本当はこんな手使いたく無かったんだけど。
祐人が素直になってくれないのがいけないんだからね?」

ひまわりのように笑いながら真弓は続ける。

「水城くんのこと好きだとか言うの、もちろん嘘だよ?知らないふりしてごめんね。
でも祐人も辛かったろうけど私だって本当に辛かったんだよ?祐人が最初っから
来てくれればこんな嘘吐いて辛い思いしなくても………」

祐人に聞こえたのはここまでだった。
ココアに混ぜられた薬が彼の意識を奪い去っていった。


■■■■■■
■■■■■■



533 名前: ◆5PfWpKIZI. [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:20:44 ID:1xdnCuh9
今回はここまでです。

>>伊南屋さん
本当に……あなたには千のGJを送りたいです。

534 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:21:35 ID:Cd7ZC/p+
>>533
GJ!!!

535 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 22:24:05 ID:bd9FPAv6
うをーーっ!GJ!!
次からいよいよ祐人調教ですか!?

536 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/02/09(金) 23:17:31 ID:fpV4cJhX
いない君の作者様ーーーーーっ!GJ!!
今保管庫を覗かしてもらったんですが
「カーニバルの夜に」の続きはドコで拝見させてもらえるのでしょうか
どなたか知っていたら教えてもらえるとうれしいです!

537 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 23:18:58 ID:/DsBanc4
sageろ カス

538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 23:27:35 ID:gIAN0Otz
>>533
GJ!!!
監禁ktkr

539 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 23:27:50 ID:Gu1Opzd3
里村春香/三月兎
http://imepita.jp/20070209/843060

三つ編み三つですごい悩んだ……。

540 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/09(金) 23:31:41 ID:Gu1Opzd3
>>533
GJを忘れてました。すいません……orz

541 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/09(金) 23:35:36 ID:Cd7ZC/p+
>>539
可愛いすぎる…GJ!!

幹也のキモウトのデザインが気になる…

542 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 00:06:49 ID:mCeR+K8E
殴り書きキモウト
漆黒の少女/八月生まれの三月兎
http://imepita.jp/20070209/862580

車椅子の資料がないんでただの椅子。
義手、義足は球体関節人形をモチーフに。
つかキモウトって名前出てなくね?気のせい?

543 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 03:51:21 ID:eI8Tf9zd
保管庫のお茶会九回の最後辺りマッド・ハンターの台詞中で
『悲惨な事件の生き残り・須藤冬華懸命なリハビリ』って言ってるのは今確認し直したから間違いないかな。
というわけで伊波屋さんGJ!

544 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 03:51:41 ID:udbY188n
寝る前にここにくるのが習慣になってきたな~
皆様GJ!!ワクワクしながら続き待ってます!!
そういえば妹名前出てなかったかも…もう一回お茶会読んでくる!!

545 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 03:55:34 ID:tcMn8K+H
文も絵もハイクオリティすぎるぜ!

これはワガママだけどサイ娘以外なヤンデレも読んでみたい今日この頃
サイ娘以外でどんなバリエーションのがあるだろか?

546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 04:01:12 ID:Ao4sEZa8
GJGJGJ!!!
これはいいwwww

547 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 07:37:12 ID:mCeR+K8E
おはようございます。

キモウト置いときますね。
http://imepita.jp/20070210/272760

548 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 07:45:10 ID:4vHZDrBN
>>547
おはようございます。

朝早くからいいお仕事してらっしゃいますね。
半開き?の瞳が狂気に満ちていますね。
毎度ご苦労様でございます。

549 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 08:51:33 ID:13yW4C4n
>>547
最高です。GJ!!

これでデザインが公表されていないキャラクターは、
キモウト五体満足ver
グリム
士乃の母
ついでに幹也の両親ですね。

期待しています。

550 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09:37:22 ID:mCeR+K8E
代替の少女/グリム
http://imepita.jp/20070210/344620

キモウトについて
五体満足時は義手、義足が生身になるだけでデザイン的差異はないものとお考え下さい。

両親について
初登場時はすでに肉塊だった気がするんですが。

551 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 11:04:49 ID:13yW4C4n
>>550
ケチをつけるつもりは無いのですが、作中でヤマネが幹也の家族を襲撃して、幹也がグリムに刺されるまでそれなりに時間が経っているので、
五体満足時の冬華の髪型をショートやセミロングにしていた方が、冬華登場時のインパクトが上がるのではないか?と考えたねですがいかがでしょうか?

552 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 11:30:03 ID:mCeR+K8E
ああ、なる程!それは気付かなかった。
したらば描くかねぇ。

神無佐奈/天然にして天然
http://imepita.jp/20070210/413200


553 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 12:42:14 ID:13yW4C4n
>>552
人妻属性の無い私ですが、素直に萌えました。
GJ!!

554 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 13:59:10 ID:mCeR+K8E
キモウト放っといてマイナーキャラ。
フリル地獄に吐血。しかも参考にした写真のフリルはレース。死ぬる。

壱口のグレーテル/全身
http://imepita.jp/20070210/500510
壱口のグレーテル/バストアップ
http://imepita.jp/20070210/501100


555 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 14:53:05 ID:x7y5aExW
伊南屋さんあんたすごすぎだよ・・・GJ。
現在SS執筆中。少し見直したら投下しようかと思う。

556 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 16:12:47 ID:6L6iLFF5
>>555
楽しみにお待ちしております。

ところで>>545の言っていたサイ娘じゃないヤンデレだが自分は1スレにあった
「終わるその時に」なんか否サイ娘だと思うんだが……

557 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:02:28 ID:x7y5aExW
投下行きます。初めてのSS。本来なら短編から入ろうかと思ったけど、
思いついたのが若干長かった・・・
ご指導ご鞭撻、謹んでお受けいたします。
では第1話から。

558 名前:慎太郎の受難 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:03:40 ID:x7y5aExW
「しんちゃ~ん!」
どこからともなくハスキーボイスが聞こえる。
またかよ・・・・と思いながらも振り向くとやはりいた。
小牧奈津子。
「何のようだ」
「用がないのに呼んじゃいけない?」
「駄目だ。今忙しいから。」
「全然そうは見えないけど?」
くっ・・・たしかに今は暇だが・・・。ああいえばこういう。可愛くないやつだ。
「忙しくなくたって駄目だ。」
「いいじゃない、夫婦なんだし。」
始まった。
「いつ俺たちが夫婦になったと?」
「時期なんて関係ないっていったでしょう?大切なのは夫婦であるということよ」
「俺はまだ夫婦になった覚えはないぞ。」
「もう、しんちゃんったらツンデレなんだから♪まだだなんて♪」
「デレてない。断じてデレてないぞ。」
「もう!ツンツンしなくて良いの、だって私たちは・・・」
「夫婦だからって言うのは、なしだ。」
「あら、分かってるじゃない♪」
はぁ。これがいわゆる電波っ子てやつか?
こんな会話をしていると、隣にいた松本恵がいつものように茶々を入れてくる。
「はいはい、そこ、夫婦漫才は終わった?」
「夫婦じゃないって!」
これは俺。
「漫才じゃないって!」
これ奈津子。
神様、どうして奈津子と俺を引き合わせたのですか?


559 名前:慎太郎の受難第一話2/4 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:05:12 ID:x7y5aExW
奈津子と出会ったのは高校に入学した4月のことだった。
中学の頃からやってきたので高校に入っても吹奏楽部に入ろうと決めていた俺は、
早速部室に行った。
先輩に連れられ、自分の楽器のパートが練習する部屋に行く間、
俺は久しぶりに楽器が吹けるということで頭はいっぱいだった。
「ここで練習してるの。」
部屋に着くとそこには先客がいた。先輩だろうか?と思った。
なかなか可愛い。髪は黒。肩にかかるぐらいの長さ。
後に分かることだが、奈津子だった。第一印象、可愛い。
しかしこの日は何もしゃべらずに終わった。

そして部活動編成の日、うちの学校は全員何かしらの部活に入らなくてはならず、
そのための編成が行われる日。
新入生初顔合わせの日。
そこで初めて自分の楽器の新入生が誰か始めて分かった時の驚きは、
今もはっきり覚えている。何せ先輩だと思っていた、あの可愛い子が
同級生だと分かったからだ。
テンションあがるあがる。
ちなみにもう一人の松本恵のほうもなかなかの美人だ。
その・・・胸も・・・はぁ。
この日俺は、俺の高校生活薔薇色だ~
なんて馬鹿なことを思っていた。正直馬鹿だった。
しゃべってみればハスキーボイスだった奈津子。
顔よし。声よし。最高じゃないか。
なんて思いながら練習をしたことははっきり覚えている
初の練習の後の俺の顔はとてつもなく明るかったらしい。
当たり前だ。自分の好きな楽器がふけて、可愛い子にも囲まれる。
どこに暗い要素があるかと。
しかし、事態は急変する。
奈津子が本性を出したというか・・・。
ともかく急変だった。

560 名前:慎太郎の受難第一話3/4 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:06:16 ID:x7y5aExW
出会ってしばらくの間は、何の変哲もない会話をしていた。
中学のときのこと、楽器のこと、高校のこと・・・。
しかし、5月に入り、奈津子の態度が突然変わった。
まず、今まで慎太郎君だった呼び名が突如として「しんちゃん」になった。
そしていつの間にか奈津子の頭の中では
俺たちが夫婦になっていた。
「ねぇしんちゃん」
「なんだその呼び名は。いままでそんな風に呼んでたか?」
「いやね、夫婦なんだから君付けはおかしいかな、と思って。」
「いや、夫婦でも君付けのところは若い夫婦ではあってな・・・
っていつから俺たちが夫婦になったんだ!?」
「いつからだっていいでしょ。大切なのは時期じゃなくて夫婦であるということよ。」
「断る!第一、俺はまだ15だぞ。法的に無理。」
「あら、あたしも15よ」
「なら・・・」
「3年ぐらい待つわ。余裕よ。」
「あのなぁ」
「それにこんな可愛い子が嫁になるなんてうれしいと思わない。」
「自分で自分を可愛いというか。」
「本当のこといってるだけよ。しんちゃんだって可愛いと思うでしょ」
第一印象で確かにそう思ったが・・・くそ、反論できない。 
「それに夫婦だって言い続ければ、ほかの女も寄ってこないし(ボソッ」
「ん、なんか言ったか?」
「ううん、なんでもないよ。じゃ、また明日ね。」
この日から俺は奈津子に付きまとわれることになった。
帰りにこのことを中学からの友達の鈴木(♂)に相談すると、
「妬けるね」
といつものにやけ顔で言い放った。
「お前に渡そうか?お前なら顔もいいし・・・」
「断る。」
妬けるんじゃなかったのかよ。俺は友にも見放されるのか?


561 名前:慎太郎の受難第一話4/4 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:07:31 ID:x7y5aExW
こうして冒頭のような日常が続いてるというわけだ。
正直言うと今俺は困っている。
好きな女が別にいる。しかし奈津子が離れてくれない。
けじめつけるためにも奈津子に言わなくてはならなかった。
しかし、俺はまだ言えてない。なぜか。
奈津子は俺がほかの女(それがたとえ恵でも)と会話していると
殺気というかすごいオーラを出す。
一度はサバイバルナイフをチラッと見せてきた。
女の子と話した後に、
「ねぇヒ素がいい?それとも青酸カリ?」
と聞かれたこともある。まるで、
「お風呂にする、それともご飯?」
と訊いてるかののりで・・・
「冗談だよ。」
とは言っていたが。
こんなこともあって、好きな子がいることを奈津子に言えないでいる。
言ったら何されるかわかったものじゃない。
まだ俺は死ぬような年齢じゃないしな。
それにいずれ俺にも飽きてくれるだろうと思っていた。
正直俺はそんな良い男ではないしな。鈴木と比べると月とすっぽんだ。
そう、苦しいのは今だけ。頑張れ俺!
ところで最近その鈴木から俺が奈津子と会話しているとき
すごい目で見られるのだが・・・
うらやましいならそういえばいいのに。いつでも譲ってやるのにな。
あいつそんなおくてだったかなぁ、
そんなことを考えながら今日も一日が過ぎっていった。
そんな夜、一本の電話がかかってきた。



運命の歯車が回り始めた。



562 名前:慎太郎の受難 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:10:25 ID:x7y5aExW
以上。
うんやっぱりお茶会の人とかすごい。
書くことって大変。
ヒロインは二人。とりあえず一人目出しました。
若干実体験入ってたりなかったり・・・
二話はもう少し洗練したものを書ける様頑張ります。

563 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:17:34 ID:gDKyjqVO
>>562
早速のGJ
実体験が気になるww
次話もwktkしてます

564 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:23:01 ID:+WhzKfbt
>>562
GJ
新しい職人様ktkr

565 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/02/10(土) 17:26:48 ID:EZ/bc10q
SS保管庫からとんできた訳だが…なんだこの良スレww
ヤンデレ好きな人が多いのもあれだが、職人皆凄いw
保管作品読んだら書きたくなっちゃったりして…

566 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 17:52:49 ID:EZ/bc10q
sage忘れ…

567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:06:54 ID:tcMn8K+H
You書いちゃいなよ

568 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:09:49 ID:bHfEQ14g
こうやって職人が増えていくんだな
良い傾向だ!作品待ってるよ!

569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:14:01 ID:Hsf76qcX
余りの盛況ぶりにROM専まで書き出しました。
gdgd言うのもあれなんで、気が向いた方感想くださいませ。

570 名前:類友1話[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:15:11 ID:Hsf76qcX
私はその時、愛する人を失った悲しみに打ちひしがれていた。



今朝から彼の姿が見えず、不思議に思い彼のクラスメートに尋ねたところ

…彼が、自殺したということを、知った。


気が付くと、人気の無い後者裏に一人佇んでいた。
そして泣いた。
体中の水分が出尽くして、脱水症状を起こすんじゃないかと思う程に。

本当に悲しかった。
自殺するくらいに悩んでいたなら、何故私に相談をしてくれなかったのか。
彼がそこまで追い詰められていたことに、何故気がつけなかったのか。
私の愛は、彼の心に、届いていなかったのか。

止まらぬ涙でぼやけた視界に、ふと影が差した。

「…大丈夫か?」

いつの間にか正面に男性が立っていた。
そして、その優しげな声色に、余計に涙が流れた。


暫くして涙が収まりだした頃、私は隣に座った男性に慰めてもらっていた。
けれど泣き疲れてぼうっとした頭には、何を言われのか残らなかった。
残ったのはただ、優しい人だという印象だけ。

実際優しい人なのだろう。
そうでなければ、話しかけても返事さえしない見知らぬ女が泣き止むのを、
ましてや授業を放棄してまで付き合う筈がない。

そして、ようやく泣き止んだ私の、
手には男物のハンカチが。
視界には男性の後姿が。
記憶には、安堵した笑顔が、残った。

571 名前:類友2話[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:16:17 ID:Hsf76qcX
まだ昼前だったが、到底授業を受ける気分になれず帰宅した。
両親共に多忙な仕事人間で、娘のことを気にかけるようなことがない。
それが今は素直に有難いと思う。

誰もいない家の中を進み、私室に入る。
…視界に入るのは彼の写真。いけないまた泣けてきた。

手に握ったままのハンカチを目頭に押し当て、波をやり過ごす。
すぐに落ち着いた。…私は冷たいのだろうか。

だが。彼も冷たかった。
何度メールを送っても碌に返事がきたことはない。
プレゼントだって使うどころか、包装をそのままに捨てられてたこともある。

手を伸ばし、写真に触れる。愛しい彼の顔を撫でる。この写真も。
何度頼んでもくれなかったから、隠し撮りしてようやく手に入れた物なのだ。
だから彼の目線はこちらを向いていないし、
その笑顔の理由を考えて、嫉妬に身を焦がしたことは一度や二度じゃない。

でも。弱気な私は直接問いただすことなどできずに。
結局、私は、何も、知らないまま、彼を失うことに―――


止めよう。今は何を思い出しても悲しいだけだから。
とはいえ、何もしてなくてもこの部屋は。
彼を愛した痕跡が至る所に見受けられて、辛い。
…片付けることにした。彼との思い出さえも。

彼の笑顔を写したカメラや、その写真や、分けてもらった彼の私物。
彼の声を聞いた携帯電話も、何も、かも、捨てた。

そして、空虚な部屋に私は、いる。

572 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:46:19 ID:+Ky50rQJ
>>571
・・・・・・投下終了かな?
まだ来る?

573 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:54:24 ID:ossILU/J
嫉妬スレは終焉を迎える

俺があっちを荒らしまくったおかげだぞ
感謝しろよwwwww

574 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18:59:48 ID:+Ky50rQJ
投下終了みたいなので、投下します。
先日投下したレッド・グリーン・ブラッドの続き。
・・・・・・の前編。

575 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:00:38 ID:+Ky50rQJ
~シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー~

ある夜の、都心部に在るマンションの一室。
一人の男がPCと向かい合ってうんうん唸っている。

男は逡巡してから顔を上げて、

『このゲームをアンインストールしますか?』
「はい。・・・・・・っと」

マウスを操作してゲームのアンインストールを実行する。
PCがアンインストールの作業を実行し、一分も経たないうちに
ゲームは真也のPCから削除された。

エロゲーのヒロインが同じゲーム内のヒロインを殺害し、さらにキーボードを
勝手にタイピングしたという現実を目の当たりにしてこのゲームをまたプレイ
しようと真也は思わなかった。
とはいえ、アンインストールしようとしたらまた何か奇妙な出来事が
起こるのではないかと真也は戦々恐々としていたが、数秒、数分待っても
何も起こらなかった。

「よかった。これで安心だ・・・・・・」

あのスペシャルステージと、自動的にテキストエディタが
立ち上がったのはゲームに組み込まれていたもの。
キーボードが勝手にタイピングを始めたのは、自分の気のせい。
真也はそう納得することにした。

「もう夜の二時だもんな。知らないうちにちょっと寝てたんだろう。きっと」

立ち上がり、ベッドに身を投げる。
ぼすっ、という音と共にベッドが真也の体重を受け止めた。

そしてそのまま目を閉じて彼は眠りについた。 


576 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:01:37 ID:+Ky50rQJ
翌日。
今日は燃えないごみの日だったので、あるものをゴミ袋に入れて
ゴミ収集所に出しておいた。
『あるもの』とは、昨日プレイしたゲームを購入したときに特典として
ついてきたヒロインのフィギュアだ。
今朝目が覚めたときに、部屋に飾っていたフィギュアを見たら
悪寒がしたのだ。

もしかしたら、フィギュアが動き出すかもしれない・・・・・・

実際にはしばらく見つめていても何も起こらなかったし、
ゴミ袋に放り込んだときに暴れだす、ということも無かった。

「ま、当たり前だよな。昨日のはやっぱり夢だよ」

そうひとりごちてから会社へ向かうことにした。



仕事中にメールをチェックしていたら、迷惑メールが一通
届いていることに気づいた。
メールサーバで迷惑メールは削除するように設定されている
というのに・・・・・・
不審に思った真也はそのメールの送信者を確認した。

「あれ? これって俺のアドレス・・・・・・?」

自宅のパソコンから会社のパソコンにメールを送った覚えはなかった。
ウイルスにでも感染していたのだろうか?

しかし、そのメールの件名を見て真也は目を見開いた。

「『アンインストールしたこととゴミ袋に入れたことについて』・・・・・・」

おそらく、昨晩のエロゲーのことを言っているのだろう。
ウイルスメールにしても昨日の今日ではタイミングが良すぎる。
それにゴミ袋。まさかあのフィギュアのことを言っているのか?

真也はしばらく逡巡したが、決心してそのメールを開いた。


577 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:02:23 ID:+Ky50rQJ
『真也くん。お仕事お疲れ様。
ねえ。どうして昨日私が出てくるゲームを削除しちゃったの?
あのゲームが無いと私に会えないじゃない。
もしかして焦らしてるの? だめよ。そんなの我慢できないわ。
だから私がまたインストールしちゃったから。

あと、私をゴミ袋に入れたことについてなんだけど、
これについてはゆっくりお話がしたいな。
だから今日は早めに帰ってきてね。』

『私が出てくるゲーム』。
『私をゴミ袋に入れた』。
もう疑う余地は無い。
このメールを送ったのは朝に捨てたヒロインのフィギュアだ。

「どうなってんだよ・・・・・・これ・・・・・・」

真也は頭を抱えた。
まさかナニのネタを替えただけでこんなことになるとは。
家に帰ったらまさかあのフィギュアが待っていたりするのか?
嫌だ。そんな家には帰りたくない。
しかし、逃げても無駄なように思える。何せ相手は都市伝説そのものなのだ。

考えた末、真也は決心した。 

「やられる前に・・・・・・やってやる。
家に帰ってあのフィギュアを見たらすぐ粉々にして、
PCのハードディスクも叩き壊してやる・・・・・・」


真也は会社の帰り道で100円ショップに寄りかなづちを購入した。
人外の相手をするには心許ないが、無いよりは幾分かマシだろう。
いつもよりも激しく鼓動する心臓を深呼吸で落ち着けながら
自宅へ向けて歩き出した。


578 名前:シアン・マゼンダ・イエロー・ストーカー ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:06:01 ID:+Ky50rQJ
前編は終了です。
後編は早ければ今日中に。遅くても明日までに。

>>571
女性視点のストーリーですか。
どういうふうに病んでいくか楽しみです。
グッジョブ!

もし投下終了してなかったらごめんなさい。

579 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:07:56 ID:13yW4C4n
GJ!!
タイトルが光の三原色に続き色の三原色だ…
てことは後編のタイトルはブルー?

580 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:13:35 ID:+WhzKfbt
投下ラッシュキタ━━(゚∀゚)━━!!
>>571GJ!
彼との思い出がストーキングの歴史になっていますねw
>>578GJ!
これは恐可愛い((( ;゚∀゚)))ガクブルハァハァ

581 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:25:15 ID:ossILU/J
>>578
ちょっと日本語がおかしいんじゃないんですか?

582 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:36:07 ID:twywMdbe
職人様方投下乙であります。
現在約一名ほど荒らしが騒いでおりますが、彼は嫉妬スレでも工作をしている
ただのヴァカですのでお気になさらず執筆お願いします。

荒らしのレスを見たくない人は ID:ossILU/J をアボンしてください。

583 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:39:22 ID:EZ/bc10q
>>562
実体験ってどういう事ですかw

>>571
ストーカー女は大好きw 

>>578
レッド・グリーン・ブラッドが個人的に好きだったんで期待大w
頑張って下さい!


て事で流れに乗って思いついたの次から投下しちゃいます。

584 名前:上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:41:39 ID:EZ/bc10q
「ねぇ、何で夏なのに上着なんか着てるの?」
「別にいいだろ…」
帰り道、沢崎誠人は隣で寄り添っている城井加奈の顔色を伺いながら答えた。
目が合うと誠人は慌てて視線を逸らす。
「暑くないの?」
「あぁ、暑くない。これ着てるくらいが丁度いいんだよ」
嘘だった。真夏の炎天下に黒の学ランは最悪の組み合わせだ。
常に流れ落ちる汗をハンカチで拭いながらも、平生を装って加奈のロングの黒髪を撫でる。
くすぐったそうに笑う加奈を誠人は本当に愛しいと思った。
若干大きめの制服から覗くか細く弱々しい手足を美しいと思った。
少し動く度に漂う髪の匂いが心地良いと思った。
この笑顔がいつまでも続く事を心から望んだ。

ほどなくして、二人は自宅に到着する。
二人の家はそれぞれ向かい側に位置している。
「それじゃあね、誠人くん!また明日!」
名残惜しそうに何度も何度も力強く手を振る加奈を、誠人は精一杯の笑顔で見送った。
加奈が家に入ったのを確認して、誠人は安堵の息を漏らした。
念の為彼女の家の玄関に誰もいない事を確認し、誠人もようやく自分の家へと帰宅する。
誠人はドアに鍵をかけ、すぐさま制服の上着を脱いだ。
「ふぅ…今日も暑かったなぁ…」
リビングの辺りから僅かに流れ込んでくるクーラーの冷気に至福を感じる。
その冷気が、誠人の右腕にあるほんの少しのかすり傷をひんやりと冷やした。
かすり傷を見つめながら呟く。
「何とかバレずに済んだな………」

585 名前:上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:42:52 ID:EZ/bc10q
誠人と加奈はいわゆる幼馴染同士だ。
家が近い事から互いの母親の仲が非常に良く、その影響で二人はいつも一緒に遊んでいた。
同い年で、幼稚園から中学、そして高校も同じとこを受け見事に二人とも受かっており、
産まれてから二人は片時も離れた事がない関係になっている。
当然仲も良く、”喧嘩”など一度もした事がなかった。
更に、二人は付き合っていた。
小学二年の頃、加奈の強いアプローチに誠人が承諾したのだ。
小さい頃の告白だが、二人は今尚お互いに愛し合っている。
付き合いといっても友達とする事は変わらない、特別な事はない。
でも、お互いそういう付き合いに満足していた。
しかし、誠人は”一つだけ”この付き合いに不安を感じている節がある。
それは…加奈の屈折した独占欲だ。

遡る事数年、二人が小学二年の時―――――


「誠人くん、一緒に帰ろ!」
「あぁ、ちょっと待ってて」
慌ててランドセルに教科書を乱暴にしまう誠人くん。
「お待たせ、そんじゃ行こ!」
自然に手を握って先を進んでくれる誠人くんの優しさが嬉しかった。

あの時…告白した時、本当に緊張したけど、誠人くん”いいよ”って言ってくれた。
誠人くんにとってあたしが幼馴染から恋人に変わった事が凄く嬉しかった。
あたしだけの誠人くんになった、あたしの心は満たされた。
彼氏になった後もいつも通り振舞ってくれる誠人くんが愛しい…。
だって、飾らない誠人くんが一番好きだから!


でもある日………。
「誠人くん!?どうしたのその怪我!」
「…け、喧嘩で負けただけだよ…」
顔や足に擦り傷をつくってよろよろ歩く誠人くんにあたしは本当に驚いてしまった。
誠人くんの綺麗な体にこんなに傷が沢山………許せなかった。
喧嘩相手は勿論だけど、誠人くんの体に他の人間の”跡”が残っているという事実を認めたくなかった。
「と、とにかく早く保健室に…」
「いいよ、大した怪我じゃないし、唾付けときゃ治るよ」
確かに怪我はいつか治る………でも、治るまでの間、
あたしは誠人くんが他の人間に汚された証を見続けながらいなきゃいけないの?


ソンナノタエラレナイ


本能的にあたしは誠人くんの傷を爪で引っ掻いた。
「痛っ!何するんだよ加奈!」
抵抗する誠人くんの腕を払いのけ、ほっぱについた掠り傷に向かって何度も爪を立てる。
「やめてくれ!痛いよ…!やめて!やめて!!!」
「大丈夫…大丈夫………もう少しだから…」
誠人くんが泣いている…ごめんね。
痛いんだよね?苦しいんだよね?
でも、もうちょっとだから我慢して…。
他の人間に傷つけられるくらいなら、あたしが傷つける…。
もう少しでその傷を、あたしが付けた事にするから………”上書き”してあげるからね。
「ああああああああああ!!!!!」


―――――


586 名前:上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:44:55 ID:EZ/bc10q
あの日以来、加奈は俺が怪我する度にその傷を引っ掻いてくる…。
初めてやられたほっぺの傷は、加奈のおかげで跡が残ってしまったほどだ。
でも、加奈の事を嫌いにはなれない。
加奈の事は本当に好きだ。
俺が怪我した時の加奈は怖い。
物凄い力で襲い掛かってきて、その力に俺は抗えない。
それでも、完全に傷が加奈がつけたものだけになった後、申し訳なさそうに謝る姿を可愛いと思ってしまう。
恋愛は惚れた方が負けというが、その言葉をしみじみと実感する。
彼女と付き合い続けていたい…だから、俺は怪我をするわけにはいかない…仮に怪我をしてしまったら、
何としてでもそれを隠し通さなければならない。
その為に、季節に拘らず俺は常に長袖長ズボン状態だ。
そうでなければ安心できない…。
「こんなんで…俺、付き合っていけんのかな………」



587 名前:上書き ◆kNPkZ2h.ro [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:47:17 ID:EZ/bc10q
とりあえず投下終了。
即興で思いついたのではやっぱ色々と厳しいです。
続きは後日…。

588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:51:40 ID:mCeR+K8E
GJ!
職人が増えまくって実に喜ばしいね!

589 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 19:58:18 ID:8jgVWqnM
可愛いヤンデレ少女に
「貴方頭おかしいんじゃないですか? ――私のこと好きになるなんて」
とか言われてみたいなーというかそんな話を書きたい

伊南屋 氏に描いていただいた絵、全て拝見させてもらいました。フリルだらけの登場人物で申し訳ない
戦闘儀礼服とグレーテルは大変だっただろうなあ……
神無士乃の兎風や冬継くんのちょっとつっぱったようなところ、イメージとあうのも違うのも楽しませてもらいました
こんな沢山書いていただいて嬉しい限りです。本編頑張らせてもらいます

>>536
カーニバルの夜にはあそこで凍結しています
時期的には「お茶会」と「君誰」のちょうど中間なので、そのうちできれば書きます

>>BGM
個人的なイメージだと
お茶会が淡々とループするような単楽器での演奏
いない君といる誰かがジャズと無音
といった感じです

一レスが長くなって申し訳ない
夜には埋めネタか本編投下します

590 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 20:55:23 ID:mCeR+K8E
おぉ、原作者殿が来ていた。
喜んで頂けた様でこちらとしてもありがたい。
幹也については目つき悪くし過ぎたと反省。次からは多分もっと柔らかい表情になるかと。

んでキモウト黒化前
須藤冬華/秘めたる狂気は未だ芽生えず
http://imepita.jp/20070210/750050

591 名前:慎太郎の受難 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:00:33 ID:x7y5aExW
うはっすんごい数が投下されてる・・・
職人方GJです。
>>589
wktkして待ちます。

さて、そろそろ2話を投下します。
現在校正中。ほか職人方の投下とかぶらないぐらいの
時間に投下します

592 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:38:53 ID:DDHJWf5a
帰ってきたら大量投下キテタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆

もはやレスが追いつかないという嬉しい悲鳴です!全ての神々に感謝!

593 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:44:39 ID:AiJE8ZsK
>>562大兄のお腹から生えてるナイフが素敵です。
続きに期待してます!

594 名前:慎太郎の受難 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:45:26 ID:x7y5aExW
|
| ̄`ヽ  誰もいない・・・
||リソ|ノ 投下するなら今のうち。 
||゚ -゚) 
⊂ノ
|


595 名前:慎太郎の受難第2話1/5 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:47:32 ID:x7y5aExW
電話を取ってみると、幼馴染の高畠絵里からだった。
幼馴染。幼稚園から中学まで同じ。中学のときは、同じく吹奏楽をやっていた。
高校は彼女の方が俺の行く高校に落ちてしまい、別々になってしまった。
そう幼馴染・・・。そろそろその先に行きたいのだが。
「やぁ、しん君」
「なんだ・・・絵里かよ」
「なんだってなによなんだって」
「いや、うん、まぁいろいろあってな。それでどうした?」
「うん、最近さ、一緒に遊んでないじゃん。だからさ、街に遊びに行かない?」
「いつ?」
「今週の日曜」
「練習後の昼なら良いよ」
「じゃあ3時に橋のところで!」
橋・・・街の中心部にあるでかい橋のことだな。
「OK。でどこか行きたい所はあるのか?」
「おいしいパスタの店があるの。そこに行きたいなぁ、なんて。」
「昼を三時に取るのは遅いなぁ。夕飯にしてもいいか?」
「もちろん!あ、服とかも買いたいなぁ」
「付き合うよ」
「本当!?ありがとう~。じゃ、明後日ねぇ」
がちゃ。
久々に会える。
絵里に会える。
嬉しい。
このときの俺の顔はとんでもなくにやけてただろう。
それほど嬉しかった。とりあえず私服選びから。
どんな服が良いだろう。
いや待てよ、あんまり着飾ると、逆に意識させてしまうか。
いやでもやっぱり(ry
そんなことを考えているとあっという間に日曜が来た。




596 名前:慎太郎の受難第2話2/5 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:48:11 ID:x7y5aExW
「すまん今日は早く帰るよ」
「どうした、奈津子ちゃんとデートか?」
「違うよ」
「別の子か。もてる男はいいねぇ」
鈴木に早く帰ると告げ、俺は私服に着替えに一度家に帰った。
鈴木はチャラけたように言っていたがなんか寂しそうな目をしていた。
お前だってもてるじゃないか、と突っ込みたくなったが、早く帰りたかったので、
スルーして帰った。というかデートじゃねぇよ。
昼飯をかきこみ、私服に着替え、
大慌てで出たせいか、待ち合わせ場所には30分前に着いた。
絵里は・・・15分前に来た。ショートカットで黒髪。
顔は奈津子ほどではないが、普通に可愛い。
さっぱりした性格ではあるが、感情の起伏が激しい。
いつも笑ってればいいのだが、涙もろい
「なんであんたそんなに早いのよ」
いきなり文句かよ。
「家にいたってすることないしな。ところで・・・お前その格好・・・」
プリーツのミニスカ。そんなの着ていた姿はあまり見かけない。
というより、今日はいつもと違い女の子らしい格好だった。
いつもはGパンにTシャツとか男らしい格好なのに。
そういったことから出た疑問だった。
「別に、今日たまたまこれしかなかったのよ。・・・何よ」
「いや、そういう格好も似合うな。」
「あんた今日熱でもあるの?」
「ひどいなぁ。素直にほめただけだ。」
「あんたが言うとなんか下心があるように聞こえるのよね。」
「ひどいなぁ。おれは変態か?」
そんな会話をしながら歩き出した。
買い物はすさまじい量だった。
俺がいるからって無茶すんなよ・・・
荷物もちの気持ちも考えてくれ・・・
まぁ絵里の荷物ならどれだけでも持つが。

597 名前:慎太郎の受難第2話2/5 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:48:43 ID:x7y5aExW
「ここ、ここ!美味しいって評判のパスタ屋さん」
絵里が来たかったのはここらしい。
しゃれた感じの・・・パスタ専門店?いやピザも出すようだ。
早速注文をとる。俺はピザを、絵里はパスタを頼んだ。
「ピザは時間がかかるんだよ~」
と、絵里は不満があるようだが。
「ところでさぁ」
絵里が切り出してきた。
「小牧さんってどんな人?」
・・・なんですと?
「だから、小牧奈津子さんってどんな人?」
「あーあー聞こえなーい(∩゚д゚) 」
「ぼけないで!」
「そんないきりたたんでも。気になるのか?」
「別に・・・ただあんたに付きまとうなんてどんな変人かと思って。」
「その通り、まさに変人だ。」
「可愛い?」
「あぁ」
「その・・・どうなの」
「なにがだ」
「仲・・・良いの?」
「向こうからの一方通行だ。もっともはたから見ていると、漫才に見えるそうだが」
「仲いいじゃん」
「良くねぇよ!それよりどうなんだ?彼氏できたか?」
「あたしにできるわけないじゃん!」
「無理だったら俺が引き取ってやるぜ」
「誰があんたなんかと!」
・・・この前は
「彼女できなかったらあたしが引き取ってあげる」
なんていってたのに・・・(´・ω・`)
楽しい時間はあっという間に過ぎていく・・・

598 名前:慎太郎の受難第2話4/5 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:49:45 ID:x7y5aExW
そして地獄はやってくる。
おのおの注文したものを食べ終わり、店を出た。
6月とはいえ、外はもう暗かった。
俺は絵里を送っていくことにした。
夜に女の一人歩きは危険だしな、うん。
帰り道も楽しく会話、んで近くの公園で・・・
なんてこと考えてたら不意に後ろから、
「慎太郎くーん」
という声が聞こえた。
振り返るとそこには恵と・・・
奈津子がいた。
何故?何故ここに奈津子がいる?
「ねぇあれ誰?」
絵里が尋ねる。
「同じ部の恵と・・・奈津子だ。」
「へぇ。それで・・・どっちが奈津子さん?」
「右」
「ふーん」
すこし冷たい感じの声がする。
「あ、邪魔しちゃった?」
恵が明るく言う。
「うんうん、2人は仲よさそうだね。彼女さん?」
おい、隣に奈津子いるんだぞ恵!
絵里も反論してくれ・・・といおうと思ったが、
様子を見ると絵里は赤面してうつむいている。
いや、誤解されちゃうじゃん。
ほかの人の前でなら嬉しいけど今はまずい!
あわてて奈津子の様子を見てみると、いつもと違っていた。
いつもなら、目に見えるような殺気を出すのだが、
今回は何も出していない。むしろ空っぽ、放心状態というほうが正しいだろう。
俺は、驚いた。
しかし、ある意味ほっとしていた。

599 名前:慎太郎の受難第2話4/5 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:50:51 ID:x7y5aExW
下手すると自分の命がなくなる事態。
しかし、肝心の奈津子はいつもと違いおとなしい。
このまま何事もなく終わればいい。
明日の学校で奈津子がぎゃーぎゃー言うかもしれないが、
それはそれで対処すればいい。
そんなことを考えているうちに、、
「お邪魔しっちゃったねぇ。奈津子、行こう!」
恵はそういって奈津子をつれて去ってしまった。
その後は気まずくて絵里と何もしゃべれなかった。
くそっ俺の華麗なる計画が!
しかし、奈津子がおとなしかったことで、
修羅場を乗り切った俺は、十分満足だった。
ところで帰る途中で鈴木に会ってしまった。
嫉妬の炎を燃やしているように見えたのは気のせいだろう。
悪いが、絵里は渡さないぜ。

彼は満足していた。
そのため気づくことができなかった。
崩壊の芽が育ち始めていたことに。
しかし気づけたからといって、彼にそれを摘み取ることはできただろうか。
その答えは誰にも分からない。




運命という歯車は急速にその回転を速める
そして仕掛けは動き始める
静かに
速やかに


600 名前:慎太郎の受難 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 21:55:34 ID:x7y5aExW
以上。
修羅場をあっさり終わらせましたが、
その裏を書いた第2話
side-N
side-E
を書いています。
そこあたりから徐々にやみ具合を・・・
と考えています。
結末四個ほど考えています
Aある意味ヤンデレスレ的王道END
Bある意味救われるエンド
C鮮血END(救いようがない)
Dある意味最悪のEND(ギャグ?)
ぼちぼち書いていきます。では。