※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

347 :野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] :2008/07/29(火) 16:30:52 ID:IcEhRDlZ
                      第6話  略 奪
【高校生時代/桜花学園】

―――昂四郎、最近何か元気だな?と、学園の生徒によく聞かれ俺は決まって言う。
『おう、最近調子が良いんだ。頭がスッキリしてるっていうか・・・』

とても暑かった夏が終わり秋になった、もう気づけばすぐに冬が駆け足でやってくる。美園と再会して俺は以前の俺に戻っていた。
大沢明美の意識が戻り、近いうちにエイジ達とお見舞いに行く事になっていた。
部活のラグビーでも、葵海付属のチアガール部の生徒達のお陰で良い刺激となり、練習にも力が入っていた。
美園との仲も1年くらい前よりもお互いが大人になってきたのか、意思の疎通はダントツだった。

こんなに充実した高校生活は今までに無かったかもしれない。毎日が充実し良い思いでが沢山出来ていた。
少しずつだが、月咲で揺れ動いていた俺達は、落ち着きを取り戻していった。
月咲とは、あの夏の電話以降メールや電話はかかってくるものの、通学の途中で出会ったり、弁当を作ってくれたり、一緒に帰ったりする事はなくなった。
最初の内は違和感が起こったけれど、『振られたかな』と少し落ち込みはしたが、美園の影響力が強く、時間が経つにつれて、月咲の事は忘れていった。
エイジは相変わらず、月咲に良いイメージは持っていなくて、月咲の話をすると不機嫌な顔をする。

それのせいか、月咲の話はしなくなり、それが月咲を忘れる要因の1つになっていたのかもしれない。

「・・・ちゃん・・・ちゃん・・・?―――ねぇ、昂ちゃん聞いてるの?」
『・・・ん、お、おう。悪い、美園。考え事してた、どこまで話たっけか・・・』
「だから葵桜祭の時の私の応援見ててね!って話でしょ~?ちゃんと聞いてよも~」
『悪かったよ・・』
逆に美園と会う機会が多くなり、練習が終わってから学園付近のファミレスで、談笑する、これが最近の日課になっている。

もうすぐ葵桜祭だ、俺の気持ちは上がっていた。とにかく楽しもう。高校3年までの僅かな時間これをバネに出来たら良い、そんな風に考えが変わっていった。
―――そして、修羅の道へと繋がるあの日を迎える。


348 :野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] :2008/07/29(火) 16:34:18 ID:IcEhRDlZ
桜花学園/東校舎、備品倉庫】
―――葵桜祭も近くなり、準備も忙しくなってきた。まるで文化祭の様に2つの高校は賑わい、忙しそうに準備を始めていく。
俺はこの日、東校舎で備品倉庫で備品を探していた。

『んとっ・・・・・おお、これだな。なんでこんな人気の少ない所に置くんだぁ・・?埃で汚れてるぞ・・・さて、戻るか。』

頼まれていた備品の箱を見つけ帰ろうとすると、入り口に人影が見えた。誰だ?逆光でよく見えない、俺は手を翳し影を作ってその人影を確認する。
―――月咲だった、幾分久しぶりに見た為か俺は、懐かしいとさえ思うようになっていた。俺をじっと見る。
何故だか様子がおかしい。焦点の合わない視線で俺を見つめ、何を言うわけでもなく、哀しそうな表情で俺に視線を向けていた。

『・・・月咲?おう、何か・・・久しぶりだな、お前も葵桜祭の――――』
「私、もう我慢するの止めたんです・・・・」

月咲が俺の言葉を遮り呟く、月咲の様子に戸惑いながらも会話を続ける。月咲の両手が握り拳になっていたのを俺は見逃さなかった。

『我慢・・・・・?』
「昂四郎君の事をもう見ているだけなのは嫌なんです・・・あんな女、昂四郎君に相応しくない。私しか昂四郎君は救えないんです。
だってそうでしょう?私達は、愛しあっているんですから。昂四郎君を騙そうとする人は私は許せません。」

『――つ、月咲・・・何言ってんだよ、俺は・・・お前の事は別に・・・』
「・・・・・・嘘っ!!!!!!」
『月咲・・・!?』
「・・・・・なんであの時階段で私を助けてくれたんですか?何で私の手を繋いだんですか?何で私のお弁当を食べて笑ったんですか?
なんで私に笑顔を向けてくれたんですか?なんで私の気持ちに気付いていたのに応えてくれないんですか?・・・私は、昂四郎君以外は、嫌・・・・・他の男なんて・・・・・触りたくもないのに!!」

月咲が俺に近づいてくる、焦点の合わない視線、剥き出しになった感情、俺の知っている月咲じゃない俺はこの状況に不安を覚えた。

『い、いきなりどうしたんだよ・・・悩みとかあれば、聞くから・・・今日はもう帰ったほうが―――っ!!』


気付けば俺は、月咲に押され壁にぶつかった、突然の事に不意打ちを食らい頭を壁にぶつけ近くの備品が床に落ち音が鳴る。
俺は、壁にもたれ、扉の鍵をかけ俺に焦点の定まらない視線を向けて俺を冷酷な瞳で見下ろす月咲に、頭を軽く抑えながら視線を向ける。

『っ・・・月咲・・・何すんだよ・・っ・・』

「昂四郎君、私達は、もう恋人同士なんですから・・・こういう事するのは当たり前でしょう・・・?口で言うのはもう嫌なんです・・・・!!」

―――月咲が俺の上に乗り俺のネクタイを外す、俺が月咲の両手をどけようとすると、月咲をそれを払い、俺の制服のカッターシャツの真ん中を掴むと引き裂きボタンがいくつか外れ床へ軽い音を鳴らしながら散ばる。
露になった俺の上半身を躊躇無く、舌を這わせていく。

『・・・ち、ちょっと!!もう・・・・止めろっ・・・冗談にしては・・・・・お、おい!人が・・・来るっ・・・!』

「来てもいいじゃないですか・・・私達の事・・・見せてあげればいいんですよ・・・」


349 :野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] :2008/07/29(火) 16:36:55 ID:IcEhRDlZ
倉庫の前を歩く準備をし、忙しそうに走る生徒の気配を感じ月咲にそれを促そうとしても月咲は開き直る様に、俺の腹の辺りで舌を止め、淡々と呟きそのまま下半身の部位に顔を近づけ、俺の制服ズボンのチャックを歯で噛むと下へ下へと下げる。
そのまま雄芯を口へと運ぶと深く口内へ動かし、水音を鳴らし。
俺は、月咲の行動に驚きながら月咲の頭を手で離そうとするが、月咲の力は強く思うように動かない。

『月咲・・・汚ねぇから・・っ!お、おい!止めろっ・・・・!・・うあっ・・・・』

―――月咲の舌の動きで段々とおかしくなっていく、俺の意識とは逆に雄芯は勢いを見せ月咲が片手で掴み愛撫するその姿に俺の体は強く反応していった。

「・・・・ンッ・・・昂四郎君の大きい・・・私、本でずっと勉強したんです、男の子の気持ち良い場所とか、舌の動きとか・・・だから、昂四郎君をビックリさせようと思って・・・・会わずにいたんですよ・・・・あっ・・昂四郎君・・・凄い・・・!」

月咲の手を自分の唾液で濡らすと、俺の股間の下落の部分へ手を伸ばしある部位に近づく。こんな場所へ手を伸ばしてどうする。そう思った。


『・・・な、何すんだ・・・おい、何やってんだそこは、・・・っ!!!うああああっ!ぐぉ・・おぉおお・・・・・っ!!!』

―――月咲が俺の尻穴へ指を入れる。あまりの痛みに思わず低い唸り声をあげ、直ぐにこの場所を回りに聞こえない様、声を抑えようとは、するが初めて経験する痛みに勝てず顔を歪ませる。
指はどんどんと沈み何かを探している感じだった。

「前立腺・・って言う場所があるんです。そこを刺激すると直ぐに気持ちよくなるって書いてました。昂四郎君・・気持ちいいですか?出していいんですよ、ほら・・ほら・・あ、・・・ここです・・・!」

『や・・やめてくれ・・・っ!!こんな事・・しないでくれよ・・・・ッ・・・月咲・・・!うあ、ぐうっ!!!・・・・ぁっ・・・・ぁあ・・っ!!』

月咲の指が、前立腺に達したのか、直ぐ様月咲の口の中で果て、その強い刺激に足の指を内側に曲げる。
月咲は直ぐ様それらを躊躇なく飲み干し残った濁液をも舌で吸い上げ、そのまま下着を脱いだ月咲は、俺の上にのり秘部へ雄芯を上下に擦る。

「昂四郎君は、いつも自分で済ませる時はこういう顔をするんですね・・可愛い・・・・ンッ・・・」

そのまま俺の胸板に両手を置き、腰を沈める。「自分で済ませる」という言葉に違和感を覚えながら、迫る快楽と波と月咲の腰遣いの刺激に、俺の雄芯は刺激に触発され月咲を意識とは関係なく受け入れる。

『はぁ・・・はぁ・・・うあ・・・・はぁ・・・はぁ・・・』

俺は両目を伏せ垂れる汗と共に快楽に耐え続けていた。
すると、月咲が俺の首を両手で掴む。段々と力を強め首を絞める。
―――苦しい、息が出来ない。余計に汗が滲み、俺の両足は苦しさに動く。


350 :野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] :2008/07/29(火) 16:39:51 ID:IcEhRDlZ
「昂四郎君・・・苦しいですか?ふふ、私はもっと苦しかったんですよ・・?でも、そんな事はもういいんです・・・もう私のモノです・・・私の・・・!!!」

―――意識がゆっくりと遠のき月咲の顔が少しずつぼやける。伸ばし月咲に苦しそうな表情で語りかけるが、ただただ、笑みを浮かべた月咲が俺の上に乗り腰を沈めていった。
見開いていた目は段々と力無く降りていき、意識が薄くなっていった。


―――どれくらいの時間が経ったのだろう。外は静寂の姿になっている。
もうあんなに明るかった外の色が、夕焼け空から濃い青色へと変化し夜になろうとしている。
人の気配は感じない。もしかしたら、俺たち2人しかいないんじゃないのか。そんな事を考え意識が少しずつハッキリとしていく。

汗と埃で乱れた髪、ボタンが何個か外れたカッターシャツ、太もも辺りまで下がった制服のズボン、片方だけ脱げた靴下と靴、腹の辺りが何かベタつく、なんだこれ―――唾液?
指で触ると粘つく、・・・・気持ち悪い。この姿が今の俺なのか。
何かを考えようとすればするほど、頭の中は真っ白になる。力が全く出ない。今の現状が信じられない、信じたくない。
壁にもたれ視線を、ゆっくりと目の前の月咲に向ける。緩んだ制服や下着を着ている。あの時の狂気じみた目ではなくなってはいたが、もうそんな事は関係ない。


「・・・・昂四郎君、もう浮気なんてしたら駄目ですよ・・・・?あの女は私が、言い聞かせます。だから安心して下さい。昂四郎君は私のモノなんですから・・・」


『・・・・・・・ッ・・・』
月咲が前かがみになりながら膝を床に着き、両手で俺の頬に手を添える。達成感に満ちたその笑顔は、俺を絶望という場所へ堕ちていく。
月咲の唇が俺の唇へ慣れた様子で重ね、下を絡め唾液が俺の口元から滴る。

そのまま、俺の首筋で唇が止まり強く吸音を鳴らし吸い上げる。唇の痕を残すのだと直ぐに解った。耳元で唇の吸音が嫌というほど響く。
月咲は、痕が残った首筋に視線を落とし口許に笑みを浮かべながら満足そうに俺と視線を合し何を言うわけでもなくその場を後にした。




『・・・・・・ああ・・・・そうだ、俺も帰らないと・・・・・あれ・・・ボタンが外れてらぁ・・・ネクタイも汚れちまったし・・・・
・・・今日はついてねぇ・・・へへへ・・・そうだな、帰って風呂にでも入ろう・・・・明日・・備品は持っていこう・・・・』

1人になった倉庫で、呟きゆっくりと立ち上がり自分の姿に愕然としながらも脱がされた服装を直し一刻の早くこの場を去りたかった。
家に着くまでの事は、未だに覚えていない。
覚えているのは、気付けば自宅に戻り親に何も言わずに風呂場へ入りシャワーを浴びていた事だ。
風呂から出て着替えると、鏡に写る自分の姿に視線を向ける。
よく見ると頬に爪で引っかかれた後、そして首筋の唇の痕。赤味を帯びて濃く刻まれていた。
破れた制服は部活で転んだと言いそのまま洗濯機の中へ入れる。動き制服を洗い、暫くその動きを眺めながら部屋へと戻った。

ベットに座り足の親指を無意識に視線を向けると、月咲が倉庫で俺の足の指を舐めている光景が頭の中に広がり、両目を強く伏せる。

イジが言っていた「大沢を落としたのは、月咲の可能性が高い」
もしまた月咲を拒めば、美園やエイジ達に被害がいくのか、それとも俺がこうしている間に俺の気付かない間に、回りが被害を受けているのか。
少なくとも月咲は異常だ。
俺の気持ちに正直なればなるほど、俺の周りが壊されていく。もし大沢みたいにされたら。そんな恐怖が頭の中で巡り、美園達が傷つくイメージで汗を滲ませる。

『・・・・・・俺はもう何もいらない。月咲を俺だけに集中させる。もう誰にも傷がつかない様に。もう誰にも迷惑をかけない様に。俺は月咲に尽くす。俺だけしか見えない様に・・・・』


351 :野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] :2008/07/29(火) 16:41:11 ID:IcEhRDlZ
大学生時代/昂四郎マンション】

『・・・っ・・・・く・・・っ・・』
俺はその事を思い出すと涙が止まらなかった。右手を顔を覆い止らない涙を流す。
思い出したんだ、月咲が俺にした事を。
―――逆レイプ。
エイジの口から言われた言葉に信じる事なんて出来なかった。信じる事の方がおかしかった。酔った勢いでもなく、合意の上でもなく、月咲に襲われる。こんな事あるものか。
エイジは何も言わずビールと煙草を味わいながら俺に視線を向ける。

「ここまでがお前が3年になる前に起きた事だ。・・まぁ、俺はその事、後で知ったんけれどな。昂四郎は~・・・あの時、誰にも言わなかったみたいだし」

『・・・・言えるわけねーだろ・・・もし、あの時エイジ達に言ったら、それが本当になるし、認めたく・・・なかったんだ』

「月咲は、あの時助けるべきじゃなかったんだよ・・・昂四郎」

『・・・・・・・・』

暫く、沈黙が流れ流れていたテレビはもう砂嵐になっており、エイジがテレビを消す。
室内の音はもう、エアコンの冷房の音だけだった。
―――逆レイプの後、卒業までの俺が辿った道はまさに修羅だった。


                    第6話 完 つづく