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369 :名無しさん@ピンキー [sage] :2008/07/30(水) 08:45:46 ID:v57Dsgaz
黙って朝ご飯でも食べてきなさい


370 :ヤンデレの娘が作ってくれた朝ご飯が食べたい ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/07/30(水) 09:36:41 ID:2i/SmIf5
 朝。
 人の気配で目が覚めた。
 俺はすぐさま臨戦態勢をとる。
 なぜならば俺は一人暮らし。よってこの家にいるのは俺一人。玄関の鍵はキチンとかけてある。だから人の気配はすれすなわち侵入者を意味する。
 俺が台所と部屋を隔てる襖を凝視していると、襖が開いた。別に俺が念力に目覚めたわけじゃない。その気配の発生源の人が開けただけだ。
「おはようっ! ダーリン!」
 そういって俺に飛びついてきたのはエプロン姿の見知らぬ少女。呆気にとられて俺は応戦も出来ない。
 俺が彼女を見ようと視線を下ろすと、そこには若さ溢れる柔肌が。つまり裸エプロンである。
「だ、誰だ! 一体なんでここに……」
 俺の言葉は中途で霧散した。唇を彼女の口で塞がれたからだ。
「ふふっ、おはようのキス」
 彼女はそう言ってすっかりご機嫌だ。
「朝ご飯食べないと、また会社に遅刻しちゃうよ?」
 彼女はそう言って台所から朝食を運んできた。焚きたて御飯に味噌汁、焼き魚と煮物、そして漬物。まさしく模範的日本の朝食である。
 うん、日本人に生まれてよかった。
 俺は全て平らげた後、しみじみとそう思う。
 ……ってそうじゃなくて!
「だからお前は一体誰なんだ!」
「誰……って、どうしたのダーリン、変だよ。私はあなたの奥さんじゃない」
 少女は平然とそう答えた。裸エプロンの下からですら主張してくるその胸が眩しい。
「お……俺はお前なんか知らない! ましてや妻なんて……」
 俺がそう反論すると、彼女の双眸は見る見る潤んでいく。
「酷い! 自分の妻のこと忘れちゃうなんて!」
「じゃあ俺達の出会いは?」
「生まれたときから運命の赤い糸で結ばれていたから生まれたときだよ」
 話が通じない。
「……妻っていうなら俺の好物くらい知ってるよな?」
「好きな食べ物はお寿司。でもわさびはダメ。そんなことろも可愛くて素敵よあなた」
 ……なんで知っている? 正直、恥ずかしいからこんなこと誰にも言っていない。知っているのは俺の母くらい……もしかして母の差し金か?
「じゃあ俺の趣味は?」
 これならどうだ。俺の母ですら知らんぞ。
「バイクでドライブ。昨日も後ろに乗せて連れて行ってくれたじゃない。ふふっ、あなたったら方向音痴なのに裏道ばかり走るからいつも迷子になっちゃって」
 ……なんで知っている! 確かに昨日ドライブには行ったが、俺は一人だったぞ。
「じゃあ俺の三ヶ月前の夜食は!」
「焼き鳥にチューハイ。焼き鳥には普通ビールだけど、あなたは苦いから旨くないって……かっわいい」
 ……俺ですら覚えていないのに。こいつ、俺以上に俺のことを知っているのか? つまり本当に妻なのか? じゃあ俺は酷く局地的な健忘症にでもかかったと?
「ほら、そんなおかしなこと言ってるからもう時間よ! 急いで!」
 彼女に言われて時計を見れば、出社時間が迫っていた。
「あ、ああ」
 俺は慌てて支度を終え、玄関をでる。
「あなた」
「うん?」
 振り向けばそこには唇が。
「いってらっしゃいのキス。……もう、あなたったら酷いこと言うんだから……罰として、帰ったらいっぱい……シテ、よね?」
 そう言われて送り出された。

「……ってやっぱりおかしいだろ!」
 俺が正気を取り戻して昼休みに慌てて会社から戻り、アパートのドアを開けると、そこには積んであった未洗濯の俺の服で一人で情事に耽っている妻の姿があった。


371 : ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/07/30(水) 09:45:46 ID:2i/SmIf5
続きません。>>369を見てついやってしまった

文章内だけ見るとそんなにヤンデレ臭はしませんが、アパートに入れたのは合鍵、三ヶ月前に食べたものを知っていたのは当然監視していたから、好物や趣味も同様に、といったわけで