※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

193 :夫が隣に住んでいます ◆WBRXcNtpf. [sage] :2007/03/31(土) 00:44:22 ID:nMJNDJ0F
第7章

「あ”~変な人だった・・・」
一人呟きながら健一は家へと戻っていった。
家に着くと真紀が夕食に出前の引越し蕎麦を注文しているところだ。
「おかえりー」
と、真紀が振り返ると健一の様子がおかしいことに気づいた。
「どうしたの?」
と問いかけるが
「いや・・・なんか変なお隣さんだった。それより真紀さん、蕎麦もう頼んだ?出し巻き玉子焼きも追加で頼んどいてね」
と健一は言葉を濁す。その様子に真紀は少し違和感を抱きつつも蕎麦屋に追加注文をしていた。

蕎麦が来るまで残りの荷物の整理をしていると
ふと真紀の鼻腔に嗅ぎなれない香水の香りが入ってくる。
それは健一の体から発せられた香りだった。

『女物・・・?なんで健一の体から女物の香水が?』

「・・・ねぇ・・・健一・・・挨拶に回ってただけだよね・・・?」
いつもより数段低く冷たい声が自分に向けられていることに健一は戸惑いつつも
「んぁ?そうだよ?」
と少し上ずった声で返す。
「なら・・・なんでゴミの匂いが付いてるの・・・?」

『ゴミ???俺ゴミ臭いか???』
と、健一は自分の服を嗅いでみるが特に臭いわけでもない。
強いて言うなら先ほど行った隣家の美女がつけていた香水の移り香がする程度だ。
「えぇ?真紀さんの気のせいじゃない?ちゃんと毎日風呂も入っているしNE♪」
と冗談めかして返すが相変わらず真紀の声は冷たく低い
「嘘つき・・・ゴミの匂いがプンプンするよ・・・どこでそんなゴミに会ったの?」
健一は真紀が何を言っているのか訳がわからなかったが
「えぇ?そんなに言うんならシャワーでも浴びてくるよ。真紀さんも一緒に入る?」
と再び冗談めかして答える。


194 :夫が隣に住んでいます ◆WBRXcNtpf. [sage] :2007/03/31(土) 00:45:02 ID:nMJNDJ0F

『普段ならここでリバーにいいブローが入る』
と腹筋を固めこれから来る衝撃に耐えようと身構えるが、いつもと違い今日はいつまでもその衝撃が健一を襲うことは無かった。
『あれ?今日はボディーじゃないのか?』
少し気が抜け真紀のほうを見ると、さっきまでの雰囲気が嘘のように顔を赤らめつつ下を向き小さく≪うん≫と呟いた。
『こ・・・これは・・・もしや・・・!!!苦節3年!やっと・・・やっとOREのJIDAIが来たのではないか!!!』
と心中で猛烈にガッツポーズを決めつつ、クールにいこうと
「じ・じ・じじゃあ、さ・さ・さきにはいっててていりゅから」
完全に動揺した口調でバスルームへ向かった。

第7章終