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264 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/04/01(日) 20:02:21 ID:MQ105Nsf
ピンキーストリートでヤンデレ風の女の子を作ってみた。
デジカメ持ってないので携帯のカメラだけど…

首曲げてフライパン持たせて瞳のハイライト消しただけだけど。orz

脳内妄想では主人公の幼馴染で、主人公が家に遊びに来たときに
「○○くんの面倒は私が一生見てあげるね♪」と言って
背後からフライパン→拉致監禁のコンボ。

285 :1/4 [sage] :2007/04/02(月) 18:16:36 ID:skEz3jD2
キーンコーンカーンコーン…

昼休みを告げるチャイムが鳴りようやく授業が終わる。
クラスのみんなは学食や購買に行ったりお弁当を取り出し始めてる。
俺は今日は学食の安いご飯でも購買のパンでもなく…

「お弁当一緒に食べよ?」
「いつも悪いな味香」

机をくっつけて鞄からお弁当を取り出したのは幼馴染の彩 味香(いろどり みか)だ。
一人暮らしの俺にほぼ毎日料理を作ってくれている。
将来料理研究家になりたいらしく料理の腕は確かでこのお弁当もとっても美味しいだろう。

「今日のおかずはリクエストにお応えしてハンバーグでーす」
「おおお、いつ見ても美味しそうだな」
「違うよ『美味しそう』じゃなくて『美味しい』の!」
「あははは、それじゃあいただきまーす」
「めしあがれ」

周りからは愛妻弁当だと冷やかされつつお弁当を味わう。
うん、確かに『美味しそう』じゃなくて『美味しい』だな。
そして食べながら他愛のない話しをする。最近出た音楽の話、マンガの話し、新発売の
お菓子の話し、そして今晩のおかずの話し。

「夕ご飯はなに食べたい?」
「ん~、なんでもいいや」
「もう…作る方にとってはそれが一番困るの。
 そうだ放課後一緒にスーパーに食材買いに行こうよ、ね? 決定♪」
「わかったわかった。
 ごちそうさま。さてと、ちょっと用事があるんで行ってくる」
「お粗末さまでした」

そう言って弁当箱を畳むと教室を出る。用事というのは手芸部の引越し作業だ。
俺自身は帰宅部だが友人に手芸部員の彼女持ちのやつがいて、そいつが新しい部室へ
引っ越す作業に駆り出されるので手伝ってくれと言ってきたわけだ。
作業も運ぶ物はダンボールに既に入れてあるのでそれを運んで旧部室を掃除するだけ。

「それじゃあこの箱をお願いします。
 新しい部室は…説明し辛いので一緒に行きましょう」
「よっと。…このペースだとお昼では終わらないかな?」
「一応今日の放課後も作業の予定なんですよ」
「放課後も? あー、悪いけど放課後はちょっと用事があってさ」
「あら残念。…ああ、ここですよ、新しい部室は」

その後旧部室と新部室を何度か往復して移動作業は終了。
そして掃除をしていると予鈴が鳴り掃除道具を片付けていたら部長さんに呼び止められた。

「今日はありがとうございました」
「おつかれさま。そうだ、放課後の作業なんですけど…」
「…そうですかわかりました。あとは掃除だけですので大丈夫ですよ。
 そうだこれお礼のクッキーです。食べてくださいね」

クッキーを貰い教室に戻り授業が始まる。
眠い授業だがなんとかガマンしているうちに放課後になった…


286 :2/4 [sage] :2007/04/02(月) 18:18:00 ID:skEz3jD2
「ふぅ、終わった終わった」
「あとは私と買い物して帰るだけだね」
「『帰ったら味香の料理を食べる』はやらなくていいのか?」
「だ、だめだよ、美味しいのを作るからちゃんと食べてよ!」

そんな会話をしながら近所のスーパーに寄る。
昼はハンバーグだったので夜は魚料理を食べようと思って鮮魚コーナーに向かっていると、
ふとお菓子コーナーが目に入った。

「お菓子食べたいの? クッキーとかなら私が焼くよ」
「いや、クッキーなら持ってるから良いよ。それより焼き魚と煮魚どっちにしようか…」
「…ねぇ、ちょっと待って」
「どうした? 魚のフライの方が良いのか?」
「そうじゃないよ。なんでクッキーを持ってるの?」

味香は急に足を止めて聞いてきた。その顔は俯いていて表情が読み取れない。
…心なしか周りの温度が下がったような気がする。
いや、単に周りに冷蔵棚があるから寒く感じるだけだろう。

「俺がクッキーを持ってるのがそんなに変か?」
「だって市販品のクッキーはあまり好きじゃないでしょ?
 いつもは甘いものはチョコやシュークリーム、和菓子なら羊羹とかを買うじゃない。
 それにクッキーを食べたいときは私に言うのに、前回作ったのはもう二週間以上前だよ?」
「あー、その…貰ったんだ。
 昼休みにちょっと友人のツテで手芸部の手伝いをしたんだけど、手芸部の女の子に…」
「女の子から貰ったの?」

心なしか更に周りの温度が下がったような気がする。
いや、単に近くに冷凍棚があるから寒く感じるだけだろう。

「あ、ああ、でもこれは手伝ったお礼なだけだから…」
「女の子からクッキーを貰った女の子からクッキーを貰った女の子からクッキーを………」

味香は俯いてブツブツと呟いている。
いったいどうしたって言うんだよ…

「そ、そうだ。久しぶりに味香のクッキーが食べたいな」
「クッキーを…え? わ、私の作ったクッキーが食べたいの?」
「そ、そうそう、食べたい食べたい、すっげえ食べたい!」
「わかった、それじゃあ材料取ってくるから先に鮮魚コーナー行っててね」

急に明るくなった味香はカートを押しながらお菓子コーナーに向かって行った。
ふと周りの温度が戻ってきたような気がする。
…ここはインスタント食品のコーナーで冷蔵棚も冷凍棚も遠いんだけどな。


287 :3/4 [sage] :2007/04/02(月) 18:19:11 ID:skEz3jD2
スーパーからの帰り道、味香は何故かご機嫌だ。
買い物袋を俺が持つ代わりに持っている俺たちの鞄を振り回しそうな勢いだ。

「焼き魚も煮魚もフライも美味しいの作るから楽しみにしててね」
「結局全部か」
「平気よ、私の料理は美味しいからいくらだって食べられるよ」
「って食べるのは俺か? まぁ、余ったらフライならお弁当に転用できるしな」

そうしているうちに味香の家に着く。
今日は味香しか居ないらしいので台所に買い物袋を置いたあと自分の鞄を持ってリビングの
ソファに座ってTVをつけると、ふと持っていた鞄が味香の鞄だったことに気付いた。
学校指定の男女共用鞄だったから間違え…


ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!


突然台所から凄い音がし始めた!
魚料理にしろクッキーを焼くにしろ、味香はいったいなにをしてるんだ!?
TVも消さず台所へ向かうが音はまだ続いている!

ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!
ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!

「味香っ! いったいどうしたんだ!?」

台所に入ると背中越しに味香がフライパンを持っているのがわかる。
もしかしてあのフライパンでなにかを叩いていたのか? いったいなにを…




視線の先には、俺が昼休みに貰ったクッキーの包みがあった。


そして振り向いた味香の瞳は狂気を宿していた






288 :4/4 [sage] :2007/04/02(月) 18:20:04 ID:skEz3jD2
「あははは、こ、ここここの、クッキーは、クッキークッキークッキーは…食べちゃダメ。
 あはははははははははははははははははははは、クッキーが食べたければ私が焼くからね?
 クッキーじゃなくても古今東西どんなお料理お菓子でも作るのは、わ・た・し♪
 だからもうお菓子とか貰っちゃダメだよ? 私と約束ね、約束約束約束約束ヤクソク………
 え? なんなのかなその顔は? どうしてあとずさるの? 嬉しいでしょ? 嬉しくないの?
 私の! 私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の料理だけを食べるの!!
 あなたの専属シェフに、ううん、お嫁さんになってあげる。
 ほら見て、誕生日に買ってくれたこのフライパン私の宝物なの。
 毎月食費として貰っているお金も結婚出産資金に積み立ててるの。
 好きなの。愛してるの。
 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
 好き愛してる愛してる好き好き好き好き好き好き好き好き愛してる愛してる好き好き好き
 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
 好き好き好き好き好き愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる好き好き好き
 愛してる愛してる好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き愛してる愛してる好き好き好き
 好き好き愛してる愛してる愛してる好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き愛してる
 好き好き好き好き好き好き好き愛してる愛してる好き好き好き好き愛してる愛してる好き
 愛してる愛してる好き好き好き好き愛してる愛してる好き好き好き好き好き好き好き好き
 あはははははははははあははあはははははははははははははあははははははははははあは
 ははははあはははあはははははあははははあはははははあははははははははあははははは
 ははあはははははははははあははははははははははははははあはははあはははははははは
 ははははあはははははははあははあははははははははあはははははははははあははははは」



目の前が真っ暗になって意識を失う寸前に、俺の目に写っていたのはフライパンを持って
濁った瞳でワラッテイル味香だった。