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182 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/05/03(木) 21:54:38 ID:IWzlZQOz
「お姉ちゃん♪一緒に学校行こう」

朝の通学路。
私はいつもの可愛らしい命の声に笑顔を返した。幼なじみの命が私の腕に抱きついてくる。高校生にしては小さい背とアンバランスに発育した胸…私よりでかいな…
命の胸は私の腕を挟み柔らかな感触を与えてくる

「命~。恥ずかしいんだけど…」
「なんで~?変なゆかりお姉ちゃん♪」

私達は寮から女子校に通っている。一年前、命が入学して来た時は嬉しかったな。けど…

「それともお姉ちゃん…命がうっとおしくなった?」
私が軽い追憶に浸っていたら、気付かない内に命のテンションが『ヤバイ』方向に…

「命ってウザイ?命の事嫌い?」
「な、何言ってるのよ!私は命が一番好きだよ」

私の言葉を聴くと顔を輝かせ命が喜ぶ

「エヘッ、私も世界で一番お姉ちゃんが好き!」

私は気付かれない様に溜め息をつく…
いつから命は『悪魔』に変わってしまったのか…

私の陰鬱な学園生活が今日も始まった…

「おはよう~。ゆい」
「おはようございます。ゆかり王子様♪」

私は教室に着くと親友のゆいに挨拶をした。ゆいは冗談で返しながら私に笑いかける。



186 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/05/04(金) 00:01:22 ID:IWzlZQOz
「我が学園のプリンス…ゆかり王子様…あぁ…いつもながらカッコイイ」

芝居掛った声色でゆいが私をからかう
私の容姿は女の子にしては背の高く、髪も短い、祖父がイギリス人なので私の顔も何処となく北欧の雰囲気を醸しだしている。ついでに胸が全くない…

「別に…私はゆいみたいに可愛い女の子になりたいけど」
「ご冗談を♪学園の女の子を食いたい放題じゃないですか!」

ゆいはオヤジくさい…まぁ数少ない私の理解者だ。

「私はそういう趣味はない!普通に男の人が好きなの」
「昨日も三年に告白されたんだって?相手は誰よ!」
「可憐先輩…」
「うおっ!学園三大美女の一人じゃん!で?」
「断ったよ。当たり前でしょ」

チャイムが鳴ると私達はたわいのない会話を切り上げ勉強の用意をする。
あぁ…神様今日も無事に一日過ごせます様に…


その日の放課後、私のささやかな願いはあっさりと破られた…

「こちらにゆかりさんはいて?」

教室に凛とした声が響く。名前を呼ばれた私は先輩の元へ歩いていく

「あの…ご用は…」
「可憐を振ったそうね。二年の癖に」


188 :ゆかりの憂鬱な日々 [sage] :2007/05/04(金) 01:14:15 ID:JrL6+j8K
「あの…可憐先輩が怒って来るならまだ、わかるんですけど…」
「なんで関係無い明日香先輩が来るんですか?」

明日香先輩は眉間に皺を寄せ更に激昂する

「わたくしの『可愛い』可憐が恥をかかされたのよ!」
「可哀想な可憐…あんなに泣いて」

…あれ。初めて明日香先輩と話したけど。
この人変だ…

「わたくしは可憐に頼まれて貴方に文句を言いに来たのよ!」

…あれあれ。可憐先輩も考え方変だぞ…何か頭痛くなってきた。

「取りあえず今からわたくしの屋敷に来なさい!わたくしの前で可憐ともう一度話し合うのよ」

「…わかりました。友達に伝えてくるんで少し待って貰えますか?」
「えぇ、よろしくてよ。校門に車が停めてあるから早めに来なさい!」

肩を怒らせながら廊下に戻る先輩。最後に

「逃げたら承知しなくてよ」

教室には、私とゆいだけが残っていた。

「おめでとうゆかり!遂に学園三大美女全員にフラグがたったわね♪」
「めでたくない!はぁ…、なんなのよ…まったく」

「真面目な話、明日香先輩には逆らわない方が良いわよ」
「なにせ、学園長の孫だし『退学だ!』なんてね♪」


189 :ゆかりの憂鬱な日々 [sage] :2007/05/04(金) 01:16:08 ID:JrL6+j8K
ゆいは私に冗談ぽく注意をしてくれた。まぁ、退学はあり得ないが学校生活に支障がでる可能性はある…

「取りあえず行くわ。ゆいまた明日ね…」
「頑張って王子様♪」


私に訪れた不幸…
一年生の命
三年生の可憐と明日香
学園三大『病女』との闘いが始まった…