27 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/08/09(木) 08:01:28 ID:JLqFsbCv
保守用に短編で書いてみました。

私のお婆ちゃんは呪い師だった。
お婆ちゃんは言っていた。女はミステリアスじゃなくちゃいけないと。
馬鹿馬鹿しい。私が望むのはそんなのじゃない。
お婆ちゃんは私に人を呪う方法を教えてくれた。
相手の腕を破壊する呪い。相手を不幸にする呪い。そして惚れさせる呪い。
そしてお婆ちゃんは言っていた。
人を呪う時はじわじわとゆっくり呪えと。
馬鹿馬鹿しい。私は誰も恨むつもりは無い。

高校に入った時、私は文芸部に入った。
そこで出会った憧れの先輩。でも……先輩には恋人がいた。
胸も体もその先輩が優れてたし、私はそっと身を引く事にした。

でも私は見てしまった。あの先輩の恋人が浮気をしていた事に。
「でもアイツ馬鹿だよねー。私があんな奴に引かれると思ったのかしらー」
許せない………許せない………。
思いっきり掴んだ拳から血が流れ落ち、その血が呪いを受けて立ち上がる。

「シネ」

次の日、先輩の恋人は学校に来なくなった。なんでも見知らぬ男と駆け落ちした……。
という事にしておいた。だって、先輩が彼女の事を考えると私が付け入る隙がなくなるし……。
「お弁当なんてラブラブじゃん」
「ううん……別にそんなのじゃ……」

ニタリ(計画通り)
最終更新:2008年08月23日 20:21