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76 :素敵な顔が見たいから ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/08/11(土) 06:05:03 ID:ikuyr0LK
 携帯電話を取り出して時刻を確認します。AM5:55。
 のんちゃんが起きる5分前です。
 あと5分、そう、あと5分待つだけで朝イチの、のんちゃんの顔を拝めます。

 のんちゃんはいっつも早起きさん。
 私が朝お家に入って朝食の準備や制服のアイロンがけや部屋の掃除をするようになってから、
どんどん早く起きるようになっています。
 最初の頃は嬉しかったです。
 だって、私のおかげでのんちゃんの生活リズムが整って、健康になっていくんですから。
 でも、さすがに最近は早過ぎです。
 前は早くてAM7:40、遅くてAM8:10に起きていたのに、昨日は6時起き。
 このペースでいくともしかしたら5時には起きちゃっているかもしれない。
 さすがにそれはやめてほしいです。
 いくら私でも5時までにのんちゃんを迎えにいく準備は終えられません。
 え、何の準備か? それはもちろん、血と愛液の準備ですよ。
 朝食とお弁当に混ぜるだけの量をとるためにはせめて30分は欲しいです。
 のんちゃんが朝早起きするせいで、今でも40分くらいしか時間がとれてないんです。
 楽しむためには、一時間あっても足りないのに。

 ポケットから合鍵を取り出して、玄関の鍵を開けます。
 この合鍵は一ヶ月前、のんちゃんが渡してくれたものです。
 あの頃ののんちゃんは照れ屋さんでした。
 私に合鍵を渡すために、わざわざペットののりちゃんの小屋の中に入れていったんです。
 そんなに恥ずかしがらなくても、のんちゃんがくれるものなら私、なんだってもらっちゃうのに……。
 一番欲しいのはもちろん、初めてと白い精液とムスコさんですけど。
 ほかには、のんちゃんの愛情も肉体も心も視線も優しさも――全部、ぜーんぶ欲しい。
 少しでも取り残しがあったら、他の女の子に取られちゃいますから。

 家の中に入ったら、のんちゃんを起こさないよう、這うようにゆっくりと廊下を進みます。
 廊下の突き当たりを右に曲がって、その先にある部屋へと、ひたり、ひたり。
 このときの私は、自身の呼吸で空気を震わせてのんちゃんを起こしてしまうんじゃないかと思うほど、荒く息をついています。
 だって、もう少しであのはにかんだ笑顔が――!

 もうだめです! のんちゃん、今すぐ行きます!
 ドアを乱暴に開けて、ベッドの上で布団の中に籠もって待つのんちゃんに、ダイビング!
 掛け布団の上から覆い被さって、私はのんちゃんの体を抱きしめて……って、あれ?
「のんちゃん、どこ行っちゃったんですか~?」
 布団はぺしゃんこにつぶれました。
 別に私が重い訳じゃないですよ?のんちゃんが布団の中にいなかっただけです。
「のんちゃーん! 愛しのハニーが来たっていうのに、どこに行ったんですかー!」
「……ここです、先輩」
 のんちゃんの声です!振り返るとのんちゃんのまるでテディベアみたいに愛らしい顔が、顔が!
 ああ、その寝ぼけた顔なんかまるで女の子みたい!
 私の服、着せてあげたい!ううん、着せてあげます!



77 :素敵な顔が見たいから ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/08/11(土) 06:07:46 ID:ikuyr0LK
「のんちゃん、ミニスカートとブラウスの組み合わせって好きですか?」
「え……まあ、その格好が似合う人が着てるんなら何でも好きですけど。
 ――じゃない! もう来ないでくださいって行ったじゃないですか! 今の先輩、ストーカーそのものですよ!」
「え~、違いますよ。私は、のんちゃんの恋人ですよ?」
「なっ……、本気で言ってるんです、か……?」
 のんちゃんの顔が青ざめました。
 もちろん本当に青いわけじゃないですけど、言葉にするとそんな感じです。
 でも、本当に顔が青くなってものんちゃんはのんちゃんだから、私の愛は変わりませんよ。

「のんちゃん、青が好きでしたよね?」
「え? はい、結構好きですけど……」
「じゃあ、私がのんちゃんを青くしてあげます!」
 顔と、髪の毛と、体と、爪と……あと、目にもカラコン入れたほうがいいかな。
 青いのんちゃん、楽しみです。
「青く、って……もしかして、赤マントとか……青って答えたら、血を抜かれるとか、そういう……意味で……?」
 のんちゃんが腕をさすってます。あ、鳥肌びっしり。
 風邪かな?おなか出して寝るとそうなっちゃうんですよ。
 やっぱり、早くのんちゃんを説得して一緒に寝てあげないと。
「青いマントでも赤いマントでもいいから、とにかく横になっているときは着とかないといけませんよ?」
「……っ! やっぱり……そういう、ことか……先輩は、血をどうするんですか」
「血? 血は……」
 あれ、昨日のお弁当のケチャップにたっくさん血を混ぜてたのに気づいてたんですか。
 何事もないように食べてたから気づいてないと思ってました。
 私もまだまだです。もっとのんちゃんをよく見とかないと。

「実は、私……」
「……はい」
「ご飯作るときに、よく使うんです
「――っ! ……う、く……」
 のんちゃんが息を呑んで私の言葉を聞いてます。まじめな顔も、好きです。
「今日もいっぱい、いっぱい使ってあげるから、楽しみに――」
「う、あああ、うわあああああああああああ!」
 のんちゃんが突然駆け出しました!
 部屋の外に出て、ドアを音を立てて勢いよく閉めたら、また声を張り上げました。
「もう、許してください! 僕は、なにも悪いことをやってないじゃないですか!」
 どたどた、という足音が遠ざかっていきました。
 続いて、玄関が閉まる音が聞こえました。

 何がしたかったんでしょう、のんちゃんは。私をこの部屋に閉じこめて……。
 あ、もしかして私を監禁するつもりだったんじゃ?!
 え、でも私はどちらかというとのんちゃんを監禁したい方で……でも。
「のんちゃんにしつけてもらえるなら、監禁されてもいいかも。――うふ」
 あのテディベアみたいな顔が、残虐な顔になったら、また可愛いかもなあ。
 見たいなあ。よし、来月の目標はそれにしましょう。
 でもその前に、一度めちゃくちゃにしてもらいたいですけど、ね。



78 :素敵な顔が見たいから ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/08/11(土) 06:10:29 ID:ikuyr0LK
 今日の通学路では、のんちゃんと一緒に歩けませんでした。
 私がお弁当を作っている間、外で待ってくれているかと思っていたら、先に行っているんですもん。
 つまらないです。のんちゃんの無防備な眠そうな顔も、ふらふらとしながら歩く姿も見られない。
 あの、ため息を気だるそうに吐くときの横顔が見られないなんて。
 今日は他のところでいいことがあれば嬉しいです。

 お昼になりました。
 私の席は教室の廊下側の一番前。チャイムが鳴ったら先生より早く、誰よりも早く教室を後にします。
 もちろん、のんちゃんの元へ向かうためです。
 きっとのんちゃん、朝ご飯を食べてこなかったからお腹を空かせてます。
 コンマ一秒でも予断は許されない状況です。だから急いでいるんです。

 生徒や先生を蹴散らしながら、ようやくのんちゃんのクラスへたどり着きました。
「あ、先輩。今日も来たんですか?」
 声をかけてきたのはのんちゃんではなく、ついさっきまでのんちゃんと同じ時間を共有していた忌々しい女子生徒でした。
 今日のように急いでいなかったら無視するんですが、今日は状況が違います。
「ええ。のん――野村君はいる?」
「えっと……あれ? いないな、どこ行ったんだろ。さっきまでテーブルに突っ伏してたのに」
 のんちゃんが、いない?
 そんな、どうして!どこに行ったの?
 こうしては居られません。教室にいないとわかった以上、ここには用なしです。
 教室を背にして、すぐに探しに向かいます。
 今日のお弁当の酢のもの、自信作なんですから――絶対に、食べてもらわないと。

 のんちゃんは屋上にいました。もちろん一人です。
 よかった。誰か他の女と一緒に昼食をとっていたら朝の苦労が無駄になるところでした。
 今まで他の女に向ける憎悪を抑えつけてきた努力も無駄になるところでした。
 のんちゃんはフェンスの金網を掴みながら中庭を眺めていました。
「のんちゃん、ど、う、し、た、の」
「うわっ、うわわわあああ! せ、先輩っ!」
 声をかけた瞬間にのんちゃんが振り向いて、あとずさりました。
 後ろは金網ですよ?その先にはただ空があるだけですよ?
 さらにその先には――死が待っていますよ?
 もう、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。

「うふ。はい、これ」
「なんですか、これ……いや、聞くまでもない、か……いつもの……」
「はい。私の愛情入りのお弁当。今日のメニューはね……」
「あの、作ってきてくれて、ありがとうございます、とは思いますよ。けど……もう、こういうのやめてもらえませんか」
「え?」
 やめる、ってお弁当を作ってくることを?
「馬鹿いっちゃだめですよ。これからもずっと、私がのんちゃんのお弁当を作ってきてあげますから。
 いっぱい食べて、栄養つけて。じゃないと、今日の夜、体がもちませんよ?」
「また、やるんですか……アレ」
「うん」
 アレっていうのは、いかがわしいことじゃないですよ?私とのんちゃんの鬼ごっこのことです。
 ずっと昔、私とのんちゃんが小学生のころから毎週欠かさずやってきたイベント。
 日付が変わるまでずっとのんちゃんが逃げ回って、私がのんちゃんを追う。どこまで逃げてもOK。
 それだけの他愛のない遊びです。
 けど、私にとっては大事な一週間のしめくくりなんです。



79 :素敵な顔が見たいから ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/08/11(土) 06:13:05 ID:ikuyr0LK
「もうやめましょうよ。二人とも高校生になったんだし、それに幼なじみなんて言っても、もう……」
「幼なじみなんかじゃないですよ~。こ、い、び、と」
 そう。恋人。のんちゃんを独り占めにしてしまえる唯一の存在。
 その席にいるのは私だけ。もうきっと――誰もそこに座ろうとはしません。
 他の女は私の愛の前にひれ伏して、みんなのんちゃんの前から立ち去りました。
 もし誰か近づいてきても、私は絶対に負けたりなんかしませんけどね。

 のんちゃんがまた怯える表情を見せました。
「もう、やめてくださいよ」
「やめる? なにを?」
「そんな……ストーカーまがいのことなんてっ! 迷惑でしかないんですよ!」
「違うってばあ。怒りますよ、のんちゃん。私はのんちゃんの、たった一人しかいない恋人、なんです」
「そういうところがストーカーっぽいんです! さようなら!」
 のんちゃんは私を突き放すと、すぐに屋上から立ち去りました。
 うふ。照れてる照れてる。もう、本当にかわいいったらありゃしない。

 いじめたいなあ。手と、足を縛って、公園の木にくくりつけて、アソコを扱いてあげますよ。
 出そうになったら一回止めて、言葉責めにして、収まってきたらまた……って。
 でも、やっぱり気持ちよくさせてあげたいな。
 ――そうだ、お尻。お尻の穴に挿れられると男の人も感じるって聞いたことがありました。
 じゃあ、私の方からのんちゃんのお尻を犯してあげればいいんですね。
 のんちゃんの喘ぐ声、可愛いんですよ。
 先輩、許して。ごめん、好き、好きですから……もう、やめて……。

 あ……想像しただけで、アソコがとろけそう。
 駄目だなあ。のんちゃんのことを考えるだけで、どんどん愛が深くなってく。
 今はまだ平気だけど、この調子だといつか愛情のダムが決壊しちゃう。
 そしたら、本当になりふり構わなくなって、のんちゃんを犯しちゃうかも。
 でもそれじゃダメ。やっぱりのんちゃんからしてもらいたい。
 いっぱいいっぱい中出ししてもらって、いっぱいいっぱい撫でてもらいたい。
 子供もいっぱい欲しいなあ。みんな男の子がいい。
 小さいのんちゃんがいっぱいいるなんて、夢みたい。

「えへ」
 顔が勝手に緩みます。
「えへへへへ」
 唇が横に広がるのを抑えきれません。
「えへへへっ……私、すっごい幸せ者だあ……」
 約束された未来。その時がくるまでずっと待っているのは辛いけど、待ちます。
 私の人生は、のんちゃんのためにあるんですから。
 のんちゃんを手に入れるためにあるんですから。



80 :素敵な顔が見たいから ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/08/11(土) 06:15:07 ID:ikuyr0LK
 走る、走る、走る。
 のんちゃんが逃げる、逃げる、逃げる。
 ああ、楽しい。まだ今は夜の8時。これから4時間ものんちゃんと遊べます。
 最近はのんちゃんどんどん足が速くなってきてて、少しでも油断するとすぐに逃げられちゃう。
 隠れながら逃げるのも上手だし、人ごみの中を突き進むのも手馴れてる。
 でも――まだまだ甘いですよ。

「のーん、ちゃーん!」
「ヒッ……!」
 のんちゃんを捕捉しました。現在5メートル前方を疾走中。
 私、足には自信があるんですから。
 もちろん足の長さにも自信がありますけど、走りにも自信があります。
「ほらほら、早く逃げないと、捕まえちゃいますよぉ?!」
「……はっ、はっ……も、やめて……くださいよぉっ……」
 ああっ、いいです、その声!
 勝手に頬が吊り上ってきますよ!
 のんちゃんを追い詰めてくこの気持ち、最高です。
 逃げ場を失って、絶望するのんちゃんの顔も見たい。
 誰にも頼れなくて、迷子の子供みたいな顔でさまようのんちゃんの顔も見たい。
 今からスピードを上げてのんちゃんを捕まえたら、凄くいい顔が見られるかも……。
 でも、まだしません。私には計画があるんです。
 のんちゃんとの結婚式当日、式場に来ない私。
 当然のんちゃんは私を探しにでかけます。もちろん花婿姿で。できたら和服がいいですね。
 今にも泣きそうな顔で、私を探して奔走するんです。
 私はのんちゃんと初めて出会った公園で待っています。
 そこへのんちゃんがやってきます。
 このときののんちゃんの顔、きっと凄く輝いてます。
 私を見つけられた喜びと、いまだ残り続ける不安と涙でぐしゃぐしゃです。
 のんちゃんが私を抱きしめます。そして涙声でこう言うんです。
 僕、君がいないとだめなんだ!僕の前から居なくならないでくれ!なんでもするから!
 これが、私にとって本当に嬉しいプロポーズの言葉になるんです。
 私は焦らしながら、のんちゃんを少しずつ許していきます。
 結婚式の前に愛を確かめるのは当然のことですよ。
 ねえ、のんちゃん?

「く………………かす、み……」
「霞ちゃん? 今度はその子?」
「あっ……!」
 えへへ……口が滑っちゃいましたね、のんちゃん。
 あの眼鏡かけてる小さい女の子のことですね。いいこと聞いちゃいました。
「先輩、霞に、は…………近づかないで……」
「ど、う、し、よ、う、か、な」
 あの子をいじめたら、またのんちゃんの泣きそうな顔が見られますね。
 今度はどれぐらい持つかな?せめて一週間はもってほしいです。
「お願いです。せんぱい……」
 えへへ。逃げ切ったら、考えてあげますよ、のんちゃん。
 簡単に捕まっちゃだめですよ?
 私は、ずっとのんちゃんの怖がる顔が見たいんですから。
 絶望のその先にある、誰も見たことのないのんちゃんの顔を引き出したいんですから。

「愛してますよ、のんちゃん」


おしまい