※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

403 :もう何も信じない 第4話 [sage] :2008/09/23(火) 15:25:56 ID:tQKLbVg3
今日は、歩がいない。何でも、「委員会の仕事で遅くなる」そうだ。
だから僕は反対したのに。君と一緒に帰れないなんて、残念だな。

でも歩、君はまだ立ち直ったわけじゃないからね。こうして、僕が目を光らせてないと――――

「・・・・・たのは君が初めてかもね。」

―――え。 誰あの女。まさか歩、僕に黙って女と逢ってたの・・・?

「別に。仕事っすから。」

そうだよね。仕事だよね。歩はすごい人見知りやさんなんだから、そんなはずないよ。
でも・・・なんであの女、あんなに嬉しそうなの・・?
まるで発情期の雌猫みたい。

「ええ、そうね。でもうれしいわ。正直一人じゃしんどいもの。」

・・・なんなの。あんた一体何なの?僕から歩を奪おうっていうの!?
どうして歩!? 僕というものがありながら、どうしてそんな女なんかと!!

でも歩は、ただ黙々と仕事をしていた。
そりゃそうだよ。仕事って言ってたもの。当たり前だよ。



「そういえばあの、光っていったかしら。君にべったりな娘。」
「ええ。光がどうかしました?」
「あの娘とは付き合ってるの?」

なに・・・?付き合ってなかったらあんたどうするっての!?
でもお生憎様。僕と歩は愛し合って――――――

「いや、そういうんじゃないですよ。」
「あら、そうなの?」

―――――っどうして。どうしてそんなこと言うの!?
僕はこんなにも君を愛してるっていうのに!それだけじゃ足りないの!?


「・・・佐橋くん、このあと空いてる?もしよければお茶でもどうかしら?」

・・・この雌猫め・・・歩を誘惑しようっての・・!?
ねえ、行かないよね、歩。お願い・・やだって、行かないっていってよ。
僕がいるじゃない。君が望むならなんだってしてあげるから。ね?僕と帰ろうよ・・・

「いいですよ。」

・・・・いや。
・・・イヤ。
イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ
イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ
イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ
イヤだイヤイヤイヤイヤイヤ――――――


404 :もう何も信じない 第4.5話 [sage] :2008/09/23(火) 15:27:02 ID:tQKLbVg3
気がつけば僕は泣いていた。だめだ。気づかれちゃ。
ここで盗み聞きしてたなんてばれたら嫌われる。

「・・・・っ・・・ぅ・・・ふぇぇ・・・」

だから、懸命に声を殺した。





がちゃり。

合鍵を使って、歩の部屋に入る。
泣き疲れ、なお涙が止まらない僕は、歩のベッドに横たわる。

ああ・・・歩の匂いがするぅ・・・

僕は歩の枕に顔をうずめ、つたない動きで、下着に手を伸ばす。

「ぁぁ・・・歩・・・あゆむぅ・・・・僕はいつでも君を待ってるのに・・・
どうして何もしてくれないの・・・寂しいよ・・・もう独りはやだよぉ・・・・
ずっといっしょにいてよ・・・ぼくをあいしてるって・・・おねがいだよぉ・・・・・・」


僕は小さく絶頂を迎え――――――

「あいしてる・・・あゆむ・・・」

そのまま、眠りについた。