※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

176 :天使のような悪魔たち 第2話 ◆UDPETPayJA [sage] :2008/10/17(金) 23:21:17 ID:69OvmC0n
「はぁ…はぁ…ここなら…大丈夫だろ……ふぅ…」
あれから結意に終われること二時間。先生の「廊下を走るな」という怒鳴り声を何度聞いたことか。
それでも構わず追ってくるヤツから逃れるために俺はある場所に隠れていた。そこは…
女子禁制の聖地、男子トイレの個室。―――完璧だ!ここなら絶対来ない。あとはほとぼりが覚めるまでずっとここにいれば……そこで俺はあることに気づいた。

ほとぼりがさめるまでって……いつまで?
そのとき、かつーん、と足音がした。情けないとこにびくっとしてしまった。
おおお落ち着け俺。ここは男子トイレ。結意が来るはずがない。きっと個室を求めてここまで来た男子生徒だろう。
だが、譲るわけにはいかない。残念だが、扉の向こうの彼には泣いてもらおう。

「みぃーつけた。」

今度こそ俺は恐怖を感じた。その声の主は……結意だったからだ。
ばかな!?まさか結意がここまで来るなんて!?だがまだ俺だと気づいたわけではあるまい。扉一つへだててるんだからな。
ここで何も言わず、ただじっとしていればやり過ごせるだろう。多分。

「隠れてたって無駄だよ?だって、ここから飛鳥くんの匂いがするんだもん…。いい匂い……はぁはぁ。」

……とりあえず俺は結意に、「ここはトイレだからあんましいい匂いしないと思うぞ?」とつっこみたくなった。
…ガマンガマン。あいつが変なのは今に始まったことじゃない。
そうだ、今こそ隼に助けを求めればいいんだ。そう考えた俺は、早速携帯を取り出し、メールを打とうとした。そのときだ。
携帯が突然振動しだした。着信だ。なになに………

090-XXXX-XXXX

「ほぉら、やっぱり。飛鳥くん、お話しよ?」



177 :天使のような悪魔たち 第2話 ◆UDPETPayJA [sage] :2008/10/17(金) 23:22:09 ID:69OvmC0n
―――しまった!完璧にやられた。着信は、結意からのものだったのだ。
携帯の振動音というのは結構音がするものだ。まして、この狭い空間ではそれを隠すことはできない。
……どうすればいい?きっと結意は俺が個室から出てくるまで動かないだろう。携帯で助けを呼べばいいかもしれないと思ったが、きっと結意の着信で妨害される。
くそっ、簡易留守録をかけておけばよかった!これじゃ八方塞がりだ。

ふいに、がちゃがちゃと何かをいじりだした結意。どうやらドアの鍵を壊そうとしてるようだ。だが、結構頑丈なはずだぞ?ちなみにこのドアは、「開」で白、「閉」で赤が

出る、小学校などによくあるタイプの鍵を備えている。
と突然、鍵の役割を果たしているレバーが勝手にスライドし、そのまま開いてしまった。え、何が起きたんだ?約2秒の間をおいてその意味を反芻する。―――絶対的な危機の

予感。そして、開け放たれるドア。

「やっぱり、飛鳥くんだ。うふふふ……」
「…ばかな!なんで鍵が外れて!?」
「このタイプの鍵ってね、鉄の覆いを外して赤と白のところをくるくるまわせば外からでも開くんだよ。知らなかった?」

と、後ろ手で内鍵をかけながら話す結意。言ってる意味がよく分からないが、今の俺はそれどころじゃなかった。この狭い個室で、結意に閉じ込められたも同然なのだから。

「もう逃がさないよ…飛鳥くん……。」
「ゆ…い…?」
「飛鳥くんは病気なんだよ?男の子が男の子を好きになるなんて、おかしいよ? でも大丈夫、病気なら治せばいいんだよ。私が治してあげる。……女の子のよさ、教えてあ

げる。」

ものすごく真剣な表情で俺を見つめながら、そんなことを言う。どうやら俺のなんちゃってカミングアウトをいまだに根に持ってるようだ。
普通に考えればわかるはずなんだけどなぁ……と、ポケットを探り、何かを取り出した結意。なんだ……?ああ、あれはたしか極限まで実用性を重視した以下略の……


178 :天使のような悪魔たち 第2話 ◆UDPETPayJA [sage] :2008/10/17(金) 23:22:51 ID:69OvmC0n
がちゃり、と音をたててそれは装着された。片方は俺の手首、もう片方は結意の手首―――泣きたくなった。
そのまま俺の膝にまたがり、しきりに股間を俺の太ももにこすりつけ始めた結意。前後に動かれるたびに、その小柄な体つきにそぐわぬ豊満な胸が押し付けられる。……やわ

らかい。

「どう?男の子じゃ、こんなことできないでしょ?あれ、飛鳥くんったら、もうこんなに元気になっちゃったんだぁ。」
「くっ……」

当たり前だろうが。俺だって健全な男子だ。こんなことされて反応しないわけない。もし違うというなら、そいつこそゲイだ。……やばいな。
すでに俺の大腿部は分泌液がにじんでいる。そこから、甘い香りが鼻につく。結意の表情はとても上気していて、興奮しているのか、息も荒い。
美少女だとは認識していたが、今の結意はなぜだか言葉に表せないくらい綺麗…いや、艶やかだった。
このまま奪ってしまいたい衝動にかられ始めた俺は、歯をくいしばって煩悩と戦っていた。今も頭の中で必死に九九を唱えている。
なんで九九かって?数学の公式でも唱えれば冷静になるかなぁととっさに思いついたからさ。落ち込むから馬鹿とか消防とか突っ込まないでくれ、頼む。
―――――突然、結意に唇を塞がれた。口内を侵略せんとばかりに舌が入り込んでくる。俺は、そのまま数秒間、結意に捕食された。

「―――ぷは。飛鳥くん……大好きだよ!」

ぷちっ、と俺のなかで何かが弾ける音がした。おそらく、理性が。もう自分でも自分を止められなくなった。
結意の唇を逆に侵略し、その間に器用にファスナーを開く。瞬間、一気に結意を貫く。

「あ……ひっ…!」

苦痛に顔をしかめる結意。それに構わず立て続けに腰を突き上げた。

「いやぁ!痛い!痛いよぉ!あぁぁぁぁぁ!」
「…煩い」
「――ん!――!―――――!!」
再び唇を塞ぎ、無理やり黙らせる。必死にもがく結意を強引に押さえつけ、蹂躙する。結合部分からはぱちゃぱちゃと卑猥な音がし、粘液と血が織り交ざって下半身をべとべ

とにしていた。ここで唇を離した俺は、次に結意の胸を強く吸いだした。

「やだぁ!おなか裂けちゃうよ!飛鳥くぅん!すきぃ!だいすきぃ!」

いつの間にか悲鳴は嬌声に変わっていた。目の焦点が合っていない。結意もまた狂ったように腰を振っていた。個室のなかいっぱいに甘くすえた匂いが広がっている。
それがより一層俺の…俺たちの理性を奪っているようだった。
とうとう限界を迎えた俺は、その全てを結意のなかに放った。刹那、結意はびくんと背中を反らし、嗚咽を漏らして気絶した。
口をだらしなく弛緩させ、体はまだ痙攣している。接合部からはあふれ出る粘液とは別に、生暖かい液体が漏れ出ていた。そこで我に返った俺。


179 :天使のような悪魔たち 第2話 ◆UDPETPayJA [sage] :2008/10/17(金) 23:24:04 ID:69OvmC0n
―――――やってしまった。
きっと結意は「赤ちゃんできた」とか「責任とって」とか「逃げたらレイプされたって言う」とか脅しをかけてくるんだろうか。つまり、俺はもう結意からは逃げられない。
………もうどうでもいいか。過程はどうあれ、俺は結意を求めた。結意に魅力を感じないのかと言われれば、素直にYESとは言えない。
それに、こいつがどれだけ俺を好きかもわかってしまった。隼の言うとおり、そろそろ折れてしまってもいいのかも……いや、もうとっくに折れてるか。

「あひゅかくん……しゅきぃ…」

うわごとのようにそう連呼している。そんな結意がたまらなく愛おしくなってしまった。
俺は結意を起こさないよう優しく、空いている左手で抱きしめ、キスをした。


数時間後―――――

俺たちは旧校舎の屋上にいた。現在時刻は午後7時。空は紫いろに染まり、星が見え始めている。
手錠はとっくに結意が外してくれたし、しみがついて汚れた制服のかわりに学校指定のジャージへの着替えも済んでいる。
俺は結意に大事なことを伝えるべく、切り出した。

「――――え、飛鳥くんいまなんて……?」
「だから……付き合おう、俺たち。」
「あ……あすか…くん……本当に…?」
「ああ、本当に。」
「うれしい……私…もう死んでもいい……飛鳥くん…。」

俺にしがみついて嗚咽をもらす結意。こんなふうに弱々しく泣く結意は初めて見た。俺はただ、抱きしめてやることしかできなかった。

「…帰るぞ。もう夜遅くだ。送ってってやるよ。」
「うん…」


180 :天使のような悪魔たち 第2話 ◆UDPETPayJA [sage] :2008/10/17(金) 23:25:14 ID:69OvmC0n
―――――あれ。どうしたんだ結意のやつ。なぜ立ち上がろうとしない?

「あ…あしに、ちからはいんないよぉ…ふぇぇぇん…」

―――ああはい、そうですか。

「なんで…なんでよお…ぐすっ…立てないよぉ…飛鳥くんに……また置いてかれちゃうよぉ…」

ほんっと、しょうがないな。俺は、結意に背中を差し出した。

「ほら、乗れ。」
「…ごめんね。飛鳥くん…ごめんね。」
「謝るな。その…俺のせいなんだし。」

―――数十分後。早くも後悔していた。
結意のやつ…さっきから人の背中ですーはーくんかくんかしやがって…恥ずかしいったらありゃしない。おかげで、人目につかないよう道を選ばざるをえなくなったじゃない
か。すれ違う人はみんな怪しそうに俺たちを見ているし。……置いてこうかなぁ。

そんなこんなでようやく結意の家にたどり着いた俺。つうか、俺んちの近くじゃん。だからいつもいつも家の前までストーキングできたのか。

「ありがとね、飛鳥くん。」
「ああ、じゃあな。」

さて、今日は帰って寝よう。体力使いすぎた。その……まあ、聞くな。
………が、結意が俺にしがみついて離れない。

「…だめ。」
「おい結意?なんなんだ。」
「こんな夜遅くに一人でいたらごーかん魔に襲われちゃうよ…。せっかく目を覚まさせたのに、また道を踏み外しちゃうよ…。飛鳥くんの処女…奪われちゃうよ…。」

こいつ………まだ根に持ってやがる! しかも、がっちりホールドして腕はなさねえし。
「私の家に泊まってきなよ。ね?ごはんごちそうするから。」

天使のような笑顔でそう告げる結意。いや、まさに天使のようだ。つまり、それだけかわいいってこと。

「…わかった。じゃあ、そうさせてもらうよ。」
「わーい!じゃあじゃあ、はやく上がって―――♪」


このときに気づいていればよかったのかもしれない。が、日ごろの結意の行いのせいでマナーモードの振動を感知できなくなった俺はまったく気づかなかったんだ。自宅から
の着信が30件、おそらく表示しきれないほどにかかっていたことに。