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639 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 22:56:33 ID:1vyrf8ck
みにまむ2『磐宝典論争(ボアソナード)』

ワイヤード読者のみんなー、ここあこと、『磐宝典 心愛(ばんほうてん ここあ)』でーっす!
今日は、作者が本編の書き溜めを全てデータ消失させちゃった悲しみから、ロリ注意の短編になっちゃった。ごめんね!
でもそのおかげでここあが主役になれたんだから、その運命に感謝すべきかもね。
え? データ消去したのお前だろって?
んふふ~。ここあ子供だからわかんないなー(暗黒微笑)

ここあは、今小学五年生。
ここでは、イロリおねーちゃんが出てくる、ちょっとだけ前のお話を紹介するね。
だいたい、私が小学四年生のときの冬かな。風邪が流行ってた頃だから。
何度も言うけど、ロリ注意だよ。
ロリコン死ねって言う人は、見ちゃだめ! めっ!
この先は、『こどものじかん』なんだからね。



640 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 22:57:30 ID:1vyrf8ck
ある日、珍しく蒼天院道場のお稽古にちとせおにーちゃんが来たとき。
「……ぢどぜー。よぐぎだねー」
理科子おねーちゃんは鼻水をずるずるにしながらちとせおにーちゃんを出迎えた。
「お前、風邪ひきまくってんじゃねえか」
「いや、ぞんなごどわ……げっほ、ぐほっ」
「バカだろお前。ちゃんと寝てろ。今日の稽古は俺が代わりにやってやるから」
「……でも、あだじが休んだら……じばんだいのあだじが……」
「そんな気負うなって。俺も師範代だ。任せろ」
「……ありがど」
ちとせおにーちゃんが優しく説得すると、理科子おねーちゃんは真っ赤な顔をして奥に引っ込んじゃった。
「さてと……今日は、お前だけか?」
ここあを見てちとせおにーちゃんは言った。嫌そうな表情。
「うんそうだよー。みんな風邪ひいちゃったんだってさ!」
「なんつーか、個人稽古ってのは、あれだな。めんどいなぁ」
「じゃあ、別にお休みでもいいよー」
「いや、理科子に約束した手前そういうわけには」
ちとせおにーちゃんは変なとこで真面目だなぁ。まあ、そこがいいところだけど。
理科子おねーちゃんも、そういうところを好きになったんだろうなぁ。
それに、ここあも……ね。
「じゃあ、お稽古の時間だけ、ここあに付き合ってよ!」
いいこと、思いついちゃった!



641 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 22:58:00 ID:1vyrf8ck
「だからって、お前を連れて遊びにいくとか。……なんでそうなるって話だよな」
「そんなこと言っちゃって、ちとせおにーちゃん、ちゃんとついてきてるじゃん」
「そりゃ、今はお前の保護を任されてる立場なんだから、当然だろ」
「話がわかるぅ!」
ここあとちとせおにーちゃんは、繁華街に出て二人で遊び歩いていた。
「えへへー。理科子おねーちゃんには何度か連れてきてもらったけど、ちとせーにーちゃんとはなんか新鮮だねー」
腕にしがみついてみる。
「お前、なにしてんだよ」
「ここあ子供だもん。こうしないとダメダメでしょー」
「まぁ、そうだけど。……お前は年の割りに賢いから、いらんだろ」
褒められちゃった。うれしい。
でも、ちとせおにーちゃんも薄々感づいてたんだね。ここあのこと。
せっかく、バカっぽい喋りかたしてるのにね。
「あ、ちとせおにーちゃん、スイーツ食べようよスイーツ!」
「スイーツって……」
ほら、バカっぽいと思った。
でもこれが、楽に生きる秘訣だもん。
「別に、いいけど。なに食う?」
「んっとねー。おいしいクレープ屋さんがあるから、そこに行こうよ!」
クレープ屋さんで二人分のクレープを受け取って、ちとせおにーちゃんが片方をここあに渡した。
「おいしー」
「ああ、予想外に美味い。初めてだ。洋菓子が美味いと思ったのは」
ちとせおにーちゃんは結構古風だね。



642 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 22:58:30 ID:1vyrf8ck
「理科子おねーちゃんのアンパンより?」
「それとこれとは別。譲れないものってのはあるもんだ」
「愛だねー」
思わず笑っちゃった。
「なにがだよ」
「ちとせおにーちゃん、理科子おねーちゃんのこと、好き?」
「お……おいおい、なに言ってんだよ。そりゃ、幼なじみだし好きだけど、別に変な意味じゃ……」
困った顔。
たぶん、本当にそうなんだ。理科子おねーちゃん、報われないね。
でも、一生そのままでいいんだよ。
「そっか。なら、ここあのことは好きー?」
「……犯罪臭がする質問だな。黙秘権を行使させて貰って良いか?」
「だめー!」
不意をついて、ちとせおにーちゃんのクレープに噛み付いた。
「あっー!!」
「答えてくれないのが悪いのー!」
うん、ちとせおにーちゃんと、間接キス。
おいしい。
クレープより、おいしいよ。ちとせおにーちゃん。



643 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 22:59:02 ID:1vyrf8ck
「ゲーセン行こうよゲーセン」
「ガキが行く所かよ……」
「これでもトッププレイヤーなんだからね!」
「さいですか」
ちとせおにーちゃんの手を引いて、とっておきのゲーセン『シューティングスター』に入った。
古臭い建物だけど、各ゲームのトッププレイヤーが集まる場所で、レベルは高い。
「やあ、『魔法少女CCA』ちゃん。今日は、お兄さん連れかな?」
山田さんが声をかけてくる。
山田さんは、この『シューティングスター』にある全ての筐体のランキング一位を取っている猛者。
眼鏡をかけた、インテリ風のお兄さんだった。高校三年生で、ちとせおにーちゃんとは違うところにかよっているらしい。
「お兄ちゃんじゃないよ。ここあ一人っ子だから。……んーとね、彼氏だよっ!」
「はぁ!?」
ちとせおにーちゃんの声が裏返る。可愛いなぁ。
「ははっ、羨ましいね。僕は全然もてないから」
そう言うと、山田さんは挑戦者の呼びかけに答えてぱたぱたと小走りで筐体に座った。
山田さんを打ち負かそうとする人は多い。けど、いまだに成功した人は見たことが無い。
「おいおい、あの人にロリコンだと思われたかも……」
「ロリコンじゃないの?」
「断じてない!」
必死で否定するちとせおにーちゃん。やっぱり、かわいいよね。



644 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 22:59:33 ID:1vyrf8ck
「つーかお前、魔法少女だかなんだかって、なんだよそれ」
「ここでの異名だよ。意味は、たぶんすぐわかると思う」
「異名? お前はトッププレイヤーなのか?」
「うん。そうだよ」
「信じられんな……」
ちとせおにーちゃんは小さい女の子がゲーセンで上位になれないと思い込んでいるみたいだった。
差別的というか、釈然としないなぁ。
「ま、いいや。ちとせおにーちゃんも対戦しようよ!」
「別に良いけどな。……できるゲームはあんまり無い」
「北斗は?」
「それならまあまあ」
「じゃ、決まり!」
とりあえず、ここあの実力を見せてあげるのが一番早いよね。



645 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 23:00:07 ID:1vyrf8ck
「ばかな……俺の聖帝がこんな汚物に……」
対戦前に「汚物は消毒せねばならんな」と言ったにも関わらず、ちとせおにーちゃんの聖帝様はここあのジャギ様に消毒されていた。
「27は大魔法の数字だよ!」
ブースト小パン連打からのラカンから、大魔法が発動して、バスケ開始。
最後はさらにラカンでドリブル。さよーなら。鳳凰の夢はついえたか、お師さん……。
ちとせおにーちゃん涙目だね。
「馬鹿な……ナギに散々いたぶられて鍛えた俺が……」
自信を喪失するちとせおにーちゃん。
かわいいけど、かわいそうだからそろそろ慰めてあげないとね。
……?
ちとせおにーちゃんの肩にポンと手を乗せる人。
女の人。
「……ナギ?」
ちとせおにーちゃんがぽつりと漏らした。
ナギ。知ってる。
ちとせおにーちゃんと話していると、たまにその名前を聞くことがある。
ちとせおに―ちゃん自身は「腐れ縁だよ」といっていたけど、その目は輝いていた。
たぶん、ちとせおにーちゃんはこの人のこと、好きなんだ。
「千歳、おちぶれたな。こんなガキに負けるとは」
「ナギ、お前何故」
「こんなところに、とでも聞くつもりか? 愚問だな。ここは私のゲーマーとしての本拠地だよ、千歳」
赤い髪に鋭い目付き。ここあと変わらないくらいの幼い体。
ナギという人は、ちとせおにーちゃんをどかすと、筐体に五十円を入れた。
このシューティングスターにある殆どの筐体は五十円で稼動する。



646 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 23:00:37 ID:1vyrf8ck
「おい、そこのお前。噂には聞いたことがある。『魔法少女CCA』だな。ロリコンゲーマーには天使扱いすらされているそうじゃないか」
「ナギ、お前知っているのか?」
「ああ。一度戦ってみたいと思っていた相手だ」
キャラクター選択。……何を選ぶ?
ジョインジョイントキィ。
「……なるほどね」
思わずナギさんに話しかける。ここはプレイヤーのマナーがいいから、規則として口プレイは禁止されていない。
「どうした? まさかキャラ性能程度で諦める程度の『魔法少女』ではないよな?」
にやりと、意地の悪い笑みを浮かべるナギさん。
「……ちとせおにーちゃんは、今はここあのものだもん……!」
小さく呟く。
闘いは始まった。
ジャギ様とトキが対峙する。
「(……これは)」
戦闘の中で、気付いた。違和感。
これは……。
「気付いたようだな。お前の思っているとおりだ。キャラ性能がでかいからな、ナギ無しでやっている」
「(くっ、ナギって名前のくせにぃー! 金返せ!)」
そんなこんなで、ナギ無しトキに一ラウンド取られた。


647 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 23:01:08 ID:1vyrf8ck
怒りすら覚える。
手加減されている。この盤宝典ここあが。
こんな……こんなやつに……!
「(……もらった!)」
ブーストは溜まっている。ここで中段が入れば、永久コンボ、通称バスケに移行できる。
星も溜まっている。ここでワンチャンとれば、次のラウンドは有利。ここあの勝ちは近い……!
中段がトキに迫る……!
「激流では勝てぬ」
トキとナギさんがシンクロして呟いた。
「えっ……」
――当て身!?
中段に反応した『神の1F当て身』が、ジャギ様を画面端に吹き飛ばしていた。
トキが悠々と胡座をかき、両手を上げてビーヌを放つ。
北斗有情破顔拳。
ちにゃ。天国を感じた。
ジャギ様は死んだ。スイ―ツ(笑)



648 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 23:01:39 ID:1vyrf8ck
「そんなぁ……」
ここあの唯一の得意なものであるゲームで負けるなんて……。
ナギさんは、ちとせおにーちゃんに愛されててしかも、ここあより強いんだ。
理解はできる。でも、納得はできない。
……。
なんでだろう。
「こらナギ、子供に本気出すな。あと、そのキャラ差はナギ無しでも結構でかいだろう」
「馬鹿か。やつが自分で選んだキャラだ。性能うんぬんで文句を言うなら、レイでも使えばいい」
「そういう問題じゃねーっての!」
ぽかりとちとせおにーちゃんがナギさんの頭を小突いた。
ちとせおにーちゃんが怒っているのは、ナギさんに対して。ここあは擁護されている。
でも……。ちとせおにーちゃんの心は、ナギさんに向いている。
ここあじゃない。
理解はできる。
でも……やっぱり、駄目。納得できないよ……。
なんでなんだろう。わからない。
ここあは、ちとせおにーちゃんのこと……。
もしかしたら……。
「もう、やだ……」
いつの間にか、走り出していた。
ナギさんとちとせおにーちゃんが仲良くしてるのを見るのが耐えられなくて。
ここあがちとせおにーちゃんの心の中にいないなんて、思いたくなくて。
もう、見たくなくて……。



649 :わいやーどみにまむ2 前  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/08(土) 23:02:09 ID:1vyrf8ck
そうだ、なんで気付かなかったんだろう。
今までは、かわいくてカッコイイおにーちゃんへの親近感かと思ってた。
年上の人に憧れるなんて、女の子だったら普通のことだと思っていた。
一過性で、いつかは離れてしまうものだと思ってた。
でも、そんなもんじゃなかった。
気付いちゃったんだ、ここあは……。
ここあは、ちとせおにーちゃんのこと愛してるんだ。
本当に好きなんだ。

それを知ったから、今までのここあが全部潰れてしまって。
今のここあは、ただ空虚なここにいるだけ。
それを知ってしまったから。
消えてしまいそうなほどに……。

だれもが交じり合って消えてしまいそうなほどに危ういこの街のなかで。
ここあは、孤独以上に狂おしい、『愛』を噛み締めていた。



657 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:55:11 ID:Hb+DCbze
「この馬鹿。ここにいたのか。千歳とさんざん探したんだぞ」
路地裏で泣いていたここあの背中に、ナギさんの声が投げかけられた。
「私に負けた程度でここまで落ち込むとはな。子供らしいとは思うが、あまり褒められたものじゃない」
ナギさんはここあの腕を掴み、引っ張る。
「放して!」
思わず、強引に振りほどいてしまった。
「……なにを怒っている。私が手加減してしまったから、プライドに傷がついたのか? なら、謝罪はするが……」
「そうじゃない……そうじゃなくて……」
「なら、なんなんだ」
「ちとせおにーちゃんを、取らないで……」
「……」
意味がわからない。なんでこんなこと、言っちゃってるんだろう。
ここあは、年齢の割りにはかしこい。なのに、なんでこんな、変なこと。
だって、ちとせおにーちゃんがナギさんのこと好きなのに……。
なんで、ここあはナギさんのこと、恨んでるの……?
「お前も、『そう』なのか……」
「え……」
「不幸だとは思う。だから、私はもう、擦り切れたよ。でも、お前は諦めていないんだな」
理解できない。
ナギさんが何を言っているのか。
「そんなんじゃ……そんなんじゃ、わかんないよ!!」
分からない。
ここあがこうして、ナギさんに殴りかかってく理由。
分からない。


658 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:55:41 ID:Hb+DCbze
「っ!」
ナギさんは素早い身のこなしで初撃をかわし、距離を取った。
「逃げないでよ……ちとせおにーちゃんを奪って、逃げないで……!」
なんでだろう。
なんで、ここあはこんなにわがままなんだろう。
分からない。
だけど、ナギさんを殺してしまいたい。そんな気持ちが今は、何よりも重要だった。
ナギさんを倒しても、ちとせおにーちゃんが自分のものになるわけじゃない。
でも、負けたくなかった。
負けたままじゃ、ここあは前に進めない。
「蒼天院炎雷拳……瞬影烈脚!」
縮地法と攻撃技の同時使用。
加速から蹴りに繋げる、ここあの得意技。
常人では目視不可能の速度でナギさんに迫り、右斜め下から蹴り上げる。
「それがどうした」
ナギさんは全く動じずにかがみこみ、ひょいとかわす。
「遅すぎるぞ」
ナギさんの脚がここあの軸足である左足をちょいと蹴り、ここあはバランスを崩した。
「くっ!」
ここあはとっさに身体を後ろに逸らし、後方に空中回転してさがった。
着地して、体勢を整える。
「何を混乱している。私を倒しても、千歳を手に入れることはできない」
「でも……でも……!」
話が頭に入ってこない。



659 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:56:12 ID:Hb+DCbze
こいつは敵だ。そんな囁きがここあの頭のなかで渦巻いて、それ以外の声を全て掻き消していた。
「でも……ここで勝たなきゃ……前に進めない!」
構え。これは大技。
危険だから、理科子おねーちゃんも教えてくれなかった。だから勝手に見て覚えた。
「蒼天院炎雷拳奥義……」
再び高速で接近する。縮地法はあくまで移動技であり、攻撃技との併用はかなり限定される。
けど、ここあはほとんどの技を移動中に出すことができる。
これは、理科子おねーちゃんにもちとせおにーちゃんにもできない、自分だけの力。
付け焼き刃の大技でも、予備動作を高速移動でかき消せば当たる。
『攻撃を当てるスピード』。このことに関しては、ここあは誰にも負ける気は無い……!
「天翔……神雷覇!!!」
全身の闘気を凝縮し熱にまで転化されるほどの圧倒的な衝撃。
空気を一瞬で膨張させ、その爆音は『雷』にも似た力強さを感じさせる。
これが、『蒼天院炎雷拳奥義 天翔神雷覇』。
これが当たれば、人体くらい余裕でこなごなになる。
ナギさんはこのおそらく反応している。しかし、この技の性質までは見切っていない。
余裕の表情で、防御姿勢すらとっていない。
――殺せる!!
見事に計算されたコースで、ここあの拳がナギさんの腹部にめり込んだ。
凄まじい爆音。ナギさんの華奢な身体は、一瞬で吹き飛んでしまうだろう。



660 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:56:42 ID:Hb+DCbze
……?
ナギさんは、顔をここあにむけ、さっきと同じ。
――意地の悪い、笑み。
「これが、お前の本気か」
……そんな。
「教えてやる。『一撃必殺』とは、こういうことだ」
ナギさんが拳を握りなおす。
まずい、防御しないと――
「――ぇ?」
そう思考したときには既に、ナギさんの拳がここあの腹部を捉えていた。
人間の脳の伝達速度ではおよそ捉えられない、ここあの縮地法なんて比較対照にすらならない。
暴力的な速度。
「……負けちゃった」
十五メートルほどふっとばされて、水たまりに落ちた。
路地裏で、しかも舗装されていたから、少し前の降水が乾いていなかったのだろう。
冬だから、当然冷たい。
でも、今のここあのこころのほうが、ずっと冷たかった。
――ここあ、負けたんだ。



661 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:57:13 ID:Hb+DCbze
「おーい、ここあー!」
ちとせおにーちゃんの声。ここあを探しに来てくれたんだ。うれしい。
「千歳か。こっちだ」
ナギさんがちとせおにーちゃんを呼んだ。すぐに、ちとせおにーちゃんは路地裏に姿をあらわした。
「……ここあ! なんでこんな濡れて……!」
「それは私が……」
「えへっ、ちょっと転んじゃって、水たまりに……」
ナギさんの言葉を遮って、嘘をついた。
ナギさんに負けたなんて、知られたくなかった。
たぶん、真実を知ったら、ちとせおにーちゃんはナギさんの方を叱るだろう。
でも……だからこそ、言いたくなかった。
「そうか、すまん。俺がちゃんとしてれば……」
ちとせおにーちゃんは、全然悪くないのに謝った。
わからない。全然わからないよ。
悪いのはここあで、ちとせおにーちゃんは悪くない。
「……なんにしろ、そろそろ私は失礼する。まだ山田と戦っていないんでな」
ナギさんはそう言うと、さっさと歩いてシューティングスターに帰った。
ずぶぬれのここあと、おにーちゃんだけが残された。



662 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:58:00 ID:Hb+DCbze
「……くちゅん!」
「あーあ。お前、風邪ひいたんじゃないのか?」
「そうかも……くちゅん!」
恥ずかしい。ちとせおにーちゃんにずぶぬれで風邪っぴきの、こんな惨めなとこを見せちゃった。
負け犬で、わがままで、最低だ。
自分では賢いと思ってたのに、ここあはとんだお馬鹿さん。
「ったく、しゃーない。家まで送ってやる。ほら、背中に乗れ」
「……でも」
「子供なんだから、わがままになれ」
「……うん」
ちとせおにーちゃんにおぶさると、ちとせおにーちゃんはいきなり全速力を出した。
ちとせおにーちゃんの縮地法。速い。ここあとは大違い。
すぐにここあのうちに着いた。
「おとーさん、おかーさん。……まだ、帰ってないの?」
鍵を開けると、電気がついていなくて、人の気配も無かった。
玄関の外で待っていたちとせおにーちゃんに、事情を説明する。
「……だから、ちとせおにーちゃん、ここあと一緒にいて……」
また、わがままを言った。
ここあは、駄目な奴だ。ちとせおにーちゃんのこと好きなのに、頼ってるだけ。
弱い。
何もできない。
「……わかったよ。俺は、保護者だからな」
ちとせおにーちゃんは、凄く優しい目をここあに向けながら言った。
その姿に、ここあの心臓はどきんと跳ねた。



663 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:58:31 ID:Hb+DCbze
「こけちゃったから、身体、痛くてうごかないよぅ……。ちとせおにーちゃん、脱がせて」
濡れた服は脱ぎにくい。半分は本音だった。
でも、もう半分はただのわがままだった。
「脱がせろって、お前、俺に捕まれってか?」
「……くちゅん!」
「……」
震えるここあを見て、ちとせおにーちゃんは困った顔をしながらも、ここあの服に手をかけてくれた。
べったりと重くなって張り付く冬ものの上着を脱がし、洗濯籠に入れていく。
ひらひらした子供っぽいスカートも、今は脚に張り付いている。それもちとせおにーちゃんはゆっくりと脱がした。
上は肌着、下はぱんつ。まだブラをつけていないから、これで残り一枚ずつ。
ここで、またちとせおにーちゃんは躊躇した。
「……おにーちゃん……さむいよう」
震える声で言った。半分、演技だった。
ちとせおにーちゃんは、意を決した様子でここあの肌着に手をかける。
「ほら、ばんざいしろ」
ここあが両腕を上げると、一気に取り去った。
ここあの膨らみかけの胸が、今はかがんでいるちとせおに―ちゃんの眼前に晒しだされた。
ちとせおにーちゃんはそれをばっちりと見てしまったと自覚したあと、急に顔を赤くして目をそらした。
「ぱんつも……お願い」
ここあの懇願に、ちとせおにーちゃんはまたここあを見た。そうしないと脱がせられない。


664 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:59:01 ID:Hb+DCbze
ああ……ちとせおにーちゃんがここあの裸の胸をみてる。
なんだか、恥ずかしくて。むずがゆくて……。
でも、ちょこっとだけうれしくなった。
濡れて透け透けになって、しかも肌にしっかり張り付いた白いぱんつ。たぶん脱がすのは難しい。
いちいち引っ掛かるのを、ちとせおにーちゃんは強引にじゃなく、丁寧におろしていく。
ゆっくり、ゆっくりと、ここあのぱんつを脱がしていく。
ちとせおにーちゃんの視界には、もうここあの大事なところが見えているかもしれない。
恥ずかしい……。
「足上げろ」
「う、うん」
一番下までおろされたぱんつから、脚をひきぬく。脚を上げると、本当にちとせおにーちゃんの位置からここあの大切なところが丸見えだった。
むずがゆい。胸の奥になにかもやもやしたものが湧き上がってくる。
緊張感から介抱されたのか、ちとせおにーちゃんはふぅと息をつき、下着を洗濯籠に放り込んだ。
「全裸のままじゃこじらせるぞ。さっさとシャワー浴びてこい。そのあと寝ろ」
「うん」
一緒に入ろうって言おうとしたけど、それは無理だと思った。
それに、今のここあは変だ。ちとせおにーちゃんに近づきすぎたら、もしかしたら……。
おかしく、なっちゃうかも。


665 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 01:59:36 ID:Hb+DCbze
シャワー室。ぺたりと座り込み、シャワーを出す。
あったかいお湯が気持ちいい。
「……やっぱり、もやもやする」
ぽつりと呟く。お風呂場の中で響いて、ここあの耳の中で無意味に反響する。
「……おまた、あついよぉ」
分からない。
なぜこんなことになるのか。
さっき、ちとせおにーちゃんに服を脱がせてもらったとき。
たしかに、感じたもやもや。
それは今、ここあの女の子の部分に影響を及ぼしていた。
触って確認する。
じめっとしめっている。
さっきの水たまりのせいじゃない。指にからみつくこの液体。
「……これが、あいえきっていうのかな……?」
気持ちよかったらでるお汁。ここあはおませさんだから、知っていた。
「さっきちとせおにーちゃんに服脱がされて、おっぱい見られて……気持ち、良かったんだ……」
ここあは、変態さんなのかな。
不安になる。
でも、もう後戻りはできない。
指で、そこを撫でる。今まではほとんど触ったことが無い。
「はぅ!」
びくっと、新鮮な快感にここあの身体が跳ねた。
「ふぅ……ふぅ……」
だめだ。こんなの……。普通に、身体洗って、さっさと寝よう。
息が荒くなってきた。たぶん、風邪がこじれる前兆。興奮なんてしてないもん……!
ここあは、えっちな娘じゃないもん。こんな、こんなこと……。



666 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:00:06 ID:Hb+DCbze
シャワーを再び当てる。
暖かくて、やっぱり気持ちいい。皮膚を撫でるそのお湯の感触が、たまらない。
――これ、おまたにあてたら、どうなるかな……?
一瞬、邪悪な考えが脳裏を過ぎった。
なんでこんなこと考えてしまったんだろう。
シャワーはそんなことのために使うものじゃない。これは、悪いことだ。
でも……。その誘惑に、ここあは耐えられなかった。
脚をゆっくりと広げる。そんな背徳的な行動にも、自分で興奮してしまった。
そう、ここあは興奮しきってしまっている。
ちとせおにーちゃんに服を脱がされて、たぶん「えっちをこれからする気分」と錯覚しちゃったんだ。
恋人でもないちとせおにーちゃんで、勝手に変な妄想しちゃったんだ。
……馬鹿だ、ここあは。
でも、やめることができない。
広げてあらわになった大切な場所に、シャワーを当てる。
「んあっ!!」
全身が大きく跳ねた。さっき指で触ったときよりも、何倍も大きな快感。
「うっ……ん、あぁ……ひっ……ぐぅ……うん……!」
今まで出したことの無いような声を漏らしてしまう。
肺から空気が押し出され、自然に声が出るんだ。それほど、気持ちいい。
「ひぁあん……!!」
浴槽内に寝そべってしまう。不潔だとはわかってる。変だって分かってる。
でも、とまんないよ。
「ちとせ……ちとせおにーちゃん……気持ち良いよぉ……ここあ、変態さんだよぉ……!」
腰が浮いて、脚を思いっきり広げてシャワーを近距離で当てていく。
その部分から全身につたわる、電気みたいな衝撃。
脳をとろけさせて、ここあを駄目な子にしていってしまう。
「だめぇ……こんな……ここあ、だめだよぉ……」
でも、勝手に身体が動く。片手でシャワーを押し付けながら、あいた手で胸を掴んだ。
乱暴に刺激する。乳首をつまみ、くりくりと弄りたおす。
ちとせおにーちゃんの視線の跡が、焼けるように快感を押し付けてくる。
腰も勝手に動き出した。行き場の無い欲望をどこかに求めるように、くねくねと前後運動を始める。
たぶん、男の人を――ちとせおにーちゃんを、もとめている。



667 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:00:36 ID:Hb+DCbze
「ちとせおにーちゃん……みないでぇ……」
見せたくなかった。こんなここあの駄目なところ。
おまたをひらいて、シャワーで快感をむさぼって、ちとせおにーちゃんに見られた胸を弄って、腰を勝手に動かして。
まるで、動物みたいな、馬鹿みたいな光景。見せたくない。
でも、同時に見せたくもあった。
ちとせおにーちゃんに裸を見られて、ここあはその気持ちよさに気付いてしまった。
その快感が、今のここあの行動を導いてる。
何よりも気持ちが良かったのは、たぶん今のこの行動自体より、ちとせおにーちゃんに見られたという事実。
なら、今この瞬間の痴態を見られたら、どうなってしまうのだろうか。
想像しても足りない。
「……ふぅ……あ、ふあぁ……ん……なんか、きちゃううぅ……!」
何かが。
もやもやしたものが、全ておまたの中に集まってる。
子宮らしきところがきゅうきゅうと『何か』をもとめ収縮して、その中でここあの欲望も渦巻き始めた。
「ふぁ……あぁああぁ……ひぃあああああああああああああああん!!!」
とてつもない大声をだして、ここあはのけぞった。
浴槽のなかでのたうち回り、唾液を撒き散らしながら身体を痙攣させ、叫んだ。
「だめぇ……だめっ!!! あああああああああ!!!」



668 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:01:07 ID:Hb+DCbze
長い、長い痙攣。頭の中が真っ白になって、冷静さを失う。
おまたが凄く熱くなって、そこからどろっとした液体が流れる。
――汚い、流さないと……。
どうして、そんなことを考えてしまったのだろうか。
ここあは、シャワーをさらに押し付けた。
「――っ!? そんなぁ、だめえええええええええええ!!!」
第二波。
ここあは、まだ自慰に関する知識と、絶頂が連続してくる状態を知らなかった。
だから、異様に快感を長引かせてしまった。
「ふぐぅ……うあ、はっうぅ……ぅああああん……あああああああああああ!!!」
獣のように激しく、乱暴に自らの身体をむさぼった。
乳首を指ではさみ、ひっぱる。シャワーを放して、手で直接おまたを触る。
再び絶頂。
手がどろどろにぬらされていた。これは、シャワーのお湯じゃない。
でも、あつい液体。
ぐちゅぐちゅと乱暴に割れ目に指をねじ込む。若干痛かったけど、快感がそれに勝った。
「ひっ……ひぃあああああああん!!!」
四度目の絶頂。
「はぁ……はぁ……」
浴槽の中で倒れながら、ここあは働かない頭を必死で再起動しようと努力した。
結論から言って、とりあえず身体はあったまった。
そういうことにした。
もう、何も考えたくは無かった。



669 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:01:37 ID:Hb+DCbze
「おい、なんか悲鳴がしたけど、大丈夫か? 浴槽の中でもこけたのか?」
脱衣所の扉を開き、ちとせおにーちゃんがここあに呼びかけた。
シルエットがみえる。
ここあはとっさに平静をとりつくろって、ちとせおにーちゃんに、そうではないと――
――そうだ。嘘をつこう。
「えっと、やっぱり身体が動かなくて」
「おいおい、大丈夫かよ。マジで、医者とかつれてってやろうか?」
「う、ううん。ちょっとのぼせちゃっただけだから。大丈夫だよ。それよりちとせおにーちゃん……もう、あがるから、身体……拭いて」
お願い。
弱弱しい、病人らしい声で懇願する。
ちとせおにーちゃんの性格はよーくしってる。これでは断れない。
「……わかったよ」
脱衣所で、ちとせおにーちゃんはここあの身体をバスタオルで拭き始めた。
髪は、あまり長くないとはいえ、丁寧に拭かなければならないし時間がかかるから、少し水をとっただけで後回しにする。
まずは身体から。
首筋から丁寧に張り付いていた水滴を取っていく。
ちとせおにーちゃんには中のいい妹がいるらしい。たぶん、それで同じようなことをしてなれているんだろう。
気持ちがいい。ちとせおにーちゃんの手は丁寧で、優しい。
触られているだけで、おまたがしめってくる気がする。
ちとせおにーちゃんは、また目を逸らしながら胸を拭く。
今回は、どうしても触れなければならない。バスタオル越しとは言え、その感触は伝わる。
ここあの胸を拭く。ちとせおにーちゃん。
ここあのふくらみかけの胸を撫でるその手が、気持ちいい。
ふにふにと、柔らかいその部分が変形する。
バスタオルと乳首がすれて硬くなる。まだそこまで大きくないから、硬くなってきたのはばれなかった。
「――ぁっ」
すこし、ぴくんと震えてしまった。こえももれた。まずい。



670 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:02:08 ID:Hb+DCbze
「っ! すまん、痛かったか!?」
ちとせおにーちゃんは慌てた様子でここあを気遣った。ほんとに、優しいんだね。
「ううん。大丈夫。続けて……」
「ああ……」
ちとせおに―ちゃんは、背中を拭き始めた。そのまま、下にすすみ、ここあのおしりに到達する。
ふにふにと、バスタオルで撫でる。ぴくぴくと、身体がまた震える。
今回は、隠しとおさないと。
おしりを撫でられて、おまたがまたじんじんする。
ちょっとずつ、また息が速くなってくる。でも、必死で隠しとおす。
ちとせおにーちゃんは後ろからここあの脚をさっと拭いて、やっと完了したと、立ち上がった。
「まだ……残ってるよ、ちとせおにーちゃん」
勇気。
これは、勇気だった。
でも、限りなく邪悪で、後ろ向きな勇気。
「ほら、ここあのおまた、拭いてないよ。ここ、おしっこするところなんだから、ちゃんとしないと」
――色々大変なんだから。
わざと、何も知らない子供のように振る舞う。
しかし、ここあのそこは、もう子供らしい無邪気さなんてなかった。
ちとせおにーちゃんに触って欲しいって、ずっと泣いてる。
涙が、出てる。
涙は、おまたからとろとろと流れ落ちて、脚を伝って床にまで落ちていた。
今なら……全身まだ少しずつ湿っている今なら、拭いていない所の水滴が落ちたって言い逃れできる。
「……」
ちとせおにーちゃんは、顔を真っ赤にしながら従った。
たぶん、こう思ってる。
相手は純粋な子供なんだ。過剰に女扱いしてしまったら、逆にロリコンになってしまう。と。
それはただしいよ、ちとせおにーちゃん。
でも、ここあの思う壺だった。



671 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:02:38 ID:Hb+DCbze
バスタオルを持ち、手を、脚と脚の間に差し込む。
「――っ!」
ぴくん。身体が跳ねた。ちとせおにーちゃんは緊張のあまり気付いていない。助かった。
そっとおまたを撫でる。
愛液がバスタオルに絡み付いていく。でも、あとからあとから溢れてくる。
気持ちいい……。気持ち良いよぉ……。
ちとせおに―ちゃんは、なかなかとれない水気と格闘している。
ごめんね。これ、ここあの中からでてくるんだ。だから、とまんないよ。
ここあは、今、全裸でたっていて、大好きなちとせおにーちゃんにおまたを撫でられている。
ちとせおにーちゃんは気付いていない。けど、これはここあにとって、一番興奮する状況なんだ。
あんまり自信は無い、膨らみかけの胸が見られて、恥ずかしい。
幼稚な体系を見られて……ちょっとぽっこりしたおなかを見られて、恥ずかしい。
おまたを撫でられて、そこから愛液をとろとろに出して、恥ずかしい。
声出しちゃいそうで、聞かれたら恥ずかしい。
恥ずかしいだらけのこんなことが、こんなに気持ちが良いだなんて……!
びくびくと、また絶頂に達した。
愛液が一気にかきだされ、これで打ち止めとなる。
ここあの愛液も無尽蔵じゃないし、たぶんこのまま隠しとおすのは困難。
ここらで切り上げよう。
「はぁ……はぁ……ありがと、ちとせおにーちゃん。あとは、パジャマ着せて。そうしたら、寝るよ」
ちとせおに―ちゃんは安堵して息をつき、下着をここあに穿かせた。
そのとき、また脚をあげたからおまたがちとせおにーちゃんに見られてしまったかもしれない。
愛液でぐちゃぐちゃになったおまた。
みられたら、頭が沸騰しちゃう。
でも、いやじゃない。それは、気持ちがいいことなんだ。



672 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:03:09 ID:Hb+DCbze
そうこうしているうちに、パジャマを全て着せられ、ベッドまで運ばれた。
「じゃあ、俺はもう帰るから、親が帰ってくるまでは少なくとも大人しくしとけ」
「うん、ばいばい、ちとせおにーちゃん。今日は、ありがとう」
ありがとう。
記憶では、ちとせおにーちゃんはこの言葉がとっても好きで、言われたらどんなことがあろうと許せる。
今日の我が侭も、これで許してくれるだろう。
「ああ、しばらくは無茶すんなよ。じゃあな」
ちとせおにーちゃんもうれしそうな顔をして、ついにここあの家から出て行ってしまった。
「……ちとせおにーちゃん」
呟く。あの人の名前。
愛しい。
全部。
ちとせおにーちゃんの全てが、いとおしい。
欲しい。
ナギさんには、渡したくない。
理科子おにーちゃんにも、渡したくない。
もしあの二人がちとせおにーちゃんを奪ってしまうようなことがあれば、ここあは……。
ここあは、たぶん殺してしまうかもしれない。
でも、まだその力が無い。
理科子おねーちゃんも、ナギさんも、ここあよりもずっと強い。
実力行使では、勝てない。
でも、ちとせおにーちゃんを普通に魅力で落とせるかといえば……。
そこまででもない。
今日、ここまでアピールしたんだ。たぶん、理科子おねーちゃんが同じことをしてたら……。
――ちとせおにーちゃんは、おちちゃっただろう。



673 :わいやーどみにまむ2 後  ◆.DrVLAlxBI [sage] :2008/11/09(日) 02:03:39 ID:Hb+DCbze
「勝ちたいよ……」
いつの間にか、また手がおまたを撫でていた。
はしたない。馬鹿っぽい。そう自分を罵る。
でも、止まらなかった。
「ちとせおにーちゃん……欲しいよぉ……」

いつか。
いつか、強くなって。
ちとせおにーちゃんの周りにいる女全員を殺して。
たぶんちとせおにーちゃんはここあに振り向いてくれないけど。
その時はなにがなんでも……汚いことをいくらしてでも。監禁でも誘拐でも、なんでもしてやる。
ちとせおにーちゃんを手に入れたい。
永遠に、ここあのものにしたい。
いや、絶対にする。

この思いは、永遠なんだ。一緒にいなきゃ、壊れちゃうんだ。
ここあがここあでいるためには、もう、ちとせおにーちゃんは欠かせないんだ。
絶対に……他の女には渡さない。
誓う。
ちとせおにーちゃんは、この盤宝典ここあが手に入れる、と。

それがここあの、ただひとつ、生きていく方法だったから。