メーベル×トウマ(556氏)


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2007/06/07(木) 04:53:52 ID:5cbnkop5

私が生まれて以降、長らくエルフ族には子孫ができずにいた。
贄神の影響で大地が汚染され、その汚れは容赦なくエルフという種族を害していった。
しかし聖剣の主達により贄神は倒され、大地の汚れは祓われた。
おそらく、これでエルフも救われることだろう。

しかし、私にはまだやるべきことがある。
エルフ族の女性として子を宿し、命をつないでいかなければならない。
それは私の願いであり、種族の望み。
エルフという種を絶やさない為の生命の営み。
私はその為に今日、あの人の所へ…
…あの子の所へと赴くつもりだ。

多分、一筋縄ではいかないだろう。
様々な障害が予想される。
特に、あの子の傍らに居るあの娘が問題だ。
もし見つかりでもしたらどんなことになるか想像するのも恐ろしいが……
…こればかりは私も譲れない。

彼女には悪いけど……
…あの子は美味しく頂かせてもらいます。

   ・          ・

「おやすみ、トウマ」
「ああ、おやすみ」

夜も更けてきたので今まで俺の部屋で二人きりで談笑していた俺とシリルはそう言って話を打ち切り、寝ることにした。
世界は平和になったんだ、俺達にはいくらでも時間はある。
焦らずに少しずつお互いを理解していけばいい、二人でそう決めた。
今のところ、シリルとは友達という言葉では足らず、恋人と呼ぶにはまだ早い、程度の関係でいる。
日に日に恋人に近づいているとはいえ、まだそれほどじゃない。
ただ、お互いにお互いを最愛の人として認識している、今はそれだけで十分だ。

今の俺の日々は充実している。
この幸せがずっと続きますように。
俺はそう願って瞼を閉じた。

……………

……?
何か気配を感じて、閉じたばかりの瞼を開く。
証明を落とした部屋の暗闇から浮かびあがったのは…いや、目の前に居たのは……

「ふふっ、こんばんは」
「…えっ?」

メーベルじゃないか。
何の用?……と、聞こうとも思ったが、ふと考えてみた。
………何で四つん這いなの?
しかも俺の上で。

何故か身の危険を感じて、とりあえずベッドから脱出……しようとして、

「逃げちゃダメよ?」

…抵抗らしい抵抗も出来ずに取り押さえられた。
ダメだ、やっぱり力じゃ敵わないみたいだ。

「あのね、今日はお願いがあって来たの」

随分と手荒なお願いだな。

「……な、何の用だって?」

そう聞き返すと、メーベルは少し顔を赤らめて……

「トウマのね………精が欲しいの」

と言った。

   ・          ・

「トウマのね………精が欲しいの」

私がそう言った瞬間トウマが暴れだした。

「っ! やめろっ! やめてっ!! ドゥーガにしてもらえばいいだろ!?」

そう叫びながらトウマは抵抗するけど、私は力を緩めたりはしない。
暴れるトウマを片手で抑えて、まずは服を脱がしにかかる。
上半身を裸にし終える頃にはトウマは既に半泣きになっていた。

「ドゥーガとだとね、ほら、獣人って遺伝子が濃いから純粋なエルフが生まれないのよ。でも、相手が人間だとエルフの遺伝子が勝っちゃうから、純粋じゃないけどエルフらしいエルフになるの」

聞いてるトウマ?
多分聞いてないわね。
どっちにしろ目的は果たさせてもらうけどね。

「いやっ! 待てっ! 待って待って待って待って待ってぇぇっ!!」

………ごめんね、待てない。
何か私もほてってきちゃったし……
……それに…トウマの身体って、意外とたくましいのね。

ついにトウマのズボンを脱がし終え、今度は私が服を脱ぐ。
程なくして二人とも一糸も纏わぬ姿になり、私はトウマを抑え込んだままトウマの上に覆いかぶさる。
しかし、まだ入れない。
まずはトウマの気持ちをなだめてあげないと。

「……な…なぁっ…ぁあ……な…んで……?」

私に抱かれたトウマの弱々しい声。

「ごめんね…でも、これもエルフのこれからの為に必要なことなの」

トウマを抱く私は出来る限り優しく声をかけた。

「だからってっ…だからってこんなの……!」
「すぐ終わるから、だから―――」

お願いだから受け入れて、と言おうとしたら………

「………だから、何してもいいって言うの?」

私の声じゃない。
……トウマの声でもない。
私が顔を上げると、そこには……

「……あら…居たのね、シリル………」

   ・          ・

聞き覚えのある声だった。
寝る前までずっと聞いていた声だ。

「った…助けて……」

情けないが…今は必死に助けを求めた。

「見損なったわよ、メーベル」

かつて無いほどの怒りの表情でシリルは歩み寄ってくる。
嗚呼、シリルが何故か着ていた寝巻き姿でなければもっと迫力があったというのに……

「…ごめんね、でも私達エルフには強い子の遺伝子が必要なの」
「そう。 でもそんなの関係ないわ…………そんなの、私のトウマを奪い取る為の言い訳じゃない!」

メーベルは何が何でも俺を諦める気は無いらしく、その態度にシリルがキレた。
シリルが一気に駆け寄ってきて、天地創造書を開き素早く呪文詠唱、至近距離でフリーズを発動させた。
メーベルはとっさに飛び退いてそれを回避するが、当然のごとく俺は回避できずに直撃を貰った。

……なぁ、ホントに助けてくれるのか?
見ろよ、俺、全裸なうえにボロボロだよ?

多分俺を見てないであろうシリルは天地創造書からネクロマンサーに持ち替えてダークアローを連発。
メーベルもメーベルでベッドのシーツをローブの様に身に纏い、シリルの魔法をのらりくらりと回避しながら持ってきていた弓を手に取って応戦している。
あっと言う間に俺の部屋は様々な魔法と数多の矢が飛び交う戦場へと化した。
そして、その戦場の中心に居る俺が無事でいられる訳もなく……

嗚呼、意識が……途絶え………て……

   ・          ・

どれだけ時が経ったのだろうか?
目を覚ませば、部屋は完全にグチャグチャに成り果てていた。
シリルはどうしたのだろうかと思い探してみると……
……居た。
精魂尽き果てたのであろうか、真っ白に燃え尽きたシリルがバルコニーに通じる扉の前にへたり込んでいた。
多分、気絶している。

「シリル………」

多少乱暴だったが、こんなになるまで自分の為に戦ってくれた彼女に感謝……しようとして―――

「さ、やっと二人きりになれたわね」

後ろからいきなり抱きつかれた。

「メっ、メーベル……?」

振り返る前に俺は押し倒されていた。
仰向けに寝かされた俺の目の前にあるのは満面の笑みを浮かべるメーベルの顔。

「これ以上の妨害が無いうちに終わらせないと……」

そう言ってメーベルは俺の秘部を手に取り、そして……

「―――おいっ!?」

最早俺の悲鳴は聞いてもらえもしないのか。
俺の秘部がメーベルの『ソレ』に深く入り込む。

「あっ…」

メーベルが呻く。
呻きながらもメーベルは腰を動かし続ける。

………嫌だ嫌だいやだイヤだイヤダ……

でも、そういう行為なのだからどうしても感じてしまう。
気絶しているとはいえ目の前にシリルが居るのに、こんな……っ!

………嫌だ…嫌だ…でも、もう………ダメだ………っ!!

   ・          ・

私の中に入ったトウマの一部分が脈打つ。

「―――っはぁ、か…はぅ…」

そんな呻き声を出しながらも、トウマのソレは脈打ち続ける。

「ト……ウマ…」

私は感じながら、味わいながら、噴き出される精を受け入れた。
そして、しばらくしてトウマは落ち着きを取り戻したのだろうか、私の瞳をまっすぐ見据えて、

「何て事してくれたんだよ……」

と、まだ繋がったままの私を睨んできた。
ちょっぴり怖い。
罪悪感もある。
―――でも……

私はまだ終わってない。
…もっと……もっと続けたい……
……今の私は………欲の塊だ。

欲に身を任せ、私はまた動き出す。
トウマが何か叫んでいるが、もう聞こえない。
今は、今だけは……私は私の為に、私の為だけに………

……夜はまだ長い。
多分、朝まで付き合わせてしまうだろう。

……………ごめんね。

   ・          ・

昨夜の死闘に敗れた私は昼過ぎに目を覚ました。
此処はトウマの部屋……
……トウマは無事だろうか。
メーベル………私のトウマに手を出したのなら絶対に許さない…!
不安を胸に部屋を見渡し、トウマを見つけて……………

「メーベルーーーーーーーーーーーーッ!!」

これ以上ないくらいの怒りを大声で叫んだ。
絶対に許さない!
後悔させてやる!
シメてやる吊るしてやる懺悔させてやるボコってやる燃やしてやる刻んでやる何が何でもブチのめすっ!!
部屋を飛び出し、階段を駆け下りて居住ブロックのメーベルの部屋に殴りこむ。

……………居ない!?

部屋はそのまま残されているのだが、肝心のメーベルが居ない。
……と、ベッドの上に手紙が残されているのに気付いて、それを手に取り封を開けて読んでみると……


(突然ですが、故郷に帰ります。
今までありがとう、そしてごめんね。
シリル、トウマとお幸せに。)


もちろんビリッビリに破り捨ててやったわ。
自分でメチャクチャにしといて何言ってんだか。
まあ、今は勝ち逃げってことにしといてあげる。
…………でもね―――

絶対に捜し出してあげるから。
首洗って待ってな。


  〈了〉
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