第0章「過去の思い出・闇を狩る現代(いま)」

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夏休み。 それを体験しないものはいないだろう。それほどに当たり前のイベントである。 意味もまた言わなくても分かるであろう。季節が夏の頃にある休みであり、学生ならば一か月も休めるのだ。 しかし、今日は夏休み最後の日。 宿題をしていなければ片づけるのに手間取ることになるわけである。 最も… 「……」 彼、護矢 晃輝は当の昔に宿題をし終えているので特に問題はなかった、故に彼は今ソファーに横たわってTVを見ている。 とはいっても見たい番組はやっていない、ただやることがないからTVを見ているだけだった。 が、見たいTV番組はやっていなく、寧ろ退屈なだけだった。 「…ふぅ」 コキコキと肩を鳴らしながら彼はTVの電源を切る。 現在時刻は午後0時。 つまりは食事の時間である。 「まっ、命李はいないし…。適当にインスタント・ラーメンでも食べるか」 そう呟きながら彼は台所の戸棚の中にあるカップラーメン(特大)を取り出しカヤクなどを入れて机に置き、 ヤカンに湯を注ぎコンロに置く。 そしてコンロに火を付けて…沸騰するまでどうするか…。と考えながら後ろ振り向くと、 机の真ん中に置かれている写真立てに目がいった。 写真には笑みを浮かべている五人の少年少女がいる。 その内、左側で腕を組んで笑っている少年が晃輝だ、彼の妹である護矢 命李はというと写真の真ん中でカチコチに緊張している。 「…もう、3年か…。あいつ等と知り合ってから」 早いモノだな…、そう考え晃輝は思い出す。 彼と彼の無二の親友である『風瀬 列』の出会いを…。 出会いは…ボード学園だった。 …彼は転校生だ、とある事情で彼と彼の妹、命李はこの町へと引っ越したのだ。 「護矢 晃輝。よろしく…」 しかし、晃輝はそんな事どうでもよかった。引っ越したのは妹の為。自分は友好関係など知ったことではなかった。 いや、むしろ…友人を作ろうとしなかった。また失われるのが怖かったのだ。 だから無愛想にそして嫌われるように挨拶をしたのだ。 その効果は抜群だった。晃輝に話しかける者もいたが、彼が適当にあしらったのを見て話しかけるのをやめたのだ、 だが…… 昼放課、昼食の時間。 晃輝は作っておいた弁当を広げ食べようとしていた、 当然一人だ、寧ろその方が気安だった。 「なぁ、晃輝…だっけ?」 「…ん?」 だから、呼ばれたのには少し驚いた。だから思わず顔を見上げた。 そこには平凡な同年代の男子の顔があった。 何か用か? と思いながら見ていると。 「いや、良かったら俺達と一緒に飯を食わないか?」 「…断る、一人で食べてた方が気が楽だ」 それだけを言って晃輝は弁当の包み開けて食べ始める。 それを見ていた青年は少し見ていたが、溜息を吐いて教室を後にした。 恐らく売店、あるいは食堂へと向かったのだろう。もっとも、晃輝としてはどうでもいい事で今は飯を食べるのを優先する事にした。 それからも青年…風瀬 列は晃輝へ話を持ちかけていった。 それを適当にあしらう晃輝。 列はシツコク続いて行った。最初に適当にあしらう晃輝だったが、徐々に諦めて来たのか少しずつ彼等の輪へと入って行ったのだ。 それは晃輝の妹である命李も一緒になってである。最も彼女は列の妹である華枝と神歌と仲良くなっていったわけだが。 …… そして、事件は起きた。命李が家に帰ってこなかったのである。 誘拐か!? と思いながらも列達の家にお邪魔しているだろう、と自分に言い聞かせ列の自宅へと電話をつなげた。 『命李ちゃん? たしか、華枝が言うには自分たちよりも早く学校を出たって…。何かあったのか?』 だが、列からの返事は彼の期待を大きく裏切る事となった。 受話器を落としそうになるがソレを堪え、彼等に何時も通りの声で… 「い、いや。それならいい。悪いなそろそろ飯だってのに電話しちまって…じゃ」 ガチャンと受話器を戻し…彼は玄関へと駈け出しもどかしそうに靴をはき駈け出した。 家に鍵をかけることも忘れて外へと飛び出す。 そして命李が行きそうな場所を探し続けた。 華枝達とよく行っていると言っていたカフェ。 列とその友人と一緒に行った映画館。 列達と一緒に遊んだゲーセン。 思い当たる場所を全て探した。 だが…いない、どこにもいないのだ。 「……まさか…『アイツ等』が…っ?」 だとしたら最悪すぎる、まだ自分は『あの力』を十分の一も使いこなせていない。それでも…。 『アイツ等』が絡んでいるのならば命に変えてでも妹を助けなければいけない。 そう心に刻み彼は一つのカードを取り出す。 それは紅い翼を生やした悪魔が描かれているカード、それを天高く放り投げる。 パシっとキャッチしいつの間にか出現したベルトのバックルにそれを差し込もうとした……その時。 「お~い!! 晃輝~!!」 息を切らせながら走ってくる列達を見た、ギョッと驚きながらもベルトを消しカードもポッケにしまった。 後少し気づくのに遅かったら大変な事になっていた。そう心で安堵のため息を吐きながらも『いつもどおり』に列達へ話しかける。 「列…華枝…それに神歌も…どうした? こんな場所で…」 「どうしたって…命李ちゃんに何かあったんじゃないのか…?」 ビクっと顔が引くついたのが自分でもわかった、どうしてわかる!? と叫ぼうとする自分を抑え『いつもどおり』を貫こうとする。 「何もないって、心配性だな…」 「なら…なんでお前は外にいるんだよ、なんで息を切らしてるんだ? どうして…あの時、震えた声で答えてくれたんだ?」 「なっ、そんなわけがないだろ!? 何時も通りを装って…あ」 そこで気づく、いつもどおりに自分は装っていた、それに気づけるほど列はすごくはない…つまりこれは…。 列なりの誘導尋問。列とて晃輝の考えはある程度はわかっているつもりだった。 このような場面でははぐらかそうとすることも、だから彼の妹である命李に何かあったと分かったのだ。 「やっぱり、何かあったんだな? 何があったんだ?」 「…あ…お、お前にはかんk「関係あるよ!」…華枝…」 息を切らしていた華枝は悲しそうな顔で叫んだ。 悲痛の叫び。そうだ…彼女は命李の友人…そこまで思い出して彼は自分が言った言葉を恥じた。 関係無い? 違う、断じて違う! 彼等は友人だ無二の友人なんだ。 命李の命の危険が迫っているというのに自分だけですべてを解決するつもりか? 俺は!! 自分を殴りたくなるのを我慢し、彼は列達に事の事情を話した。 最初はフンフンと頷く列達だが聞いて行く内に深刻な表情になる。 特に列はまるで自分の妹が攫われたかのように辛そうな顔だった。 「…ありがとうな、とりあえず。二手に分かれよう。列は華枝と神歌。俺は一人で十分だ」 「あぁ、分かった。連絡は俺達の携帯で、集合場所はこの橋。それでいいな?」 「うん…命李ちゃん…きっと大丈夫だから。頑張って探そう」 「とりあえず警察に連絡はしておきますね!」 携帯を取り出す神歌。 コクリと頷く華枝、そして晃輝は…列達へと頭を下げた。 慌てる列達。当然だ、彼の比較的無愛想な性格を考えれば頭を下げるなどあり得ない事なのだ。 その彼が頭を下げている、そこに彼等は驚くだけだった。 「頼む…妹を探すのを手伝ってくれ!」 「…何、今更当り前なこと言ってるんだ、晃輝。俺達親友だろ?」 列は笑う、その笑顔は晃輝の彼等へ対する壁をぶち破るには…十分だった。 「ありがとう…」 「礼は命李ちゃんが見つかってからだ、華枝、俺達は街のほうから探すぞ!」 「うん! お兄ちゃん!」 二人は街の方へと走り出していた。 感謝してもし足りない晃輝だったが…、列の言う通りだ。と考え、列達と分かれ森へと足を向ける。 しかし一度列達へと振り返った。 「俺は…こっちの森側を当たってみる、」 改めてその場にいる皆を一度見て彼は駈け出す。 妹を…探すために! しばらく探すが…やはり誰もいない。ここにはいないのか? と考えながらも怪しいところを探す二人。 先ほど列に電話をしたが、アッチにもいなかったらしい。 …まさか本当に…? と思い始めたその時…声が聞こえた。 微かなそれでも忘れることがない…妹の声が、聞こえたのだ。 「…っ! 命李!!」 空耳だとは思えなかった、自分が妹の声を間違えるわけがない、ましてや幻想の声に騙される訳が無い。 そう己の心を信じ…声が聞こえた方向へと駈け出す。 駆け出しながら携帯を取り出す! 「列か! 命李がいる場所が分かった!! 廃工場だ。何故か分からんが、廃坑した廃工場にいる!」 『ホントか!? わかった、警察と一緒にそっちに向かう!』 パチンと携帯を胸ポケットに放りこみ廃工場のドアを開けようとする、が…。 「鍵!? …クソ…舐めるなぁぁぁぁぁっ!」 警察と列を待つのもできなかった彼はドアを無理やりこじ開けようとする。 ギギギと何かが壊れていく音と共に錆びがパラパラと落ちて行く、ピッチリしまっていた筈のドアは隙間風程度だが開いていた。 だが、少なくとも常人ではこの行為は無理な行為だ、恐らく誰かが見たら彼を畏怖の念と共に見るだろう。 …最も、誰かがいてもお構いなしに彼はドアを無理やりこじ開けていただろう、彼にとって妹とは命以上に大切なのだ。 いや、ただしくは違う。彼は自分の命は三番目程度にしか考えていない。一番目は妹…二番目は友人たち。 恐らく友人たち…列達に危険が及んだら彼は喜んで命を投げ出して立ち向かうだろう、彼はそういう人間なのだから・・・。 「…はぁぁぁっ!」 ズガン、そんな音と共に廃工場のドアが倒れた。 開けるのもめんどくさくなった彼はドアを殴り倒したのだ、そして倒れたドアなどお構いなしで廃工場へと入って行く。 「命李! めいりぃぃぃっ!!」 廃工場の迷路のような道をまるで初めから分かっているように障害物などをかわしていく。 手にはいつも間にかカードを握っていた。奇妙なベルトが彼の腰に巻かれていた。 そして…角をまがったとき……。 命李がいた、その顔は涙と鼻水でグジャグジャだった。 「命李…、無事だったのか…よかった…」 泣いている命李の頭を優しく撫でて晃輝は安堵のため息を吐く。 「…お兄ちゃん…。よかった…私…このまま誰にも…ひっく…」 「泣くな、ほら。列達も心配している帰るぞ。それとどうしてこんな場所にいるんだ…?」 ポロポロと涙を流しながら命李は首を横に振る、分からないのだ。 気がついたらここにいた…としか。 「…まっ、携帯が今度から必要なのは確定…か」 アハハと笑いながら晃輝は命李の手をしっかりと握って外に出た。 …外には列達と警官がいたのは言うまでもない。 華枝と神歌を見た命李は一目散に二人へと駈け出して抱きつく。 やはり、兄よりも友人のほうがいいのか…? と軽く悲しくなりながらも晃輝は嬉しそうにそんな三人を見ていた。 「良かったな…、命李ちゃんが見つかって」 「あぁ、お前たちのおかげだ。お前たちが来なければ俺は絶望して全てを誰かに任せていただろう」 彼等が来てくれたおかげでまだ遣れる、そう決意で来た。だから立ち上がったのだ。 故に… 「列は命李の命にして俺の最高の友人だ。だから…今後もよろしくな、列」 初めて彼は自分の心を隠さずに己の本心を列へと向け手をさし伸ばす。 列も嬉しかったのだろう、笑顔でその手を握る。 「あぁ、こっちこそな。晃輝」 二人は笑う、まるで昔からの親友のように……。 ……結局、どうして命李があの場所にいたのかは分からず仕舞いだった。 もしかしたら唯の夢遊病だったのかもしれない。そう言われ簡単な治療で命李は自宅へと戻ってきた。 晃輝も『アイツ等』じゃないなら夢遊病だったかもな。と考えていたほどだ…。 …余談だが列を除くクラスメイトにシスコン第二号。等という称号を与えられたのは多分仕方がないことだろう…。 そして、列達と知り合って今…。 五人はやはり仲良くいた。 しかし、晃輝は少し申し訳ない気持ちだった。 その理由は単純だ…。 …彼には大きな秘密があったのだ。 それも、誰にも言えるわけがない大きな秘密が… などと考えていると、ドアが開く音が聞こえた。 ふと時計を見ると時間は午後5時、妹が返ってくる時間だった。 「ただいま…お兄ちゃん」 ボソボソと少し暗そうに妹である命李がドアをしめ靴を脱いだ。 …外見も少しばかり暗そうなのだが、前髪で目がデフォで見えないのだ、彼女が上目使いをしてくれなければ目を見て会話もできない。 それほどに小さいのだ…間違いなく華枝という列の妹よりも小さい。下手しなくても小学生でも十二分に通る背なのだ。 これで、彼が大人チックな服を着て命李と一緒に散歩していたら彼は職務質問に会う。それほどに小さいのだ。 「おう、お帰り。部活どうだったんだ?」 「うん、大丈夫…。…ちょっと失敗したけど…」 コクリとうなだれる妹を見て、彼は「あぁ……また、サウンドウェーブでも出したのか」と判断した。 …何故か命李は音楽の腕前だけは狙ったように低いのだ。しかし発想や他の人の演奏パターンを変えたりするのはうまいので…。 『演奏だけ下手糞』というのが正しいだろう。身も蓋もないがそういう事だ。 「まってろ、今飯作るから」 「あ、…うん」 ポフとソファーに座る命李を見て、晃輝はキッチンへと入る。 今日の夕食は夏休み最後というわけで冷やし中華を作ろうと食材を取り出し。 ヒュンヒュンと包丁を回転させ取り出す。 「んじゃ、クッキング・タァ~イムってね」 少し嬉しそうに彼はトマトを切りだした。 それから…冷やし中華は出来て二人で食べた。基本的に二人とも食べる時は無口になりやすかったので会話も特に無く食べ終える。 命李が風呂を入れに向かったので、彼は食器などを洗い始める、その時ニュースで… 「ここ最近、謎の失踪事件が発生しています。付近の住民は深夜などは気を付けて…」 と、報道していた、それを見て彼は洗うのをやめ、ニュースを見る。 「……増えているのか、やっぱ…」 それだけを呟き再び食器を洗い始める。 その顔は無表情に近かった…。 その後…二人は当然別々に風呂に入り、 晃輝は軽くPCでブログなどを書き、ベットに入っていた。 そして…時計が午後11時を示した時。 晃輝はゆっくりと起き上がった。 「……11時…か。今日も行くか」 寒くなって来たため少し厚着をして妹に見つからないようにこっそりと外に出る。 向かう場所は決まっていた…街だ。 路地裏、そこで一つの異型が何かを捕食していた、だがグチャグチャとまるで泥を食べている感触しかしない事に不満も感じていた。 最近増えている外れ。なら別のを…と思っていたところで気配を感じた。 しめた…と振り向くとそこには。 「そんな泥食べておいしいのか? まっ、最後の食事だ味わって食えよ」 自らの畏敬の姿を見ても全く驚かない人間がいた。 しかし、それを疑問に思うほど彼は賢くなかった、新しい獲物と判断し体に力を込める。 ボコっと筋肉が動いた瞬間。彼は弾丸の如くその人間へと飛んだ。 眼にも止まらぬ速さだ、驚きで怯えた顔が見えるだろう。 そう確信した彼は…だから驚いた。 「馬鹿の一つ覚え…か。『アイツ等』でも最下位と下位は可愛いモノだな…」 呆れながら紅い翼を生やした魔人が描かれているカードを取り出す。 クルクルとそのカードを回転させながら…いつの間にか身に付けているベルトのバックルに軽く差し込む。 「…さて、ギルファリアス…とっとと片づけるぞ…変身!」 『ふん、この程度…五分も掛からん』 どこかから聞こえる声と共に彼…晃輝は軽く差し込んでいたカードをさらに深く差し込む。 それと同時に彼の姿が黒く染まる、ソレは形を作り…弾けた。 そこにいたのは黒騎士。 漆黒のガントレットを身に付け、まるでクワガタの角のような先端が特徴的な御下げ上のパーツが特徴的だった。 その表情は漆黒のバイザーに隠され分からないが、圧倒的な殺意を化け物に向けていた。 「さて…行くぞ!」 飛びかかってくる化け物を相手に指を鳴らし…一撃で反対側の壁に叩きつけた。 『ガッ…!?』 「呆けてるのはいいが…まだまだ行くぞ!」 ザッと駈け出す、拳を一度開き…また力強く握る! そして… 「おぉぉぉぉ、おらおらおらおらおらおらぁぁぁぁっ!!」 殴る殴る殴る、相手の体が砕けるまで殴り続ける。 だがその一撃一撃全てが相手の急所を突く一撃だ、徐々に体を痙攣させていく化け物。 「こいつで…ラストォっ!」 何かをつぶす感触を感じながら、晃輝は留めの一撃を化け物の頭に叩き込んだ。 力なく倒れそのまま、初めからいなかったように消えていく化け物。 ソレに興味はすでになく、彼はグチャグチャになった泥人形を見ていた。 「…で、またアレか…なんだ? アレ」 『ドッペルゲンガー…違うな、恐らくは変わりだ。…本物のコイツはもう死んでいるか…あるいは…』 「…どっかの漫画のようなキチガイに改造されて化け物…か」 反吐が出る、と思いながらも彼はその場を後にする。 残る理由が無いからだ、彼の目的はあくまであの化け物退治が優先。 もういない人間の事を考えていられるほどやさしくないのだ、彼は。 「…どっちにしても…当分このままを維持してくれると俺はうれしいがな…」 『無理だろうな、世界は待つ事などしない。劇場は開いたら最後。最後までやり遂げなければならない』 頭から聞こえる声を他所に彼はその姿を騎士から何時も通りの服装へと戻す、そして手に持ったカードを何処ともなく消した。 「…公演開始のベル…ならないでほしいがな…」 『それも…無理だな』 溜息を吐いて彼は空を見上げた、空には星が一つも見えなかったのは…都会であるこの場所の定めだろう。 「…そして…俺、初日から居眠りフラグか? これ」 『…先ほどまでの会話を砕くには十分な言いようだな…。まぁ、寝ていたならば私が起こしてやろう。今は居眠りなどせぬように寝室へ向かい眠れ』 だよな…と、思いながら彼は家へと足を向ける…。 ……ちなみに次の日居眠りしたのは必然と言える。 「起こしてやるっていったの誰だよ、ギルファリアスゥゥゥッ!!」 『私は「起きろ」と言ったぞ? それでも寝ている貴様が悪かろう』 「ど畜生ぅぅぅぅぅぅっ!!」

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