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194 50 sage 2007/10/19(金) 00:02:55 ID:o4dWuYX90 アキ 「お邪魔してます」 おとん「お母さん、こんなキレイな子ウチに居たっけ」 アキ 「えっ?」ちょっとハニかむアキが可愛かった。 オレ 「お世辞に反応してんなよ」 おかん「あら、私はお父さんに賛成」 おとん「ほら3対1だな」 アキ 「…」じーっとこっちを睨む。 何で自宅でawayなんだ。オレのhomeはどこだよwww おとん「今日はお嬢さんのためにケーキを買ってきたよ」 ケッなんだよこいつ。気に食わねぇ。ケーキは食うけど。 アキ 「やっぱりモテる男性は違うなあ」 おかん「ふふ。あげないよ」 アキ 「私なんて子供ですから」 一生やってろ。 195 50 sage 2007/10/19(金) 00:04:17 ID:o4dWuYX90 アキ「おいしい!!」 オレ「むぅ…確かに…」 おとん「お前、そこはアキちゃんのクッキーの方が美味しいよとか言えよ」 オレ「言えるか」 おかん「あんた、お父さんの遺伝子貰ってないねえ」 アキ「あははは」 おとん「男はモテてこそ、だぞ」 今でもこの言葉はトラウマだorz おかん「でも、あんた反抗期ってないね」 おとん「見えないとこで反抗してんだよな」 アキと目が合う。タイミング悪ぃ。アキ不自然に目を逸らすし。 オレ「わら人形とか」テラ苦し紛れww おとん「そうそう、って暗いよwそしてそれは反抗じゃなくただの呪いだ」 良かった。両親には感づかれなかったようだ。 196 50 sage 2007/10/19(金) 00:05:20 ID:Z1PCl0yR0 アキは眠いからとオレの部屋に行った。 おかんに誘われておとんも寝た。 変なこと始めんじゃねーぞ。 おかん「お父さん、今日はアキちゃんが居るんだから…」 おとん「だから燃えるんだろ」 おかん「や、ちょっと…もう、しょうがない人ね」 ああああああああああ!! ありそうでイヤ過ぎる!! あの変態夫婦ならやりかねん。 …だがそんなことは無く、 すぐに2階からはオヤジのいびきが響いてきた。 おかんも良くあんないびき聞きながら眠れるな。 197 50 sage 2007/10/19(金) 00:06:37 ID:o4dWuYX90 オレの部屋は3階。居間は1階。 ちょっと夜這うにはリスクがありすぎる。 おかん霊感あるしな(関係ない) 一度いちゃついているから諦めるのは早かった。 自分を無駄に見つめる時間となった。 とりとめもなくネガティブな思考が溢れてくる。 アキよりも紀子姉の方が好きだと思うが…。 本当にそうだろうか。自信が無くなる。 確かに従妹を超えた感情を持っている。 紀子姉は自分を好きだと一度でも言ってくれただろうか。 アキに傾こうとしている自分はそれでも 今紀子姉と二人なら絶対に手を出している。 最低だ。夜ってgdgdになるよなあ。 198 50 sage 2007/10/19(金) 00:07:16 ID:Z1PCl0yR0 脳内医師「厨二病です」 オレは自分に酔っていたんだろうな。 キモス。 悩んだ内容をつらつらと 書こうかと思ったがウザイので省略。 何かエロい番組でもやってないかな。 テレビを点けて音量を ぎりぎり聞こえるくらいに落とす。 生憎、ヘッドフォンは自室だ。 というか4時って。 エロいも何もテラ砂嵐。 オレは眠くないと自分に言い聞かせながら 思ったほど不快でもない音を子守唄に眠ってしまった。 199 50 sage 2007/10/19(金) 00:08:27 ID:Z1PCl0yR0 ソファから身体を起こすと書置きが。 『お父さんとデートしてきます』 雨降らないかなと思った。 そしてその横にもう一つメモ。 『起こしたら悪いから帰るね   アキ』 ふう。もう昼過ぎだった。 とりあえずジュースを飲み 歯磨いたり顔洗ったり。 着替えながら今日は何しようか、と考える。 B'zが流行っていた当時。 とりあえず部屋で音楽を聴こうと思った。 200 50 sage 2007/10/19(金) 00:09:26 ID:o4dWuYX90 ガチャッ。 アキ「おはよ」 オレ「っ!?」 窓から差す光が後光のようだった。 ちょっと嬉しいと思ったじゃねーか。 アキ「ホントに帰ろうかと思ったけど…」 オレ「何で?」 アキ「さあ?何でだろうね」 オレ「…音楽でも聴く?」 アキ「そだね」 オレ「そう言えば部活は?」 アキ「日曜はよっぽどじゃないとないよん」 201 50 sage 2007/10/19(金) 00:10:34 ID:o4dWuYX90 知らぬ間に良い雰囲気になる。 アキ「デートとかしたいな」 オレ「そうか?」 アキ「そりゃ好きな人とならねえ」 ATフィールドが中和されていく…。 オレはアキを不器用に抱きしめた。 自分から意思表示をしてしまった。 枷を一つ取り除いた。 アキ「…けい君///」 オレ「…」 何故オレは紀子姉と、 そしてアキと血が近いのか。 どうしようもないことを悔やんだ。 202 50 sage 2007/10/19(金) 00:12:20 ID:o4dWuYX90 アキ「ねえ、どうしてキスはダメなの?」 オレ「…」 アキ「やっぱり、好きじゃない?」 オレ「いや、好き、だ」 言ってしまった。 どんどん深みにはまる。 どんどん紀子姉は遠くなる。 アキは真剣なオレの顔を見つめて 抱きついてきた。 「ねえ、私もけいって呼び捨てにしても良い?」 私もの”も”が暗に示すのは誰なんだろう。 まあ良いか。 「いいよ」 「じゃ、…けい」 お互いで照れてりゃ世話ないぜ。 203 50 sage 2007/10/19(金) 00:13:09 ID:o4dWuYX90 「昨日みたいに触って」 断る理由は無かった。 ベッドの端に二人で座る。 そこで初めて気付く。 「昨日と服違うんだ」 「気付くの遅いよ。こないだ買ったばっかりだから」 淡い水色×花柄のワンピース。 とても似合っていた。 本当はこの服を見て欲しかったから 帰らなかったのではないか。 「似合うよ」この一言が言えなかった。 何かあれだよ、RPGとかで 必殺技の欄に名前はあるのに レベルが足りなくてまだ選べないみたいな。 204 50 sage 2007/10/19(金) 00:14:35 ID:o4dWuYX90 服を脱がせようとした。 首の後ろにファスナーがついてるって 女の服は構造がおかしいな、とか冷静に思った。 そして首に回した手が何かに触れる。値札だ。 オレ「あ」 アキ「?」 オレ「…」 アキ「あっ///ちょっと待って」 どうやら気付いたようだ。 何がおかしいのか分からないが 二人で大笑いした。新品の服だったんだな。 アキ「えいっ」 口にキスをされた。 笑って許してしまったんだ。 205 えっちな18禁さん sage 2007/10/19(金) 00:15:12 ID:yTHF8PHt0 しえん 206 50 sage 2007/10/19(金) 00:15:29 ID:o4dWuYX90 「仕返ししてやる」 ワンピースを脱がせると 身に着けているのは下着のみ。 大分女性の身体に耐性がついているらしく 自然と胸に手が伸びた。 まあいきなり胸触るのは子供って話もあるが。 それでもアキは気持ち良さそうだった。 感度だけなら紀子姉より良いのかも知れない。 オナニーしすぎうわなにす(ry 「はあっ…はあ」 吐息以外の色っぽいノイズが混じる。 オレの両手が汗ばみ アキの身体からも汗が滲んでくる。 207 50 sage 2007/10/19(金) 00:16:31 ID:o4dWuYX90 汗があると触り易かった。 サラサラ同士の肌とは違う気持ちよさがある。 胸が手に吸い付いて離れない。 必死に胸を触っていると アキがのぼせたようになっていた。 「何か喋ってよお」 「気持ち良い?」 「ばかあ///」 「もっと触って良い?」 「ん///ダメ」 横を向いて口を尖らせ目を瞑るアキ。 「本当に?」この辺り空気読めてないな、オレ。 「…じゃない」 アキ、ナイスフォローだぜ。 208 50 sage 2007/10/19(金) 00:17:34 ID:o4dWuYX90 オレが上に斜めにかぶさるような形で 胸を触りながら耳を舐めた。 「こそばい!」 笑われてしまった。 紀子姉とはちょっと反応が違うな…。 そこで、目に付いた首筋を舌で触れた。 「あっ…ん」 反応が良くなり始めた。 「けい…いやあ」 首筋を丁寧に舐めてみる。 「汗、かいてるのに」 そう言われると興奮した。 アキの息遣いはだんだん荒くなった。 オレは乳首を指先で触り始めた。 209 50 sage 2007/10/19(金) 00:18:47 ID:o4dWuYX90 「あっああっ」 アキは何もしないで、ただオレを 赤い顔で恨めしそうに見ていた。 耳元で「アキ」と優しく呼ぶと アキはさらに乱れた。 「はあんっ!けいっっぁん」 アキが顔を傾けてオレの頬、 それから耳を舐め始めた。 そしてオレの耳を半分咥えたまま喘いだ。 間近で聞かされる喘ぎ声は麻薬だった。 「ああっ!!はあっんんんっ!」 この時間がずっと続けばいい。 心からそう思った。 210 50 sage 2007/10/19(金) 00:19:37 ID:o4dWuYX90 同じように麻薬に侵されたアキは オレにしがみつくようにしながら 「けい!」 とオレの名前を何回も呼んだ。 オレも応えた。 「アキ」 「気持ちいいよお」 「オレも」 「うれしい…」 可愛いなあ。 全てが気持ち良すぎた。 乳首をつまんだりする。 「ああん。けい、スケベだね…あっ、えっ?  ウチは違うよぉ。いやあはぁっ」 211 50 sage 2007/10/19(金) 00:21:08 ID:o4dWuYX90 下を脱いだオレは腰の位置を合わせて アキの身体でしごいた。 乳首を触りながら、首を舐めながら。 「んんはぁっ!…はぁああ」 身体が熱い。 「けいぃ」 アキのアソコに自分のモノが 擦れているのを感じる。 自分が保てなくなりそうで でも、その感覚が最高だった。 「アキっ」 「ああああん、ああっけいっ!」 アキはとても敏感だった。 「はぁはぁあああっああっあっけい、けいっ」 「出るっ」それだけしか言えなかった。 212 50 sage 2007/10/19(金) 00:22:17 ID:o4dWuYX90 アキのお腹あたりに出した後、 少し眠ったみたいだった。 オレが目を醒ますと、アキは年上の女性のように微笑んだ。 アキ「けい君スケベだね」 オレ「アキも…」 アキ「どうかなあ」 オレ「自分だけ気持ちよくなってごめん」 アキ「んー」抱きついてくる。   「そういうとこ好きだよ」 オレは思いついたように言った。 「服、似合ってたよ」 「遅い!」と言い、チョップの真似をしながらも アキは嬉しそうだった。 今度は上手く言おう、と思った。 241 50 sage 2007/10/21(日) 02:07:03 ID:kfjw9gqT0 オレ「そうだよ」 紀子「遅いし泊まっていったらいいのに    明日は休みでしょ?」 オレ「うん」 変に気を遣ってしまう。 紀子姉に会えたことは嬉しかったが アキのさっきまでの姿がちらつき素直に喜べない。 紀子「あそこ行く?」 紀子姉が指差したのは、Mのつくファーストフード。 オレ「うーん」 行ってしまうと、帰られない気がする。 紀子「妹に代わってご馳走したげるから、行こ?」 242 50 sage 2007/10/21(日) 02:08:12 ID:kfjw9gqT0 何でこんなに普通なんだろう。 もっと本当は聞きたいことが沢山あるのに 紀子姉との会話は、さして記憶に残る類のものでもなかった。 自分から核心に触れる勇気も無かった。 何でハンバーガーってこんなに旨いんだろう。 紀子「けい、最近元気ないね」 油断したw オレ「…」 オレは正直、紀子姉に甘えたくて否定しなかった。 紀子「どうしたの?」 今紀子姉のことを好きかと訊かれたら 好きだと言うだろうが、 同時に矛盾を孕むことになる。 243 50 sage 2007/10/21(日) 02:09:01 ID:kfjw9gqT0 オレ「…」 紀子姉はオレと過ごした夜を 憶えていないのではないだろうか。 紀子「…」 紀子「もう、知っていると思うけど…」 皆も経験したことがあると思うが 何か嫌なことを聞かされる前置きだ。 紀子「アキ、けいのことが好きなんだ」 オレ「え?」 そこまでしか知らない?? まあ、アキ自身がオレと半ば大人の関係になっているとは 言うことはないだろうが。 245 50 sage 2007/10/21(日) 03:59:14 ID:kfjw9gqT0 紀子「でもね、けい」 皆も経験したことがあると思うが 説教される前置きだ。 紀子「私たちは、従兄であり従弟だからね    それだけは忘れないで」 それは頭で認識していたよりも 遥かに重い言葉だった。 ああ、やっぱりダメなんだな。 単純にそう思った。 紀子姉は仄かにオレとの関係を認めたが それ以上に突っ込んだ発言はしてくれなかった。 261 50 sage 2007/10/26(金) 00:52:44 ID:G9q5YZUX0 週末のマクドナルドの喧騒が 別世界のもののようだった。 紀子姉は多分、オレとアキの関係に 多かれ少なかれ気付いている。 紀子「うん、もうこの話は終わり」 それは全ての終わりを告げている様に聞こえた。 アキとのことはどうすればいい。 次の家庭教師を普通にやりきる自信はない。 アキは態度を変えたオレに不信感を抱くだろう。 もういい。 本気で勉強したけりゃ塾にでも行けばいいんだ。 怒りではないが、何かをぶつけたかった。 262 50 sage 2007/10/26(金) 00:53:15 ID:G9q5YZUX0 紀子「けい」 オレ「…ん?」 紀子「私たちはいつまでも従姉弟だから」 オレ「うん」 紀子姉の言わんとするところを 掴みかねて曖昧に返事した。 紀子姉はいつも優しかった。 一つ高いところから物事を見ていた。 幼い頃から両親との触れ合いがあまりなく、 我慢することを何とも思わないようにした環境が 紀子姉を早く大人にしたのだと思う。 それを思うと悲しい気もするが 本人は大して気にしていないようだ。 263 50 sage 2007/10/26(金) 00:54:03 ID:G9q5YZUX0 紀子「けいが困っているときは力になる」 オレ「…」 紀子「だから、私が困っているときは助けてね」 オレ「…」 紀子「ほら、返事」 真っ直ぐ微笑むのは反則だ…。 何も解決していないのに オレもつられて笑ってしまう。 オレ「はい」 紀子「ふふ。やっと笑った」 この子が彼女だったら…。 情けねえなあオレ。 もやもやした気持ちが中和されていく。 264 50 sage 2007/10/26(金) 00:54:57 ID:G9q5YZUX0 その夜オレは泊まらせてもらうことにした。 冷静にアキのことを見られそうな気がした。 ノックをする。 アキ「…オネエ入らないで」 オレ「オレだよ」 ドアを開ける。 アキは泣いていた。 アキ「けい君!?」 オレ「!!?(泣いている…)」 何が何だか分からない。 アキ「…閉めて」 265 50 sage 2007/10/26(金) 00:56:08 ID:G9q5YZUX0 アキは揺れていた。 アキ「何でいつも最後までしてくれないの?」 オレ「最後まで…って」 アキ「セックス」 おまw オレ「オレは…古い考え方かも知れんけど    結婚する人として欲しいと思う」 アキ「けい君とするもん」 オレ「それは…」 アキ「何か問題あるの?    ウチのこと…好き、だよね?」 オレ「うん、好きだ」 アキ「そういう意味じゃなくて」 266 50 sage 2007/10/26(金) 00:57:08 ID:G9q5YZUX0 アキ「じゃあ、けい君のこと彼氏って    皆に言っていい?」 オレ「彼氏!?」 アキはオレが帰ってから紀子姉と喋っている間 ずっと悩んでいたのだろうか。 いや、もっと以前から悩んできたのか。 オレが都合よすぎることは分かっている。 性欲に抗わず、体の関係は受け入れるが 恋人となると認めない。 アキ「ウチらの関係って従兄妹を超えてるよね」 オレ「そうだな。でも、従兄妹だ。超えたらダメだよな」 さっき紀子姉にもらった勇気が言わせた。 これでいい。無理矢理でも今なら引き返せる。 267 50 sage 2007/10/26(金) 00:57:44 ID:G9q5YZUX0 アキ「そっかあ…」 終わりはあっけなかった。 アキはそれ以上何も喋らず ただ嗚咽した。 オレはアキのそばに寄って肩を抱いた。 従兄妹として。 未練がないと言えば嘘になる。 でもアキが抱えている痛みを思うと オレは甘えていてはいけない。 アキ「ウチ、振られたんだね」 急に平手で何回も殴ってくるアキ。 268 50 sage 2007/10/26(金) 00:58:42 ID:G9q5YZUX0 アキ「けい君のくせに!!」 オレ「ごめん」 アキ「ウチ振られたことないのに!!」 オレ「振ったことはあるだろ」 アキ「うん…ウチ結構ひどいことしてきたんだね…」 オレ「いや、でもイヤなら振るだろう?」 アキ「やっぱりウチのことイヤなんだ!」 オレ「違う」 アキ「嘘だよ…バカw」 涙声に僅かの希望が混じる。 オレは従兄妹って良いなと思った。 次の言葉を聞くまでは。 269 50 sage 2007/10/26(金) 00:59:26 ID:G9q5YZUX0 アキ「これで姉妹ともども玉砕って    あんたも大概よね。ウチとオネエのどこに不満が」 Ω ΩΩなんだってー アキ「今だから言うけど    オネエもかなり好きだったんだよ」 もう次から次へと忙しいな。 オレがいつ紀子姉を振ったんだよ。 アキ「けい君って良い感じだけど、本っ気でダメだよね。」 ダメ出しの嵐の中。 紀子姉がオレのことを好きだったという事実が オレのテンションをおかしくさせた。 270 50 sage 2007/10/26(金) 01:00:27 ID:G9q5YZUX0 オレ「お前も大体エロ本読みすぎなんだよw」 アキ「うっわ何それ    ウチのこと散々触っといてよー言うな」 オレ「お互いさまだろw」 アキ「ウチの身体は減るの!」 オレ「男は?」 アキ「減るわけないじゃん。汚いし」 ちょっとショックw オレ「まあ、アキの身体はキレイ、かも」 照れるくらいなら言うなオレwww アキ「ん?忘れられないの?」 オレ「だからエロ本読みすぎだw」 アキ「もし、だけど、5年後誘ったらどうする?」 オレ「う」 271 50 sage 2007/10/26(金) 01:01:04 ID:G9q5YZUX0 アキ「ほらほらあ」 オレ「ついてく、かもな」 アキ「ダメ。その頃はちゃんと彼氏いるから」 何だそれ。切り替え早いなw 本当は切り替えたわけではなく、 この場はノリで何となく会話が続いただけだった。 アキとは、その後も会うたびに 少しづつ気まずさを解いていくことになる。 オレ「アキ…ごめんな」 アキ「いいよ、謝らないで。何か余計に悲しくなるわ」 オレ「わかった」 アキ「もう、ダメなんだよね?」 オレ「…」 272 50 sage 2007/10/26(金) 01:08:56 ID:G9q5YZUX0 アキ「ウチら本当に抱き合ってたんだよね」 オレ「うん」 アキ「嘘じゃないよね」 オレ「…うん、嘘じゃない」 Don't leave me だれもいない 僕を許してくれるのは 君以外に オレはここまで耐えていたが、とうとう泣いてしまった。 It's too late 信じられない こんなに胸が痛いのに いつか忘れるなんて オレがこんなに勝手な恋愛をした。そしてアキを傷つけた。 でも、確かに心が触れ合った瞬間があったことを オレもアキも絶対に忘れないだろう。 273 50 sage 2007/10/26(金) 01:09:45 ID:G9q5YZUX0 居間で漫画を読む。 アキは疲れて寝てしまったようで アキの部屋からは物音一つ響かない。 オレは紀子姉と話す機会が欲しかった。 やけにスッキリした心持ちと、 『オネエもかなり好きだったんだよ』 という言葉がない交ぜになって 自棄と言っても良いくらいのテンションになっていた。 そのときは半時間を待たずしてやってきた。 紀子「お疲れ様」 オレ「おう」漫画を見たまま返事をする。 オレはアキと話した内容を語りたいような 気分だったが、それは自重した。 274 50 sage 2007/10/26(金) 01:10:20 ID:G9q5YZUX0 核心に触れたいような 触れるのが怖いような。 オレ「聞こえてたの?」 紀子「少し、だけど」 オレはオレが紀子姉を振ったくだり が聞こえているかどうかを知りたかった。 紀子「でも、聞かないようにしてた。    大事なことだろうなとは思ったけど    内容はわかんないし知ろうとも思わないよ」 オレ「そっか」 言わなくて良かった。そうだよな。 妹を大切にする紀子姉のことを考えたら、そうなんだよ。 オレが紀子姉を振ったということも 急に小さなことに思えてくる。 275 50 sage 2007/10/26(金) 01:11:10 ID:G9q5YZUX0 紀子「ごめんね」 オレ「どしたの急に?」 紀子「私が勝手なことしたから」 勝手なこと… 紀子「アキを応援したから」 あ、そうか。 オレとアキが仲良くなったのは 自分の所為だと思っているのか。 この姉のことだ。全力で妹を応援したんだろう。 「勝手だよね。仲良くなって欲しいと思って  でも今度は止めて欲しいと思って」 きっと紀子姉は殆ど察していたんだろう。 今日、オレがアキに終わりを告げたことも。 「紀子姉は悪くないよ」 276 50 sage 2007/10/26(金) 01:11:59 ID:G9q5YZUX0 「私、嫉妬していたんだよ  どんどんけいと仲良くなるアキに」 待たれよ。 好意はうれしい。 でも、今日すっきりしたばかりなのに。 「ごめんね、どうしようもなく子供で」 紀子姉の言動を矛盾していると 指摘することは容易い。 でも、オレにはできなかった。 「本当は期待していたんだと思う。  けいがアキの求めに応じないことに」 サーセンとしか言いようがないw 277 50 sage 2007/10/26(金) 01:12:56 ID:G9q5YZUX0 「でも、アキはどんどん恋してる顔になって  私はけいが何を考えているか分からなくなって」 今まで紀子姉が抑えていた感情が 吹き出していた。 「けいは本当はどうしたかったの?」 本当は紀子姉はこんなことが 聞きたかったんじゃないと思う。 紀子姉なら、今自分がどうするべきか よく分かっているはずだった。 オレは理性を失っても 紀子姉は絶対に失わない人だと思っていた。
**194 50 sage 2007/10/19(金) 00:02:55 ID:o4dWuYX90 アキ 「お邪魔してます」 おとん「お母さん、こんなキレイな子ウチに居たっけ」 アキ 「えっ?」ちょっとハニかむアキが可愛かった。 オレ 「お世辞に反応してんなよ」 おかん「あら、私はお父さんに賛成」 おとん「ほら3対1だな」 アキ 「…」じーっとこっちを睨む。 何で自宅でawayなんだ。オレのhomeはどこだよwww おとん「今日はお嬢さんのためにケーキを買ってきたよ」 ケッなんだよこいつ。気に食わねぇ。ケーキは食うけど。 アキ 「やっぱりモテる男性は違うなあ」 おかん「ふふ。あげないよ」 アキ 「私なんて子供ですから」 一生やってろ。 **195 50 sage 2007/10/19(金) 00:04:17 ID:o4dWuYX90 アキ「おいしい!!」 オレ「むぅ…確かに…」 おとん「お前、そこはアキちゃんのクッキーの方が美味しいよとか言えよ」 オレ「言えるか」 おかん「あんた、お父さんの遺伝子貰ってないねえ」 アキ「あははは」 おとん「男はモテてこそ、だぞ」 今でもこの言葉はトラウマだorz おかん「でも、あんた反抗期ってないね」 おとん「見えないとこで反抗してんだよな」 アキと目が合う。タイミング悪ぃ。アキ不自然に目を逸らすし。 オレ「わら人形とか」テラ苦し紛れww おとん「そうそう、って暗いよwそしてそれは反抗じゃなくただの呪いだ」 良かった。両親には感づかれなかったようだ。 **196 50 sage 2007/10/19(金) 00:05:20 ID:Z1PCl0yR0 アキは眠いからとオレの部屋に行った。 おかんに誘われておとんも寝た。 変なこと始めんじゃねーぞ。 おかん「お父さん、今日はアキちゃんが居るんだから…」 おとん「だから燃えるんだろ」 おかん「や、ちょっと…もう、しょうがない人ね」 ああああああああああ!! ありそうでイヤ過ぎる!! あの変態夫婦ならやりかねん。 …だがそんなことは無く、 すぐに2階からはオヤジのいびきが響いてきた。 おかんも良くあんないびき聞きながら眠れるな。 **197 50 sage 2007/10/19(金) 00:06:37 ID:o4dWuYX90 オレの部屋は3階。居間は1階。 ちょっと夜這うにはリスクがありすぎる。 おかん霊感あるしな(関係ない) 一度いちゃついているから諦めるのは早かった。 自分を無駄に見つめる時間となった。 とりとめもなくネガティブな思考が溢れてくる。 アキよりも紀子姉の方が好きだと思うが…。 本当にそうだろうか。自信が無くなる。 確かに従妹を超えた感情を持っている。 紀子姉は自分を好きだと一度でも言ってくれただろうか。 アキに傾こうとしている自分はそれでも 今紀子姉と二人なら絶対に手を出している。 最低だ。夜ってgdgdになるよなあ。 **198 50 sage 2007/10/19(金) 00:07:16 ID:Z1PCl0yR0 脳内医師「厨二病です」 オレは自分に酔っていたんだろうな。 キモス。 悩んだ内容をつらつらと 書こうかと思ったがウザイので省略。 何かエロい番組でもやってないかな。 テレビを点けて音量を ぎりぎり聞こえるくらいに落とす。 生憎、ヘッドフォンは自室だ。 というか4時って。 エロいも何もテラ砂嵐。 オレは眠くないと自分に言い聞かせながら 思ったほど不快でもない音を子守唄に眠ってしまった。 **199 50 sage 2007/10/19(金) 00:08:27 ID:Z1PCl0yR0 ソファから身体を起こすと書置きが。 『お父さんとデートしてきます』 雨降らないかなと思った。 そしてその横にもう一つメモ。 『起こしたら悪いから帰るね   アキ』 ふう。もう昼過ぎだった。 とりあえずジュースを飲み 歯磨いたり顔洗ったり。 着替えながら今日は何しようか、と考える。 B'zが流行っていた当時。 とりあえず部屋で音楽を聴こうと思った。 **200 50 sage 2007/10/19(金) 00:09:26 ID:o4dWuYX90 ガチャッ。 アキ「おはよ」 オレ「っ!?」 窓から差す光が後光のようだった。 ちょっと嬉しいと思ったじゃねーか。 アキ「ホントに帰ろうかと思ったけど…」 オレ「何で?」 アキ「さあ?何でだろうね」 オレ「…音楽でも聴く?」 アキ「そだね」 オレ「そう言えば部活は?」 アキ「日曜はよっぽどじゃないとないよん」 **201 50 sage 2007/10/19(金) 00:10:34 ID:o4dWuYX90 知らぬ間に良い雰囲気になる。 アキ「デートとかしたいな」 オレ「そうか?」 アキ「そりゃ好きな人とならねえ」 ATフィールドが中和されていく…。 オレはアキを不器用に抱きしめた。 自分から意思表示をしてしまった。 枷を一つ取り除いた。 アキ「…けい君///」 オレ「…」 何故オレは紀子姉と、 そしてアキと血が近いのか。 どうしようもないことを悔やんだ。 **202 50 sage 2007/10/19(金) 00:12:20 ID:o4dWuYX90 アキ「ねえ、どうしてキスはダメなの?」 オレ「…」 アキ「やっぱり、好きじゃない?」 オレ「いや、好き、だ」 言ってしまった。 どんどん深みにはまる。 どんどん紀子姉は遠くなる。 アキは真剣なオレの顔を見つめて 抱きついてきた。 「ねえ、私もけいって呼び捨てにしても良い?」 私もの”も”が暗に示すのは誰なんだろう。 まあ良いか。 「いいよ」 「じゃ、…けい」 お互いで照れてりゃ世話ないぜ。 **203 50 sage 2007/10/19(金) 00:13:09 ID:o4dWuYX90 「昨日みたいに触って」 断る理由は無かった。 ベッドの端に二人で座る。 そこで初めて気付く。 「昨日と服違うんだ」 「気付くの遅いよ。こないだ買ったばっかりだから」 淡い水色×花柄のワンピース。 とても似合っていた。 本当はこの服を見て欲しかったから 帰らなかったのではないか。 「似合うよ」この一言が言えなかった。 何かあれだよ、RPGとかで 必殺技の欄に名前はあるのに レベルが足りなくてまだ選べないみたいな。 **204 50 sage 2007/10/19(金) 00:14:35 ID:o4dWuYX90 服を脱がせようとした。 首の後ろにファスナーがついてるって 女の服は構造がおかしいな、とか冷静に思った。 そして首に回した手が何かに触れる。値札だ。 オレ「あ」 アキ「?」 オレ「…」 アキ「あっ///ちょっと待って」 どうやら気付いたようだ。 何がおかしいのか分からないが 二人で大笑いした。新品の服だったんだな。 アキ「えいっ」 口にキスをされた。 笑って許してしまったんだ。 **206 50 sage 2007/10/19(金) 00:15:29 ID:o4dWuYX90 「仕返ししてやる」 ワンピースを脱がせると 身に着けているのは下着のみ。 大分女性の身体に耐性がついているらしく 自然と胸に手が伸びた。 まあいきなり胸触るのは子供って話もあるが。 それでもアキは気持ち良さそうだった。 感度だけなら紀子姉より良いのかも知れない。 オナニーしすぎうわなにす(ry 「はあっ…はあ」 吐息以外の色っぽいノイズが混じる。 オレの両手が汗ばみ アキの身体からも汗が滲んでくる。 **207 50 sage 2007/10/19(金) 00:16:31 ID:o4dWuYX90 汗があると触り易かった。 サラサラ同士の肌とは違う気持ちよさがある。 胸が手に吸い付いて離れない。 必死に胸を触っていると アキがのぼせたようになっていた。 「何か喋ってよお」 「気持ち良い?」 「ばかあ///」 「もっと触って良い?」 「ん///ダメ」 横を向いて口を尖らせ目を瞑るアキ。 「本当に?」この辺り空気読めてないな、オレ。 「…じゃない」 アキ、ナイスフォローだぜ。 **208 50 sage 2007/10/19(金) 00:17:34 ID:o4dWuYX90 オレが上に斜めにかぶさるような形で 胸を触りながら耳を舐めた。 「こそばい!」 笑われてしまった。 紀子姉とはちょっと反応が違うな…。 そこで、目に付いた首筋を舌で触れた。 「あっ…ん」 反応が良くなり始めた。 「けい…いやあ」 首筋を丁寧に舐めてみる。 「汗、かいてるのに」 そう言われると興奮した。 アキの息遣いはだんだん荒くなった。 オレは乳首を指先で触り始めた。 **209 50 sage 2007/10/19(金) 00:18:47 ID:o4dWuYX90 「あっああっ」 アキは何もしないで、ただオレを 赤い顔で恨めしそうに見ていた。 耳元で「アキ」と優しく呼ぶと アキはさらに乱れた。 「はあんっ!けいっっぁん」 アキが顔を傾けてオレの頬、 それから耳を舐め始めた。 そしてオレの耳を半分咥えたまま喘いだ。 間近で聞かされる喘ぎ声は麻薬だった。 「ああっ!!はあっんんんっ!」 この時間がずっと続けばいい。 心からそう思った。 **210 50 sage 2007/10/19(金) 00:19:37 ID:o4dWuYX90 同じように麻薬に侵されたアキは オレにしがみつくようにしながら 「けい!」 とオレの名前を何回も呼んだ。 オレも応えた。 「アキ」 「気持ちいいよお」 「オレも」 「うれしい…」 可愛いなあ。 全てが気持ち良すぎた。 乳首をつまんだりする。 「ああん。けい、スケベだね…あっ、えっ?  ウチは違うよぉ。いやあはぁっ」 **211 50 sage 2007/10/19(金) 00:21:08 ID:o4dWuYX90 下を脱いだオレは腰の位置を合わせて アキの身体でしごいた。 乳首を触りながら、首を舐めながら。 「んんはぁっ!…はぁああ」 身体が熱い。 「けいぃ」 アキのアソコに自分のモノが 擦れているのを感じる。 自分が保てなくなりそうで でも、その感覚が最高だった。 「アキっ」 「ああああん、ああっけいっ!」 アキはとても敏感だった。 「はぁはぁあああっああっあっけい、けいっ」 「出るっ」それだけしか言えなかった。 **212 50 sage 2007/10/19(金) 00:22:17 ID:o4dWuYX90 アキのお腹あたりに出した後、 少し眠ったみたいだった。 オレが目を醒ますと、アキは年上の女性のように微笑んだ。 アキ「けい君スケベだね」 オレ「アキも…」 アキ「どうかなあ」 オレ「自分だけ気持ちよくなってごめん」 アキ「んー」抱きついてくる。   「そういうとこ好きだよ」 オレは思いついたように言った。 「服、似合ってたよ」 「遅い!」と言い、チョップの真似をしながらも アキは嬉しそうだった。 今度は上手く言おう、と思った。 **241 50 sage 2007/10/21(日) 02:07:03 ID:kfjw9gqT0 オレ「そうだよ」 紀子「遅いし泊まっていったらいいのに    明日は休みでしょ?」 オレ「うん」 変に気を遣ってしまう。 紀子姉に会えたことは嬉しかったが アキのさっきまでの姿がちらつき素直に喜べない。 紀子「あそこ行く?」 紀子姉が指差したのは、Mのつくファーストフード。 オレ「うーん」 行ってしまうと、帰られない気がする。 紀子「妹に代わってご馳走したげるから、行こ?」 **242 50 sage 2007/10/21(日) 02:08:12 ID:kfjw9gqT0 何でこんなに普通なんだろう。 もっと本当は聞きたいことが沢山あるのに 紀子姉との会話は、さして記憶に残る類のものでもなかった。 自分から核心に触れる勇気も無かった。 何でハンバーガーってこんなに旨いんだろう。 紀子「けい、最近元気ないね」 油断したw オレ「…」 オレは正直、紀子姉に甘えたくて否定しなかった。 紀子「どうしたの?」 今紀子姉のことを好きかと訊かれたら 好きだと言うだろうが、 同時に矛盾を孕むことになる。 **243 50 sage 2007/10/21(日) 02:09:01 ID:kfjw9gqT0 オレ「…」 紀子姉はオレと過ごした夜を 憶えていないのではないだろうか。 紀子「…」 紀子「もう、知っていると思うけど…」 皆も経験したことがあると思うが 何か嫌なことを聞かされる前置きだ。 紀子「アキ、けいのことが好きなんだ」 オレ「え?」 そこまでしか知らない?? まあ、アキ自身がオレと半ば大人の関係になっているとは 言うことはないだろうが。 **245 50 sage 2007/10/21(日) 03:59:14 ID:kfjw9gqT0 紀子「でもね、けい」 皆も経験したことがあると思うが 説教される前置きだ。 紀子「私たちは、従兄であり従弟だからね    それだけは忘れないで」 それは頭で認識していたよりも 遥かに重い言葉だった。 ああ、やっぱりダメなんだな。 単純にそう思った。 紀子姉は仄かにオレとの関係を認めたが それ以上に突っ込んだ発言はしてくれなかった。 **261 50 sage 2007/10/26(金) 00:52:44 ID:G9q5YZUX0 週末のマクドナルドの喧騒が 別世界のもののようだった。 紀子姉は多分、オレとアキの関係に 多かれ少なかれ気付いている。 紀子「うん、もうこの話は終わり」 それは全ての終わりを告げている様に聞こえた。 アキとのことはどうすればいい。 次の家庭教師を普通にやりきる自信はない。 アキは態度を変えたオレに不信感を抱くだろう。 もういい。 本気で勉強したけりゃ塾にでも行けばいいんだ。 怒りではないが、何かをぶつけたかった。 **262 50 sage 2007/10/26(金) 00:53:15 ID:G9q5YZUX0 紀子「けい」 オレ「…ん?」 紀子「私たちはいつまでも従姉弟だから」 オレ「うん」 紀子姉の言わんとするところを 掴みかねて曖昧に返事した。 紀子姉はいつも優しかった。 一つ高いところから物事を見ていた。 幼い頃から両親との触れ合いがあまりなく、 我慢することを何とも思わないようにした環境が 紀子姉を早く大人にしたのだと思う。 それを思うと悲しい気もするが 本人は大して気にしていないようだ。 **263 50 sage 2007/10/26(金) 00:54:03 ID:G9q5YZUX0 紀子「けいが困っているときは力になる」 オレ「…」 紀子「だから、私が困っているときは助けてね」 オレ「…」 紀子「ほら、返事」 真っ直ぐ微笑むのは反則だ…。 何も解決していないのに オレもつられて笑ってしまう。 オレ「はい」 紀子「ふふ。やっと笑った」 この子が彼女だったら…。 情けねえなあオレ。 もやもやした気持ちが中和されていく。 **264 50 sage 2007/10/26(金) 00:54:57 ID:G9q5YZUX0 その夜オレは泊まらせてもらうことにした。 冷静にアキのことを見られそうな気がした。 ノックをする。 アキ「…オネエ入らないで」 オレ「オレだよ」 ドアを開ける。 アキは泣いていた。 アキ「けい君!?」 オレ「!!?(泣いている…)」 何が何だか分からない。 アキ「…閉めて」 **265 50 sage 2007/10/26(金) 00:56:08 ID:G9q5YZUX0 アキは揺れていた。 アキ「何でいつも最後までしてくれないの?」 オレ「最後まで…って」 アキ「セックス」 おまw オレ「オレは…古い考え方かも知れんけど    結婚する人として欲しいと思う」 アキ「けい君とするもん」 オレ「それは…」 アキ「何か問題あるの?    ウチのこと…好き、だよね?」 オレ「うん、好きだ」 アキ「そういう意味じゃなくて」 **266 50 sage 2007/10/26(金) 00:57:08 ID:G9q5YZUX0 アキ「じゃあ、けい君のこと彼氏って    皆に言っていい?」 オレ「彼氏!?」 アキはオレが帰ってから紀子姉と喋っている間 ずっと悩んでいたのだろうか。 いや、もっと以前から悩んできたのか。 オレが都合よすぎることは分かっている。 性欲に抗わず、体の関係は受け入れるが 恋人となると認めない。 アキ「ウチらの関係って従兄妹を超えてるよね」 オレ「そうだな。でも、従兄妹だ。超えたらダメだよな」 さっき紀子姉にもらった勇気が言わせた。 これでいい。無理矢理でも今なら引き返せる。 **267 50 sage 2007/10/26(金) 00:57:44 ID:G9q5YZUX0 アキ「そっかあ…」 終わりはあっけなかった。 アキはそれ以上何も喋らず ただ嗚咽した。 オレはアキのそばに寄って肩を抱いた。 従兄妹として。 未練がないと言えば嘘になる。 でもアキが抱えている痛みを思うと オレは甘えていてはいけない。 アキ「ウチ、振られたんだね」 急に平手で何回も殴ってくるアキ。 **268 50 sage 2007/10/26(金) 00:58:42 ID:G9q5YZUX0 アキ「けい君のくせに!!」 オレ「ごめん」 アキ「ウチ振られたことないのに!!」 オレ「振ったことはあるだろ」 アキ「うん…ウチ結構ひどいことしてきたんだね…」 オレ「いや、でもイヤなら振るだろう?」 アキ「やっぱりウチのことイヤなんだ!」 オレ「違う」 アキ「嘘だよ…バカw」 涙声に僅かの希望が混じる。 オレは従兄妹って良いなと思った。 次の言葉を聞くまでは。 **269 50 sage 2007/10/26(金) 00:59:26 ID:G9q5YZUX0 アキ「これで姉妹ともども玉砕って    あんたも大概よね。ウチとオネエのどこに不満が」 Ω ΩΩなんだってー アキ「今だから言うけど    オネエもかなり好きだったんだよ」 もう次から次へと忙しいな。 オレがいつ紀子姉を振ったんだよ。 アキ「けい君って良い感じだけど、本っ気でダメだよね。」 ダメ出しの嵐の中。 紀子姉がオレのことを好きだったという事実が オレのテンションをおかしくさせた。 **270 50 sage 2007/10/26(金) 01:00:27 ID:G9q5YZUX0 オレ「お前も大体エロ本読みすぎなんだよw」 アキ「うっわ何それ    ウチのこと散々触っといてよー言うな」 オレ「お互いさまだろw」 アキ「ウチの身体は減るの!」 オレ「男は?」 アキ「減るわけないじゃん。汚いし」 ちょっとショックw オレ「まあ、アキの身体はキレイ、かも」 照れるくらいなら言うなオレwww アキ「ん?忘れられないの?」 オレ「だからエロ本読みすぎだw」 アキ「もし、だけど、5年後誘ったらどうする?」 オレ「う」 **271 50 sage 2007/10/26(金) 01:01:04 ID:G9q5YZUX0 アキ「ほらほらあ」 オレ「ついてく、かもな」 アキ「ダメ。その頃はちゃんと彼氏いるから」 何だそれ。切り替え早いなw 本当は切り替えたわけではなく、 この場はノリで何となく会話が続いただけだった。 アキとは、その後も会うたびに 少しづつ気まずさを解いていくことになる。 オレ「アキ…ごめんな」 アキ「いいよ、謝らないで。何か余計に悲しくなるわ」 オレ「わかった」 アキ「もう、ダメなんだよね?」 オレ「…」 **272 50 sage 2007/10/26(金) 01:08:56 ID:G9q5YZUX0 アキ「ウチら本当に抱き合ってたんだよね」 オレ「うん」 アキ「嘘じゃないよね」 オレ「…うん、嘘じゃない」 Don't leave me だれもいない 僕を許してくれるのは 君以外に オレはここまで耐えていたが、とうとう泣いてしまった。 It's too late 信じられない こんなに胸が痛いのに いつか忘れるなんて オレがこんなに勝手な恋愛をした。そしてアキを傷つけた。 でも、確かに心が触れ合った瞬間があったことを オレもアキも絶対に忘れないだろう。 **273 50 sage 2007/10/26(金) 01:09:45 ID:G9q5YZUX0 居間で漫画を読む。 アキは疲れて寝てしまったようで アキの部屋からは物音一つ響かない。 オレは紀子姉と話す機会が欲しかった。 やけにスッキリした心持ちと、 『オネエもかなり好きだったんだよ』 という言葉がない交ぜになって 自棄と言っても良いくらいのテンションになっていた。 そのときは半時間を待たずしてやってきた。 紀子「お疲れ様」 オレ「おう」漫画を見たまま返事をする。 オレはアキと話した内容を語りたいような 気分だったが、それは自重した。 **274 50 sage 2007/10/26(金) 01:10:20 ID:G9q5YZUX0 核心に触れたいような 触れるのが怖いような。 オレ「聞こえてたの?」 紀子「少し、だけど」 オレはオレが紀子姉を振ったくだり が聞こえているかどうかを知りたかった。 紀子「でも、聞かないようにしてた。    大事なことだろうなとは思ったけど    内容はわかんないし知ろうとも思わないよ」 オレ「そっか」 言わなくて良かった。そうだよな。 妹を大切にする紀子姉のことを考えたら、そうなんだよ。 オレが紀子姉を振ったということも 急に小さなことに思えてくる。 **275 50 sage 2007/10/26(金) 01:11:10 ID:G9q5YZUX0 紀子「ごめんね」 オレ「どしたの急に?」 紀子「私が勝手なことしたから」 勝手なこと… 紀子「アキを応援したから」 あ、そうか。 オレとアキが仲良くなったのは 自分の所為だと思っているのか。 この姉のことだ。全力で妹を応援したんだろう。 「勝手だよね。仲良くなって欲しいと思って  でも今度は止めて欲しいと思って」 きっと紀子姉は殆ど察していたんだろう。 今日、オレがアキに終わりを告げたことも。 「紀子姉は悪くないよ」 **276 50 sage 2007/10/26(金) 01:11:59 ID:G9q5YZUX0 「私、嫉妬していたんだよ  どんどんけいと仲良くなるアキに」 待たれよ。 好意はうれしい。 でも、今日すっきりしたばかりなのに。 「ごめんね、どうしようもなく子供で」 紀子姉の言動を矛盾していると 指摘することは容易い。 でも、オレにはできなかった。 「本当は期待していたんだと思う。  けいがアキの求めに応じないことに」 サーセンとしか言いようがないw **277 50 sage 2007/10/26(金) 01:12:56 ID:G9q5YZUX0 「でも、アキはどんどん恋してる顔になって  私はけいが何を考えているか分からなくなって」 今まで紀子姉が抑えていた感情が 吹き出していた。 「けいは本当はどうしたかったの?」 本当は紀子姉はこんなことが 聞きたかったんじゃないと思う。 紀子姉なら、今自分がどうするべきか よく分かっているはずだった。 オレは理性を失っても 紀子姉は絶対に失わない人だと思っていた。

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