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「50氏07」(2007/12/04 (火) 19:48:02) の最新版変更点
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449 50 2007/11/24(土) 03:20:07 ID:2nFk1PRoO
頭ポンポンすんなww
「紀子姉は何て言おうとしたの?」
「んーーー忘れた」
「ずりぃwww」
「とりあえず、実家に電話するね」無視ですか。
「もしもし、お母さん?うん、ゴメン
ちょっと寝過ごしちゃって。明日なるべく早く帰る」
って何!?泊まるのかよ!!!!???
怒られちゃったとか言ってる場合じゃないぜお姉さん。
記憶の中の紀子姉が今の紀子姉に重なる。
断るなんて選択肢はない。
想像が一気に現実味を帯びた今夜。
ざわざわタイムのオレを横目に
星はそれでも変わらず穏やかだった。
451 50 sage 2007/11/24(土) 03:25:04 ID:2nFk1PRoO
もう人通りの少ないところに来ていた。
部屋はすぐそこだ。
早くたどり着きたいのだが、その後が怖い。
紀子姉は何を思ってここまで来たんだろう…。
考えても仕方ないことをグダグダ考えていると
気付けば部屋のトビラが目の前にあった。
いつもしていることなのに、
汗が邪魔して鍵穴になかなか鍵が入らない。
「酔ってるw?」
「酒飲んでないしw」
何を緊張しているんだ。
変なこと考えてる場合じゃねーぞ。
452 50 sage 2007/11/24(土) 03:29:17 ID:2nFk1PRoO
「へえ、案外キレイだね」
一応客人用のスリッパも完備だぜ。
「あ、何か飲む?」
「女房酔わせてどうするつもり?」
「何のパクリだw」
「いや、1回やってみたかったの」
「せんでいいwww」
「イジワル」
「この部屋、誰か来るの久しぶりだよ」
少し部屋を見回す紀子姉。
「喜んでるかな」
「喜んでるね、間違いなく」
「それは主じゃないの?」
ああ、正解だ…。
453 50 sage 2007/11/24(土) 03:30:35 ID:2nFk1PRoO
「紀子姉、お風呂どうする?」
「お風呂…懐かしいな」
「どんだけ入ってないんだよwww」
「ちがうーーーー」
「分かってるよw」
「折角だし、いただきます」
「紀子姉の家のに比べたら超せまいけど」
「うん、全然大丈夫」
「すぐ沸かすから待っててな」
「早くしないと寝ちゃうよー」
「はいはい」
「はいは1回」
ん?最近聞いたような台詞だな。
455 50 sage 2007/11/24(土) 03:36:02 ID:2nFk1PRoO
紀子姉が風呂に入っている間
何も手につかなかった。
何か色々しようと思っていたのに。
自分が寝るところすら作れないまま
「あがったよ」
と声がかかる。
風呂上りはまたいい匂いだ。あれ、またワンピース着てる…?
風呂に浸かりながら考える。
オレはとても軽率な行動をしてしまったのだろうか。
頭を湯船に沈めても何も思い浮かばない。
どうすんだよ、オレ。
そう思ってしまうのも、すんなり寝てしまうことに
抵抗を感じているからなんだよな…。
456 50 sage 2007/11/24(土) 03:37:47 ID:2nFk1PRoO
このままだと、のぼせるな。
そろそろ上がらなければ。
どうってことはない。
従姉が泊まっていくだけだ。
でも、できれば紀子姉が
眠っていてくれるとありがたいな。
眠っていたら、変な気を起こさずにすむ予感がする。
そうだった。オレの予感って当たらないんだw
紀子姉はオレのベッドで仰向きになっていた。
目は閉じているが起きていそうだった。
ワンピースだしw
463 50 sage 2007/11/24(土) 12:50:11 ID:oI/ORde70
今思い出すと、何故そうしたのかは分からないが、
きっとオレは一番したいことをしたんだろうな。
ベッドに腰を掛けて
紀子姉の髪を撫でていた。
このまま眠るならそれもいい。
もし起きたら今までの空白を埋めるような
話をお互いにしよう。
人に優しく接していると
心が落ち着いてくる。
透き通った水面のような心持ちだった。
紀子姉はしばらく
オレの手に頭を委ねていた。
464 50 sage 2007/11/24(土) 12:50:43 ID:oI/ORde70
オレが湯冷めしそうな頃、目を開けた。
化粧を落とした紀子姉は
時間もどこかに落としたのか
高校生の頃の眼差しをオレに向ける。
そして口を開く。
「さむいね」
脳が胸が揺さぶられる。
そう、始まりはそんな言葉だった。
想像が現実となる。
いや、多分二人ともそうなると分かっていた。
離れてからどんな風に生きてきたか。
それを伝え合うための儀式。
465 50 sage 2007/11/24(土) 12:51:56 ID:oI/ORde70
「時間を戻して」
紀子姉が切なさを滲ませて言う。
もう冗談で済まされる歳じゃない。
これから行うこと。
とても楽しくて幸せなことの筈なのに
二人の間に緊張の糸がピンと張っている。
手にさえ空気が絡まって満足に動かせない。
何で人は枷を自ら作ってしまうんだろう。
こんなもの無い方が良いのに
手や足に無数の枷をつけて、
毎日引きずって歩いている。
気付かないのか気付かないふりをしているのか。
466 50 sage 2007/11/24(土) 12:54:51 ID:oI/ORde70
でもオレは踏み出した。
選択肢は他にない。
一切を振り払い震える唇を重ねた。
「不安?」
紀子姉が真っ直ぐに見つめてくる。
「分からない」
「私は怖くないよ」
紀子姉の口が緩む。
「…」
「けいだもん」
簡単なんだよこんなのw
そう言われた気がした。
「…オレ?」
467 50 sage 2007/11/24(土) 12:55:40 ID:oI/ORde70
「そうだよ」
そうだ。
紀子姉を抱きしめた。
纏われた香りが嗅覚を幸せにする。
「ほら、今感じている温かさは
けい以外の誰のものでもないよ」
「うん」
涙きそうな顔を見られたくなくて
抱きしめる腕に力を入れる。
「あの日に戻れるよ」
あの日。
「…」
オレが出来なかった日。
468 50 sage 2007/11/24(土) 12:57:07 ID:oI/ORde70
知りうる限りこんなに美しい曲線をオレは知らない。
女性の体は丸みがあって…
と小学生の頃性教育で習ったけど
丸みってレベルじゃねーぞ。
おまいら小宇宙を感じたことはあるか。
「あ…ちょっと待って…」
「ん?」
「布団に入ろ?」
「うん」
布団の中で向かい合って座る。窮屈w
羽織っていた青いカーディガンを脱がせた。
肩や腕が露出しているので
抱きしめると触れ合う面積が多かった。
二人とも風呂上りなのでサラサラして気持ちいい。
477 50 sage 2007/11/24(土) 23:20:47 ID:YQt08rG20
うなじにキスをして、そのまま唇と舌で撫でる。
横目で見ると紀子姉は目を閉じて眉を寄せていた。
しかし、そのまま続けると
表情が弛緩して吐息が漏れはじめた。
「はぁ…はぁ」
オレは肌に触れたくて仕方がなかった。
首筋や肩に舌を這わせながら
背中のファスナーを下ろして、ブラをのホックを外す。
紀子姉は息を荒くしたまま体重をオレに預けた。
「声出してもいいよ?」
「でも、お隣さんとか…」
「オレが聞きたいから」
ワンピースの裾から手を入れた。
「あっ…本当に…いいのかな…あ、やん」
478 50 sage 2007/11/24(土) 23:22:18 ID:YQt08rG20
「いいよ」
「けいが良くてもw」
太股を手と指で愛でる。
女性って本当に柔らかいよな。
「あっ、ダメぇ」
太股で手を挟まれる。…至福。
ワンピースは肩から紐が落ちかけて
胸で引っかかっている。
性欲が掻き立てられる。
「お願い、脱がせて」
全て脱がせるのにそう時間はかからなかった。
オレも言ってみる。
「オレも脱がせて」
479 50 sage 2007/11/24(土) 23:22:54 ID:YQt08rG20
「うん///」
そんな照れなくても。
紀子姉は職業柄慣れているのか
案外てきぱき脱がせてくれた。
「早いなw」
「ふふっ」
ベッドに横になりキスをする。
紀子姉が微笑んでいるのが分かる。
舌を出すと応じて口を開けてくれた。
少しずつ紀子姉が自分の中に溶けていく。
舌が絡まり合って感覚が
無くなっていきそうだった。
それでも紀子姉は求め続けてくる。
480 50 sage 2007/11/24(土) 23:24:50 ID:YQt08rG20
「ん…んっん」
抱きしめている手で背中を撫でる。
胸はボリュームがあるのに
全体的に華奢なんだよなあ。ふしぎ!
「あぁぁん」
口が離れると
今まで押さえられていた声が漏れ出した。
手を腰から胸にもっていく。
大きい。手に収まりきらない。
最近まで大きくない胸を触っていたから違いは歴然だ。
「大きい…」
「あああぁぁはっあ…けいも、大きい方が好き…?」
481 50 sage 2007/11/24(土) 23:26:24 ID:YQt08rG20
「そんなことないよ」
「それならいいw…うん、触って」
紀子姉は歳を重ねて
さらに洗練された体つきになっていた。
肌は心を映しているのか、
一点の曇りもない。
「けい…」
そんなに切なそうに見つめてくれるな…。
長い夜になりそうだった。
寧ろ、そうなってくれることを願った。
「あっあっ…ああんぁぁああ
そんなに、上手に触っちゃダメぇえ
ああ、ああああんダメぁぁあ、だってばぁ」
483 50 sage 2007/11/24(土) 23:28:24 ID:YQt08rG20
手は休めない。
紀子姉の喘いでいる声に品があって耳に心地良い。
狭い空間で反響される音が質の高い
オーケストラを連想させる。
昂ぶっている自分と冷静な自分が共存していた。
滅多に味わえない感覚。
一流のアーティストと呼ばれる人は
しょっちゅうこんな体験をしているんだろうな。
紀子姉はもう息も絶え絶えだった。
「イヤああぁあぁん…
ダメって、言ったのにいぃ
あああぁぁああっっ
何をされても気持ちいいのぉ」
484 50 sage 2007/11/24(土) 23:29:53 ID:YQt08rG20
「紀子姉っ」
「本当に、頭が真っ白になっちゃう」
「何も考えなくていいよ」
「ああっ」
「もっと気持ちよくなって」
「けいは…?」
「オレはいいよ」
一言告げるとオレは胸を舐め始めた。
正直、何かされるとイキそうでヤバかった。
「…っ!!!あああんっやあああぁっく」
乳首を舐めながら
右手でアソコを意識させながら
太股を撫でる。
「ああ、やっ、そこは…」
485 50 sage 2007/11/24(土) 23:34:31 ID:YQt08rG20
ちょっといじめ過ぎたかな、と思っていると
紀子姉はオレの背中に爪を甘く立てた。
「んあああっ。あんまり、焦らさないで
本当におかしくなっちゃうよ、わたし
ああっあっああん」
「なってみて」
「はぁはぁ…おかしくさせてくれるの?」
不意に微笑まれるとこっちが固まる。
「イキたい?」
「イキたいような…でももっと…
ずっと、こうされていたいかな」
「スケベだね」
「~~っ//」
「いいよ、しばらく感じて」
「でも…」
486 50 sage 2007/11/24(土) 23:36:08 ID:YQt08rG20
紀子姉のアソコからはとめどなく
ヤラシイ液体が溢れてきていた。
そしてそこに触れた時の反応は
昔よりも遥かにエロかった。
「ヤダ…そこは触らないでぇ
びっくりするくらい…濡れてるの///
あっイヤあああんっあんっ!」
「すごいね…こんなに」
「だからぁ、ダメって」
「いいよ、もっと感じて」
「はあああぁん…けいい
もう、ダメえええ」
「イキたい?」
固く目を閉じて頷く様子が可愛かった。
487 50 sage 2007/11/24(土) 23:36:55 ID:YQt08rG20
紀子姉がオレの頭をつかむ。
「お願い…
本当に気持ち良いの」
「ああん、もう、イク、許して
あああああっ!!!あああっあっ!
あああんイクっああああぁぁああ
ダメええあっああんっっっ!!!」
「…すっごい声出てたよ」
「ばかああああ」
「いやwww何で」
「気持ちよすぎてどうしようかと思ったんだから…」
500 50 sage 2007/11/25(日) 23:19:20 ID:7+ocHJqa0
唐突に投下
-----------------
「こんなに気持ち良かったの初めて」
「そう?」
「うん」
そのままオレの上に乗ってくる。
元気だなw
「けいも、気持ちよくなって」
「はい」
「素直だねw」
実は紀子姉が乗っているだけで極上の気持ちよさなんだが。
紀子姉がモノが勃起しているのに気付いて、そこに手を伸ばした。
「すごく固い………」
そうマジマジと言われても如何ともしようがないw
501 50 sage 2007/11/25(日) 23:20:20 ID:7+ocHJqa0
オレの上の女性は
本能だけで動いているかのように激しく舌を這わせ
また、懐かしい面影で優しく触れ
母性を体現したような温かさで包み込んだ。
幸せだった。
気持ち良い…という単語では表せない。
愛が一番近い言葉なのかも知れないが、
言語化することにさほど意味は無いと思うので
分かってくださいw
身体中を触れられたり舐められたりしながら
オレは、紀子姉のアソコを触っていた。
興奮が極まって、指を入れようとすると止められた。
「そこは……とっておいて///」
502 50 sage 2007/11/25(日) 23:22:51 ID:7+ocHJqa0
「紀子姉」
「うん///いいよ…お願いします」
とうとう。
何百回も想像してきたことをこの身で感じることができる。
「入れるよ」
「けい…大好きだよ」
「オレもだ」
「ん、大きい、ゆっくり…」
「うん、ゆっくりするから」
「入った」「入ったね」
微笑み合う。
お互いのことを全て分かり合ったと錯覚してしまうこの感覚がたまらない。
503 50 sage 2007/11/25(日) 23:23:37 ID:7+ocHJqa0
「幸せ…」
「うん」
どちらからともなく動かし始めた。
ゆっくり、ゆっくりとお互いの存在を確かめるように。
心が暖かいもので満たされていく。
肉体的な快楽が少し遅れてやってくる。
繋がっているだけでは飽き足らず
両手も両足も舌も絡ませた。
「あぁ………」
瞳に艶を添えて嬉しそうにオレの髪を撫でてくる。
「ずっと、こうしたかった」
「オレもしたかった」
「本当に?」
504 50 sage 2007/11/25(日) 23:24:33 ID:7+ocHJqa0
「当たり前だよ」
きっと、紀子姉が思ってくれていた以上に
オレがそう思っていた。
「うん…うん」
答えは分かっていたのだろうが、
それでも心底満足したように
それまで以上に身体を絡めてきた。
人間ってこんなにお互いを感じることが
できる造りになっていたっけ。
「はぁぁぁぁ…ん」
時折波打つ紀子姉は大きな海を思い起こさせる。
普段はとても華奢なのに…
女性って偉大だよな。
505 50 sage 2007/11/25(日) 23:25:56 ID:7+ocHJqa0
「あっあっ、あっ」
繋がっている部分がキツく締め付けられる。
「けい、さっきの余韻が…まだ残ってるの。一度イッたのに…余計に敏感になって
それに…けいのも…大きいし///ちょっと休もう?」
「分かった」
それから入れたまま二人でふざけ合った。
でも、この体勢でできるふざけ合いなんて限られている。
「あっ…ちょ…あははは待ってよ、けぃっあはははは」
「ここか?」
「あははははダメえ」
繋がっていることも忘れて、ひとしきり笑った。
「思い出すな」
「あのお寺で初めてキスしたよね」
「そうそう、びしょびしょになってw」
507 50 sage 2007/11/25(日) 23:28:02 ID:7+ocHJqa0
「ついこないだのことみたい」
「それでいいんじゃね?」
「そうだね…」
そして長いキスをした。
「本当に時間が戻ったみたい…けい、今なら
私がびしょびしょになったとき、どういう風に暖めてくれる?」
遠回しだな…と内心苦笑したが
オレは再び身体を動かし始めた。
「んっ…もう、えっちぃ」
と言いながらも正解だろう。くやしいのうw
「寒い?」
「ううん。けいが暖めてくれるから大丈夫」
508 50 sage 2007/11/25(日) 23:29:57 ID:7+ocHJqa0
「あぁぁん」
高めの声で苦しそうに喘ぐ。
また紀子姉の身体がざわつき始める。
触れると即座に反応があって、奥まで入れると声が大きくなって
少し抜くとやはり声が漏れて、舐めると腕の力を強くして。
「ダメぇっ…あぁぁぁ…どうしよう
もう何も分からないよ…けい…あああああぁ」
吐息の混じった声にならない声が感じていることを主張する。
この声や切なそうな顔、紀子姉を構成する全てのものを愛した。
「ああああっっ…ねえ、けいは?あああんあっううう
気持ち、良いの?」
「こんなに気持ち良いのは、初めてだよ」
「うん…あああっあっ、私も、だよ」
509 50 sage 2007/11/25(日) 23:31:28 ID:7+ocHJqa0
「紀子姉…好きだよ」
「私も、大好き」
「ああん…また、ダメ、イキそう」
「うん、オレも」
「けい、一緒に…お願い」
「うん」
「ああああああっそんなに…激しいよ…
ああっっあああっ」
身体全体に紀子姉の跡を刻んでおきたかった。
表情や声、体温、柔らかさ。
指先まで意識を集中させていると何かが乗り移ったように視界が広がる。
「あああっけい!!」
身体が滑らかに擦れ合う音が汗や蜜を含んで
次第に頂点が見え始める。
510 50 sage 2007/11/25(日) 23:32:37 ID:7+ocHJqa0
「紀子姉っ!!」
「あん、あん、ああっ」
「もっと紀子姉を、全部出して」
「ああああっ!!けい、けい、
ああああぅあぁぁあっん」
紀子姉はオレの背中の腕をとても強く結んだ。
「あああ、ダメえええっあんっ!」
額の汗を拭い、乱れた髪を横に流してやる。
「あっあああ、けい、もうダメ、イク」
どちらのものか分からない荒い息遣いと
二人いないと奏でられない音が部屋を支配する。
「ああふっああん」
511 50 sage 2007/11/25(日) 23:33:18 ID:7+ocHJqa0
「あああああぁっあああ」
単調な喘ぎ声の繰り返しが脳を侵していく。
「あん、もう、そんなにしちゃ壊れちゃうよぉ
ああっあああんぅ…はぁん」
徐々に仰け反っていく紀子姉。
声も小刻みに激しくなっていった。
「あああああっ!あぁんんんっ
あっぁああっああくぁあああ」
「紀子姉、出しても良い?」
「いいよ、あああんっ!ああぁ!
私の中で、イって、ああんあああっっ
あああっあああ!!
私も、私もあああっああん!!!」
512 50 sage 2007/11/25(日) 23:34:27 ID:7+ocHJqa0
二人で出し尽くした後は、息をするのに精一杯で会話もできなかった。
同時に心地良いだるさが襲ってくる。
「けい…ありがとう」
そう言う紀子姉が一瞬高校生に見えた。
「オレも、無理言って来てもらって」
「ううん」
冷えた飲み物を用意する。
「いただきます…美味しいね」
毛布を巻いてベッドにちょこんと座って
白い喉を規則正しく上下させている紀子姉に見惚れる。
「…美味しいな」
「けい、私ね多分、結婚することになる」
鈴が鳴るような声で言った。
513 50 sage 2007/11/25(日) 23:35:27 ID:7+ocHJqa0
「…!…嘘」
言葉とは裏腹に、何となく、分かっていた。
ファミレスから出たときに
いつの間にか外されていた指輪。
「…」
沈黙が残酷な答えを突きつける。
「アキのことが落ち着いてからだけど」
「…うん」
「ずるいよね…ごめんなさい」
「ううん」
また沈黙。相手のことは一切聞きたくなかった。
514 50 sage 2007/11/25(日) 23:36:37 ID:7+ocHJqa0
「…なんで責めないの?」
「紀子姉は特別な人だから」
「何で私たちは従弟だったんだろうね」
俯く紀子姉から出た声は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
あまり喜べない役回りだが引き受けよう。
「紀子姉らしくない…もっと前向きに考えな
今日、昔の欠けた時間を埋められた。
結婚前でよかった」
「うん…」
感情だけで動くのは好きではないが
もう一度キスをした。
「おめでとう。もうキスはしないよ」
515 50 sage 2007/11/25(日) 23:37:46 ID:7+ocHJqa0
ここで泣きたいだけ泣けばいい。
紀子姉が落ち着くまで隣で肩を抱いた。
紀子姉から初めて「好き」という単語を
聞けた日に結婚の報告を聞くとは。
でも、オレがここで耐えなければいけない。
今までオレの人生を豊かにしてくれた紀子姉のために
オレができそうな唯一のことだ。
「ありがとう。もう大丈夫だよ。来て良かった」
望まない結婚ではないからこそ
ここに来るのは沢山の葛藤があったことだろう。
「オレは紀子姉と従姉弟で良かった」
「もう、また泣かせるの?」
516 50 sage 2007/11/25(日) 23:38:48 ID:7+ocHJqa0
お互いの携帯の番号を削除した。
またいつか登録することを約束して。
次の日は、余所余所しさを持て余しながら
それでも何度か紀子姉の笑顔を見ることができた。
アキのプレゼントも買って
事前に調べたcafeにも行った。
一人で家に着いたら布団や
色んなところに紀子姉の匂いが残っていて
ずっと我慢していたのに泣いてしまった。
今まで思い出さなかったことまで思い出して
一人では処理することが難しかった。
でも、誰にも言えない。
518 50 sage 2007/11/25(日) 23:45:21 ID:7+ocHJqa0
だからオマイらに聞いて欲しかったんだ。
こんな恋愛があったってことを。
身体の関係を抜いては語れない。
ここを選んだのはそういう理由で
誰か一人でも聞いてくれたらそれで良かった。
不思議と、文章にして書いていくうちに気持ちは落ち着いてきた。
拙い文章の上に、端折りまくりでさぞ読みにくかったと思う。
ずっと真剣に読んでくれた人も
ネタだと思いながら読んでくれた人も、本当にありがとう。
とりあえずここで区切りとさせてもらいます。
質問等は他に投下する人がいない間はいつでもどうぞ。
**449 50 2007/11/24(土) 03:20:07 ID:2nFk1PRoO
頭ポンポンすんなww
「紀子姉は何て言おうとしたの?」
「んーーー忘れた」
「ずりぃwww」
「とりあえず、実家に電話するね」無視ですか。
「もしもし、お母さん?うん、ゴメン
ちょっと寝過ごしちゃって。明日なるべく早く帰る」
って何!?泊まるのかよ!!!!???
怒られちゃったとか言ってる場合じゃないぜお姉さん。
記憶の中の紀子姉が今の紀子姉に重なる。
断るなんて選択肢はない。
想像が一気に現実味を帯びた今夜。
ざわざわタイムのオレを横目に
星はそれでも変わらず穏やかだった。
**451 50 sage 2007/11/24(土) 03:25:04 ID:2nFk1PRoO
もう人通りの少ないところに来ていた。
部屋はすぐそこだ。
早くたどり着きたいのだが、その後が怖い。
紀子姉は何を思ってここまで来たんだろう…。
考えても仕方ないことをグダグダ考えていると
気付けば部屋のトビラが目の前にあった。
いつもしていることなのに、
汗が邪魔して鍵穴になかなか鍵が入らない。
「酔ってるw?」
「酒飲んでないしw」
何を緊張しているんだ。
変なこと考えてる場合じゃねーぞ。
**452 50 sage 2007/11/24(土) 03:29:17 ID:2nFk1PRoO
「へえ、案外キレイだね」
一応客人用のスリッパも完備だぜ。
「あ、何か飲む?」
「女房酔わせてどうするつもり?」
「何のパクリだw」
「いや、1回やってみたかったの」
「せんでいいwww」
「イジワル」
「この部屋、誰か来るの久しぶりだよ」
少し部屋を見回す紀子姉。
「喜んでるかな」
「喜んでるね、間違いなく」
「それは主じゃないの?」
ああ、正解だ…。
**453 50 sage 2007/11/24(土) 03:30:35 ID:2nFk1PRoO
「紀子姉、お風呂どうする?」
「お風呂…懐かしいな」
「どんだけ入ってないんだよwww」
「ちがうーーーー」
「分かってるよw」
「折角だし、いただきます」
「紀子姉の家のに比べたら超せまいけど」
「うん、全然大丈夫」
「すぐ沸かすから待っててな」
「早くしないと寝ちゃうよー」
「はいはい」
「はいは1回」
ん?最近聞いたような台詞だな。
**455 50 sage 2007/11/24(土) 03:36:02 ID:2nFk1PRoO
紀子姉が風呂に入っている間
何も手につかなかった。
何か色々しようと思っていたのに。
自分が寝るところすら作れないまま
「あがったよ」
と声がかかる。
風呂上りはまたいい匂いだ。あれ、またワンピース着てる…?
風呂に浸かりながら考える。
オレはとても軽率な行動をしてしまったのだろうか。
頭を湯船に沈めても何も思い浮かばない。
どうすんだよ、オレ。
そう思ってしまうのも、すんなり寝てしまうことに
抵抗を感じているからなんだよな…。
**456 50 sage 2007/11/24(土) 03:37:47 ID:2nFk1PRoO
このままだと、のぼせるな。
そろそろ上がらなければ。
どうってことはない。
従姉が泊まっていくだけだ。
でも、できれば紀子姉が
眠っていてくれるとありがたいな。
眠っていたら、変な気を起こさずにすむ予感がする。
そうだった。オレの予感って当たらないんだw
紀子姉はオレのベッドで仰向きになっていた。
目は閉じているが起きていそうだった。
ワンピースだしw
**463 50 sage 2007/11/24(土) 12:50:11 ID:oI/ORde70
今思い出すと、何故そうしたのかは分からないが、
きっとオレは一番したいことをしたんだろうな。
ベッドに腰を掛けて
紀子姉の髪を撫でていた。
このまま眠るならそれもいい。
もし起きたら今までの空白を埋めるような
話をお互いにしよう。
人に優しく接していると
心が落ち着いてくる。
透き通った水面のような心持ちだった。
紀子姉はしばらく
オレの手に頭を委ねていた。
**464 50 sage 2007/11/24(土) 12:50:43 ID:oI/ORde70
オレが湯冷めしそうな頃、目を開けた。
化粧を落とした紀子姉は
時間もどこかに落としたのか
高校生の頃の眼差しをオレに向ける。
そして口を開く。
「さむいね」
脳が胸が揺さぶられる。
そう、始まりはそんな言葉だった。
想像が現実となる。
いや、多分二人ともそうなると分かっていた。
離れてからどんな風に生きてきたか。
それを伝え合うための儀式。
**465 50 sage 2007/11/24(土) 12:51:56 ID:oI/ORde70
「時間を戻して」
紀子姉が切なさを滲ませて言う。
もう冗談で済まされる歳じゃない。
これから行うこと。
とても楽しくて幸せなことの筈なのに
二人の間に緊張の糸がピンと張っている。
手にさえ空気が絡まって満足に動かせない。
何で人は枷を自ら作ってしまうんだろう。
こんなもの無い方が良いのに
手や足に無数の枷をつけて、
毎日引きずって歩いている。
気付かないのか気付かないふりをしているのか。
**466 50 sage 2007/11/24(土) 12:54:51 ID:oI/ORde70
でもオレは踏み出した。
選択肢は他にない。
一切を振り払い震える唇を重ねた。
「不安?」
紀子姉が真っ直ぐに見つめてくる。
「分からない」
「私は怖くないよ」
紀子姉の口が緩む。
「…」
「けいだもん」
簡単なんだよこんなのw
そう言われた気がした。
「…オレ?」
**467 50 sage 2007/11/24(土) 12:55:40 ID:oI/ORde70
「そうだよ」
そうだ。
紀子姉を抱きしめた。
纏われた香りが嗅覚を幸せにする。
「ほら、今感じている温かさは
けい以外の誰のものでもないよ」
「うん」
涙きそうな顔を見られたくなくて
抱きしめる腕に力を入れる。
「あの日に戻れるよ」
あの日。
「…」
オレが出来なかった日。
**468 50 sage 2007/11/24(土) 12:57:07 ID:oI/ORde70
知りうる限りこんなに美しい曲線をオレは知らない。
女性の体は丸みがあって…
と小学生の頃性教育で習ったけど
丸みってレベルじゃねーぞ。
おまいら小宇宙を感じたことはあるか。
「あ…ちょっと待って…」
「ん?」
「布団に入ろ?」
「うん」
布団の中で向かい合って座る。窮屈w
羽織っていた青いカーディガンを脱がせた。
肩や腕が露出しているので
抱きしめると触れ合う面積が多かった。
二人とも風呂上りなのでサラサラして気持ちいい。
**477 50 sage 2007/11/24(土) 23:20:47 ID:YQt08rG20
うなじにキスをして、そのまま唇と舌で撫でる。
横目で見ると紀子姉は目を閉じて眉を寄せていた。
しかし、そのまま続けると
表情が弛緩して吐息が漏れはじめた。
「はぁ…はぁ」
オレは肌に触れたくて仕方がなかった。
首筋や肩に舌を這わせながら
背中のファスナーを下ろして、ブラをのホックを外す。
紀子姉は息を荒くしたまま体重をオレに預けた。
「声出してもいいよ?」
「でも、お隣さんとか…」
「オレが聞きたいから」
ワンピースの裾から手を入れた。
「あっ…本当に…いいのかな…あ、やん」
**478 50 sage 2007/11/24(土) 23:22:18 ID:YQt08rG20
「いいよ」
「けいが良くてもw」
太股を手と指で愛でる。
女性って本当に柔らかいよな。
「あっ、ダメぇ」
太股で手を挟まれる。…至福。
ワンピースは肩から紐が落ちかけて
胸で引っかかっている。
性欲が掻き立てられる。
「お願い、脱がせて」
全て脱がせるのにそう時間はかからなかった。
オレも言ってみる。
「オレも脱がせて」
**479 50 sage 2007/11/24(土) 23:22:54 ID:YQt08rG20
「うん///」
そんな照れなくても。
紀子姉は職業柄慣れているのか
案外てきぱき脱がせてくれた。
「早いなw」
「ふふっ」
ベッドに横になりキスをする。
紀子姉が微笑んでいるのが分かる。
舌を出すと応じて口を開けてくれた。
少しずつ紀子姉が自分の中に溶けていく。
舌が絡まり合って感覚が
無くなっていきそうだった。
それでも紀子姉は求め続けてくる。
**480 50 sage 2007/11/24(土) 23:24:50 ID:YQt08rG20
「ん…んっん」
抱きしめている手で背中を撫でる。
胸はボリュームがあるのに
全体的に華奢なんだよなあ。ふしぎ!
「あぁぁん」
口が離れると
今まで押さえられていた声が漏れ出した。
手を腰から胸にもっていく。
大きい。手に収まりきらない。
最近まで大きくない胸を触っていたから違いは歴然だ。
「大きい…」
「あああぁぁはっあ…けいも、大きい方が好き…?」
**481 50 sage 2007/11/24(土) 23:26:24 ID:YQt08rG20
「そんなことないよ」
「それならいいw…うん、触って」
紀子姉は歳を重ねて
さらに洗練された体つきになっていた。
肌は心を映しているのか、
一点の曇りもない。
「けい…」
そんなに切なそうに見つめてくれるな…。
長い夜になりそうだった。
寧ろ、そうなってくれることを願った。
「あっあっ…ああんぁぁああ
そんなに、上手に触っちゃダメぇえ
ああ、ああああんダメぁぁあ、だってばぁ」
**483 50 sage 2007/11/24(土) 23:28:24 ID:YQt08rG20
手は休めない。
紀子姉の喘いでいる声に品があって耳に心地良い。
狭い空間で反響される音が質の高い
オーケストラを連想させる。
昂ぶっている自分と冷静な自分が共存していた。
滅多に味わえない感覚。
一流のアーティストと呼ばれる人は
しょっちゅうこんな体験をしているんだろうな。
紀子姉はもう息も絶え絶えだった。
「イヤああぁあぁん…
ダメって、言ったのにいぃ
あああぁぁああっっ
何をされても気持ちいいのぉ」
**484 50 sage 2007/11/24(土) 23:29:53 ID:YQt08rG20
「紀子姉っ」
「本当に、頭が真っ白になっちゃう」
「何も考えなくていいよ」
「ああっ」
「もっと気持ちよくなって」
「けいは…?」
「オレはいいよ」
一言告げるとオレは胸を舐め始めた。
正直、何かされるとイキそうでヤバかった。
「…っ!!!あああんっやあああぁっく」
乳首を舐めながら
右手でアソコを意識させながら
太股を撫でる。
「ああ、やっ、そこは…」
**485 50 sage 2007/11/24(土) 23:34:31 ID:YQt08rG20
ちょっといじめ過ぎたかな、と思っていると
紀子姉はオレの背中に爪を甘く立てた。
「んあああっ。あんまり、焦らさないで
本当におかしくなっちゃうよ、わたし
ああっあっああん」
「なってみて」
「はぁはぁ…おかしくさせてくれるの?」
不意に微笑まれるとこっちが固まる。
「イキたい?」
「イキたいような…でももっと…
ずっと、こうされていたいかな」
「スケベだね」
「~~っ//」
「いいよ、しばらく感じて」
「でも…」
**486 50 sage 2007/11/24(土) 23:36:08 ID:YQt08rG20
紀子姉のアソコからはとめどなく
ヤラシイ液体が溢れてきていた。
そしてそこに触れた時の反応は
昔よりも遥かにエロかった。
「ヤダ…そこは触らないでぇ
びっくりするくらい…濡れてるの///
あっイヤあああんっあんっ!」
「すごいね…こんなに」
「だからぁ、ダメって」
「いいよ、もっと感じて」
「はあああぁん…けいい
もう、ダメえええ」
「イキたい?」
固く目を閉じて頷く様子が可愛かった。
**487 50 sage 2007/11/24(土) 23:36:55 ID:YQt08rG20
紀子姉がオレの頭をつかむ。
「お願い…
本当に気持ち良いの」
「ああん、もう、イク、許して
あああああっ!!!あああっあっ!
あああんイクっああああぁぁああ
ダメええあっああんっっっ!!!」
「…すっごい声出てたよ」
「ばかああああ」
「いやwww何で」
「気持ちよすぎてどうしようかと思ったんだから…」
**500 50 sage 2007/11/25(日) 23:19:20 ID:7+ocHJqa0
唐突に投下
-----------------
「こんなに気持ち良かったの初めて」
「そう?」
「うん」
そのままオレの上に乗ってくる。
元気だなw
「けいも、気持ちよくなって」
「はい」
「素直だねw」
実は紀子姉が乗っているだけで極上の気持ちよさなんだが。
紀子姉がモノが勃起しているのに気付いて、そこに手を伸ばした。
「すごく固い………」
そうマジマジと言われても如何ともしようがないw
**501 50 sage 2007/11/25(日) 23:20:20 ID:7+ocHJqa0
オレの上の女性は
本能だけで動いているかのように激しく舌を這わせ
また、懐かしい面影で優しく触れ
母性を体現したような温かさで包み込んだ。
幸せだった。
気持ち良い…という単語では表せない。
愛が一番近い言葉なのかも知れないが、
言語化することにさほど意味は無いと思うので
分かってくださいw
身体中を触れられたり舐められたりしながら
オレは、紀子姉のアソコを触っていた。
興奮が極まって、指を入れようとすると止められた。
「そこは……とっておいて///」
**502 50 sage 2007/11/25(日) 23:22:51 ID:7+ocHJqa0
「紀子姉」
「うん///いいよ…お願いします」
とうとう。
何百回も想像してきたことをこの身で感じることができる。
「入れるよ」
「けい…大好きだよ」
「オレもだ」
「ん、大きい、ゆっくり…」
「うん、ゆっくりするから」
「入った」「入ったね」
微笑み合う。
お互いのことを全て分かり合ったと錯覚してしまうこの感覚がたまらない。
**503 50 sage 2007/11/25(日) 23:23:37 ID:7+ocHJqa0
「幸せ…」
「うん」
どちらからともなく動かし始めた。
ゆっくり、ゆっくりとお互いの存在を確かめるように。
心が暖かいもので満たされていく。
肉体的な快楽が少し遅れてやってくる。
繋がっているだけでは飽き足らず
両手も両足も舌も絡ませた。
「あぁ………」
瞳に艶を添えて嬉しそうにオレの髪を撫でてくる。
「ずっと、こうしたかった」
「オレもしたかった」
「本当に?」
**504 50 sage 2007/11/25(日) 23:24:33 ID:7+ocHJqa0
「当たり前だよ」
きっと、紀子姉が思ってくれていた以上に
オレがそう思っていた。
「うん…うん」
答えは分かっていたのだろうが、
それでも心底満足したように
それまで以上に身体を絡めてきた。
人間ってこんなにお互いを感じることが
できる造りになっていたっけ。
「はぁぁぁぁ…ん」
時折波打つ紀子姉は大きな海を思い起こさせる。
普段はとても華奢なのに…
女性って偉大だよな。
**505 50 sage 2007/11/25(日) 23:25:56 ID:7+ocHJqa0
「あっあっ、あっ」
繋がっている部分がキツく締め付けられる。
「けい、さっきの余韻が…まだ残ってるの。一度イッたのに…余計に敏感になって
それに…けいのも…大きいし///ちょっと休もう?」
「分かった」
それから入れたまま二人でふざけ合った。
でも、この体勢でできるふざけ合いなんて限られている。
「あっ…ちょ…あははは待ってよ、けぃっあはははは」
「ここか?」
「あははははダメえ」
繋がっていることも忘れて、ひとしきり笑った。
「思い出すな」
「あのお寺で初めてキスしたよね」
「そうそう、びしょびしょになってw」
**507 50 sage 2007/11/25(日) 23:28:02 ID:7+ocHJqa0
「ついこないだのことみたい」
「それでいいんじゃね?」
「そうだね…」
そして長いキスをした。
「本当に時間が戻ったみたい…けい、今なら
私がびしょびしょになったとき、どういう風に暖めてくれる?」
遠回しだな…と内心苦笑したが
オレは再び身体を動かし始めた。
「んっ…もう、えっちぃ」
と言いながらも正解だろう。くやしいのうw
「寒い?」
「ううん。けいが暖めてくれるから大丈夫」
**508 50 sage 2007/11/25(日) 23:29:57 ID:7+ocHJqa0
「あぁぁん」
高めの声で苦しそうに喘ぐ。
また紀子姉の身体がざわつき始める。
触れると即座に反応があって、奥まで入れると声が大きくなって
少し抜くとやはり声が漏れて、舐めると腕の力を強くして。
「ダメぇっ…あぁぁぁ…どうしよう
もう何も分からないよ…けい…あああああぁ」
吐息の混じった声にならない声が感じていることを主張する。
この声や切なそうな顔、紀子姉を構成する全てのものを愛した。
「ああああっっ…ねえ、けいは?あああんあっううう
気持ち、良いの?」
「こんなに気持ち良いのは、初めてだよ」
「うん…あああっあっ、私も、だよ」
**509 50 sage 2007/11/25(日) 23:31:28 ID:7+ocHJqa0
「紀子姉…好きだよ」
「私も、大好き」
「ああん…また、ダメ、イキそう」
「うん、オレも」
「けい、一緒に…お願い」
「うん」
「ああああああっそんなに…激しいよ…
ああっっあああっ」
身体全体に紀子姉の跡を刻んでおきたかった。
表情や声、体温、柔らかさ。
指先まで意識を集中させていると何かが乗り移ったように視界が広がる。
「あああっけい!!」
身体が滑らかに擦れ合う音が汗や蜜を含んで
次第に頂点が見え始める。
**510 50 sage 2007/11/25(日) 23:32:37 ID:7+ocHJqa0
「紀子姉っ!!」
「あん、あん、ああっ」
「もっと紀子姉を、全部出して」
「ああああっ!!けい、けい、
ああああぅあぁぁあっん」
紀子姉はオレの背中の腕をとても強く結んだ。
「あああ、ダメえええっあんっ!」
額の汗を拭い、乱れた髪を横に流してやる。
「あっあああ、けい、もうダメ、イク」
どちらのものか分からない荒い息遣いと
二人いないと奏でられない音が部屋を支配する。
「ああふっああん」
**511 50 sage 2007/11/25(日) 23:33:18 ID:7+ocHJqa0
「あああああぁっあああ」
単調な喘ぎ声の繰り返しが脳を侵していく。
「あん、もう、そんなにしちゃ壊れちゃうよぉ
ああっあああんぅ…はぁん」
徐々に仰け反っていく紀子姉。
声も小刻みに激しくなっていった。
「あああああっ!あぁんんんっ
あっぁああっああくぁあああ」
「紀子姉、出しても良い?」
「いいよ、あああんっ!ああぁ!
私の中で、イって、ああんあああっっ
あああっあああ!!
私も、私もあああっああん!!!」
**512 50 sage 2007/11/25(日) 23:34:27 ID:7+ocHJqa0
二人で出し尽くした後は、息をするのに精一杯で会話もできなかった。
同時に心地良いだるさが襲ってくる。
「けい…ありがとう」
そう言う紀子姉が一瞬高校生に見えた。
「オレも、無理言って来てもらって」
「ううん」
冷えた飲み物を用意する。
「いただきます…美味しいね」
毛布を巻いてベッドにちょこんと座って
白い喉を規則正しく上下させている紀子姉に見惚れる。
「…美味しいな」
「けい、私ね多分、結婚することになる」
鈴が鳴るような声で言った。
**513 50 sage 2007/11/25(日) 23:35:27 ID:7+ocHJqa0
「…!…嘘」
言葉とは裏腹に、何となく、分かっていた。
ファミレスから出たときに
いつの間にか外されていた指輪。
「…」
沈黙が残酷な答えを突きつける。
「アキのことが落ち着いてからだけど」
「…うん」
「ずるいよね…ごめんなさい」
「ううん」
また沈黙。相手のことは一切聞きたくなかった。
**514 50 sage 2007/11/25(日) 23:36:37 ID:7+ocHJqa0
「…なんで責めないの?」
「紀子姉は特別な人だから」
「何で私たちは従弟だったんだろうね」
俯く紀子姉から出た声は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
あまり喜べない役回りだが引き受けよう。
「紀子姉らしくない…もっと前向きに考えな
今日、昔の欠けた時間を埋められた。
結婚前でよかった」
「うん…」
感情だけで動くのは好きではないが
もう一度キスをした。
「おめでとう。もうキスはしないよ」
**515 50 sage 2007/11/25(日) 23:37:46 ID:7+ocHJqa0
ここで泣きたいだけ泣けばいい。
紀子姉が落ち着くまで隣で肩を抱いた。
紀子姉から初めて「好き」という単語を
聞けた日に結婚の報告を聞くとは。
でも、オレがここで耐えなければいけない。
今までオレの人生を豊かにしてくれた紀子姉のために
オレができそうな唯一のことだ。
「ありがとう。もう大丈夫だよ。来て良かった」
望まない結婚ではないからこそ
ここに来るのは沢山の葛藤があったことだろう。
「オレは紀子姉と従姉弟で良かった」
「もう、また泣かせるの?」
**516 50 sage 2007/11/25(日) 23:38:48 ID:7+ocHJqa0
お互いの携帯の番号を削除した。
またいつか登録することを約束して。
次の日は、余所余所しさを持て余しながら
それでも何度か紀子姉の笑顔を見ることができた。
アキのプレゼントも買って
事前に調べたcafeにも行った。
一人で家に着いたら布団や
色んなところに紀子姉の匂いが残っていて
ずっと我慢していたのに泣いてしまった。
今まで思い出さなかったことまで思い出して
一人では処理することが難しかった。
でも、誰にも言えない。
**518 50 sage 2007/11/25(日) 23:45:21 ID:7+ocHJqa0
だからオマイらに聞いて欲しかったんだ。
こんな恋愛があったってことを。
身体の関係を抜いては語れない。
ここを選んだのはそういう理由で
誰か一人でも聞いてくれたらそれで良かった。
不思議と、文章にして書いていくうちに気持ちは落ち着いてきた。
拙い文章の上に、端折りまくりでさぞ読みにくかったと思う。
ずっと真剣に読んでくれた人も
ネタだと思いながら読んでくれた人も、本当にありがとう。
とりあえずここで区切りとさせてもらいます。
質問等は他に投下する人がいない間はいつでもどうぞ。