2スレ目(レス抽出)

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続・うちの母ちゃん凄いぞ ~ニート風雲篇~ 14 名前: 1 [sage] 投稿日: 2009/04/16(木) 18:03:29.79 ID:Ax0QvrS80 いや、私はこっちで書くぞ こっちのが20秒早かったらしいので >>1乙 ついでにうんこして飯作らなくちゃいけないので、しばしお待ちを 多分19時過ぎには戻る なるべくスレ消費は避けてほしい…このスレで終わらせたいので 申し訳ない 72 名前: 1 [sage] 投稿日: 2009/04/16(木) 19:14:02.10 ID:Ax0QvrS80 http://a.pic.to/x887z 117 名前: 1 [sage] 投稿日: 2009/04/16(木) 20:15:05.49 ID:Ax0QvrS80 ごめんなさい いいわけはあとでします とりあえず再開だけど、どこまで書いたか覚えてない 121 名前: 1 [sage] 投稿日: 2009/04/16(木) 20:15:53.19 ID:Ax0QvrS80 バザーの所は書いたか? バザーでうんこ売る所までは書いたっけ… 129 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:20:00.76 ID:Ax0QvrS80 ありがとう! おk続きいく まぁ、そんなこんなで母ちゃんが企画してくれたバザーなんだけどさ。 素人が食品なんか売っていいのか?と思ったけど、市でちょっと許可もらえばいいらしい。 どうせ兄から材料費せびるつもりだったし、私に損はないのでやってみようと思った。 130 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:21:41.82 ID:Ax0QvrS80 兄に、「はじめて自分でお金を稼いでみたい」と言ったら、兄は涙ぐみながら1万円くれた。 お釣りはいらないと言って、あたらしいエプロンも買っていいよと言って更に5000円くれた。 材料なんか全部100均で買うつもりだったから、これだけで1万円以上は浮くなと思って私はうきうきした。 138 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:25:06.85 ID:Ax0QvrS80 プリンは生もの過ぎてさすがに怖かったので、無難にクッキーを作ろうと思った。 クッキーなら簡単だし、腹壊される心配もないしね。あと、市からの要請で何度以上の熱が通った物しか売っちゃいけないっていう規制もあったから。 クッキー作りは楽しかった。 母ちゃんは、またISOの勉強をしながら毎晩クッキーを作ってる私を、やたら嬉しそうに見てた。 5枚入ったクッキーを、ひとつ100円で売ろうと思ってた私は、50個売ったら5000円の儲けになると思って、お金を稼ぐのなんか簡単じゃんと思った。 145 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:29:03.82 ID:Ax0QvrS80 バザー当日、朝起きたら、母ちゃんが私にネコの絵がついたエプロンをくれた。 妹が家庭実習で作ったやつだといってた。「お姉ちゃんはお料理するからエプロンをあげたい」といって、リュックサックかエプロンかどっちかを作らなきゃいけない家庭実習で、 妹はエプロンを選択したらしい。ずいぶん前に出来あがってたらしいが、バザー当日に母ちゃんから渡してほしいと妹から言われていたらしい。 可愛い妹のエプロンは嬉しかったけど、それよりも早く5000円稼ぎたい気持ちでいっぱいで、なぁなぁに妹へお礼を言ったと思う。 150 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:32:48.17 ID:Ax0QvrS80 母ちゃんと一緒にバザー会場、母ちゃんの勤務先へ行く間。母ちゃんは「そのクッキーいくらで売るの?」と聞かれた。 「5枚で100円」と答えたら、母ちゃんが大笑いしながら「100円は高いなぁ」と言った。 「じゃあいくらならいい?」 「10円ならいいんじゃない?」 10円?何言ってんの?馬鹿じゃない?材料費だけで赤字じゃん、と思って、この時の母ちゃんの言葉は無視した。 だって、5枚入りを50個しか持ってきてないのに。10円なんかで売ったら、全部売っても500円にしかならない。 500円なんか、兄の貯金箱からくすねればいつでも手に入る金額だ。 160 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:35:39.70 ID:Ax0QvrS80 クズクズ言ってるやつら、この程度でクズなんて言ってたらこれからが読めないぞ 結局、母ちゃんの忠告を無視して「5枚入り100円」と書いた段ボールの看板を出した私。 所詮は地元企業のバザーといった所で、来る人来る人ほとんど社員とか、パートのおばちゃんばっかり。 外部からのお客さんはほとんどいないように見えた。 165 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:39:17.27 ID:Ax0QvrS80 一応、会社で熱い人望があるらしい母ちゃんの娘。クッキーを棚に並べていたら、ぞろぞろおばちゃん達がやってきた。 ばんばん売れていくクッキー。ほら、やっぱり5枚で100円でも問題なかったじゃん、と思いながら、大した愛想もふりまかず、100円もらったら袋を渡す、という作業を延々繰り返した。 確か10個くらい売れた所で、小さい女の子が来た。 花の形に抜いてあるクッキーを見て、ほしそうにしてた。 「100円だよ」と言ったら、女の子はきょろきょろ周りを見渡し始めた。 多分、母親を探してるんだろうと思った。 168 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:42:33.27 ID:Ax0QvrS80 きっと、パートのおばちゃんの子供だろう。 年は妹よりも下だな、と。色々考えてたら、女の子はぶるぶるドックの絵柄がついた財布を取り出して、中を覗き込み始めた。 たぶん100円がなかったんだろう、と瞬時に分かった。だって、ずっしり首を落として、分かりやすくうなだれていたから。 なんか、その姿が妹と重なって見えた。 あの日、家出をして、大きなリュックを背負って帰ってきた妹にちょっと似てると思った。 172 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:46:29.12 ID:Ax0QvrS80 「いくらならあるの?」 無愛想に聞いたら、女の子は財布ごと私へ手渡してきた。 中を見たら、500円玉がひとつと、10円が数枚入ってたと思う。 なんだ500円持ってるじゃんと思って、500円玉を拾い上げて「これもらって、400円お釣り返すから」と言ったら、女の子は「それは駄目だ」と言った。 「なんで?」 「誕生日に、お母さんへハンカチを買ってあげるお金だから」 こづかいを貯めて、母親にハンカチをプレゼントしようとしてるらしい女の子。 可愛いなぁと思いながら、それでも、100円は100円。こっちは5000円のために今日まできた訳だし、子供相手でも値切る事は出来ない。 178 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:49:12.81 ID:Ax0QvrS80 「じゃあ買えないね、ばいばい」 と言ったら、女の子はまたしょんぼりと肩を落とした。 だって、食べたいと思った惣菜があって、その惣菜は300円で、でも自分の手持ちは200円。 どうやったって買えないじゃん。 「っでも食べたい!」って思ったら、盗む事になるじゃん。 とか、そんな事を本気で考えてた私は、買わないだろう女の子を手で追い払って、「欲しけりゃ100円持ってきな」と言った。 192 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:53:05.53 ID:Ax0QvrS80 >>173 はいはいニートですみませんね 泣きだしそうな女の子は、しょんぼりしたまま私のそばを離れて、また母親を探しているようだった。 可哀想とは微塵も思わなかった。 結局、50個のクッキーはあっという間に完売。いや、正確には49個完売。 ひとつ落としてしまって割れちゃったから、これは妹の土産にするか、と思ってあきらめた。ラッピングに土ついてたし。 今日私は、4900円稼いだ。兄からもらったお金を合わせると、多分2万円くらいはある。 これでまた当分ニートが出来ると思って安心した私は、うきうきしながら店じまいした。 204 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)20:57:58.52 ID:Ax0QvrS80 すまん、ほんと申し訳ないがまた休憩入れる ちょっと急ぎの用事が。 どうしても今日中に終わらせてしまいたいので、また20~30分で戻ってくる いいわけはあとでたっぷりします スレ消費やめてとか偉そうな事言いましたが、どうぞご自由に自分の母ちゃん自慢してて下さい 私も見てて楽しいし 287 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:07:26.56 ID:Ax0QvrS80 22時15分に再開 やっと終わった ちょっと後片付けがあるので、あと10分くらい待ってほしい ほんとすまん 299 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:16:49.71 ID:Ax0QvrS80 釣り宣言はしないと前スレに書いたはずだけど >>192 の続きからいく 303 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:19:32.64 ID:Ax0QvrS80 バザーの終了を待たずにして、クッキーを完売させた私は、もうここには用はないと思って母ちゃんに「帰る」と言った。 母ちゃんは完売した事を喜んでいたようだったけど、私は、そんな母ちゃんよりも母ちゃんのそばにいる女の子の方に目がいってしまって、それどころじゃなかった。 あの、ぶるぶるドッグの財布を持った女の子。母ちゃんのそばにぴったりと寄り添って、私をじろじろ睨んでいるようだった。 311 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:22:52.32 ID:Ax0QvrS80 睨まれたら睨み返す。DQNの作法に年齢は関係ない。私よりも10歳以上小さいであろうその女の子を存分ににらみ返した。 もう関わるのがいやだったので、やんやうるさい母ちゃんを無視して帰ろうとした時、女の子が「あのお姉ちゃん、私を睨んだ」と言って母ちゃんにすがりついて泣き始めた。 うざい子供だった。 320 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:27:11.84 ID:Ax0QvrS80 普段は優しい母ちゃんも、子供を泣かせると怖い。 めちゃくちゃ怒られて、「なんで睨んだりするんだ」と怒鳴られた。 「睨まれたまら睨み返しただけ」と言ったら、「世の中、睨まれて睨み返していいのは893だけだ」と母ちゃんは言った。 私は何も悪い事をしてないのに、なんで怒られなきゃいけないのかよく分からなかった。 分からないし、分かりたくもなかったのでさっさと母ちゃんから背を向けた。 こんなクソガキにかまっているよりも、早く遊びに行きたかったからだ。 330 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:30:58.70 ID:Ax0QvrS80 クソガキは、私の後をちょこちょこ付いてきた。 ほんとウザイ。なんてウザイんだろう。「睨んでごめん」とか言えばまだマシだけど、黙ってついてくる所がますますウザイ。 しばらくついてくるので、しびれを切らせた私は、「なんかよう?」と聞いた。 クソガキは、さっきまでのふるふるおびえているガキではなく、すました顔をしてた。今思い出してもむかつく。 335 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:34:16.87 ID:Ax0QvrS80 「クッキーちょうだい」 「はぁ?」 「クッキーちょうだい」 右手を差し出したままじたばた足を踏み始めたクソガキ。 いや、言い訳じゃないが、もっと可愛くクッキーをおねだりされていたら、多分あげてたよ、多分ね。 「じゃあ100円」 と言ったら、「お姉ちゃん学校いってないんでしょ?」と言われた。 100円を支払えという事と、学校に行かない事と何の関係があるか分からなくて首を傾げた私。 343 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:37:09.92 ID:Ax0QvrS80 「学校行かないで何してるの?」 もっともな質問だけど、クソガキに言われると無償に腹が立つ。 「学校行かないと悪い人になるんだよ」 「それとも、悪い人だから学校行けなくされたの?」 近くに流れている綾瀬川に、このクソガキを沈めてやるかどうしようか本気で悩んだ。 361 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:42:00.87 ID:Ax0QvrS80 むかむかして、気づいたら、自分が泣いている事に気付いた。無意識に泣いたのはこれが初めて。 なんでこんなクソガキにこんな事言われなきゃいけないのか分からないし、私は何も悪いことしてないのに、何でこんな事言われなきゃいけないのかさっぱり分からない。 クッキークッキーうるさいクソガキに、土がついた袋の、割れたクッキーを投げつけて帰った。 別にそのクッキーをクソガキにあげようと思ったわけじゃなくて、ただ、そのガキに痛い思いをさせたかっただけ。 372 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:46:59.65 ID:Ax0QvrS80 帰ってからわんわん泣いて、多分6歳くらいのガキに私の何が分かるんだと思った。 まぁあれですね、悲劇のヒロインっていうか、可哀想わたし、みたいにわんわん泣いてたんだと思う。 一体私のどこが可哀想なのか当時の自分に聞いてみたいけど、まぁゴミみたいな人間だったからな。ゴミなりのプライドがあったらしい。 374 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:49:40.49 ID:Ax0QvrS80 ゴミのプライドは馬鹿に出来ない。 もう、めちゃくちゃに腹が立った私は、「じゃあ学校行くもん!」と、自ら定時制高校を探した。 定時制高校は腐るほどあったけど、どこも学費が高い。 なぜか、学費だけは母ちゃんや兄の世話になりたくないと思ってた私は、今自分が持っているお金、2万くらいで行ける高校を本気で探していた。 もちろんない。そんな高校あれば今でも行きたい。 379 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:51:51.78 ID:Ax0QvrS80 半ばパニックになった私は、それからしばらくひきこもった。多分数カ月くらい。 飯を作る事もやめたし、家事をする事もやめた。一日中ベッドで、その日が終わるのを待つ生活を続けた。 多分ここが、私の人生の山だと思う。 ひきこもり時代の記憶はほとんどないけど、飯とか全くに近いほど食べてなかったと思う。 392 名前: 1 投稿日: 2009/04/16(木)22:57:02.19 ID:Ax0QvrS80 10分休憩 483 名前: 1◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/16(木) 23:58:27.90 ID:Ax0QvrS80 ネタバレしてもいいか 実は昨夜からだけど、仕事しながら書きこんでいるのでちょくちょく抜けるのはそれ 一応トリつけておくが、今日は戻れないかもしれない 締切が近いので ほんと申し訳ない 611 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 03:53:56.34 ID:JBuSRmxE0 遅くなってごめんなさい、とりあえず終わりました。 でもまた朝にはまた中断します。 >>374の続き 毎日ゴロゴロしながら、学校へ行ってる自分を想像して想像するだけで満足していた。 ニートが求人誌を見るだけで満足するようなもんだろう。想像するだけで自分も高校生になった気がして嬉しかった。 母ちゃんは、家事をしなくなった私を毎日叱った。怒られるというより、諭されている感じだった。 「今まで頑張ってきた、今までの>>1に謝れ!」とか、なんかそんな事を言われた気がする。半分以上聞いてなかったから覚えてない。 616 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 03:57:14.34 ID:JBuSRmxE0 妹のおむつが、いつのまにか外れていた。もう漏らさなくなったと言ってた。また私はとりのこされたと思った。 なんかこの辺りの自分は書いてても笑えてくるくらいの悲劇のヒロインっぷりだな、ちょっと書きながら笑えてきた。 まぁそんなこんなで、自分は6歳くらいのクソガキに言われた一言で自信を失い、更にどんどん成長する妹にも劣等感を感じてたわけだ。 朝目が覚めなきゃいいのにとか本気で考えてた記憶もある。 623 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:01:22.42 ID:JBuSRmxE0 この時間のVIPが一番好きなんだぜ 風呂とか入るのもめんどくさくて、ほとんど入ってなかったし、稼いだ金もあっというまになくなった。何に使ったか全然覚えてない。多分通販で何か買ったんだろう。 また金がなくなった私は、妹のお年玉入れに手をつけた。バレないだろうと本気で思ってた。あと、兄の貯金箱からも金を盗んだ。母ちゃんの財布にだけは唯一手をつけなかったけど。 貯金箱から金がなくなった事に気付いた兄は、夜中に私の部屋へ入ってきて、ぶん殴ってきた。なんかむかついた。 628 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:05:52.82 ID:JBuSRmxE0 >>619 分からん。私の手が4本くらいに増えたら終わるかも ごめんね 兄は、自分の金がなくなった事よりも「人のものを盗った」事に怒っていたらしい。まあ当然よね。 「お前が大切にしてる物がなくなったらどう思う?」と聞かれたけど、別に大切なものなんかなかったし、「なんとも思わない」と答えた。 「人の物を盗るって犯罪なんだぞ?分かってるのか?」と聞かれたので、「分かってる」と答えたと思う。 なんか兄は、一生懸命私を叱りながら諭してくれたけど、全く自分の意思が伝わっていない事に驚愕したのか、そのうち悲しそうな顔をしだした。 「なんでそうなっちゃったんだよ」と聞かれたので、これにも「分からない」と答えたと思う。 その時、兄が泣いてるのを、久々に見た。 631 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:07:30.36 ID:JBuSRmxE0 その日から兄は、家に帰ってこなくなった。多分当時付き合ってる彼女の家にいたんだと思う。 妹とかちょくちょく会ってたらしいけど、私の顔が見たくなかったんだと思う。 兄は、母ちゃんに私が金を盗んだ事は言わなかったらしい。母ちゃんからは何も言われなかったから。 634 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:12:04.41 ID:JBuSRmxE0 ある日、母ちゃんにリビングへ呼ばれた。 母ちゃんは私に小さい包みをくれた。可愛いラッピングの、なんか小さい包みだった。 それと一緒に、手紙をくれた。手紙には、「○○小学校なんねんなんくみ」みたいな、小学校の提出プリントに書くような名前が書かれていたと思う。 「何これ」と聞いたら、「バザーであった○○ちゃん、覚えてないの?」と言われた。人の名前なんか覚えられないので、全力で首を傾げた。 母ちゃんの説明を聞いて、あのクソガキの事かと思いだした。 「あんた、○ちゃんにクッキーあげたんでしょ?それのお礼だって」と言われたので、「あげたんじゃないよ、ぶつけたんだよ」と嫌そうに言ったら、母ちゃんにめちゃくちゃ怒られた。 637 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:15:16.03 ID:JBuSRmxE0 包をぐちゃぐちゃに破いてあけたら、ハンカチが入ってたと思う。いや、キーホルダーかな?あら、思いだせない。 とりあえず、そのお礼の品はあまり私好みじゃなかったので、妹にあげようと思った。 一緒にもらった手紙も封もびりびりに破いて読んだら、「はやくがっこういけるといいね」とか書いてあったと思う。 その下に、大きなピンクのマジックで、「クッキーおいしかった、はなまる」と書かれてた。 クソガキから、16歳にして花丸をもらえた私。あんまり嬉しくなかった。 639 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:17:21.44 ID:JBuSRmxE0 母ちゃんから、「○ちゃんはあんたの作ったクッキー美味しい美味しいって食べてたわよ」と言われた。 ふーん、としか思わなかった。 手紙なんか取っておいても仕方ないので、すぐゴミ箱に捨てた。 少し前までは、自分の料理を食べて喜んでくれる妹を見て嬉しかったのになぁと思った。 今は、全然嬉しくない自分にちょっと驚いた。 641 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:20:35.17 ID:JBuSRmxE0 母ちゃんはそんな私を見て、兄と同じように少し驚いた顔をしてた。「あんた具合でも悪いの?」と聞かれた。 健康すぎる体なので、「大丈夫」と答えたけど、母ちゃんは心配そうにしてた。 それからまたしばらくして、家に母ちゃんのパート先の人がたくさん来た。 普段家に客なんか入れないのにと思ってたけど、どうやらおばちゃん達とみんなで勉強会をするらしい。 644 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:23:59.12 ID:JBuSRmxE0 わらわら家に人が入ってくる音がして、嫌だった。人の足音だけでも気分が悪くなってたからな。 おばちゃんの声と、あと何人か子供の声が聞こえた。おばちゃん達の子供だろう。 クソガキのせいで、妹以外の子供が大嫌いになっていた私は、地震か何かが起きて全員帰ればいいのにと思ってた。 イライラしながら部屋にいたら、母ちゃんに呼ばれた。 勉強会するから、子供達と遊んであげてほしいと言われた。 「絶対嫌だ」と言ったら、母ちゃんは少し考えてから「子もり代あげるよ」と言った。 私はすぐにOKした。 651 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:26:09.87 ID:JBuSRmxE0 パートのおばちゃんどもの子供は全部で3人だか4人くらい。 もちろんというか、想像通りというか、その中にクソガキもいた。パートのおばちゃんたちは「悪いわねぇ」とか言ってたけど、悪いと思うなら連れてくるなよ、とも思った。 クソガキは私をみて「この前のプレゼント使ってる?」と聞いた。 前見た時よりも無邪気な顔をしてるというのが印象強いと思う。 656 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:28:48.70 ID:JBuSRmxE0 >>648 現行禁止?まとめブログの事? そんなの、私が「や、やめて下さい!」と言った所でやめてくれるんだろうか 子供は男の子と女の子半々くらい。 男の子は楽だ。だって、妹のゲームを貸し与えておけば勝手に遊んでくれるから。 めんどくさいのは女の子。「なんかあそんで」としか言わない。なんか遊んでってなんだよと思った。 660 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:32:38.06 ID:JBuSRmxE0 そしたら、クソガキの母親らしい人が、「クソガキちゃん、お姉さんに聞きたい事あるんでしょ?」と口を挟んできた。 クソガキはもじもじしながら、「クッキー作りを教えてほしい」と言ってきた。「めんどくさいから嫌だ」と思わず言いそうになったが、一応母親の手前、「時間がかかるからまた今度ね」と言っておいた。 だけど、さすがにクソガキだけある。なかなか引き下がらない。 しかも、エプロンまで持参していやがった。ぴちぴちぴっちのエプロンだったと思う。 668 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:36:30.01 ID:JBuSRmxE0 >>659 いや、そんな事ない。そんな事は絶対ない。 作る気満々じゃねーかよ、と思ったら、母ちゃんが「恥ずかしがらないで“約束通り”作ってあげなさいよ」と言った。 クソガキと一緒にクッキー作るなんて話しらないぞ、と思ってたけど、すぐに母ちゃんのしわざだと気付いた。 多分母ちゃんが、「クソガキちゃん、うちの>>1がクソガキちゃんにまたクッキー食べさせてあげたいって言ってわよ」とか何とか言ったんだろう。 だから無邪気な顔して私に飛びついてきたのか、このクソガキは、と思ったけど、なんか、エプロン握ってわくわくした目を見たら「NO」とは言えない雰囲気になり、一緒に作る事になった。 674 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:40:26.36 ID:JBuSRmxE0 子供の相手は疲れる。しかも最近、家族とさえあまり会話していなかった私は、人と話す事がこんなに疲れるのかと驚愕したくらいだ。 分量を量れと言ってるのに、なんか違う事し始めるし、泡だて器なんかみんなで取り合い戦争だ。「私は全然作業できない」とか言って泣き出す子までいるし、許されるなら全員穴へ放り込んでやりたいと思った。 やりたい放題のガキどもの中で、クソガキだけは一生懸命なんか紙にメモをとってた。 子供にしか読めないだろうミミズのような字で、真剣にクッキーを作るクソガキは、ちょっと可愛いと思った。 678 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:43:59.39 ID:JBuSRmxE0 クッキーを焼いてる間、他のガキどもはバタバタ走り回っても後片付けなんかしないのに、クソガキだけは後片付けを手伝いながらじーっとオーブンを見てた。 よっぽどコイツはクッキーが好きなんだなと思った私のエプロンを、クソガキが引っ張って呼ぶ。 「なに?」と聞いたら、こっそり耳打ちするように、「お母さんの誕生日に、クッキー焼いてあげるの」と言った。 貯めてたお小遣いでハンカチと、クッキーを作ってプレゼントするんだと。 対して興味もなかったが、「これは内緒ね」と言ったクソガキが意外にも可愛い顔をしてたので、ちょっとだけ笑顔を返してあげた。 685 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:47:30.53 ID:JBuSRmxE0 なんかよく分からないけど、クソガキは私によほどなついたらしい。 クッキーが焼きあがったときも、食べる時も、私の隣をくっついて離れようとしない。 人から好かれるのはそんなに悪い気分ではなかったので、単純に嬉しかったと思う。 男の子がゲームの対戦をしようと言ってきたので、一緒にやった。 ニートのゲーム力を存分に発揮したら、男の子から尊敬された。 めんどくせーと思ってたけど、子供と遊ぶのはそこそこ楽しいと思った。 691 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:51:01.10 ID:JBuSRmxE0 勉強会が終わって、おばちゃんや子供たちが帰ったあと、なんか顔が痛い事に気付いた。 母ちゃんに「なんか顔が痛い」と言ったら、母ちゃんはにやにやしながら「久々に笑ったからじゃない?」と言った。 多分、母ちゃんは確信犯だと思った。 みんなが帰ってから、ちょっと寂しいと思った。 久々に、妹とゲームをしたいなと思った。 その前に母ちゃんから今日の子もり代をもらわなきゃと思った。 もらえたお金は500円だった。 696 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:54:51.06 ID:JBuSRmxE0 「500円なんか小学生じゃあるまいし、もっとちょうだい」と言ったら、「じゃあいくら欲しいの?」と聞かれた。 母ちゃんにはお金をせびりにくいので、金額が言いだせなかった。なので、しぶしぶ500円で我慢した。 母ちゃんからもらった500円を持ってスーパーへ行った。 お菓子を買おうと思ったけど、ぴちぴちピッチのレターセットだかメモ帳だかを見かけた。 値段は覚えてない。300円くらいかな。 お菓子はクッキーがあまってるからいいか、と思って、私はぴちぴちピッチのレターセットを買った。 クソガキに、クッキーのレシピをこれで書いてやろうと思った。 704 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 04:58:07.12 ID:JBuSRmxE0 あんなミミズみたいな字で書いたレシピじゃ、クソガキの母親が腹を壊すかもしれないと思ったからだ。 家に帰ってからレシピをつらつら書いて、母ちゃんに「クソガキに渡してくれ」と手紙を渡した。 母ちゃんはびっくりして、天変地異でもおこったような顔をしてた。 「このキャラクターの封筒、あんたが買ったの?」と聞かれたから、「さっき母ちゃんからもらったお金で買ってきた」と答えた。 久々に母ちゃんにめちゃくちゃ褒めてもらった。 708 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:00:40.08 ID:JBuSRmxE0 「もったいないと思った?」と母ちゃんが言った。 せっかくもらったお金で、クソガキへあげるレターセットを買う事がもったいないと感じたのか聞いてるようだった。 そういえば、別にもったいないと感じなかったなと思ったので、そのまま答えた。 母ちゃんは、「母ちゃんが自分じゃなくて子供にお金使うのと同じだね」と言った。 誰かのために金を使って、それがもったいないと感じなければ、そこには愛があるらしい。これは母ちゃん持論。 716 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:04:52.58 ID:JBuSRmxE0 また長文消えた 私のぱそこんからF5キーが消え去ればいいのに 726 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:07:49.75 ID:JBuSRmxE0 「やだよ、あんなクソガキ。愛なんかないよ」と言ったら、母ちゃんはまたにやにやしてた。 珍しく、勉強会のあと会社へ戻らなくてもいいらしい母ちゃん。平日に母ちゃんが家にいる事なんかほとんどなかったので、なんだか新鮮だった。 母ちゃんもいるし、妹とゲームもしたかったので、ふと思い立って久々にご飯を作ろうと思った。 どうせオーブンの掃除とかもしなきゃいけないし、キッチンに立つついでと思って。 キッチンへ立った私を見て、母ちゃんはまた地球が崩壊したような驚きぶりだったけど、なんか嬉しそうだった。 730 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:11:02.97 ID:JBuSRmxE0 私が久々にキッチンに立って、一番喜んだのは妹だろう。 夕方遊んで帰ってくるなり、料理作ってる私をみて、妹は「お姉ちゃんのご飯が食べられるの?」と聞いてきた。 私の隣でずーっと料理を見てたし、「早く食べたいなー」とずっと言ってた。 あとでゲームしようねと言ったら、妹はくるくる回って「やったー」と喜んでいた。 なんか、これもまた久しぶりに心から妹が可愛いと思った。 738 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:14:38.91 ID:JBuSRmxE0 それからまた少しずつ料理を作り始めた私は、前みたいに誰かに料理を食べてもらいたいという気持ちがちょっとずつ戻ってきていた。 妹も母ちゃんも、私の料理を世界一の料理みたいに褒めてくれるから嬉しいし。 あと、クソガキからまたお礼の手紙が母ちゃん伝いに来た。今度の手紙は捨てないで取っておいた。 またそれからしばらくして、クソガキから再び手紙がきた。 ウソガキと、クソガキの母親、二人で映った写真だった。クソガキの母親は、クッキーとハンカチを持ってた。 母親の誕生日に、ちゃんと私に言った通り、プレゼントとクッキーを作ったらしい。 744 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:16:52.58 ID:JBuSRmxE0 クソガキの母親は顔をくしゃくしゃにした笑顔で写真の中にいた。 よほど嬉しかったんだろうなと思った。 そういえば、私は母ちゃんに何かあげた事ないなと思った。 そりゃ小さい頃や、まだ家が正常だった頃は、肩たたき券とかあげてたかもしれないけど。 またふと思い立って、母ちゃんに何かあげたいと思った。 本当、書きながら思うが、私は何を行動するのも全て思いつきで行動していると思う。 746 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:19:20.06 ID:JBuSRmxE0 別に誕生日でも何でもないし、母の日とかそんな日でもないし、あげる理由も特にないけど、なんかあげたかった。 多分、クソガキに負けたくなかったのかもしれない。なんか、やり遂げてるクソガキに対抗したかったというかなんというか。 相変わらずお金はないので、物は買えない。 もちろん金を稼ぐつもりもないので、金のかからない何か。 肩たたき券とかでいいかと思ったけど、もっと高級そうな物をあげたかった。 でも金はかけられない。 凄い矛盾。 748 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:21:24.98 ID:JBuSRmxE0 母ちゃんに、「何か欲しいものある?」と聞いた。 母ちゃんは「家」と答えた。 家はさすがに無理だった。 「じゃあ今何が一番したい?」と聞いた。 「出世したい」と言われた。 出世もさすがに無理だ。 「じゃあ、100円以内で何か買うとしたら何買う?」と聞いた。 「貯金する」と言われた。 だんだんいらいらしてきた。 751 名前: 1 ◆6ClmPIZy/M 投稿日: 2009/04/17(金) 05:23:25.08 ID:JBuSRmxE0 夜に再開。時間は多分18時とか、19時とか。 ほんと、とぎれとぎれでごめんなさい。 もし落ちてたら、パー速に立ててくれたらしいスレへ行きます。
<div> </div> <div class="title"><font color="#FF0000" size="4">続・うちの母ちゃん凄いぞ ~ニート風雲篇~</font></div> <p> </p> <div class="header"> <p> </p> <p><span class="no"><a>1</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 17:50:43.22 ID:QN5fc53O0</span></p> </div> <div class="mes">ID:Ax0QvrS80こと1はニートである。<br /> 母ちゃんがすごい。<br /> 1と反比例してすごい。<br /><br /> 兄・・・フリーター。家族想い。<br /> 妹・・・登校拒否になる⇒登校拒否を克服<br /> 母・・・とにかくすごい。まじぱねぇ。<br /> 1 ・・・スレ住人に愛されるクズ。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>14</a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><strong>1</strong></a><span class="mail">[sage]</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 18:03:29.79 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">いや、私はこっちで書くぞ<br /> こっちのが20秒早かったらしいので<br /><br /><a href="#1">&gt;&gt;1</a>乙<br /><br /> ついでにうんこして飯作らなくちゃいけないので、しばしお待ちを<br /> 多分19時過ぎには戻る<br /> なるべくスレ消費は避けてほしい…このスレで終わらせたいので<br /> 申し訳ない</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>72</a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><strong>1</strong></a><span class="mail">[sage]</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 19:14:02.10 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes"><a target="_blank" href="http://a.pic.to/x887z">http://a.pic.to/x887z</a></div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>117</a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><strong>1</strong></a><span class="mail">[sage]</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:15:05.49 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">ごめんなさい<br /> いいわけはあとでします<br /> とりあえず再開だけど、どこまで書いたか覚えてない</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>121</a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><strong>1</strong></a><span class="mail">[sage]</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:15:53.19 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">バザーの所は書いたか?<br /> バザーでうんこ売る所までは書いたっけ…</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>129</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:20:00.76 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">ありがとう!<br /> おk続きいく<br /><br /><br /> まぁ、そんなこんなで母ちゃんが企画してくれたバザーなんだけどさ。<br /> 素人が食品なんか売っていいのか?と思ったけど、市でちょっと許可もらえばいいらしい。<br /> どうせ兄から材料費せびるつもりだったし、私に損はないのでやってみようと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>130</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:21:41.82 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">兄に、「はじめて自分でお金を稼いでみたい」と言ったら、兄は涙ぐみながら1万円くれた。<br /> お釣りはいらないと言って、あたらしいエプロンも買っていいよと言って更に5000円くれた。<br /> 材料なんか全部100均で買うつもりだったから、これだけで1万円以上は浮くなと思って私はうきうきした。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>138</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:25:06.85 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">プリンは生もの過ぎてさすがに怖かったので、無難にクッキーを作ろうと思った。<br /> クッキーなら簡単だし、腹壊される心配もないしね。あと、市からの要請で何度以上の熱が通った物しか売っちゃいけないっていう規制もあったから。<br /><br /> クッキー作りは楽しかった。<br /> 母ちゃんは、またISOの勉強をしながら毎晩クッキーを作ってる私を、やたら嬉しそうに見てた。<br /> 5枚入ったクッキーを、ひとつ100円で売ろうと思ってた私は、50個売ったら5000円の儲けになると思って、お金を稼ぐのなんか簡単じゃんと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>145</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:29:03.82 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">バザー当日、朝起きたら、母ちゃんが私にネコの絵がついたエプロンをくれた。<br /> 妹が家庭実習で作ったやつだといってた。「お姉ちゃんはお料理するからエプロンをあげたい」といって、リュックサックかエプロンかどっちかを作らなきゃいけない家庭実習で、<br /> 妹はエプロンを選択したらしい。ずいぶん前に出来あがってたらしいが、バザー当日に母ちゃんから渡してほしいと妹から言われていたらしい。<br /><br /> 可愛い妹のエプロンは嬉しかったけど、それよりも早く5000円稼ぎたい気持ちでいっぱいで、なぁなぁに妹へお礼を言ったと思う。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>150</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:32:48.17 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">母ちゃんと一緒にバザー会場、母ちゃんの勤務先へ行く間。母ちゃんは「そのクッキーいくらで売るの?」と聞かれた。<br /> 「5枚で100円」と答えたら、母ちゃんが大笑いしながら「100円は高いなぁ」と言った。<br /><br /> 「じゃあいくらならいい?」<br /> 「10円ならいいんじゃない?」<br /><br /> 10円?何言ってんの?馬鹿じゃない?材料費だけで赤字じゃん、と思って、この時の母ちゃんの言葉は無視した。<br /> だって、5枚入りを50個しか持ってきてないのに。10円なんかで売ったら、全部売っても500円にしかならない。<br /> 500円なんか、兄の貯金箱からくすねればいつでも手に入る金額だ。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>160</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:35:39.70 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">クズクズ言ってるやつら、この程度でクズなんて言ってたらこれからが読めないぞ<br /><br /><br /> 結局、母ちゃんの忠告を無視して「5枚入り100円」と書いた段ボールの看板を出した私。<br /> 所詮は地元企業のバザーといった所で、来る人来る人ほとんど社員とか、パートのおばちゃんばっかり。<br /> 外部からのお客さんはほとんどいないように見えた。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>165</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:39:17.27 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">一応、会社で熱い人望があるらしい母ちゃんの娘。クッキーを棚に並べていたら、ぞろぞろおばちゃん達がやってきた。<br /> ばんばん売れていくクッキー。ほら、やっぱり5枚で100円でも問題なかったじゃん、と思いながら、大した愛想もふりまかず、100円もらったら袋を渡す、という作業を延々繰り返した。<br /> 確か10個くらい売れた所で、小さい女の子が来た。<br /> 花の形に抜いてあるクッキーを見て、ほしそうにしてた。<br /> 「100円だよ」と言ったら、女の子はきょろきょろ周りを見渡し始めた。<br /> 多分、母親を探してるんだろうと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>168</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:42:33.27 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">きっと、パートのおばちゃんの子供だろう。<br /> 年は妹よりも下だな、と。色々考えてたら、女の子はぶるぶるドックの絵柄がついた財布を取り出して、中を覗き込み始めた。<br /><br /> たぶん100円がなかったんだろう、と瞬時に分かった。だって、ずっしり首を落として、分かりやすくうなだれていたから。<br /> なんか、その姿が妹と重なって見えた。<br /><br /> あの日、家出をして、大きなリュックを背負って帰ってきた妹にちょっと似てると思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>172</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:46:29.12 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">「いくらならあるの?」<br /><br /> 無愛想に聞いたら、女の子は財布ごと私へ手渡してきた。<br /> 中を見たら、500円玉がひとつと、10円が数枚入ってたと思う。<br /><br /> なんだ500円持ってるじゃんと思って、500円玉を拾い上げて「これもらって、400円お釣り返すから」と言ったら、女の子は「それは駄目だ」と言った。<br /><br /> 「なんで?」<br /> 「誕生日に、お母さんへハンカチを買ってあげるお金だから」<br /><br /> こづかいを貯めて、母親にハンカチをプレゼントしようとしてるらしい女の子。<br /> 可愛いなぁと思いながら、それでも、100円は100円。こっちは5000円のために今日まできた訳だし、子供相手でも値切る事は出来ない。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>178</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:49:12.81 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">「じゃあ買えないね、ばいばい」<br /> と言ったら、女の子はまたしょんぼりと肩を落とした。<br /> だって、食べたいと思った惣菜があって、その惣菜は300円で、でも自分の手持ちは200円。<br /> どうやったって買えないじゃん。<br /> 「っでも食べたい!」って思ったら、盗む事になるじゃん。<br /><br /> とか、そんな事を本気で考えてた私は、買わないだろう女の子を手で追い払って、「欲しけりゃ100円持ってきな」と言った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>192</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:53:05.53 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes"><a href="#173">&gt;&gt;173</a><br /> はいはいニートですみませんね<br /><br /><br /> 泣きだしそうな女の子は、しょんぼりしたまま私のそばを離れて、また母親を探しているようだった。<br /> 可哀想とは微塵も思わなかった。<br /><br /> 結局、50個のクッキーはあっという間に完売。いや、正確には49個完売。<br /> ひとつ落としてしまって割れちゃったから、これは妹の土産にするか、と思ってあきらめた。ラッピングに土ついてたし。<br /> 今日私は、4900円稼いだ。兄からもらったお金を合わせると、多分2万円くらいはある。<br /> これでまた当分ニートが出来ると思って安心した私は、うきうきしながら店じまいした。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>204</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 20:57:58.52 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">すまん、ほんと申し訳ないがまた休憩入れる<br /> ちょっと急ぎの用事が。<br /><br /> どうしても今日中に終わらせてしまいたいので、また20~30分で戻ってくる<br /> いいわけはあとでたっぷりします<br /><br /> スレ消費やめてとか偉そうな事言いましたが、どうぞご自由に自分の母ちゃん自慢してて下さい<br /> 私も見てて楽しいし</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>287</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:07:26.56 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">22時15分に再開<br /><br /> やっと終わった<br /> ちょっと後片付けがあるので、あと10分くらい待ってほしい<br /> ほんとすまん</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>299</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:16:49.71 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">釣り宣言はしないと前スレに書いたはずだけど<br /><br /><br /><a href="#192">&gt;&gt;192</a><br /> の続きからいく</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>303</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:19:32.64 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">バザーの終了を待たずにして、クッキーを完売させた私は、もうここには用はないと思って母ちゃんに「帰る」と言った。<br /> 母ちゃんは完売した事を喜んでいたようだったけど、私は、そんな母ちゃんよりも母ちゃんのそばにいる女の子の方に目がいってしまって、それどころじゃなかった。<br /> あの、ぶるぶるドッグの財布を持った女の子。母ちゃんのそばにぴったりと寄り添って、私をじろじろ睨んでいるようだった。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>311</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:22:52.32 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">睨まれたら睨み返す。DQNの作法に年齢は関係ない。私よりも10歳以上小さいであろうその女の子を存分ににらみ返した。<br /> もう関わるのがいやだったので、やんやうるさい母ちゃんを無視して帰ろうとした時、女の子が「あのお姉ちゃん、私を睨んだ」と言って母ちゃんにすがりついて泣き始めた。<br /> うざい子供だった。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>320</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:27:11.84 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">普段は優しい母ちゃんも、子供を泣かせると怖い。<br /> めちゃくちゃ怒られて、「なんで睨んだりするんだ」と怒鳴られた。<br /> 「睨まれたまら睨み返しただけ」と言ったら、「世の中、睨まれて睨み返していいのは893だけだ」と母ちゃんは言った。<br /><br /> 私は何も悪い事をしてないのに、なんで怒られなきゃいけないのかよく分からなかった。<br /> 分からないし、分かりたくもなかったのでさっさと母ちゃんから背を向けた。<br /><br /> こんなクソガキにかまっているよりも、早く遊びに行きたかったからだ。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>330</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:30:58.70 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">クソガキは、私の後をちょこちょこ付いてきた。<br /> ほんとウザイ。なんてウザイんだろう。「睨んでごめん」とか言えばまだマシだけど、黙ってついてくる所がますますウザイ。<br /> しばらくついてくるので、しびれを切らせた私は、「なんかよう?」と聞いた。<br /> クソガキは、さっきまでのふるふるおびえているガキではなく、すました顔をしてた。今思い出してもむかつく。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>335</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:34:16.87 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">「クッキーちょうだい」<br /> 「はぁ?」<br /> 「クッキーちょうだい」<br /><br /> 右手を差し出したままじたばた足を踏み始めたクソガキ。<br /> いや、言い訳じゃないが、もっと可愛くクッキーをおねだりされていたら、多分あげてたよ、多分ね。<br /><br /> 「じゃあ100円」<br /> と言ったら、「お姉ちゃん学校いってないんでしょ?」と言われた。<br /> 100円を支払えという事と、学校に行かない事と何の関係があるか分からなくて首を傾げた私。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>343</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:37:09.92 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">「学校行かないで何してるの?」<br /><br /> もっともな質問だけど、クソガキに言われると無償に腹が立つ。<br /> 「学校行かないと悪い人になるんだよ」<br /> 「それとも、悪い人だから学校行けなくされたの?」<br /><br /> 近くに流れている綾瀬川に、このクソガキを沈めてやるかどうしようか本気で悩んだ。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>361</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:42:00.87 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">むかむかして、気づいたら、自分が泣いている事に気付いた。無意識に泣いたのはこれが初めて。<br /> なんでこんなクソガキにこんな事言われなきゃいけないのか分からないし、私は何も悪いことしてないのに、何でこんな事言われなきゃいけないのかさっぱり分からない。<br /><br /> クッキークッキーうるさいクソガキに、土がついた袋の、割れたクッキーを投げつけて帰った。<br /> 別にそのクッキーをクソガキにあげようと思ったわけじゃなくて、ただ、そのガキに痛い思いをさせたかっただけ。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>372</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:46:59.65 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">帰ってからわんわん泣いて、多分6歳くらいのガキに私の何が分かるんだと思った。<br /> まぁあれですね、悲劇のヒロインっていうか、可哀想わたし、みたいにわんわん泣いてたんだと思う。<br /> 一体私のどこが可哀想なのか当時の自分に聞いてみたいけど、まぁゴミみたいな人間だったからな。ゴミなりのプライドがあったらしい。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>374</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:49:40.49 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">ゴミのプライドは馬鹿に出来ない。<br /> もう、めちゃくちゃに腹が立った私は、「じゃあ学校行くもん!」と、自ら定時制高校を探した。<br /> 定時制高校は腐るほどあったけど、どこも学費が高い。<br /> なぜか、学費だけは母ちゃんや兄の世話になりたくないと思ってた私は、今自分が持っているお金、2万くらいで行ける高校を本気で探していた。<br /> もちろんない。そんな高校あれば今でも行きたい。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>379</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:51:51.78 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">半ばパニックになった私は、それからしばらくひきこもった。多分数カ月くらい。<br /> 飯を作る事もやめたし、家事をする事もやめた。一日中ベッドで、その日が終わるのを待つ生活を続けた。<br /> 多分ここが、私の人生の山だと思う。<br /> ひきこもり時代の記憶はほとんどないけど、飯とか全くに近いほど食べてなかったと思う。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>392</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 22:57:02.19 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">10分休憩</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>483</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/16(木) 23:58:27.90 ID:Ax0QvrS80</span></div> <div class="mes">ネタバレしてもいいか<br /> 実は昨夜からだけど、仕事しながら書きこんでいるのでちょくちょく抜けるのはそれ<br /><br /> 一応トリつけておくが、今日は戻れないかもしれない<br /> 締切が近いので<br /> ほんと申し訳ない</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>611</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 03:53:56.34 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">遅くなってごめんなさい、とりあえず終わりました。<br /> でもまた朝にはまた中断します。<br /><br /><br /><a href="#374">&gt;&gt;374</a>の続き<br /><br /> 毎日ゴロゴロしながら、学校へ行ってる自分を想像して想像するだけで満足していた。<br /> ニートが求人誌を見るだけで満足するようなもんだろう。想像するだけで自分も高校生になった気がして嬉しかった。<br /> 母ちゃんは、家事をしなくなった私を毎日叱った。怒られるというより、諭されている感じだった。<br /> 「今まで頑張ってきた、今までの<a href="#1">&gt;&gt;1</a>に謝れ!」とか、なんかそんな事を言われた気がする。半分以上聞いてなかったから覚えてない。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>616</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 03:57:14.34 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">妹のおむつが、いつのまにか外れていた。もう漏らさなくなったと言ってた。また私はとりのこされたと思った。<br /> なんかこの辺りの自分は書いてても笑えてくるくらいの悲劇のヒロインっぷりだな、ちょっと書きながら笑えてきた。<br /><br /> まぁそんなこんなで、自分は6歳くらいのクソガキに言われた一言で自信を失い、更にどんどん成長する妹にも劣等感を感じてたわけだ。<br /> 朝目が覚めなきゃいいのにとか本気で考えてた記憶もある。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>623</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:01:22.42 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">この時間のVIPが一番好きなんだぜ<br /><br /><br /> 風呂とか入るのもめんどくさくて、ほとんど入ってなかったし、稼いだ金もあっというまになくなった。何に使ったか全然覚えてない。多分通販で何か買ったんだろう。<br /> また金がなくなった私は、妹のお年玉入れに手をつけた。バレないだろうと本気で思ってた。あと、兄の貯金箱からも金を盗んだ。母ちゃんの財布にだけは唯一手をつけなかったけど。<br /> 貯金箱から金がなくなった事に気付いた兄は、夜中に私の部屋へ入ってきて、ぶん殴ってきた。なんかむかついた。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>628</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:05:52.82 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes"><a href="#619">&gt;&gt;619</a><br /> 分からん。私の手が4本くらいに増えたら終わるかも<br /> ごめんね<br /><br /><br /> 兄は、自分の金がなくなった事よりも「人のものを盗った」事に怒っていたらしい。まあ当然よね。<br /> 「お前が大切にしてる物がなくなったらどう思う?」と聞かれたけど、別に大切なものなんかなかったし、「なんとも思わない」と答えた。<br /> 「人の物を盗るって犯罪なんだぞ?分かってるのか?」と聞かれたので、「分かってる」と答えたと思う。<br /><br /> なんか兄は、一生懸命私を叱りながら諭してくれたけど、全く自分の意思が伝わっていない事に驚愕したのか、そのうち悲しそうな顔をしだした。<br /> 「なんでそうなっちゃったんだよ」と聞かれたので、これにも「分からない」と答えたと思う。<br /> その時、兄が泣いてるのを、久々に見た。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>631</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:07:30.36 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">その日から兄は、家に帰ってこなくなった。多分当時付き合ってる彼女の家にいたんだと思う。<br /> 妹とかちょくちょく会ってたらしいけど、私の顔が見たくなかったんだと思う。<br /> 兄は、母ちゃんに私が金を盗んだ事は言わなかったらしい。母ちゃんからは何も言われなかったから。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>634</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:12:04.41 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">ある日、母ちゃんにリビングへ呼ばれた。<br /> 母ちゃんは私に小さい包みをくれた。可愛いラッピングの、なんか小さい包みだった。<br /> それと一緒に、手紙をくれた。手紙には、「○○小学校なんねんなんくみ」みたいな、小学校の提出プリントに書くような名前が書かれていたと思う。<br /> 「何これ」と聞いたら、「バザーであった○○ちゃん、覚えてないの?」と言われた。人の名前なんか覚えられないので、全力で首を傾げた。<br /> 母ちゃんの説明を聞いて、あのクソガキの事かと思いだした。<br /> 「あんた、○ちゃんにクッキーあげたんでしょ?それのお礼だって」と言われたので、「あげたんじゃないよ、ぶつけたんだよ」と嫌そうに言ったら、母ちゃんにめちゃくちゃ怒られた。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>637</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:15:16.03 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">包をぐちゃぐちゃに破いてあけたら、ハンカチが入ってたと思う。いや、キーホルダーかな?あら、思いだせない。<br /> とりあえず、そのお礼の品はあまり私好みじゃなかったので、妹にあげようと思った。<br /> 一緒にもらった手紙も封もびりびりに破いて読んだら、「はやくがっこういけるといいね」とか書いてあったと思う。<br /> その下に、大きなピンクのマジックで、「クッキーおいしかった、はなまる」と書かれてた。<br /> クソガキから、16歳にして花丸をもらえた私。あんまり嬉しくなかった。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>639</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:17:21.44 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">母ちゃんから、「○ちゃんはあんたの作ったクッキー美味しい美味しいって食べてたわよ」と言われた。<br /> ふーん、としか思わなかった。<br /> 手紙なんか取っておいても仕方ないので、すぐゴミ箱に捨てた。<br /><br /> 少し前までは、自分の料理を食べて喜んでくれる妹を見て嬉しかったのになぁと思った。<br /> 今は、全然嬉しくない自分にちょっと驚いた。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>641</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:20:35.17 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">母ちゃんはそんな私を見て、兄と同じように少し驚いた顔をしてた。「あんた具合でも悪いの?」と聞かれた。<br /> 健康すぎる体なので、「大丈夫」と答えたけど、母ちゃんは心配そうにしてた。<br /><br /> それからまたしばらくして、家に母ちゃんのパート先の人がたくさん来た。<br /> 普段家に客なんか入れないのにと思ってたけど、どうやらおばちゃん達とみんなで勉強会をするらしい。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>644</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:23:59.12 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">わらわら家に人が入ってくる音がして、嫌だった。人の足音だけでも気分が悪くなってたからな。<br /> おばちゃんの声と、あと何人か子供の声が聞こえた。おばちゃん達の子供だろう。<br /> クソガキのせいで、妹以外の子供が大嫌いになっていた私は、地震か何かが起きて全員帰ればいいのにと思ってた。<br /><br /> イライラしながら部屋にいたら、母ちゃんに呼ばれた。<br /> 勉強会するから、子供達と遊んであげてほしいと言われた。<br /> 「絶対嫌だ」と言ったら、母ちゃんは少し考えてから「子もり代あげるよ」と言った。<br /> 私はすぐにOKした。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>651</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:26:09.87 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">パートのおばちゃんどもの子供は全部で3人だか4人くらい。<br /> もちろんというか、想像通りというか、その中にクソガキもいた。パートのおばちゃんたちは「悪いわねぇ」とか言ってたけど、悪いと思うなら連れてくるなよ、とも思った。<br /><br /> クソガキは私をみて「この前のプレゼント使ってる?」と聞いた。<br /> 前見た時よりも無邪気な顔をしてるというのが印象強いと思う。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>656</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:28:48.70 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes"><a href="#648">&gt;&gt;648</a><br /> 現行禁止?まとめブログの事?<br /> そんなの、私が「や、やめて下さい!」と言った所でやめてくれるんだろうか<br /><br /><br /> 子供は男の子と女の子半々くらい。<br /> 男の子は楽だ。だって、妹のゲームを貸し与えておけば勝手に遊んでくれるから。<br /> めんどくさいのは女の子。「なんかあそんで」としか言わない。なんか遊んでってなんだよと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>660</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:32:38.06 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">そしたら、クソガキの母親らしい人が、「クソガキちゃん、お姉さんに聞きたい事あるんでしょ?」と口を挟んできた。<br /> クソガキはもじもじしながら、「クッキー作りを教えてほしい」と言ってきた。「めんどくさいから嫌だ」と思わず言いそうになったが、一応母親の手前、「時間がかかるからまた今度ね」と言っておいた。<br /> だけど、さすがにクソガキだけある。なかなか引き下がらない。<br /> しかも、エプロンまで持参していやがった。ぴちぴちぴっちのエプロンだったと思う。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>668</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:36:30.01 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes"><a href="#659">&gt;&gt;659</a><br /> いや、そんな事ない。そんな事は絶対ない。<br /><br /><br /> 作る気満々じゃねーかよ、と思ったら、母ちゃんが「恥ずかしがらないで“約束通り”作ってあげなさいよ」と言った。<br /> クソガキと一緒にクッキー作るなんて話しらないぞ、と思ってたけど、すぐに母ちゃんのしわざだと気付いた。<br /> 多分母ちゃんが、「クソガキちゃん、うちの<a href="#1">&gt;&gt;1</a>がクソガキちゃんにまたクッキー食べさせてあげたいって言ってわよ」とか何とか言ったんだろう。<br /> だから無邪気な顔して私に飛びついてきたのか、このクソガキは、と思ったけど、なんか、エプロン握ってわくわくした目を見たら「NO」とは言えない雰囲気になり、一緒に作る事になった。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>674</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:40:26.36 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes"> 子供の相手は疲れる。しかも最近、家族とさえあまり会話していなかった私は、人と話す事がこんなに疲れるのかと驚愕したくらいだ。<br /> 分量を量れと言ってるのに、なんか違う事し始めるし、泡だて器なんかみんなで取り合い戦争だ。「私は全然作業できない」とか言って泣き出す子までいるし、許されるなら全員穴へ放り込んでやりたいと思った。<br /><br /> やりたい放題のガキどもの中で、クソガキだけは一生懸命なんか紙にメモをとってた。<br /> 子供にしか読めないだろうミミズのような字で、真剣にクッキーを作るクソガキは、ちょっと可愛いと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>678</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:43:59.39 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes"> クッキーを焼いてる間、他のガキどもはバタバタ走り回っても後片付けなんかしないのに、クソガキだけは後片付けを手伝いながらじーっとオーブンを見てた。<br /> よっぽどコイツはクッキーが好きなんだなと思った私のエプロンを、クソガキが引っ張って呼ぶ。<br /> 「なに?」と聞いたら、こっそり耳打ちするように、「お母さんの誕生日に、クッキー焼いてあげるの」と言った。<br /> 貯めてたお小遣いでハンカチと、クッキーを作ってプレゼントするんだと。<br /> 対して興味もなかったが、「これは内緒ね」と言ったクソガキが意外にも可愛い顔をしてたので、ちょっとだけ笑顔を返してあげた。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>685</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:47:30.53 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">なんかよく分からないけど、クソガキは私によほどなついたらしい。<br /> クッキーが焼きあがったときも、食べる時も、私の隣をくっついて離れようとしない。<br /> 人から好かれるのはそんなに悪い気分ではなかったので、単純に嬉しかったと思う。<br /><br /> 男の子がゲームの対戦をしようと言ってきたので、一緒にやった。<br /> ニートのゲーム力を存分に発揮したら、男の子から尊敬された。<br /> めんどくせーと思ってたけど、子供と遊ぶのはそこそこ楽しいと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>691</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:51:01.10 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">勉強会が終わって、おばちゃんや子供たちが帰ったあと、なんか顔が痛い事に気付いた。<br /> 母ちゃんに「なんか顔が痛い」と言ったら、母ちゃんはにやにやしながら「久々に笑ったからじゃない?」と言った。<br /> 多分、母ちゃんは確信犯だと思った。<br /><br /> みんなが帰ってから、ちょっと寂しいと思った。<br /> 久々に、妹とゲームをしたいなと思った。<br /> その前に母ちゃんから今日の子もり代をもらわなきゃと思った。<br /> もらえたお金は500円だった。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>696</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:54:51.06 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">「500円なんか小学生じゃあるまいし、もっとちょうだい」と言ったら、「じゃあいくら欲しいの?」と聞かれた。<br /> 母ちゃんにはお金をせびりにくいので、金額が言いだせなかった。なので、しぶしぶ500円で我慢した。<br /><br /> 母ちゃんからもらった500円を持ってスーパーへ行った。<br /> お菓子を買おうと思ったけど、ぴちぴちピッチのレターセットだかメモ帳だかを見かけた。<br /> 値段は覚えてない。300円くらいかな。<br /> お菓子はクッキーがあまってるからいいか、と思って、私はぴちぴちピッチのレターセットを買った。<br /> クソガキに、クッキーのレシピをこれで書いてやろうと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>704</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 04:58:07.12 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">あんなミミズみたいな字で書いたレシピじゃ、クソガキの母親が腹を壊すかもしれないと思ったからだ。<br /> 家に帰ってからレシピをつらつら書いて、母ちゃんに「クソガキに渡してくれ」と手紙を渡した。<br /> 母ちゃんはびっくりして、天変地異でもおこったような顔をしてた。<br /><br /> 「このキャラクターの封筒、あんたが買ったの?」と聞かれたから、「さっき母ちゃんからもらったお金で買ってきた」と答えた。<br /> 久々に母ちゃんにめちゃくちゃ褒めてもらった。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>708</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:00:40.08 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">「もったいないと思った?」と母ちゃんが言った。<br /> せっかくもらったお金で、クソガキへあげるレターセットを買う事がもったいないと感じたのか聞いてるようだった。<br /> そういえば、別にもったいないと感じなかったなと思ったので、そのまま答えた。<br /> 母ちゃんは、「母ちゃんが自分じゃなくて子供にお金使うのと同じだね」と言った。<br /> 誰かのために金を使って、それがもったいないと感じなければ、そこには愛があるらしい。これは母ちゃん持論。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>716</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:04:52.58 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">また長文消えた<br /> 私のぱそこんからF5キーが消え去ればいいのに</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>726</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:07:49.75 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">「やだよ、あんなクソガキ。愛なんかないよ」と言ったら、母ちゃんはまたにやにやしてた。<br /> 珍しく、勉強会のあと会社へ戻らなくてもいいらしい母ちゃん。平日に母ちゃんが家にいる事なんかほとんどなかったので、なんだか新鮮だった。<br /><br /> 母ちゃんもいるし、妹とゲームもしたかったので、ふと思い立って久々にご飯を作ろうと思った。<br /> どうせオーブンの掃除とかもしなきゃいけないし、キッチンに立つついでと思って。<br /> キッチンへ立った私を見て、母ちゃんはまた地球が崩壊したような驚きぶりだったけど、なんか嬉しそうだった。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>730</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:11:02.97 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">私が久々にキッチンに立って、一番喜んだのは妹だろう。<br /> 夕方遊んで帰ってくるなり、料理作ってる私をみて、妹は「お姉ちゃんのご飯が食べられるの?」と聞いてきた。<br /> 私の隣でずーっと料理を見てたし、「早く食べたいなー」とずっと言ってた。<br /> あとでゲームしようねと言ったら、妹はくるくる回って「やったー」と喜んでいた。<br /> なんか、これもまた久しぶりに心から妹が可愛いと思った。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>738</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:14:38.91 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes"> それからまた少しずつ料理を作り始めた私は、前みたいに誰かに料理を食べてもらいたいという気持ちがちょっとずつ戻ってきていた。<br /> 妹も母ちゃんも、私の料理を世界一の料理みたいに褒めてくれるから嬉しいし。<br /> あと、クソガキからまたお礼の手紙が母ちゃん伝いに来た。今度の手紙は捨てないで取っておいた。<br /><br /> またそれからしばらくして、クソガキから再び手紙がきた。<br /> ウソガキと、クソガキの母親、二人で映った写真だった。クソガキの母親は、クッキーとハンカチを持ってた。<br /> 母親の誕生日に、ちゃんと私に言った通り、プレゼントとクッキーを作ったらしい。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>744</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:16:52.58 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">クソガキの母親は顔をくしゃくしゃにした笑顔で写真の中にいた。<br /> よほど嬉しかったんだろうなと思った。<br /> そういえば、私は母ちゃんに何かあげた事ないなと思った。<br /> そりゃ小さい頃や、まだ家が正常だった頃は、肩たたき券とかあげてたかもしれないけど。<br /><br /> またふと思い立って、母ちゃんに何かあげたいと思った。<br /> 本当、書きながら思うが、私は何を行動するのも全て思いつきで行動していると思う。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>746</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:19:20.06 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">別に誕生日でも何でもないし、母の日とかそんな日でもないし、あげる理由も特にないけど、なんかあげたかった。<br /> 多分、クソガキに負けたくなかったのかもしれない。なんか、やり遂げてるクソガキに対抗したかったというかなんというか。<br /><br /> 相変わらずお金はないので、物は買えない。<br /> もちろん金を稼ぐつもりもないので、金のかからない何か。<br /> 肩たたき券とかでいいかと思ったけど、もっと高級そうな物をあげたかった。<br /> でも金はかけられない。<br /> 凄い矛盾。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>748</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:21:24.98 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">母ちゃんに、「何か欲しいものある?」と聞いた。<br /> 母ちゃんは「家」と答えた。<br /> 家はさすがに無理だった。<br /><br /> 「じゃあ今何が一番したい?」と聞いた。<br /> 「出世したい」と言われた。<br /> 出世もさすがに無理だ。<br /><br /> 「じゃあ、100円以内で何か買うとしたら何買う?」と聞いた。<br /> 「貯金する」と言われた。<br /> だんだんいらいらしてきた。</div> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a>751</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/17(金) 05:23:25.08 ID:JBuSRmxE0</span></div> <div class="mes">夜に再開。時間は多分18時とか、19時とか。<br /> ほんと、とぎれとぎれでごめんなさい。<br /><br /> もし落ちてたら、パー速に立ててくれたらしいスレへ行きます。</div>

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