3-1

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<p> </p> <div class="title"> </div> <div class="header"><span class="no"><a>106</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 00:58:30.21 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>本当すみません<br /> ぐっすりと寝すぎました<br /><br /> VIPスレが落ちてるのでさすがにどこまで書いたか覚えていません<br /> 頑張って落ちたスレ読んできますのでもうちょっと待っててください</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>115</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:14:08.37 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes">wiki作ってくれた人、本当感謝<br /><br /> あと、絶対終わらせます。放置とかはしません<br /> そしていきなりだけど続きです<br /><br /><br /> 母ちゃんになんかプレゼントしたくても何も浮かばないので、諦めの早い私は「なんかめんどくさいしもういいか」と思った。<br /> でも一応気持ちだけは伝えようと思って、「母ちゃんに何かあげようと思ってた」とは言った。母ちゃんは「気持ちだけで十分だよ」とかそんな事を言ってと思う。<br /><br /> 「でも強いて言うなら、プレゼントじゃなくてもいいから、また<a href="#1">&gt;&gt;1</a>のプリンが食べたいな」と母ちゃんが言ったので、すぐに作り始めた。<br /> 「今じゃなくてもいいのに」と言われたけど、思い立ったらすぐにやりたかったので、母ちゃんを無視してプリン作った。<br /> 母ちゃんは「美味い美味い」と大喜びで食べてくれて、どんぶりいっぱいのプリンを一人で食べてくれたと思う。</div> <div class="header"> <p> </p> <p><span class="no"><a>119</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:19:02.04 ID:L5z77960</span></p> </div> <div class="mes"> <p><a href="#112">&gt;&gt;112</a><br /> ごめん、全然気にしてないww<br /> ありがとう<br /> 心配してくれる<a href="#112">&gt;&gt;112</a>かわいいよ<a href="#112">&gt;&gt;112</a><br /><br /><br /> 母ちゃんから愛されていないんじゃないか、と心配になった事は一度もない。<br /> 多分、兄も妹もないと思う。家事手伝いしているだけなのに、立派に小学生をしている妹と、ニートの私を比べて何かを言う事もなかったし、“子供3人は分け隔てなく”が子育てのモットーだったらしい母ちゃんは、兄妹間で何かを比べる事もなかった。<br /><br /> 母ちゃんの愛情深さは、われわれ子供だけに注がれていた訳じゃない。オヤジもそうだ。<br /> 友達なんかいないオヤジは、何かあればすぐ母ちゃんを頼って連絡してきた。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>123</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:24:58.64 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>私はオヤジをめちゃくちゃ恨んでいたので会うつもりはなかったが、妹はオヤジに会いたいようだった。<br /> 母ちゃんもそれはよく分かっていて、毎週毎週オヤジと妹を会わせるために妹をオヤジの所まで車で送っていってた。ここまではよくある片親の生活なのかもしれないけど、母ちゃんはそれとは別に、週に一度は必ずオヤジと二人きりで会っていたようだ。<br /> オヤジが母ちゃんに金でもせびっているんじゃないか心配になったので、母ちゃんに聞いたら、オヤジから金をせびられた事はないと言ってた。本当かどうかは分からない。<br /><br /> じゃあ何でわざわざ毎週毎週別れた亭主と会う必要があるのか聞いたら、「だって母ちゃんとオヤジは愛し合っているんだから、デートくらいしてもいいでしょ」と言ってた。<br /> あんなクズオヤジをまだ愛している母ちゃんは、男を見る目がないと子供心に思っていた。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>131</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:32:16.11 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p><a href="#122">&gt;&gt;122</a><br /> ^^<br /><br /><br /><br /> ある日、母ちゃんから「今日は夕食作らなくていい」という電話がかかってきた。<br /> 夕方、母ちゃんは社員の人とかパートのおばちゃんとか、結構な人数を家に連れて帰ってきた。狭くない家だったけど、かなりの人数(多分20人近くいた)だったので、一気にリビングが人くさくなった。<br /> クソガキいないかな、と思って探したけど、この日はクソガキの母親は来てなかったので、いなかった。ちょっとがっかりした。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>137</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:38:35.72 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>ケンタッキーとか、なんかそういうみんなでつまめるおかずを買ってきた母ちゃんは、段ボールでお酒を持ってきて、「今日はみんなで飲もう」と言ってた。<br /> 一体何のお祭りかと思ってたけど、どうやら、ずっと言ってたISOが取得できたらしい。社員みんなでお祝いという訳だったようだ。<br /><br /> 私は人がたくさんいて気分が悪かったので、部屋へ戻ってしまおうと思ってたけど、その場にいた全員が母ちゃんを褒めたたえるので、もう少し聞きたいと思ってその場にいた。<br /> あるパートのおばちゃんは、「母ちゃんから教えてもらった漢方を飲んで腰痛が治った」と言った。<br /> ある社員の兄ちゃんは、「母ちゃんのおかげで結婚出来た」と言った。どうやら、アルバイトの女の子の仲を取り持ったんだろう。<br /> またあるおっさんは、「母ちゃんのおかげで妻の料理がうまくなった。もう家に帰るのが苦じゃない」と言ってた。<br /> 母ちゃんは、しんけんゼミみたいな人だと思った。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>140</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:40:37.51 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>ケンタッキーとか、なんかそういうみんなでつまめるおかずを買ってきた母ちゃんは、段ボールでお酒を持ってきて、「今日はみんなで飲もう」と言ってた。<br /> 一体何のお祭りかと思ってたけど、どうやら、ずっと言ってたISOが取得できたらしい。社員みんなでお祝いという訳だったようだ。<br /><br /> 私は人がたくさんいて気分が悪かったので、部屋へ戻ってしまおうと思ってたけど、その場にいた全員が母ちゃんを褒めたたえるので、もう少し聞きたいと思ってその場にいた。<br /> あるパートのおばちゃんは、「母ちゃんから教えてもらった漢方を飲んで腰痛が治った」と言った。<br /> ある社員の兄ちゃんは、「母ちゃんのおかげで結婚出来た」と言った。どうやら、アルバイトの女の子の仲を取り持ったんだろう。<br /> またあるおっさんは、「母ちゃんのおかげで妻の料理がうまくなった。もう家に帰るのが苦じゃない」と言ってた。<br /> 母ちゃんは、しんけんゼミみたいな人だと思った。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>146</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:46:50.09 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>パー速重すぎだろjk<br /><br /><br /> 母ちゃんは、朝誰よりも早く出勤して、会社のトイレを掃除して事務所も掃除して、事務仕事をしてたと思ったら、工場へ走って現場の手伝いもする。<br /> また、缶工場なので大きな機械で指を落としてしまったりした社員の病院の付き添いまでして、昼休憩はおばちゃんや社員の悩み相談相手になっているんだと。<br /><br /> 変なおっさんが「課長がいなきゃ会社が回らない」と言ってた。<br /> あるおばちゃんが「やだな、今日から母ちゃんさんは部長ですよ」と言ってた。<br /> 忘れてたけど、そういえばISOが取得出来たら母ちゃんは部長に昇進出来るんだっけ、と思った。<br /> 今日から私は、部長の娘になったらしい。別に私は何もしてないけど、めちゃくちゃ誇らしかった。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>154</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 01:54:11.20 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>母ちゃんは、どこにでもいるような普通のパートのおばちゃんだったのに。今じゃこれだけの部下を引き連れる部長だ。<br /> 「母ちゃんは運がいいんですね」と言ったら、その場にた全員が「何言ってんのコイツ」って顔で私を見てきた。<br /><br /> 「<a href="#1">&gt;&gt;1</a>のお母さんは、30人分くらいの仕事をこなしながら、人の30倍努力したから部長になれたんだよ」と変なおっさんが言った。<br /> 製造業で女女性幹部というのはひどく毛嫌いされるらしく、たとえるなら、ニュー速+にスイーツ(笑)が降臨するようなものなんだろう。<br /> 袋叩きというか、実際、母ちゃんが課長に昇進した辺りで「女性が取り仕切っている職場なら、おたくは大した仕事も出来ないんだろ」とか言って、まとまりかけてた仕事を取引先がキャンセルしてきた事なんかもあったらしい。<br /> 母ちゃんは会社の愚痴なんかこぼした事がなかったから、そんな事全然知らなかった。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>157</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>1</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 02:02:36.27 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>母ちゃんの会社は、事務と一口にいっても、大手会社やそこそこ大きい中小企業のように、「営業課」とか「総務課」とかに分かれていない。<br /> もちろんそれぞれ専門で稼働している事務員はいるんだけど、営業も総務も全部まとめて取り仕切っているのが母ちゃんだから、もし伝票不備があれば銀行に走りに行くのも母ちゃんだし、営業先でトラブルがあれば頭を下げに行くのも母ちゃん。<br /> 一体母ちゃんはいつ休んでるんだろうというのが、会社の七不思議に入っているらしい。<br /> その七不思議は、今でも解明されないままだ。<br /><br /> ある時の営業先で、新規の顧客獲得の大きな仕事だったので、営業マンと母ちゃんの二人で商談へ行った事があったらしい。<br /> その時の担当者が、「責任者」と書かれた母ちゃんの名刺を見て、すぐに営業マンを席からはずさせて、「じゃあ今晩ね」と言ったんだと。<br /> 製造業での女性差別はさっき書いたと思うけど、女性が幹部になり、なおかつ営業でトップの立場だと、全員“枕営業”に思われるらしい。<br /><br /> 「で、どうしたの?」と聞いたら、「私はニューハーフなんですって言ったら、それから一切セクハラは言ってこなくなったww」と母ちゃんが言ってた。</p> <p> </p> </div>

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