3-4

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<div class="header"><span class="no"><a>353</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 04:25:10.83 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>「あんたにはレジ打ちしてもらうから」と言われたので、「え?お寿司作れないんですか?」と聞いた。<br /> 明らかに不満いっぱいに言った私に、トレーナーがにやにやしながら「とりあえず今日一日レジやって、合間に厨房を見ればいいよ。レジ打ちの方が寿司作りよりも好きになるから」と言った。<br /><br /> もう今日でやめる気満々だった私は、「一日で寿司作りマスターできると思ったのに」とめちゃくちゃ落ち込んだと思う。<br /><br /> しかも、レジ打ちなんか誰でも出来る仕事じゃん、と昨日までニートだったくせにぶつぶつ文句だけは一人前で、その日の私は、日本一無愛想なレジ打ちだったと思う。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>367</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 04:31:09.02 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p><a href="#346">&gt;&gt;346</a><br /> そういえば最近なんか占いやったら、外国のなんとかとかいう著名人と同じくらいの強運をもっていますって言われた<br /><br /><br /> 仕事は非常にシンプルで、客の注文を厨房へ伝えて、出来あがったらお会計するだけ。あとはぼーっとしててよし(と、勝手に決めていた)<br /> お金はなんて楽に稼げるんだろうと思っていたが、お昼のいわゆる「ピーク」を迎えてからが地獄だった。<br /> 次々入る注文を厨房へ回すと、忙しくてイライラしているおばちゃんが注文票をひったくってくる。無意味に睨まれる。<br /> 客からは、「あんた愛想悪いわね」とイヤミを言われる。<br /> 「まだ出来ないのかよ!俺の時間を返せ!」とジジイに絡まれる。<br /><br /> 忙しいのに、人数ギリギリなので、今日が初日の私には誰もフォローをつけてくれない。<br /> なんたって、おばちゃん1人(朝いたもう一人のおばちゃんは、朝の仕込みだけで帰宅)とトレーナー、そして私の3人だけ。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>379</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 04:36:50.87 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>帰りたい帰りたいとずっと思っていたと思う。<br /> それに、ずっと立ちっぱなしで腰も痛いし足も痛い。ずっと使っていなかった頭で、注文の確認とかするから頭も痛くて、せっかく出来あがった寿司を落としてしまったりもした。<br /> 作り直しになればまたパートのおばちゃんの機嫌も悪くなる。<br /> ここにきてはじめて、「やっぱり仕事は大変かも」とはじめて思った。<br /><br /> 地獄のピーク中、不機嫌なおばちゃんとてんぱる私、それでもトレーナーだけは元気いっぱいだった。<br /> 注文票だって、どんなに忙しくてもおばちゃんみたいにひったくって取らないし、何より、とにかく握るのが早い。<br /> いわゆる“シャリ製造機”から出てきた成型済みのシャリにネタを乗せるだけの作業をしてるおばちゃんの横で、トレーナーは成型済みのシャリは使わず全部一から手で握ってた。<br /><br /> でもスピードも半端ないし、後片付けもしながら仕事してるし。<br /> 電話も出るし、洗い物もするし、握るし巻くし、とにかくくるくる動いてる。<br /> ちょっとかっこいいと思った。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>391</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 04:43:53.31 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>残念だけど私はガンツの加藤くんと結婚する約束をしてるので、プロポーズはお受けできません<br /><br /><br /> 午後2時頃になって、ようやく注文も落ち着き、パートのおばちゃんは上がっていった。<br /> 次はまた別のパートさんが来るのかな、と思ってたら、夜に一人バイトの子が来るだけで、あとはもう来ないと言ってた。<br /> 「土日に人を確保したいから、平日はあんまり人を入れられない」んだと言ってた。<br /> 扶養控除内で働くパートのおばちゃんばかりだから、あんまり平日に来てもらっちゃうと土日に出勤出来なくなるんだって。<br /><br /> パートのおばちゃんが上がってからしばらくして、トレーナーが「今から17時まで休憩してきていいよ」と言った。3時間も休憩もらえるんだ、と思ったけど、今から17時まではほとんどお客さんが来ないからトレーナー一人で十分らしい。<br /> 待望のまかないは、時間廃棄の巻物2本と、いなり寿司が3つだった。<br /> 「これだけですか?」と聞いたら、トレーナーが「あんた面白い事言うね」と言って、「今日は初日だから特別ね」と、6カン入りの小さい寿司をその場で作ってくれた。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>400</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 04:47:40.86 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>イカとかタコとか安いネタばっかりの握りだったけど、美味しかった。<br /> 元々そんなに食べるほうじゃないけど、とにかく人生で初めての立ち仕事をした私は、疲れきってお腹がすいていた。<br /> 結局、まかないを全部食べて、妹が作ったお弁当も間食して、休憩室の畳で気付いたら寝ていた。休憩中にばっくれるつもりだったのに、「そろそろ戻ってきて」と声をかけられるまで目が覚めなかった私は、脱走に失敗した兵みたいな気分になった。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>415</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 04:54:27.03 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p><a href="#398">&gt;&gt;398</a><br /> レイカはいいが、栗山は駄目だ<br /><br /><br /><br /> 売り場にしぶしぶ戻ったら、同じ年くらいのバイトがいた。<br /> そういや夜にバイトが来るとか言ってたなと思って、そのバイトをスルーしたらトレーナーに腕を掴まれた。<br /> 「朝やった事もう忘れたの?」と言われたので、めんどくさそうにバイトに 挨拶をした。<br /> そのバイトは、19歳の大学生で、なんつーか、貫禄のある女の人だった。お寿司大好きです!みたいな。言っちゃえばピザだ。<br /> 高校に入ってすぐにここでアルバイトをはじめて、もう4年目のベテランバイトらしい。<br /> ピザは笑うと目がなくなる。それが見てて面白いと思った。<br /><br /> 夜は、ピザがレジにつくと言ってた。<br /> 今日一日レジだと言われてたのに、と思ったけど、どうやら私が打ったレジで5000円以上のレジミスがあったらしい。<br /> 先に言っておくが盗ってないぞ。<br /> 多分、1万と5000円を間違えたんだと思う。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>425</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 04:58:58.83 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p> レジミスをした日から数日は、レジを打ってはいけないとかいう決まりがあるようで、「あんたには今日、私のサポートをしてもらうから」とトレーナーに言われた。<br /> ついでに、厨房からピザのレジっぷりを見ておけと言われた。チェーン店の中でも、なかなか売上の良いらしいうちのお店。売り上げの半分は、あのピザのおかげらしい。<br /><br /> 洗い物とかの雑用をしながらピザを見たら、仏様のような笑顔を客に振りまいていた。<br /> ブッタみたいだと思った。なんか神々しい光を感じるくらいだ。<br /> だって現に、ピザが寿司を手渡した客はみんな笑顔で帰っていく。「また来るよ」と必ず言う。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>441</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 05:05:15.66 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p><a href="#424">&gt;&gt;424</a><br /> 無茶言わないでくれ。一個一個の想い出話しをネタとしてまとめて書いてるから、いきなりまた母ちゃんの話に飛ぶことは出来ないよ<br /> ごめんね<br /><br /><br /> ピザ「○○(商品名)入りまーす!」<br /> トレーナー「はいよー!」<br /> と、お互い大声でかけあうのが何かかっこよく見えた。店にも活気が出てくるようだし、「やるぞー!!」っていう気持ちがわいてくる感じだ。<br /><br /> トレーナーの、「はい、○○(商品名)あがるよー!」っていう掛け声も好きだ。かっこいい。<br /> 出来あがった寿司にガリをのせながら、私も小さくその返事に参加してみた。<br /><br /> トレーナー「はいお待たせ!あがるよ!!」<br /> 私「あがるよ!」<br /> トレーナー「はいよ!注文ありがとうございます!!」<br /> 私「ございます!」<br /><br /> 中途半端な掛け声参加に、トレーナーが吹き出してしまって、「掛け声するならちゃんと参加しなさい」と言った。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>456</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 05:10:57.83 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p><a href="#440">&gt;&gt;440</a><br /> 世にもびっくりな明るい話だよ!と最初のスレで宣言しました<br /><br /><br /> しかし私に手伝える事なんかほとんどない。<br /> 売り物にはまだ触らせてもらえないし、洗い物とか、ガリ詰めとか、洗い物とか洗い物とか、そんな仕事しかできない。<br /> 掛け声には参加できるけど、所詮掛け声だけ。私は何の役にもたててないじゃん、と思ったら、なんか虚しくなった。<br /><br /> 仕事が終わってからトレーナーにそれを言ったら、「初日から即戦力を目指すなんていい度胸だ」と言った。<br /> どこもバイト初日なんかこんなもんらしい。</p> <p> </p> </div> <div class="header"><span class="no"><a>466</a></span><span class="name_label">名前:</span><span class="name"><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/18(土) 05:15:55.45 ID:L5z77960</span></div> <div class="mes"> <p>着替えながら、そういえば時給はいくらか聞かなきゃと思った。<br /> 時給740円だと言われた。通常780円なんだけど、研修期間で40円マイナス。<br /> つまり今日、8時間働いた私は5920円稼いだ事になる。<br /><br /> バザーの時はあっというまに5000円稼げたのに、あんな大変な思いして6000円くらいかよ。と思った。<br /> また明日も9時に、「履歴書と髪の毛のゴム、明日忘れたらまかない抜くからね!」と言われたので、帰りに履歴書とやらをはじめて買ってみた。<br /><br /> 帰ったら母ちゃんがリビングに鎮座していて、帰ってきた私に飛びついてきた。<br /> 「どうだった?」と聞かれたので、「一日中、はいよ!って言ってた」と答えた。</p> <p> </p> </div>

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