6-2

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<div class="header"><span class="no"><a><u>235</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/22(水) 23:32:48.29 ID:OI7r28g0</span></div> <div class="mes"> <p>デコは、世にも珍しい素直な高校生だ。<br /> 着替えはここ、休憩室はここ、厨房はここ、倉庫は…と、淡々と無愛想というより、無駄に偉そうな私を相手に、「はい!」と良い返事を繰り返す。<br /> 私の後輩でも高校生の奴は何人かいるけど、全員「クズ子さんパねぇっすwwwwww」みたいな、まぁテンプレート通りのDQNが多いからな、黒髪で、スカートさえ短めだけど、こんなリアル清純派(というか、普通の)生JKは初めてだ。<br /><br /> ちょっと買い物してくるので、待ってて。実は飯食ってないんだ。</p> <div class="header"><span class="no"><a><u>239</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/22(水) 23:35:23.79 ID:OI7r28g0</span></div> <div class="mes"> <p>あ、<a target="_blank"><u>&gt;&gt;235</u></a>の後輩って中学の時の後輩ね。<br /> 私の文章って誤字脱字と分かりにくい表現が無駄に多いので、ちょっとでも疑問に思えば聞いて下されば幸いです。</p> <div class="header"><span class="no"><a><u>243</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/22(水) 23:54:31.76 ID:OI7r28g0</span></div> <div class="mes"> <p>いちごコンプリートを聞きながら再開。母ちゃんのカラオケ十八番なんだ。<br /><br /><br /><br /> 時刻はちょうど夕方なので、休憩室でデコの制服のサイズ合わせをしていると、カーテンの隙間から夕日が差し込んでくる。色黒なデコのデコが、夕日でぴかぴか光っていてちょっと面白かった。<br /> 「クズ子さん!背中のリボンが縦結びになってしまいます!どうしましょう!」と言う度に、キラっと光るデコ。<br /> 「事前にトレーナーから、クズ子さんが凄い人だって聞いてます!教えて頂けて光栄です!」と言う時も、キラっと光るデコ。<br /> デコな上に、この異国な顔立ちでペラペラ日本語喋られるギャップがあまりに面白くて、思わずふいてしまった。さすがに笑ったのはまずかったかな、と。事前に浅見さんから「ああいう顔立ちが日本人離れしてる子は、その顔立ちがコンプレックスな可能性もあるからあんまり面白がったら駄目だよ。許さないからね」と言われていたので、慌てて「ごめん!別にデコが面白くて笑ったわけじゃないから!」とフォローした。<br /> デコは、「いや、いいんですよ!本当は面白いですよね?」と聞いてきた。私は人の顔を見ながら嘘がつけないので、「うん」と頷いた。もちろんごめんも言ったぞ。そしたらデコは、「両親も気を使ってあまり言わないので、クズ子さんみたいに正直に言ってもらえると嬉しいです!」と言った。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>249</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:00:59.02 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p> なんか、凄く酷い事をしてしまった気分になって、半泣きになった。私なんか家の事とか派手な容姿をちょっと指摘されただけで年下年上関係なく睨みつけてしまうので、この子は何て寛大なんだろうと思った。ちょっと負けたと思って、へこんだ。<br /> 「デコはしっかりしてるね」と言ったら、デコはでっかい目をぎょろぎょろさせながら私の顔色を伺っているようだった。<br /><br /> それから、レジのキー打ちや、基本的なお金の数え方などを教える度に、デコは「クズ子さんさすがです!」と私を褒めちぎってくれた。気を使われているのはすぐに分かった。<br /> 妹と大して年齢の変わらない女の子に、私は気を使われている。変なプライドがあるらしい私は、ちょっとそれが悲しかった。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>253</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:09:12.27 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p><a target="_blank"><u>&gt;&gt;250</u></a><br /> じゃあ、名前デコじゃなくて名倉にするわ。実はそれからすぐにデコ出しやめたので、デコというあて名に違和感を感じていたので。<br /><img alt="" src="http://www42.atwiki.jp/kaachansugoi?cmd=upload&amp;act=open&amp;pageid=33&amp;file=%E5%90%8D%E5%80%892.jpg" /><br /><br /><br /> その日、珍しく夜まで残ってくれていた浅見さんと、トレーナー。どうやら浅見さんは、新人研修はじめての私を気にかけてくれていたので、閉店まで残っていてくれたらしい。<br /> 名倉が帰って、開口一番「もう無理です」と弱音を吐いたら、浅見さんが「早っ!」とつっこんできた。<br /> 名倉は、レジさえたどたどしいが、お客さんにも素直な態度を見せているので、客からしても好感触だったらしい。ある客なんか、何を勘違いしたのか、名倉の顔を見て「お寿司屋さんにバイトなんて親日なのね、嬉しいからちょっと奮発しちゃう」とかいって、うちの店で一番高い寿司を買っていってくれた。<br /> でも名倉は空気を読んで日本人である事を主張しない。にこにこ笑って、わざとカタコトなふりで「アリガトゴザイマス」とか言うくらいだ。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>259</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:14:25.61 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p> とにかく名倉は、仕事が出来ると思った。きっとこの子は伸びるだろうという直観も働いていた。今後、この直観が“直観”だけで終わらないだろうと言う事も予測出来ていた。<br /> 店に必要な人材を育てないなんてもっともらしい事を言ったけど、それは半分本音で半分嘘だ。だって、素直な気持ち、私が誰よりも褒められる人材でいたいのに、名倉は私のそんな足元もおぼつかない床を簡単に崩しそうな気がして怖かった。<br /> 優秀な部下を持った上司なら、普段言葉に出しはしなくとも何となく気持ちは分かってくれると思う。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>263</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:21:09.91 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p> 帰ってから、母ちゃんに今日の話をしたら、母ちゃんは私に「じゃあ、クズ子はどうしたい?」と聞いた。なので、よく分からないけど、新人には負けたくないと話したら、母ちゃんは、新人に負けないためにはどうすればいいと思う?と聞いてきた。<br /> 分からなかったので素直に首を傾げたら、「簡単な話だ。あんたが新人さんより頑張ればいい話」と言った。<br /> そんな事言われたら、まるで今まっでの自分は頑張ってなかったみたいじゃんと反発したら、「今まで100パーセントで頑張ってきたのに、それでも勝てないだろうって相手には200パーセントで立ち向かうしかないじゃん。限界を感じる努力は努力じゃない。もっともっと出来る!という意欲があってこその“努力”だ」と言った。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>269</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:27:33.32 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p>もうコイツには勝てないだろうという相手は、母ちゃんからしたらたくさんいたらしい。<br /> だけど、『勝てないな』じゃなく、『どうやったら勝てるだろう』と考え始めてから母ちゃんは一気に出世したと言っていた。<br /> 「負けるかも、と一瞬でも思ったら終わり。負けるかもなと思ったら、即座に次の負けない作戦が立てられる人は比較的出世しやすいと思う」と母ちゃんは言った。<br /> でも、名倉と比較できる所なんかひとつもない。だって、レジだって名倉の方が上手いし、名倉はレジ専門バイトなので他で競う訳にもいかない。それもそのまま母ちゃんに伝えたら、母ちゃんは少しだけ頭をひねって、「じゃあ、名倉よりも先に挨拶をするようにしろ」と言った。<br /> 例えば名倉と私が同じ出勤時間で、全く同じ時刻に店へ入っても、0.0001秒でも早く名倉よりも先に「おはようございます」と言えといった。</p> <div class="header"><span class="no"><a><u>275</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:31:44.83 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p> 客に対しての「ありがとうございます」もそうだ。レジに立ってお客さんを目の前にしている名倉よりも、通常レジが見にくい厨房に立つ私の方が先に挨拶が出来ると、それだけで店の印象も違うし、 名倉が私を見る目も違ってくると言った。<br /> なので、翌日から名倉をストーキングし続けて、名倉よりも先に挨拶をして、名倉よりも先に客へ見送りの言葉をかけるようにした。<br /><br /><br /> 今日はここまで。<br /> 多分今リアルタイムでいる人は本当レアな人(と言ったら失礼だけどww)だと思うので、昨夜から話していた「今後をどうするか」について改めて意見を聞きたい。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>284</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:36:32.59 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p><a target="_blank"><u>&gt;&gt;277</u></a><br /> VIPに戻る気は全くない。<br /> ではなく、終わりのない、しかも一日ちょっとずつしか進められないスレを存続させていていいものなのか悩んでいるだよ。<br /> ちなみにもしブログ作っても、アフィは置かないよ。だって面倒くさ(ry</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>308</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:45:48.61 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p>ありがと!昨夜のレスも全部まとめると、このまま続行でいいらしいので、このままでいきます!<br /> ただ、ちょっとgdgdだし「ここはお前の日記帳じゃねーぞ」色が今よりも濃くなってきたらその時は移動するかもしれません。<br /> 正直、最近スレが荒れがちだったので、このまま続けていいのか迷っていたのも事実。<br /><br /> ではでは、本日もwiki厨に読んでくれている人みんなお疲れ様でした。</p> <div class="header"><span class="no"><a><u>315</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 00:47:55.73 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p>wiki厨仕事早過ぎwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww<br /><br /> というわけっで今日は明日が早いので寝ます。<br /> さらば</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>381</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 22:27:50.77 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p><a target="_blank"><u>&gt;&gt;275</u></a>の続き<br /><br /><br /> ある日、名倉がレジで客に抱きつかれていた。厨房からその姿が見えてびっくりしたので、慌ててレジへ飛んでいったら、どうやらどっかのお国から来日されたばかりのお客様らしく、「オオ、ナンチャ~ラカンチャ~ラ」と言って、ひどく感動した様子で名倉とひたすら抱擁を交わしていた。<br /> 日本人の旦那さんでもいるんだろう、その外人さんは、名倉に注文したい商品の名前が書かれたメモを渡して、頭を下げた。名倉は、「センキューセンキュー」と客から距離を取りながら、今度は私にその注文メモを渡した。<br /> 「なんか、お客さんと同じ国出身だと勘違いされたみたいですww」と名倉はヘラヘラ笑っていたが、この調子じゃ今までの人生でもずっと外国人と勘違いされる人生だったんだろうなと思った。これはもう名倉の写真を見せてやりたいくらいだが、名倉を見て日本人だと思う人は絶対いないと思う。ハーフだと思う人ですら少ないかもしれない。そのくらい、名倉はパクチーの匂いが強い。<br /> きっと私なら嫌だと思った。だって、チェーン店とはいえ、やっぱりうちは寿司屋だ。頑固なおやじの常連客も多い。名倉を見て、「寿司は日本食の代表なのに、外人なんかレジに置いとくな!」と突然怒り出す頭のおかしい客だっていた。それでも名倉は弱音を吐いたり、落ち込んだりしない。いつでも笑顔で、別に名倉は悪くないのに、そんな偏見客に「ごめんなさい」と謝罪していた。私なら、きっと客を睨みつけて、寿司も乱暴にビニールへつめて、釣りの小銭を「あ、間違えました」と言いつつ投げつけると思う。思うと言うか、間違いなくしているだろう。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>386</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 22:36:31.82 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p>非のうちどころがない人間なんか、今まで見たことがないが、名倉はまさにこの“非の打ちどころ”がない人間に近い。<br /> あっというまにパートさん全員から好かれたし、トレーナーにも気に入られた。真面目で、遅刻もしない。テスト等の予定で1分でも入店が遅れたら、その場に土下座するような勢いで謝罪する。通っている高校だって、関東でも結構有名な進学高だし、顔も可愛いし、スタイルも良いし、いつでも笑顔だし、黙っていても口角が上がっているし、お客さんにも好かれている。<br /> ある日なんか、あの例のゲロガキ親子が買い物に来た時、ゲロガキが名倉を指差して「外人さんだー」と言った。名倉は、「外人さんですよーww」と言って、ゲロガキにお菓子をあげていた。名倉が休憩時に食べようと思って買っていたお菓子をあげたようだった。<br /> 「お菓子代もったいないんじゃない?トレーナーに言って、経費にしてもらったら?」と私が言ったら、「いえ!最近ダイエット始めたので(ゲロガキに食べてもらえて)ちょうど良かったくらいなんです!」と言った。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>394</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 22:43:29.82 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p> ゲロガキは、来店する度に私にあんぱんまんの飴をくれる事が日課だったので、この日も飴をくれるだろうと思ってゲロガキ親子に挨拶に行った。お腹もすいてたし、早く飴が食べたかった…が、ゲロガキは、私にあげるはずだったあんぱんまんの飴を名倉にあげていた。<br /> 名倉は、「わぁー!私、あんぱんまん大好きなんだぁ!」と言って、ゲロガキとあんぱんまんの話題で盛り上がり始めた。ゲロガキの眼中に私はいなかった。<br /> 浅見さんとの嬉し恥ずかし二人っきりシフトの時。普段口数の少ない浅見さんが、名倉をベタベタに褒めていた。<br /> 「あの子は立派だ」「あんな良い子がこれからの日本を支えていくんだと思えば、まだまだこの国も捨てたもんじゃない」とか、ずーっと名倉を褒め続けていた。<br /><br /> しばらくして、名倉だけ制服が変わっていた。うちはチェーン店なんだけど、制服の種類がいくつかある。制服ランクというか、松・竹・梅のように、値段が異なる制服がいくつかあるんだけど、名倉がその制服の中でも一番値段の高い制服を着ていた。<br /> トレーナーが、「あんたはうちの期待の星なんだから、少しでも良い格好でお客さんの前に出なきゃね」と言って、一番良い制服を着た名倉の背中をぽんぽん叩いていた。</p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>404</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 22:52:39.79 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p> 私は、名倉のアラを必死で探した。何かあるはずだと思った。これだけ良い子なんだから、きっとどこかに影はあるだろうと思った。だけど、探せば探すほど、名倉の優等生っぷりが見えてしまうだけだった。<br /> 私の姑根性はものの半日で終わってしまった。名倉には、どう頑張っても勝てない。名倉は、愛されるために生まれおちた子なんだと思った。きっと、イエスキリストの生まれ変わりだ。<br /> ピザはブッダで、名倉はキリスト。<br /> 神二人の共通点は、人を悪く言わないし、常に誰かに感謝している事だ。<br /> 客から店頭で褒められたら、それは自分の力ではなく「人を褒められるこのお客様こそ素晴らしい」。<br /> 職場の人間から褒められたら、それも自分の力ではなく「こんな後輩を認めて下さる先輩の方が立派」。<br /> こんな神意識の人間はそうそういないと思う。ピザはまだ良かった、年上だし、先輩だったから、勝てなくても言い訳が出来る。でも、名倉は後輩で年下だ。</p> <p> <img alt="" width="250" height="259" src="http://www42.atwiki.jp/kaachansugoi?cmd=upload&amp;act=open&amp;pageid=33&amp;file=jesus1.gif" /></p> <p> </p> <div class="header"><span class="no"><a><u>412</u></a></span><span class="name_label">名前:</span><a class="name_mail" href="mailto:sage"><u><strong>クズ子</strong>◆6ClmPIZy/M</u></a><span class="mail"><strong><font color="#5500FF">[sage]</font></strong></span><span class="date_label">投稿日:</span><span class="date">2009/04/23(木) 23:04:06.29 ID:q0o7.5g0</span></div> <div class="mes"> <p> ある祝日の日だったかな、朝からトレーナーに浅見さんに、私に名倉の4人。レギュラー勢ぞろいで開店を迎える直前、トレーナーと浅見さん二人がかりで、名倉を褒めちぎっていた。<br /> どうやら、前日に客から「あの子の対応が良かった」と褒める電話が店にかかってきたようだ。<br /> 「名倉が入る前に、ピザっていう子がいてね、そりゃもうお客さんに人気があったんだけど、名倉もピザに負けてないよ」<br /> 「今度の夕食会にピザを呼んで、ピザに名倉へ接客のコツを全部伝授してもらおうか」<br /> なんて盛り上がる二人から離れた所で、むすっとシャリをかき混ぜる私。その頃私は、名倉を心の中で“パンダ”と呼ぶようにしていた。「きっとみんな、パンダが珍しいんだ。だから今だけちやほやしてるんだ」と何度も言い聞かせては、パンダと名倉は違うじゃんwwと自ら冷静につっこむ心を消し去ろうとしていた。<br /> 名倉は、トレーナーと浅見さんに褒められて、ひとしきり謙遜していたけど、突如「でも、私はクズ子先輩みたいになりたいので、私なんかまだまだです!」と言った。<br /> 「クズ子のどこに憧れてんの?ww」と浅見さんがちょっと面白がって聞いたら、名倉はこそこそとトレーナーと浅見さんへ何か話し始めた。<br /> 気になったので、シャリ場から耳だけ出して聞いていたら(厨房とシャリ場は事実上別々の部屋なので)「クズ子先輩は、正直でいてくれるし、何より肝が座ってて、職人みたいでうんぬん」と、会話の端々だけは聞こえてきた。</p> <p><img alt="" width="250" height="188" src="http://storage.kanshin.com/free/img_22/229280/1444519156.jpg" /></p> <p> </p> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div>

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