次の日から、昼食を作ってみた。自分一人だからごく簡単な物だったと思うけど、(何作ったか覚えてない)でも、作ってみた。あぁ、出来た。と思った。帰ってきた母ちゃんに、昼飯作ってみた、と言ったら、呼吸困難に陥るくらいめちゃくちゃに抱きしめられた。たかが昼食を作っただけなのに、大げさな、と思ったけど、単純に嬉しかったと思う。
兄と妹にも褒められた。「やれば出来るじゃん!」「お姉ちゃんすごーい」とかいって、ぱちぱち手を叩かれたと思う。何だか気分が良くなったので、明日も作ろうと思った。昼食を自分で作り始めて数週間。妹の合唱祭の日が近づいてきたので、弁当を作ってやろうと思った。その頃は朝起きれたら朝食も作るようになってたし、ついでだからと思って。「お姉ちゃんがお弁当作ってあげるよ」と言ったら、妹は100点の笑顔で、おかずのリクエストをくれた。からあげが食べたいと言われたが、実は揚げ物が苦手だった私は、妹のリクエストのために毎晩ひそかに練習をしていた。練習したからあげを食べる役目は兄だった。毎晩毎晩からあげを与えたせいで、この時ばかりは兄の体重が3キロ増えたらしい。
合唱祭当日、朝6時に起きようと思ったが、何だか興奮して眠れなかったので結局4時に起きて弁当を作り始めた。朝6時。ばっちりからあげも美味しそうに揚がり、ちゃんとりんごもうさぎに出来た私は、なんか緊張して、リビングで弁当を前に正座してみんなが起きるのを待った。弁当と一緒に正座してる私を見て、母ちゃんは「何してんの?」と笑ってたけど、なんか、ひとつの作品を作り終えた芸術家みたいな気分で、誇らしかった。
つーか私も眠いほんと限界だしかし今日中に何とか終わらせたいので、数時間寝ます落ちたらまた勝手に立てます
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