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トントロ財閥御曹司暗殺指令」(2013/09/05 (木) 07:37:35) の最新版変更点

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* トントロ財閥御曹司暗殺指令 ** 標的人物 ・[[パーヴォー・カルネ・トントロ>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/308.html]](「トントロ・コンツェルン」総帥の御曹司) ** 目的 >穀潰しである標的を亡き者とする事で、幻想郷ならびに他多数の世界における >食糧問題の主原因を除去し、問題を解決に導くため。 ** 作戦関係者 |共同立案者|八雲 紫(幻想郷管理者)&br()羅巫香=ディオ=コイズミ(「株式会社バリアー」女社長)| |実行者|[[赤 ララ(赤人間)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/306.html]]&br()[[圷 青(青人間)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/304.html]]&br()[[幼 黄々(黄人間with人間)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/305.html]]&br()[[黄鬼 喫姫(黄人間・抜け首)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/307.html]]| |協力者|十六夜 咲夜(教育担当)&br()アリス・マーガトロイド(衣装担当)| ** 実行方法 >実行者3名+1体(首のみ)は、協力者である十六夜咲夜氏によりメイドとしての >教育を受けた後、アリス・マーガトロイド氏が用意した衣装を身に纏い、 >トントロ・コンツェルン本拠地内に、標的に仕えるメイドとして潜入し、 >機会を窺った後、標的の暗殺を遂行する。 >作戦遂行は隠密とし、終了後は速やかに証拠隠滅の後、現場から退去する。 >作戦途中で露見した場合、もしくは標的の暗殺に失敗した場合、 >速やかに証拠隠滅の後、身柄を確保されないよう、各自の判断で逃亡する。 >その際の生死は問わない。 ** 補足 >なお、幼黄々嬢は諸事情により人格的には無関係のため、因縁のある >黄鬼喫姫嬢を頭部に憑依させる事で、必要に応じて一体化した状態で >作戦行動に従事する。 ** 用語解説 ・漂流都市 >幻想郷や、その他の世界(妄想郷など)の狭間を漂流する宇宙船のような都市国家。 ・株式会社バリアー >漂流都市で2番手の大企業。急成長中のベンチャー。 ・トントロ・コンツェルン >漂流都市で最大手の財閥。 ・食用人間、赤人間、青人間、黄人間、抜け首 >[[赤 ララ>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/306.html]]、[[圷 青>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/304.html]]、[[幼 黄々>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/305.html]]、[[黄鬼 喫姫>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/307.html]]のページを参照の事。 ** 経緯 >トントロ財閥から委託される形で開始した「食用人間牧場」は、事故や >逃亡者などの様々な問題を生み出し、運営に行き詰りを見せているばかりでなく、 >その正当性や意義についても怪しくなっていた。 >いくら幻想郷では人間が妖怪の捕食対象であるとは言え、環境の劣悪さや >飼育方法の残酷さなどが物議を醸し、責任者である八雲紫氏への風当たりも強くなり、 >一刻も早い打開策が求められていた。 >ちょうと時を同じくし、漂流都市ではトントロ財閥による食糧の流通独占が問題となり、 >これを機に、最大手から引きずり降ろして、自分が取って代わろうという企業が >続出した。そして、次期最大手として有望株とされていたのが急成長中のベンチャー >「株式会社バリアー」である。 >このまま黙っていてもトントロ財閥はいずれ勝手に潰れるだろうと踏んでいた >「バリアー」の女社長は、幻想郷の八雲紫氏から取引を持ちかけられた際、 >暗殺計画について協力を求められても乗り気ではなかったが、このままでは >財閥が潰れる前に、漂流都市までもがメチャクチャになるだろうから、 >一企業の損得よりも「正義」を優先し、思い切った行動を取って欲しいと説得され、 >ついに協力する事を決めた。 >とは言っても、そっちのほうが利益になるという打算あっての事だが。 >御曹司が急死した場合、急死の状況によっては、ますます財閥の食糧独占への >反発が強まり、さらに、息子の急死による財閥総帥の影響力の低下、もしくは >後を追うような老衰死、それによる財閥の空中分解と、自社の躍進が早まる >事による利益増大などが考えられた。 >そして、彼女は一つだけ注文を加えた。標的の死因を「食中毒」にしろと。 ** 作戦記録 >あくまで秘密裏に行うため、招集は八雲紫氏自ら手紙を手渡す事で行った。 >もちろん空間移動を使って。 >比較的素直で常識人の幼黄々嬢はすぐに応じたが、赤ララ嬢は面倒事に >巻き込まれたくないため、どこかへ行方をくらましてしまい、 >圷青嬢は一切聞く耳持たない性格のため、手紙の内容を完全に無視して、 >全く音沙汰なし。 >黄鬼喫姫嬢に至っては、手紙の内容に憤慨し、そのまま高熱で体ごと >燃やしてしまう始末。 > >このままでは作戦遂行は無理なため、他の2名と1体は引き続き説得を行い、 >まずは幼黄々嬢に事情の説明を行った。 >彼女は自分の体が食用人間のものだった事に大きなショックを受けるものの、 >首の無い女の子が動いてた事などの不可解な出来事の全てに説明が付くように >なった事で、胸のつかえが取れたようなスッキリした顔になった。 >そして、厄介な体質のせいで仕事ができなくなった事についても、 >八雲紫氏が責任を認め、作戦行動に支障を来さないようにする目的も兼ねて、 >体質改善のための治療を行う事を約束し、幼黄々嬢は永遠亭で食欲を一般的な >女の子のレベルに抑えるための投薬治療を受ける事になった。 >作戦終了後は、永遠亭でまた面倒を見てもらえるらしい。 > >そして、ついに招集への回答期限がやってきた。 >八雲邸には、幼黄々嬢、赤ララ嬢、圷青嬢、黄鬼喫姫嬢の全員が集まり、 >それぞれの返事を持っていた。 >そして、幼黄々嬢を除く2名と1体の返事は一致していた。 >「八雲紫をやっつける。」 >赤ララ嬢は、 >「大妖怪が土下座するなんて、もしかして弱いの? だったら食べてもよさそう。」 >圷青嬢は、 >「端から信じてないしー関係無いけどー、さすがに頭に来たからやっつけていいー?」 >黄鬼喫姫嬢は、 >「許さない。関係する奴らはみんな死ねばいい。」 > >八雲紫氏は、自分を取り囲む2人と1体の「敵」となった彼女達の目の前で、 >土下座をしたまま動かない。2人と1体が攻撃しようとした瞬間、 >彼女達の周りの空中を無数のナイフが隙間なく囲んでいた。 >突然の予期せぬカウンターに、彼女達は成す術もなく、ナイフの標的と化した。 >その後、ナイフの持ち主である十六夜咲夜氏が颯爽と登場した。 > >一方、アリス・マーガトロイド氏は、「バリアー」から送られてきた、 >トントロ財閥に仕えるメイドの制服に関する資料をもとに、早速メイド服の >複製に取り掛かる。 > >アリス手製のメイド服を着込んだ3人はしばらくの間、鬼教官・十六夜咲夜の下で、 >みっちりとメイドの作法を叩き込まれ、訓練が終わる頃には、瀟洒なメイドとして >振舞う程度の能力を身に付けていた。 >幼黄々嬢のみ、精神的に元々男なので、女性らしい仕草と言葉遣いに慣れるのに >抵抗があったが、黄鬼喫姫嬢が頭部に憑依する事で、女性の心理などの欠けている >部分を補い、問題は一応解決した。 >(以後、幼黄々と黄鬼喫姫が合体した状態の時を、幼黄姫と呼ぶ。) > >そして、作戦開始。 >漂流都市は亜空間の中を漂うため、八雲紫氏の空間移動で侵入するのは不可能である。 >そこで、「バリアー」女社長・羅巫香=ディオ=コイズミ氏が経営する輸入代理店を通じ、 >彼女の協力者達がそれぞれ個人輸入する形で、「生きた食用人間」として入る事になった。 >漂流都市は徹底した人口管理により、亜空間での限られた資源での生存を可能にするため、 >外来者の移住は完全に禁止されていた。さらに、住民一人一人に認識番号が与えられ、 >生まれてからの経歴全てが嘘偽り無く厳正に記録され、認識番号の無い住民など >存在しないとされ、そのような者は生きていく事すらできない。犯罪検挙率は100%。 >(検挙「率」という言葉すらない。必ず検挙するので使う場面が無いから。) >どこにも抜け道など存在しない、完全な監視社会である。 >もし、今回の作戦が露見すれば、女社長を含む関係者全員塀の中は確実だろう。 > >3人はそれぞれ協力者の家に無事「宅配」される事に成功し、そこで協力者と対面し、 >驚く事になる。漂流都市では協力者になり済まして行動するため、3人の協力者は >それぞれ全くと言っていいほど、瓜二つな外見だったのだ。 >ここで、3人はそれぞれなり済ます協力者の個人情報や経歴や仕草や癖や人間関係などを >全て頭に叩き込まれた後、トントロ邸に侵入する事になった。 >侵入すると言っても、協力者3人は全て、以前からトントロ邸に仕えるメイドのため、 >本人の振りをして、何喰わぬ顔で勝手口から出入りするだけだが。 > >丁度その日は、協力者3人が標的であるトン坊の給仕を担当する番だった。 >トン坊の部屋まで辿り着いた3人は、部屋から臭ってくる強烈な悪臭に思わず吐きそうに >なったが、瀟洒なメイド仕込みのポーカーフェイスでやり過ごし、食事を運び込んだ。 >そして、特大便器に腰掛ける巨大な肉の塊に、3人は全身の血の気が引き、 >思わず悲鳴を上げそうになったが、これも我慢し、まずは毒見をした。 >毒見は、毒に耐性のある圷青嬢の担当である。 >致死率100%の毒がてんこ盛りの食事を一口味見し、何事も無かったように、 >その食事をトン坊の口元へと運んだ。おそらく顔は真っ青になっていただろうが、 >元々死人のように青白いので、敏感な人しか見分けが付かないだろう。 >なお、証拠隠滅のため、毒は即効性のものを使い、解毒剤は遅効性のものを使う事で、 >毒が効くのと解毒されるまでの間に時間差を作り、その間に死に至らしめる仕組みである。 >これで作戦はほぼ成功と思われたが、想定外の事が起こった。トン坊の体重に対し、 >毒の量が少な過ぎたため、致死量に遠く及ばず、おまけにトン坊の体のほとんどが脂肪で >あり、脂肪は有害物質を溜め込みやすいので、毒が脂肪に全部取られてしまい、 >効果が無かったのだ。 >作戦失敗。 >と思われたその時、幼黄姫嬢の頭の中で、幼黄々(青年の意識)が黄鬼喫姫の意識に >呼び掛け、作戦変更を提案した。それに従い、幼黄姫嬢の頭から黄鬼喫姫嬢の霊体が >離脱し、何と、トン坊の頭に憑依した。こんな巨デブの体を乗っ取るのは嫌だったが、 >この際止むを得なかった。 >黄鬼喫姫嬢はトン坊の頭の中を探り、脳の中を流れる血液がコレステロール過多である >事に気付き、頭の中にピンポイントで高熱を起こす事で、脳の血管を詰まらせる事に >成功した。 >脳のあちこちに血栓が作られ、脳梗塞になったトン坊はそのまま意識を失い、 >動かなくなった。 > >トン坊の急変を知らせるため、赤ララ嬢が急いで部屋を飛び出し、メイド長の所へ >報告に行く。と同時に、圷青嬢が体に隠しておいた死肉の欠片を放ち、食器に残る >毒が盛られた食事の食べ残しを跡形も無く舐め取らせて、証拠隠滅する。 >黄鬼喫姫嬢の霊体は幼黄姫嬢の頭に戻る前に屋敷の隅々まで見て回り、動向を探る。 >幼黄姫嬢は幼黄々の意識のまま、常識人らしく、「主」の急変にうろたえていた。 >相手に取り入る事に長けている赤ララ嬢がうまく話をまとめたようで、メイド長は >彼女達3人を疑う様子は全く無く、事を公にしたくないトントロ財閥は警察を呼ばずに、 >内々の者だけで事情聴取を行ったため、3人は割とあっけなく帰された。 >それぞれなり済ました本人の自宅へ「帰った」後、本人と入れ替わり、 >メイド服を抜いで、しばらく息をひそめる事になる。 > >病院では治療もむなしく、トン坊の「脳死」が発表された。 >完全な死には至らなかったものの、脳の数か所が同時に血栓で塞がっていたため、 >回復は絶望的で、意識が戻る事は無いだろう。 >母親であるヤヴァンヴァ財閥総帥は、息子の死を認めたくないらしく、あらゆる >治療を施し、延命すると宣言し、譲らなかった。 >餓鬼の寿命は人間よりずっと長いため、この先、トン坊は半永久的に、 >飼育されるだけの「栄養体」でありつづけるだろう。「食用人間」のように。 > >暗殺には失敗したが、結果的に国(ごく)潰しがいなくなった事で、 >目的を果たしたと言える。 > >トントロ財閥は内密に処理しようとしたのも空しく、警察の捜査が入る事になり、 >現場に居合わせた(とされる)協力者のメイド3人が取り調べを受けるが、 >実行者ではない彼女達がボロを出すはずもなく、シロとして、容疑者から外れた。 > >捜査が終わり、トン坊の脳死の原因は、脂肪過多による「脳梗塞」であると発表され、 >これが、食糧の流通を独占しているトントロ財閥への決定的な打撃となった。 > >捜査終了まで、協力者の家に隠れ潜んでいた「英雄」3人は、輸入代行業者を通じて >「返品」される事になり、来た時と同じくコンテナの中に入ったまま、漂流都市に >別れを告げた。 > >幻想郷に帰還した3人は、八雲紫氏に事の顛末を報告した後、解散し、 >それぞれの居場所へ戻って行った。 ** 後日談 >それから程なく、トントロ財閥は業績を大幅に悪化させた事で、解体され、 >多数の企業に別れた後、別々に企業買収、吸収合併され、姿を消していった。 >そして、最大手の座を「バリアー」に譲る事になる。 > >幼黄々嬢の体は元々黄人間のものだが、黄人間の頭の霊の集合体である黄鬼喫姫嬢と >完全に合うわけではなく、他人の体であるという違和感は無くならないらしい。 >しかし、黄鬼喫姫嬢の一部を成す一人の女の子の霊が、幼黄々嬢の体は自分の体 >ではないかという確信を捨て切れないため、黄鬼喫姫嬢はこの女の子の霊のみを >切り離して、幼黄々嬢の体に完全に宿らせる事を選んだ。 >真相は藪の中だが、もし本人なら、幼黄々嬢の体は本来の心を取り戻した事になる。 >ただし、彼女の頭にある元青年の人格が無くなるわけではなく、 >女の子の魂が加わる事で、女の子の心を併せ持つようになるに過ぎない。 >(多重人格でもない。) >以後、幼黄々嬢は名前の一文字を変え、「[[幼 黄姫>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/504.html]]」と名乗る。 > >幼黄姫嬢の体のものと思われる魂が抜けた事で、黄鬼喫姫嬢は完全に未練が無くなり、 >いずこへともなく姿を消す。 >それからしばらくして、「食用人間牧場」は規模を縮小し、後に閉鎖される事になるが、 >処分予定の「黄人間」の女の子のうち数十人が謎の失踪を遂げるのは、また別の話。 > >赤ララ嬢は、今回の作戦において、ネゴシエーターとして大きな役割を果たしたため、 >本来の能力よりも、そっちの能力を認められ、八雲紫氏から、異世界との交渉を行う >外交官にならないかという誘いを受けるが、縛られるのは嫌なので、完全に姿を消した。 >今はもう、どこにいるのかすら分からない。 > >圷青嬢は、その毒物に対する耐性と、ポーカーフェイスと、手際の良さを買われ、 >紅魔館からメイド長の補佐としてオファーを受けるが、常に孤独を好み、 >他者を信じない彼女の性格からして、おそらく手紙すら読んでいないだろう。 >未だに返事は無い。 > >幼黄姫嬢は、正式に永遠亭で働く事となり、妖怪兎に馴染むため、兎の耳を付け、 >髪型も他のイナバ達と同じように変えたため、傍目からは見分けが付かなくなる。
* トントロ財閥御曹司暗殺指令 ** 標的人物 ・[[パーヴォー・カルネ・トントロ>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/308.html]](「トントロ・コンツェルン」総帥の御曹司) ** 目的 >穀潰しである標的を亡き者とする事で、幻想郷ならびに他多数の世界における >食糧問題の主原因を除去し、問題を解決に導くため。 ** 作戦関係者 |共同立案者|八雲 紫(幻想郷管理者)&br()羅巫香=ディオ=コイズミ(「株式会社バリアー」女社長)| |実行者|[[赤 ララ(赤人間)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/306.html]]&br()[[圷 青(青人間)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/304.html]]&br()[[幼 黄々(黄人間with人間)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/305.html]]&br()[[黄鬼 喫姫(黄人間・抜け首)>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/307.html]]| |協力者|十六夜 咲夜(教育担当)&br()アリス・マーガトロイド(衣装担当)| ** 実行方法 >実行者3名+1体(首のみ)は、協力者である十六夜咲夜氏によりメイドとしての >教育を受けた後、アリス・マーガトロイド氏が用意した衣装を身に纏い、 >トントロ・コンツェルン本拠地内に、標的に仕えるメイドとして潜入し、 >機会を窺った後、標的の暗殺を遂行する。 >作戦遂行は隠密とし、終了後は速やかに証拠隠滅の後、現場から退去する。 >作戦途中で露見した場合、もしくは標的の暗殺に失敗した場合、 >速やかに証拠隠滅の後、身柄を確保されないよう、各自の判断で逃亡する。 >その際の生死は問わない。 ** 補足 >なお、幼黄々嬢は諸事情により人格的には無関係のため、因縁のある >黄鬼喫姫嬢を頭部に憑依させる事で、必要に応じて一体化した状態で >作戦行動に従事する。 ** 用語解説 ・漂流都市 >幻想郷や、その他の世界(妄想郷など)の狭間を漂流する宇宙船のような都市国家。 ・株式会社バリアー >漂流都市で2番手の大企業。急成長中のベンチャー。 ・トントロ・コンツェルン >漂流都市で最大手の財閥。 ・食用人間、赤人間、青人間、黄人間、抜け首 >[[赤 ララ>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/306.html]]、[[圷 青>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/304.html]]、[[幼 黄々>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/305.html]]、[[黄鬼 喫姫>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/307.html]]のページを参照の事。 ** 経緯 >トントロ財閥から委託される形で開始した「食用人間牧場」は、事故や >逃亡者などの様々な問題を生み出し、運営に行き詰りを見せているばかりでなく、 >その正当性や意義についても怪しくなっていた。 >いくら幻想郷では人間が妖怪の捕食対象であるとは言え、環境の劣悪さや >飼育方法の残酷さなどが物議を醸し、責任者である八雲紫氏への風当たりも強くなり、 >一刻も早い打開策が求められていた。 >ちょうと時を同じくし、漂流都市ではトントロ財閥による食糧の流通独占が問題となり、 >これを機に、最大手から引きずり降ろして、自分が取って代わろうという企業が >続出した。そして、次期最大手として有望株とされていたのが急成長中のベンチャー >「株式会社バリアー」である。 >このまま黙っていてもトントロ財閥はいずれ勝手に潰れるだろうと踏んでいた >「バリアー」の女社長は、幻想郷の八雲紫氏から取引を持ちかけられた際、 >暗殺計画について協力を求められても乗り気ではなかったが、このままでは >財閥が潰れる前に、漂流都市までもがメチャクチャになるだろうから、 >一企業の損得よりも「正義」を優先し、思い切った行動を取って欲しいと説得され、 >ついに協力する事を決めた。 >とは言っても、そっちのほうが利益になるという打算あっての事だが。 >御曹司が急死した場合、急死の状況によっては、ますます財閥の食糧独占への >反発が強まり、さらに、息子の急死による財閥総帥の影響力の低下、もしくは >後を追うような老衰死、それによる財閥の空中分解と、自社の躍進が早まる >事による利益増大などが考えられた。 >そして、彼女は一つだけ注文を加えた。標的の死因を「食中毒」にしろと。 ** 作戦記録 >あくまで秘密裏に行うため、招集は八雲紫氏自ら手紙を手渡す事で行った。 >もちろん空間移動を使って。 >比較的素直で常識人の幼黄々嬢はすぐに応じたが、赤ララ嬢は面倒事に >巻き込まれたくないため、どこかへ行方をくらましてしまい、 >圷青嬢は一切聞く耳持たない性格のため、手紙の内容を完全に無視して、 >全く音沙汰なし。 >黄鬼喫姫嬢に至っては、手紙の内容に憤慨し、そのまま高熱で体ごと >燃やしてしまう始末。 > >このままでは作戦遂行は無理なため、他の2名と1体は引き続き説得を行い、 >まずは幼黄々嬢に事情の説明を行った。 >彼女は自分の体が食用人間のものだった事に大きなショックを受けるものの、 >首の無い女の子が動いてた事などの不可解な出来事の全てに説明が付くように >なった事で、胸のつかえが取れたようなスッキリした顔になった。 >そして、厄介な体質のせいで仕事ができなくなった事についても、 >八雲紫氏が責任を認め、作戦行動に支障を来さないようにする目的も兼ねて、 >体質改善のための治療を行う事を約束し、幼黄々嬢は永遠亭で食欲を一般的な >女の子のレベルに抑えるための投薬治療を受ける事になった。 >作戦終了後は、永遠亭でまた面倒を見てもらえるらしい。 > >そして、ついに招集への回答期限がやってきた。 >八雲邸には、幼黄々嬢、赤ララ嬢、圷青嬢、黄鬼喫姫嬢の全員が集まり、 >それぞれの返事を持っていた。 >そして、幼黄々嬢を除く2名と1体の返事は一致していた。 >「八雲紫をやっつける。」 >赤ララ嬢は、 >「大妖怪が土下座するなんて、もしかして弱いの? だったら食べてもよさそう。」 >圷青嬢は、 >「端から信じてないしー関係無いけどー、さすがに頭に来たからやっつけていいー?」 >黄鬼喫姫嬢は、 >「許さない。関係する奴らはみんな死ねばいい。」 > >八雲紫氏は、自分を取り囲む2人と1体の「敵」となった彼女達の目の前で、 >土下座をしたまま動かない。2人と1体が攻撃しようとした瞬間、 >彼女達の周りの空中を無数のナイフが隙間なく囲んでいた。 >突然の予期せぬカウンターに、彼女達は成す術もなく、ナイフの標的と化した。 >その後、ナイフの持ち主である十六夜咲夜氏が颯爽と登場した。 > >一方、アリス・マーガトロイド氏は、「バリアー」から送られてきた、 >トントロ財閥に仕えるメイドの制服に関する資料をもとに、早速メイド服の >複製に取り掛かる。 > >アリス手製のメイド服を着込んだ3人はしばらくの間、鬼教官・十六夜咲夜の下で、 >みっちりとメイドの作法を叩き込まれ、訓練が終わる頃には、瀟洒なメイドとして >振舞う程度の能力を身に付けていた。 >幼黄々嬢のみ、精神的に元々男なので、女性らしい仕草と言葉遣いに慣れるのに >抵抗があったが、黄鬼喫姫嬢が頭部に憑依する事で、女性の心理などの欠けている >部分を補い、問題は一応解決した。 >(以後、幼黄々と黄鬼喫姫が合体した状態の時を、幼黄姫と呼ぶ。) > >そして、作戦開始。 >漂流都市は亜空間の中を漂うため、八雲紫氏の空間移動で侵入するのは不可能である。 >そこで、「バリアー」女社長・羅巫香=ディオ=コイズミ氏が経営する輸入代理店を通じ、 >彼女の協力者達がそれぞれ個人輸入する形で、「生きた食用人間」として入る事になった。 >漂流都市は徹底した人口管理により、亜空間での限られた資源での生存を可能にするため、 >外来者の移住は完全に禁止されていた。さらに、住民一人一人に認識番号が与えられ、 >生まれてからの経歴全てが嘘偽り無く厳正に記録され、認識番号の無い住民など >存在しないとされ、そのような者は生きていく事すらできない。犯罪検挙率は100%。 >(検挙「率」という言葉すらない。必ず検挙するので使う場面が無いから。) >どこにも抜け道など存在しない、完全な監視社会である。 >もし、今回の作戦が露見すれば、女社長を含む関係者全員塀の中は確実だろう。 > >3人はそれぞれ協力者の家に無事「宅配」される事に成功し、そこで協力者と対面し、 >驚く事になる。漂流都市では協力者になり済まして行動するため、3人の協力者は >それぞれ全くと言っていいほど、瓜二つな外見だったのだ。 >ここで、3人はそれぞれなり済ます協力者の個人情報や経歴や仕草や癖や人間関係などを >全て頭に叩き込まれた後、トントロ邸に侵入する事になった。 >侵入すると言っても、協力者3人は全て、以前からトントロ邸に仕えるメイドのため、 >本人の振りをして、何喰わぬ顔で勝手口から出入りするだけだが。 > >丁度その日は、協力者3人が標的であるトン坊の給仕を担当する番だった。 >トン坊の部屋まで辿り着いた3人は、部屋から臭ってくる強烈な悪臭に思わず吐きそうに >なったが、瀟洒なメイド仕込みのポーカーフェイスでやり過ごし、食事を運び込んだ。 >そして、特大便器に腰掛ける巨大な肉の塊に、3人は全身の血の気が引き、 >思わず悲鳴を上げそうになったが、これも我慢し、まずは毒見をした。 >毒見は、毒に耐性のある圷青嬢の担当である。 >致死率100%の毒がてんこ盛りの食事を一口味見し、何事も無かったように、 >その食事をトン坊の口元へと運んだ。おそらく顔は真っ青になっていただろうが、 >元々死人のように青白いので、敏感な人しか見分けが付かないだろう。 >なお、証拠隠滅のため、毒は即効性のものを使い、解毒剤は遅効性のものを使う事で、 >毒が効くのと解毒されるまでの間に時間差を作り、その間に死に至らしめる仕組みである。 >これで作戦はほぼ成功と思われたが、想定外の事が起こった。トン坊の体重に対し、 >毒の量が少な過ぎたため、致死量に遠く及ばず、おまけにトン坊の体のほとんどが脂肪で >あり、脂肪は有害物質を溜め込みやすいので、毒が脂肪に全部取られてしまい、 >効果が無かったのだ。 >作戦失敗。 >と思われたその時、幼黄姫嬢の頭の中で、幼黄々(青年の意識)が黄鬼喫姫の意識に >呼び掛け、作戦変更を提案した。それに従い、幼黄姫嬢の頭から黄鬼喫姫嬢の霊体が >離脱し、何と、トン坊の頭に憑依した。こんな巨デブの体を乗っ取るのは嫌だったが、 >この際止むを得なかった。 >黄鬼喫姫嬢はトン坊の頭の中を探り、脳の中を流れる血液がコレステロール過多である >事に気付き、頭の中にピンポイントで高熱を起こす事で、脳の血管を詰まらせる事に >成功した。 >脳のあちこちに血栓が作られ、脳梗塞になったトン坊はそのまま意識を失い、 >動かなくなった。 > >トン坊の急変を知らせるため、赤ララ嬢が急いで部屋を飛び出し、メイド長の所へ >報告に行く。と同時に、圷青嬢が体に隠しておいた死肉の欠片を放ち、食器に残る >毒が盛られた食事の食べ残しを跡形も無く舐め取らせて、証拠隠滅する。 >黄鬼喫姫嬢の霊体は幼黄姫嬢の頭に戻る前に屋敷の隅々まで見て回り、動向を探る。 >幼黄姫嬢は幼黄々の意識のまま、常識人らしく、「主」の急変にうろたえていた。 >相手に取り入る事に長けている赤ララ嬢がうまく話をまとめたようで、メイド長は >彼女達3人を疑う様子は全く無く、事を公にしたくないトントロ財閥は警察を呼ばずに、 >内々の者だけで事情聴取を行ったため、3人は割とあっけなく帰された。 >それぞれなり済ました本人の自宅へ「帰った」後、本人と入れ替わり、 >メイド服を抜いで、しばらく息をひそめる事になる。 > >病院では治療もむなしく、トン坊の「脳死」が発表された。 >完全な死には至らなかったものの、脳の数か所が同時に血栓で塞がっていたため、 >回復は絶望的で、意識が戻る事は無いだろう。 >母親であるヤヴァンヴァ財閥総帥は、息子の死を認めたくないらしく、あらゆる >治療を施し、延命すると宣言し、譲らなかった。 >餓鬼の寿命は人間よりずっと長いため、この先、トン坊は半永久的に、 >飼育されるだけの「栄養体」でありつづけるだろう。「食用人間」のように。 > >暗殺には失敗したが、結果的に国(ごく)潰しがいなくなった事で、 >目的を果たしたと言える。 > >トントロ財閥は内密に処理しようとしたのも空しく、警察の捜査が入る事になり、 >現場に居合わせた(とされる)協力者のメイド3人が取り調べを受けるが、 >実行者ではない彼女達がボロを出すはずもなく、シロとして、容疑者から外れた。 > >捜査が終わり、トン坊の脳死の原因は、脂肪過多による「脳梗塞」であると発表され、 >これが、食糧の流通を独占しているトントロ財閥への決定的な打撃となった。 > >捜査終了まで、協力者の家に隠れ潜んでいた「英雄」3人は、輸入代行業者を通じて >「返品」される事になり、来た時と同じくコンテナの中に入ったまま、漂流都市に >別れを告げた。 > >幻想郷に帰還した3人は、八雲紫氏に事の顛末を報告した後、解散し、 >それぞれの居場所へ戻って行った。 ** 後日談 >それから程なく、トントロ財閥は業績を大幅に悪化させた事で、解体され、 >多数の企業に別れた後、別々に企業買収、吸収合併され、姿を消していった。 >そして、最大手の座を「バリアー」に譲る事になる。 > >幼黄々嬢の体は元々黄人間のものだが、黄人間の頭の霊の集合体である黄鬼喫姫嬢と >完全に合うわけではなく、他人の体であるという違和感は無くならないらしい。 >しかし、黄鬼喫姫嬢の一部を成す一人の女の子の霊が、幼黄々嬢の体は自分の体 >ではないかという確信を捨て切れないため、黄鬼喫姫嬢はこの女の子の霊のみを >切り離して、幼黄々嬢の体に完全に宿らせる事を選んだ。 >真相は藪の中だが、もし本人なら、幼黄々嬢の体は本来の心を取り戻した事になる。 >ただし、彼女の頭にある元青年の人格が無くなるわけではなく、 >女の子の魂が加わる事で、女の子の心を併せ持つようになるに過ぎない。 >(多重人格でもない。) >以後、幼黄々嬢は名前の一文字を変え、「[[幼 黄姫>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/504.html]]」と名乗る。 > >幼黄姫嬢の体のものと思われる魂が抜けた事で、黄鬼喫姫嬢は完全に未練が無くなり、 >いずこへともなく姿を消す。 >それからしばらくして、「食用人間牧場」は規模を縮小し、後に閉鎖される事になるが、 >処分予定の「黄人間」の女の子のうち数十人が謎の失踪を遂げるのは、また[[別の話>http://www42.atwiki.jp/kkrkki/pages/505.html]]。 > >赤ララ嬢は、今回の作戦において、ネゴシエーターとして大きな役割を果たしたため、 >本来の能力よりも、そっちの能力を認められ、八雲紫氏から、異世界との交渉を行う >外交官にならないかという誘いを受けるが、縛られるのは嫌なので、完全に姿を消した。 >今はもう、どこにいるのかすら分からない。 > >圷青嬢は、その毒物に対する耐性と、ポーカーフェイスと、手際の良さを買われ、 >紅魔館からメイド長の補佐としてオファーを受けるが、常に孤独を好み、 >他者を信じない彼女の性格からして、おそらく手紙すら読んでいないだろう。 >未だに返事は無い。 > >幼黄姫嬢は、正式に永遠亭で働く事となり、妖怪兎に馴染むため、兎の耳を付け、 >髪型も他のイナバ達と同じように変えたため、傍目からは見分けが付かなくなる。

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