名前 | 圷 青(あくつ・あお) |
種族 | 青人間 |
能力 | 死肉を操る程度の能力 |
二つ名 | 肉人間 |
性格・特徴 | 自我が弱く、いつものほほんとし、何を考えているか定かではない。 常に孤独を好み、他者を信じないため、疑う事も無く、傷付かない。 |
身長 | 158cm |
体重 | 35kg |
外見・服装 | 死人のように青白く透き通った肌を持つ華奢な女の子。 本当の姿は骨と皮だけのガリガリに痩せ細ったものだが、 人間に擬態するために、手足を脂肪でボリュームアップしている。 ファッションセンスは年頃の女の子のもの。 背中には青人間の証である紋章と製造番号が刻印されている。 |
死肉から作られた妖怪向けの食用人間。
食用で飼育されるため自我が生まれないよう調整されているが、彼女は特殊で、
自我が育ってしまったために、己の運命を受け入れるのを拒み、逃亡した。
餌の中に自我を消すための秘薬が混入されていたが、彼女は食べるのを拒否し続け、
無理やり食べさせられても、後でこっそり吐き出していた。
その後遺症で、彼女の体はガリガリとなり、今でも食べ物を吐き出す癖が付いている。
ただ、飼育しやすいよう、少量の餌でも餓死せず、劣悪環境下で病気にならないよう、
遺伝子操作されているので、餓死したり病気に掛かる心配は無い。
どうやっても太れない体を隠すため、能力を使って、他者の死肉を体に注入する事で、
普通の人間の女の子に見せかけている。
彼女の能力は、操作された遺伝子に多量の薬物がさらに働きかけ、遺伝子変異により
生まれた。人間でありながら妖怪に匹敵する妖力を持ち、自らの原材料である死肉への
指向性が高いため、死肉を操れるようになったのだ。
これにより、「肉人間」という二つ名を与えられる事となる。
青人間は、劣悪な環境で低コストで大量生産されるため、彼女一人が逃げたところで、
飼育業者は気に留める事も無く、追っ手すら差し向ける事も無く、放置している。
彼女一人を育てるよりも、彼女一人を連れ戻すほうが高くつくかららしい。
ただし、青人間に関する技術を欲しがっている別の妖怪から、研究材料として捕獲され
そうになった事は幾度もあり、その度に、能力を使って退けている。
人間に擬態するのはそういう連中に狙われないようにするためでもある。
そういった事情もあり、基本的に妖怪・人間ともに信用しないので、誰かに匿って
もらったり、強い妖怪の庇護を受けようとはせず、常に孤独のままでいる事を好む。
永遠亭の薬師から、うちに来ないかという誘いを何度も受けているが、全て蹴っている。
一度、薬師の弟子である玉兎に、幻術を掛けられて捕獲されそうになったが、機転を
利かせ、幻術を解く事で、何とか逃れている。
また、信用しなければ騙される事も無く、白兎の嘘にすら引っかからない。
なぜなら、言葉すら届かないから。
また飼育小屋のような劣悪環境下で餌漬けになるのも、研究対象にされて体を弄られ
るのも嫌なので、ただ逃げる事しか考えておらず、生きる目的が無い。
そして、彼女自身がただ生きているだけの肉の塊である事に気付いてはいるが、
変えようとするまでの意思を持っておらず、「肉人間」のままに甘んじている。