名前 | 琴吹 津夏沙(ことぶき・つかさ) |
危険度 | 低い |
人間友好度 | 高い |
活動場所 | 妖怪の山の湖 |
種族 | 半魚人 |
能力 | 鮨を握る程度の能力 |
二つ名 | 幻想を握る大将 |
性格・特徴 | 珍しいネタを使った美味しいお鮨を食べさせることしか頭に無い。 |
職業 | 板前 |
所在 | 妖怪の山 |
趣味 | おいしい鮨を握ること |
登場作品、SS | なし |
特技 | 鮨を握ること |
外見・服装 | 魚のような顔立ちだが美人である。 白魚のような手を持ち、足は人魚のような鰭が付いている。 首の後ろには鰓があり、水の中でも息ができる。 背中に鱗と背鰭があり、歩いた後は濡れている。 普段は板前のような格好をしている。 |
関係人物 | 八坂神奈子、洩矢諏訪子 |
幻想郷に突如やってきた半魚人。
元々長野県の湖に棲む淡水魚だったが、八坂、洩矢の神々が神社を湖ごと幻想郷に引っ越してきた際、一緒に幻想郷に飛ばされてしまった。
その際、急に外界から幻想郷の妖怪の山に移動した衝撃と、妖気を浴びた影響により、自らも妖化してしまい、半分人間の姿となった。
急に人型となり、何をしていいか分からないまま、湖の周りをうろついていた時、守矢神社の巫女に目撃されて、悲鳴を上げられてしまう。
すぐさま八坂の神が駆け付け、巫女を襲う不埒な妖怪と思われ、退治されそうになるが、仲裁に入った洩矢の神に助けられる。
しかし、八坂神はまだ疑っている様子で、彼女を試すために、何か供物を出すよう命令を下す。
急に言われても何を出していいのか分からず、自分が魚だったことを思い出し、とりあえず湖を泳ぐ魚を釣り上げて、それで鮨を握ったものを出してみると、八坂神と洩矢神は美味しそうに平らげてしまい、とてもご機嫌になった。
彼女を気に入った八坂神は、どんなネタでも美味しい鮨に変えることができる美味しい銀シャリを作る程度の能力を授けた。
また、洩矢神は、彼女に眠る才能を見抜き、どんなことがあっても、鮨を握るのが大好きで居続ける程度の心を授けた。
以来、彼女は幻想郷で唯一人の、鮨職人となったのである。
だが、海の無い幻想郷では淡水魚しか採れず、寄生虫がいるものが多いため、生食は人間にとっては危険であり、神々や妖怪、鬼、ごく一部の人間には好評だったものの、里人相手に食中毒ばかり起こすため、腹痛で人間を苦しめる恐ろしい妖怪だと思われて、危うく退治されそうになる。
そこで、生食しても危険の少ない食材を求め、あちこちを放浪するが、海の無い幻想郷に、魚などそれほどいるわけが無く、卵巻きとか河童巻きとか干瓢巻きとか、生魚を使わない鮨を作って、子供達を喜ばせるくらいしかできなかった。
本当に食べさせたい生魚の鮨を諦めかけた頃、妖怪の山の湖に巨大な魚が出現したというニュースを聞き、まるで海を泳ぐような早さで現場に駆けつけると、そこには巨大なシロナガスクジラがいた。
外界では絶滅危惧種だが、晴れて幻想入りしつつあったのだ。
一頭だけなら、殺すのは躊躇われたが、広いとは言えない湖の中に数十頭は泳いでいたので、彼女は迷いの無い動きでシロナガスクジラに突っ込み、一撃で仕留め、流れるような動きで捌いてしまう。
一気にクジラ料理数百人前が完成し、それらを見物客らに振舞う事で、彼女の面目躍如となり、一躍人気者となる。
ただ、後日、多数の食中毒患者が出た事は、また別の話となる。
元々冷たい海水の中を泳いでいたとは言え、一時は湖の淡水の中に浸かっていたため、やはり寄生虫が涌いていたのだ。
しかし、彼女の鮨に対する熱意は里人にも確かに伝わったため、彼女が迫害されることは無くなった。
ただし、彼女が魚に火を通すのが苦手だと言う事も知れ渡ったため、里人は誰も彼女の鮨に手を付けようとはしなくなったが。
それ以来、彼女は妖怪の山の湖の近くで細々と鮨屋を経営するようになり、川や湖の周りにすむ水棲妖怪などが集まる秘密のスポットとなる。
博麗神社の巫女が山の神社に殴りこんでからは、普通の人間も足を踏み入れるようになり、たまに事情を知らない外来人が、神社の参拝途中で偶然店に立ち寄る事があるが、店主の魚のような顔にたまげ、人間のセンスからは受け入れがたい生々しい生魚料理のオンパレードに腰を抜かし、食べずに逃げ出してしまう事がほとんどである。
魚嫌いの人間へのサービスとして、パンダの刺身とか、フクロオオカミの活け造りなどを考案して、試しに出したこともあるが、生魚の時より数倍大きな悲鳴を上げて逃げて行く人間の反応を見て、落胆する事もあったらしい。